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2ー2021年  葉月

さて、新PCのトップ画面をカロスキューマにしてみたが・・・
8月15日(日)雨 2万2千ファイルを移行完了した大型画面デスクトップパソコン
(27型ワイドA2793 約68cm画面)
NECデスクトップパソコン(27型ワイドA2793)容量3TBHDD
東芝dynabookのC7、型番
カラーP1C7PPBL、容量1TBHDDのノートパソコン購入。

HPはサーバーへの転送が出来ないとのことであったが、この転送操作は何度もやってるので、サポート店員の前で仙人自らPC操作して問題解決。
店員もソフトについては解らないことが多いのだろう。
しかしメールは何度メールアドレスとパスワードを入れても開かず。最終的にパスワードを変えたが、それでも上手くいかず。
ベテランらしき店員を2,3人呼び寄せどうにか開くことに成功した。

新ノートパソコンもデスクトップもサーバーのデータをダウンロードしているだけで、データそのものは両パソコンに移行してない。
何しろ2万2千ファイルを超えるデータなのでパソコンに入れるには7時間以上かかりそうだし、
入れてしまうとパソコンが重くなり操作速度が遅くなるので、データは1TBの外付けハードディスクに入れることにした。
10時にその打合せを済ませ新デスクトップは山荘に送付、旧パソコンとデータ移行済のハードディスクは17時に引き取る予定であったが、
データ転送に想定外に時間が掛かり、終了予定17時35分となり更に18時15分となり結局18時35分まで掛かってしまった。
その間中央図書館、ユニクロ、GU、キャン★ドゥ、LABI4F書籍階等で時間つぶし。



山荘氷瀧登攀する時空仙人にするか!


新たなHPB22ソフト、移行データ処理に慣れなくてはと
旧PCと同時にソフトを操作しているが、
あれ程慣れ親しんだ旧PCの操作手順が思い出せなかったり、
当然ながら新PCの操作に混乱したり、かなりヤバい!

コンピューターからも見放されつつあるとしみじみ実感!
新PCの買い替えも仙人の能力ぎりぎりの境界線上にあって、
数か月購入が遅れたら、
最早2万2千に及ぶデータ移行は不可能だったのであろう。



連日の雨、晴耕雨読ならぬ晴耕雨PCと構えて、
最後の7台目コンピューターとくんずほぐれつ!
新PCへのデータ移行が山場を越えた。
ガス料金、電気料金、豊島区図書館、塩山図書館、山荘上空の雲と雨の画像、
4つのホームページへのリンクが完了。
ガス、電気料金のサイトは個人情報なので、旧PCのURLからコピー出来ず、
長いURlを打ち直しせねばならず実に面倒。

 
ノートパソコンは仔鹿キキ画像に


認識不能となった媒体
虹の反射層は記録済み
しかし
コンピューターは認識不能
CDに黴が生えるとは!



CDに黴が!だが反射層は生きている

遂に初期の記憶媒体CDーRからの
データ移行に取り掛かる。
18枚の内1枚に黴が生え再生出来ず。
CDケースにメモが無いので
記録内容が分からない。

こんなのに限って貴重な画像が
あったりと、アルコールで黴を
拭取ってみたが取れない。
どうも黴は
表面ではなく読み取り側CDの

裏側の透明な樹脂層と、
レーザー光線を
反射する反射層の間に
発生しているらしく、
アルコールなんぞ全く受けつけない。
この黴、若しやcovid19の
ウイルス遺伝子を
組み込んでいるのでは!

反射層に記憶は宿っているが取り出せない
猫目石漆黒部に浮かぶ2つの記憶

廃棄処分としたが、25本の内3本が
認識不能となったUSBに比べれば
CD-Rは廃棄率5.5%であり、
12.0%のUSBより優れた
記録媒体であると実感!

それにしても現代の
電磁気的記録媒体の儚さ、
脆弱さ、保存能力そのものの
低さにがっくり!

和紙に墨で記した記録は
保存状態に配慮すれば、
数千年の時を駆け抜けるのに、
USB,CD-Rは
僅か数年で惚けてしまう。
温室育ちの
デジタル現代人を彷彿とさせるでは!


特大トマトに迫るウイルス連想

ウイルスか論理障害か!



疼く向日葵の深奥に!

《女のままでいたい。たとえどんなに孤独でも》
とのキャッチフレーズの後に
《高齢化社会は新しい文学ジャンルを切り拓いた》
と上野千鶴子のメッセージをCM帯に載せる。
「おまんこ、・・・何度もねだられ、
その言葉を言うたびに子宮が疼き、
最後は自分でも驚くほど
大きな声で言うことができた。

爽快だった。
口にするたび、自分をこれまで
縛っていたものから解かれて、
自由になったような気がしていた」
文中のこの引用部分の疼きが
著書のタイトルとなり、年齢を超えて
鮮烈であり続けようとの著者の感性が流れる!

主人公・燿子と愛人・蓮との会話に
濡れる描写が挿入されるが、
果たしてこれは著者自身の
体験なのだろうかと興味を持った。


くひと

「年齢を超えて向き合うべきは
根源的なエロスと性愛と思っています」
と松井久子は毎日新聞の取材で語っている。
痴呆症の義母介護を扱った「折り梅」、
アルツハイマー病の日本人女性と
米国人の夫との愛を描いた
「ユキエ」で注目を浴びた映画監督であり、
自ら介護映画の監督なんて
言われることも、と松井は述べている。

それだけに取材での発言にはちょっと驚き!

「若くなければ恋愛対象でなくなるのも、
わきまえた女を求められるのも、
この国ならではのことなのではないか!」
との思いで書いたのが「疼くひと」らしい。

主人公・燿子も著者松井久子も
シングルマザー、シナリオライター、雑誌ライター、
TVドラマのプロデューサー、映画監督、
共に70代と重なる部分もあり、
恰も自叙伝をうかがわせる設定。

 
潜む根源的なエロス!





瞳孔にルビーを嵌め込む

「ほら、またこんなに濡れているよ。 」 「恥ずかしい・・・私は異常?」
 「異常だよ。絶対異常」 「70とは思えない」 「思えない。
あなたのここは高校生」 


子宮頚部から分泌される膣液は、
繊細な内臓である膣を湿潤にし自浄作用や粘膜の摩擦などの
障害からの自動防御の役割を担っているので、
特に性交を意識し性的興奮すると必ず排出される。
逆に加齢による性的関心への減退は
膣液の枯渇をもたらし、濡れなくなってしまう。

そこで、膣液の代用として
人工的潤滑剤・シリコンベースのローションなどが使われる。
70歳では性的興奮で濡れるなんてありえないので
このローションが活躍する。
が燿子は異常なまでに濡れるのだ。この部分が
やや不自然かなと思ったが、著者松井久子の実体験だとしたら、
「年齢を超えて向き合うべきは
根源的なエロスと性愛と思っています」がすんなり納得できる。

《激しい想い》は感性を刺激し、感情や欲求を司る
「大脳辺緑系」を起動させ、間脳にある視床下部、
その中の第一性欲中枢と第二性欲中枢と
呼ばれる2つの器官を作動させる。
その結果、70歳を超えてなお膣液を分泌し
年齢を超えた性交を可能にするのだろうか!。


深紅を透して世界は展開!

《離婚をしたとき、私は自分を偽って生きることはできないのだと思い知り、
以降はずっと、経済的安定や社会的な地位名声よりも、
自身の美学に従って
生きて来られたのは本当に幸運だったと思います》

(挑戦を重ねて、自分だけの人生を生きる
|女性100名山(第9号))松井久子より抜粋


生活を維持する為に 自分を偽って生きているとの想いは、
如何に言い繕っても、捨ててしまった自分との
対峙を一生余儀なくされざるを得ない。
息を引き取る直前まで付き纏う想いは、偽りを破れなかった自らの
惨めで哀れな生き方を鮮明に映し出す。

《若い頃の私は、今となっては
自分でも信じられないほど「古風な女」だったのです》

と語る松井久子にとって夫を捨てシングルマザーを選ぶ決意は、
並大抵ではなかっただろう。
《女のままでいたい。たとえどんなに孤独でも》
孤独を受け入れることによって、人は偽りから脱出出来るのだと、
瞳孔にくりとりすの如き深紅のルビーを
象嵌した釈迦牟尼は囁く。


エロスは究極の伝達媒体か!


今日は水道工事屋
共同ポンプと
谷の清水が注ぐ山荘貯水槽

現在共同ポンプと谷からの導水管の
接続配管部分は、掘り出したまま。
谷の水流が激しくなる梅雨時に
導水管のチェックをしようと思いつつ梅雨明け宣言
が早々と出され焦った仙人。
今日こそはと真っ先に、導水管の弁を調べる為滝上に参上。

滝上には大小2つの排水桝(名称が判らずネットで調べまくり)があるが、
何の疑問も抱かず大の排水桝(実際は導水桝)
給水タンクに連なる弁があり、小さい排水桝は
滝に注ぐ弁と信じていた。
先ずこれが逆であると発見!
仙人、水道屋,電気屋に変身

これぞ正しく山荘最後の疑問!
扇山の滝川と名付けられた小さな谷から
450mの導水管を引き込み、山荘滝に清水を流している。
滝だけではなく山荘貯水水槽にも導いているので、
福生里会の共同井戸ポンプが故障しても、
谷からの給水が出来るのだ。

しかしこの谷からの給水弁を開いて水槽に
水を入れようと、何度も試みたが失敗。
導水管の配管を確認する為、
施工した川村造園を何度か呼んで導水管を
掘り返してみたが、敬三社長も
息子の浩道氏も【忘れた、解らない】とのこと。

 
又ある時は電気屋に
コーヒーメーカーの滴下管修理


滴下ゴム管に異常なしだが?
烏に惨敗!

「かー、カー」 
重い唐鍬を大地に突き立てる度に烏が、
前庭のビッグツリーの辺りで啼く。
まー長閑な農作業のひと時の如き
風情ではあるが、烏がなぜ啼くのか
知っている仙人にとって、
とても風情で済ませる訳にはいかない。

既に玉蜀黍畑は烏に
数十本が食い荒らされ、
無残な姿を晒している。
西畑は葡萄棚が無いから烏は、
上空から自由に出入り出来るので
玉蜀黍を食べ放題。
最近、桃や葡萄畑で使われている
防鳥ネット代わりの空飛ぶ鷹が、
烏撃退には効果がありそう。

ホームセンターで買おうかと
思っているうちに
抜け目ない烏に一足先に
襲われてしまった。
やられてから買うのも癪に障るので、
買わずにいたら、今度は
葡萄棚の張ってあるる葡萄畑の
玉蜀黍までもが
食い荒らされ、仙人は怒り心頭に発揮。

それにしても烏は葡萄棚の
針金格子をどうやって潜り抜けるのか!
下降は一旦針金に止まって、
その後針金格子を潜り抜けることは出来るが、
その逆、つまり玉蜀黍を食べて畑から
飛び立つときは羽ばたくので
どうしても翼が針金格子にぶつかって、
抜けられない筈。

にも拘わらず
葡萄畑に降下する答えは唯1つ。
危険を冒してもそれ以上の
価値ある美味しさを、
山荘玉蜀黍は秘めている。
と烏は知っているのだ。

滴下ゴム管を破り修理失敗!

左管が谷、右管が井戸ポンプからの給水

谷給水管から泥水が流れ込み掃除

甘い玉蜀黍に群がる錦鯉

烏に食い荒らされた玉蜀黍

疼く森羅万象に屹立する富士
 
8月18日(水)イオテラス(撮影:村上) 富士を覆う黒雲が巨大幻像富士を描く

幻影

キキが還ってきた!

幻の富士を突き抜けて、牡鹿の象徴を振りたてて、まっしぐらに還ってきたキキ。
思い切り抱きしめると、湿った鼻ずらが熱くて荒い息を伝えてくる。覚えていたんだね。
立派な森の王になって、山荘を、私たちを護る為に、そんなにも息せき切って帰ってきたんだね・・・
一瞬の幻影は燃え上がる紅蓮の炎に飲み込まれ、やがて闇へと溶けてゆく。
残された心のスクリーンにはより深い哀しみが漂う。

喪われた想い、届かなかった言葉、記憶の深奥へと沈殿して行く諸々の事象たち、
すべてが幻影でしかなかったと刻が告げる。
けれども幻の富士は、在る筈もないというのに、何という圧倒的な存在感!
闇に飲み込まれる前に、私は何を信ずればよいのだろう。教えて、キキ




夏水仙の花芯の光

サンパラソルと重なる水晶光

登れど登れど山巓は観えず、
登頂は断念せよと肉体が吼える。
そんな吼え声に耳を貸していては
決して山巓に立つことは出来ないと
解ってはいても、肉体の吼え声が
甘い囁きになって、
仙人の意志をとろかす。

【Go on!】と紅い光が
とろかされた仙人の意志に潜り込む。
決して取り戻せない偽りのない時間が、
そうして失われていくと心が傷む。
再び創り出さねば!
と晩鐘の音色に耳を欹ててみる。


紅い光を吐く獅子
玉蜀黍ヤングコーンの収穫だけでも
かなりの量、収穫後唐鍬を
根元に打ち込み玉蜀黍を倒し引き抜く。

抜いた玉蜀黍を移動し
丸裸になった玉蜀黍畑の雑草を立ち鍬で
掻き取り、畔まで運び20kgの石灰を
びっこひきひき畑に運び散布。

更に15kgの鶏糞6袋を散布した
石灰の上に撒き耕運機をかける。
無茶苦茶やな!と自分で自分に
愛想をつかし呆れながら、
よくぞやったりと喜んでいる。
分裂症じゃ!


炎天下に番う油蝉(西畑)

春型黒星の赤星胡麻斑蝶(玄関敷石)




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