183の2ー2021年 如月
延び放題20年間も稔り続けたキウイの本格剪定決意 2月20日(土)快晴風無し 布団干し後に剪定仕上がりチェック オペ前にやっておかねばと重い3mの単管パイプを運び込み、キウイ棚を西畑に作ったが、剪定までは出来なかった。 乱麻の如く縺れに縺れてしまったキウイの剪定は一筋縄ではいかない。 本格的な剪定はここ20年間一度も行っていないのだ。 鋸や剪定鋏で一本づつ伐っていたのでは、何日掛かるか見当もつかない。 キウイ棚の上に梯子を掛けて、その上に乗ってチェーンソーで伐るのが最も効果的なのだが、 バランスを崩したらチェーンソーと共に石垣下に落下し、 稼動中のチェーンソーに巻込まれ、最悪の場合には太腿切断とか、重症を負う覚悟が要る。 でもって逡巡に逡巡を重ね、今日まで引き延ばしてきたが、キウイの剪定時期は休眠期の1,2月を過ぎると、 切断面からの樹液量が増え、結実に悪影響を及ぼすので、最早待ったなし。 鉄塔山での山トレーニングを終えて、2台のチェーンソーを持ってキウイ棚に梯子を掛け、遂に恐怖の剪定作業開始。 |
キウイの棚上の枝に梯子を載せて 冷たい強風に惧れを成し 昨日も一昨日も山トレをサボり、 サボったことで脆弱な精神に呆れ返り、 使われなかった筋肉に呪われ、 仙人は深く深く落込んだ。 こいつを解決するには 朝一番で山トレと散歩を兼て小倉山に登り、 更に下りは平沢集落まで 脚を伸ばし一万歩以上のコースを登下降し、 更に扇山にも登るんじゃ! |
やっと風が止んだ。 ≪黒いオルフェ≫が脳内を飛び交っているのだが、 そのオルフェと云う単語が出てこない。 うーん、ギリシャ神話の竪琴を奏でる 吟遊詩人なんだけど、この単語が 浮かび上がらないとやっと昨日解決した 「ヨハネ黙示録」に登場する獣の シンボルの回文素数の名称が解らない。 |
細い枝なので不安定! |
梯子を載せるのが危険! |
と山荘を出発したが、 |
安定度を確かめる |
しかしその≪黒いオルフェ≫すら 思い出せないのだ。 小倉山のてっぺんで白銀に輝く 甲斐駒から聖岳へと連なる 南アルプスの写真を撮り、 座禅峠で北から南へと 延びる鉄塔の数を数え、 |
枝は剪定不能な程乱れ! |
今まで最高でも7本しか 観えなかった鉄塔が、 葉を落とした森を透かして 10本も観えることに 初めて気付いて驚いたり・・・ するとどうだ、突然 ≪黒いオルフェ≫が脳内を走った。 |
手あたり次第伐るっかない! |
と同時に獣の シンボルの回文素数の 名称が出て来た。 オルフェ→ベルフェ→ベルフェゴール、 そうだベルフェゴール素数だ! ところでその≪黒いオルフェ≫だが、 映画制作は1959年で、 仙人は中学3年の15歳だったのだ。 強烈なインパクトだけが、 仙人の心象を貫き、 今ベルフェゴール素数となって 甦るとは! |
け ちょっとだけスッキリ! |
青紫の雲海に載った早春が観えるぜ! 2月22日(月)快晴風無し 早春が匂うな! 「在宅ひとり死のススメ」、「検事の本懐」、「ミレニアム4」、「スキマワラシ」「いつの空にも星が出ていた」の5冊を読んでる。 しかし視力がガタ落ちなので、もうすぐ読書も出来なくなる。 かの上野千鶴子女史は多くの実例を挙げ、「最後まで迷い抜けばよい」に到達したようである。 上野の看取りの先輩の話し。 ≪立派な人の立派な死に方は何の参考にもならなかったが、 小心の人のじたばたした死に様が、僅かに慰めになりました≫ 何故参考にもならなかったのか! |
1月から咲いてる奥庭蝋梅 |
高野箒(コウヤボウキ)の冠毛 |
葡萄畑青梗菜も春爛漫 |
前庭でクリスマスローズ発見! |
上野千鶴子は補足説明など 言わずもがなであろうが、 容易に推察できる。 他者志向への拒否が 明確に表明されているのであろう。 立派な死に方をすれば、 死の後々までもあの人は 立派な人だったと云い伝えられる。 |
3年かけてやっと咲いたぜ! |
山頂にお目見えした白&黒こけし |
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瀧下の蕗の薹 |
残された親族は他人様にも、 誇りをもって語ることが出来る。 死を直前にして ≪小心でじたばたした死に様≫ だけはみせず、 ≪苦しい、怖い、 助けて、死ぬの厭だ! |
窯室にも顔を出したコロポックル |
奥庭の梅も満開 |
座禅草もあちこちで |
色付いた梅 |
早春の調べを奏でる池 |
なんて決して云わず、 微笑みながら死んでいこう≫ なんて決意することの何処が 立派なのか? 最後の最後まで他者 の価値観に操られた だけのことではないか! また残された親族も それを誇りに思うとしたら、 大馬鹿のこんこんちき。 |
他者志向の親族の 願いに合わせて 自らを偽り、死んでいった 哀れな死人の何処が 誇りなのか? 最後の最後まで他者志向に 踊らされず、 如何に無様で見っとも無くとも 自然な自らであれ! |
亀甲白熊と間違えた高野箒と蔓梅擬き |
残照の僅かな紅い陽を孕み蠢く登山靴 イオテラスの碧い光が赤い靴にハモる! |
1100個の光がイオテラスに踊る ヴィーナスが豊穣な胸から碧い銀河を滴らせ、 イオテラスの暗黒物質を蜘蛛の巣の如く引き伸ばし、 蜘蛛の巣に光のフィラメントを放つ。 碧いフィラメントは楕円銀河となって卓を成し、 宴の幻像を描き出し、紅い靴を招く。 亜原子粒子バリオンを呑み込む暗黒物質が、 宴の幻像を嘲笑う。 ペルセウス座・うお座超銀河団のグレートウォールが迫り、 超空洞がビッグツリーの翳を落とす。 宇宙全体の物質エネルギーのうち、74%が暗黒エネルギー、 22%が暗黒物質で、人類が見知ることが出来る物質の大半を占めている と思われる水素やヘリウムは4%ぐらいでしかない。 (wikipedia) |
碧い銀河に吸い込まれる様に紅い登山靴が、 急接近しつつスイングバイ。 碧い銀河の途轍もない重力を利用して加速し、 赫奕たる光を放つ登山靴は何処へ! |
喪失碧と紅のスイングバイ |