182の2ー2021年 睦月
hatu |
長い氷の髭を着けたボン・シルバー初積雪に大喜び! 1月12日(火)雪 山荘瀧のボン・シルバー 生命活動を委縮させる冷たい雪が舞ってるのに、ボン・シルバーも森も嬉々として! ≪どうじゃ、おらの長ーい氷の髭を観てくれ。かっこ良いじゃろが! もうすぐ長い氷の髭が仙人の仙まで延びて、冬将軍の奴、大威張りで吼えるまくるぜ! 吼え声を聴くと森と一緒になって燥ぐのに、その仙人のしけた顔はどうしたんだ。 雪の森に散歩にでも出かけたらどうだい!≫ |
眠るログハウス |
初雪の夕散歩 朝はいつもと変わらず |
雪の森が誘う |
降り続く雪の勢いは増してゆく。 低く厚い雲が立ち込め、 最早里も見えない。 雪は静かに降り続く。 夕方雪が降りやんだ時には 見渡す限り白銀の世界となっていた。 この冬初めて防寒着に身を固め、 長靴をはき、読書の丘を目指して歩く。 |
雪の森はいいぜ! |
見慣れた風景が一変して、 下の道路から見上げると、 真っ白な斜面となった読書の丘が より広々と感じられる。 たまに動物の足跡が 印されているだけの、 無垢の白い道を踏みしめて歩くのは、 ワクワクさせられる。 |
それじゃ森散歩に行くか! |
|
ゲートからスタート |
仙人瀧にご挨拶して! 昨日までの晴天続きでカラカラに乾燥していたことを思えば、 この地に暮らす人の知恵なのだろうと想像する。 そのまま第二読書の丘と名付けたもう一つの斜面に向かう。 此処も嘗ては桃畑が広がっていたのだろうが、 今は果樹畑の名残の切り株がまるで オブジェのように並んでいる広い斜面だ。 新雪に覆われた斜面には、いつもにも増して目立つ 黒い切り株オブジェが自己主張しているようだ。 |
農道迄上がると、真っ白な雪景色の中にさらに 白い雲のような塊がゆるゆると昇るのが見える。 湯気みたいと思った途端、よい香りが漂う。 焚火の香り。こんな雪の日にと不思議に思いながらも、 農道を辿っていくと、開けた果樹畑跡地に こんもりと出来立ての灰の山。 伐採された枝を燃やしているらしい。 作業車が止まり中には見守りの人が乗っていた。 雪の後だから却って、燃え広がることなく 安心して火を扱えるのかもしれない。 |
アラスカの雪を思い出すムース角 |
蒼紫の雲海が夜明けの雪景色に棚引く! 1月13日(水)晴 テーブルの上は7cm程の積雪 足跡を刻みながら、この丘の斜面もジグザグに楽しみながら登ってゆく。 丘の天辺にはかなり立派な屋敷が建っているが、長年人の出入りを見たことがない。 宗教団体の関連施設のようでもある。 農道をゆっくり歩いて山荘に戻る。 見渡す限りの雪景色は、いつも歩いている道を全く別の世界に変えてしまう。 見知らぬ道を歩くような新鮮さと、改めて発見するこの村の美しさに何度も立ち止まりながら、 いつもとは違う雪明りに佇む山荘に戻った。 |
手術後2回目検診 1月15日(金)晴 ネット購入碧銀河灯の 振込手続き後、 大急ぎで山梨厚生病院に駆け付け、 レントゲン撮影を行い、奥脇Drの元へ。 「アビウム菌だそうですね! 国立国際医療研究センター病理での 培養の結果は先月23日判明し、 長阪Drから即連絡して貰いました。 その日は長阪Drの手術日で、 朝から何件ものオペして疲れているのに 夜電話で懇切丁寧な 説明してくれ良く解りました。」 |
約10cm此処が切除部分 |
、「切除部分は104.41mmですね。 それにしてもこんな丈夫な体に、 何故アビウム菌が肺での増殖したのか! 解りませんね。」 「土中のアビウム菌は 耕運機等に巻き上げられ、空中に漂い 肺に入ることも考えられますが、 水中に棲むアビウム菌は 皮膚から体内に進入するんですか」 「いや、皮膚から入ることは無くて アビウム菌を含んだ水分が 呼吸器官を通して肺に入るのでしょうね」 「アビウム菌は石灰化しないと 云われてますが、今回は 結節の中心部に 小さな石灰化が観られました。 |
培養の結果 偶々アビウム菌だけが 増殖したが、 実は他の抗酸菌が 結節の原因 だったとは考えられ ないんでしょうか?」 「いや、アビウム菌の 石灰化もあり得るし、 培養の結果は |
術後1ヶ月で右肺下葉切除部分の境界が明瞭に! |
かなり信頼度が高いので、 あまたある 抗酸菌ですが、 アビウム菌で間違い ないでしょう。 念のため3月26日に もう一度レントゲン撮影を 行い、異常が無ければ、 定期検査期間を 伸ばしていきましょう」 |
ポット栽培棚で白菜洗い |
確か12月20日だった。 つまり右肺手術を終え、 5日目に退院し、 6日目に山荘に戻り、 最初の仕事として白菜収穫と 白菜漬作業 をしたのが、 10日後の20日。 |
あの初仕事から 更に20日が経ちさて、 漬け具合は?と 樽を開け試食。 うーん、塩が強いが、 まあまあの出来だな! 白菜の塩分濃度は、 昨年より多い4%にしたので そのままではしょっぱいが、 30分程水に漬ければ 程よい塩加減になる。 で、もう一度食べてみると 之だ、この味こそ 山荘白菜だ! |
4つ割りにして1日半天日干し |
樽に漬け込む |
で問題の沢庵の出来は? 樽も開け、漬かり具合を確かめる。 昨年は大根が育ちすぎ、 太いのばかりで、 仕方なく太いのを半分に切って干し、 それを漬けたのだが、 一部に黴発生で大失敗。 |
西畑と葡萄畑で収穫した白菜 |
今年は細い大根ばかりを干したが、 肺手術入院で干し過ぎ。 細い大根は干乾びて、 漬け頃を過ぎてしまったのだ。 それでもめげずに、漬けてみたが、 果たしてどうなったか? 干乾びて水揚げしないのでは? 恐る恐る開けてみると 水揚げは不充分だが、香り色共に 申し分無し。 一番細いのを切って咬んでみる。 |
90ℓ樽に押し込む |
先ず香ばしい香りが 口中を満たし、ジアスターゼと ビタミンをたっぷり含んだ、 冬大根独特の甘さが広がる。 「柚子、梯子掛けてあるから いつでも採っていって! 億の木の上に大きいのが 沢山生ってるから!」 と広瀬氏が庭鶏小屋から叫ぶ。 |
畑の鷹の爪、昆布、柚子を揃え |
庭鶏小屋の横に大きな 柚子のきが2本。 何度も此処を通って居るが、 ここに柚子の木があるとは 知らんかった。 それじゃ遠慮なく貰っていこう。 |
昨年塩3%で腐らせたので4%に! |