1822ー2021年  睦月

hatu
長い氷の髭を着けたボン・シルバー初積雪に大喜び!
1月12日(火)雪 山荘瀧のボン・シルバー

生命活動を委縮させる冷たい雪が舞ってるのに、ボン・シルバーも森も嬉々として!
≪どうじゃ、おらの長ーい氷の髭を観てくれ。かっこ良いじゃろが!
もうすぐ長い氷の髭が仙人の仙まで延びて、冬将軍の奴、大威張りで吼えるまくるぜ!
吼え声を聴くと森と一緒になって燥ぐのに、その仙人のしけた顔はどうしたんだ。
雪の森に散歩にでも出かけたらどうだい!≫



眠るログハウス

初雪の夕散歩

朝はいつもと変わらず
美しい空が広がり、
晴れていたのに朝食後には
どんどん雲が広がり、気が付くと
細かい粉雪が舞い始めている。

乾ききった地表は
粉雪の勢いが増すと
たちまち白一色に覆われてゆく。


雪の森が誘う

降り続く雪の勢いは増してゆく。
低く厚い雲が立ち込め、
最早里も見えない。
雪は静かに降り続く。

夕方雪が降りやんだ時には
見渡す限り白銀の世界となっていた。

この冬初めて防寒着に身を固め、
長靴をはき、読書の丘を目指して歩く。



雪の森はいいぜ!

見慣れた風景が一変して、
下の道路から見上げると、
真っ白な斜面となった読書の丘が
より広々と感じられる。

たまに動物の足跡が
印されているだけの、
無垢の白い道を踏みしめて歩くのは、
ワクワクさせられる。



それじゃ森散歩に行くか!


長靴は少々歩きにくいのだが、
雪の中を歩く楽しさが
いつの間にかその違和感も忘れさせる。
読書の丘を歩くときは
一気に横切るのではなく、
端から端までを丁寧に歩き、

また折り返して
ジグザグに歩くのだ。
そうすると見えてくる景色が
少しずつ変化して、より一層
この丘を愉しめる。



ゲートからスタート



仙人瀧にご挨拶して!


昨日までの晴天続きでカラカラに乾燥していたことを思えば、
この地に暮らす人の知恵なのだろうと想像する。
そのまま第二読書の丘と名付けたもう一つの斜面に向かう。

此処も嘗ては桃畑が広がっていたのだろうが、
今は果樹畑の名残の切り株がまるで
オブジェのように並んでいる広い斜面だ。
新雪に覆われた斜面には、いつもにも増して目立つ
黒い切り株オブジェが自己主張しているようだ。

農道迄上がると、真っ白な雪景色の中にさらに
白い雲のような塊がゆるゆると昇るのが見える。
湯気みたいと思った途端、よい香りが漂う。
焚火の香り。こんな雪の日にと不思議に思いながらも、
農道を辿っていくと、開けた果樹畑跡地に
こんもりと出来立ての灰の山。

伐採された枝を燃やしているらしい。
作業車が止まり中には見守りの人が乗っていた。
雪の後だから却って、燃え広がることなく
安心して火を扱えるのかもしれない。


アラスカの雪を思い出すムース角 

蒼紫の雲海が夜明けの雪景色に棚引く!
1月13日(水)晴 テーブルの上は7cm程の積雪


足跡を刻みながら、この丘の斜面もジグザグに楽しみながら登ってゆく。
丘の天辺にはかなり立派な屋敷が建っているが、長年人の出入りを見たことがない。
宗教団体の関連施設のようでもある。
農道をゆっくり歩いて山荘に戻る。

見渡す限りの雪景色は、いつも歩いている道を全く別の世界に変えてしまう。
見知らぬ道を歩くような新鮮さと、改めて発見するこの村の美しさに何度も立ち止まりながら、
いつもとは違う雪明りに佇む山荘に戻った。



手術後2回目検診
1月15日(金)晴

ネット購入碧銀河灯の
振込手続き後、
大急ぎで山梨厚生病院に駆け付け、
レントゲン撮影を行い、奥脇Drの元へ。
「アビウム菌だそうですね!
国立国際医療研究センター病理での
培養の結果は先月23日判明し、
長阪Drから即連絡して貰いました。

その日は長阪Drの手術日で、
朝から何件ものオペして疲れているのに
夜電話で懇切丁寧な
説明してくれ良く解りました。」

約10cm此処が切除部分
、「切除部分は104.41mmですね。
それにしてもこんな丈夫な体に、
何故アビウム菌が肺での増殖したのか!
解りませんね。」
 
「土中のアビウム菌は
耕運機等に巻き上げられ、空中に漂い
肺に入ることも考えられますが、
水中に棲むアビウム菌は
皮膚から体内に進入するんですか」
 「いや、皮膚から入ることは無くて
アビウム菌を含んだ水分が
呼吸器官を通して肺に入るのでしょうね」

 「アビウム菌は石灰化しないと
云われてますが、今回は
結節の中心部に
小さな石灰化が観られました。


培養の結果
偶々アビウム菌だけが
増殖したが、
実は他の抗酸菌が
結節の原因

だったとは考えられ
ないんでしょうか?」 
「いや、アビウム菌の
石灰化もあり得るし、
培養の結果は

術後1ヶ月で右肺下葉切除部分の境界が明瞭に!
かなり信頼度が高いので、
あまたある
抗酸菌ですが、
アビウム菌で間違い
ないでしょう。

念のため3月26日に
もう一度レントゲン撮影を
行い、異常が無ければ、
定期検査期間を
伸ばしていきましょう」  


 
ポット栽培棚で白菜洗い
確か12月20日だった。

つまり右肺手術を終え、
5日目に退院し、
6日目に山荘に戻り、
最初の仕事として白菜収穫と
白菜漬作業 をしたのが、
10日後の20日。

 
あの初仕事から
更に20日が経ちさて、
漬け具合は?と
樽を開け試食。
うーん、塩が強いが、
まあまあの出来だな!

白菜の塩分濃度は、
昨年より多い4%にしたので
そのままではしょっぱいが、
30分程水に漬ければ
程よい塩加減になる。

で、もう一度食べてみると
之だ、この味こそ
山荘白菜だ!

 
4つ割りにして1日半天日干し





樽に漬け込む

で問題の沢庵の出来は?
樽も開け、漬かり具合を確かめる。

昨年は大根が育ちすぎ、
太いのばかりで、
仕方なく太いのを半分に切って干し、
それを漬けたのだが、
一部に黴発生で大失敗。
 
西畑と葡萄畑で収穫した白菜
今年は細い大根ばかりを干したが、
肺手術入院で干し過ぎ。
細い大根は干乾びて、
漬け頃を過ぎてしまったのだ。

それでもめげずに、漬けてみたが、
果たしてどうなったか?
干乾びて水揚げしないのでは?

  恐る恐る開けてみると
水揚げは不充分だが、香り色共に
申し分無し。
一番細いのを切って咬んでみる。

90ℓ樽に押し込む 

先ず香ばしい香りが
口中を満たし、ジアスターゼと
ビタミンをたっぷり含んだ、
冬大根独特の甘さが広がる。

「柚子、梯子掛けてあるから
いつでも採っていって!
億の木の上に大きいのが
沢山生ってるから!」 
と広瀬氏が庭鶏小屋から叫ぶ。
 

畑の鷹の爪、昆布、柚子を揃え 

庭鶏小屋の横に大きな
柚子のきが2本。
何度も此処を通って居るが、
ここに柚子の木があるとは
知らんかった。
それじゃ遠慮なく貰っていこう。
 
昨年塩3%で腐らせたので4%に!



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