178の1ー2020年 長月
瑪瑙の光で刹那と永劫の森を創ってみようか! 森テラスから透かして観えるイオ部屋 |
森テラスにて 森のテラスの新しい魅力を発見した。一つ目は夕暮れ間近の森テラスでの時間。 森テラスには東の端と西の端のそれぞれに、テーブルセットが備えられている。 東のテーブルへ夕食後のデザートを運び、夏の終わりの明るい夕方の森に向き合う。 この位置だと目の前が赤松の林となり、空間が広いので、開放感があるのだ。森と空が広がり、高芝山観覧の特等席ともなる。 滝上のボンシルバーとも対面できる。反対側の椅子、テラスの内側に向かって座ると、テラスそのものの奥行きが深く、 昼間は気が付かなかったが、西の端に灯る透かし壺を生かした照明が、何とも良い雰囲気を醸し出している。 仙人山へ上る途中で夕立が来て、急遽戻ってきたので、早すぎる時間にも関わらず3時前には夕食にした。 |
如来とイオ |
如来と硨磲貝の割れ目 |
昼が夜を迎える儀式を終え、 総てが漆黒に沈み、 刹那と永劫がメビウスの輪を誘う。 先ず壁画の蒼い光が、 イオの火山噴火と木星の大赤斑を 浮かび上がらせ、 次に如来が静かな蒼い微笑みを 漆黒に放つ。 |
出窓に鎮座する 紀元前後のガンダーラ調の壺が 瑪瑙を銜え、体内から 蒼い光を噴き出し、 イオの漆黒を僅かに切り裂く。 夜が夜明けを迎える儀式を 受け入れイオは 瑪瑙の蒼から木星の大赤班へと 赤血球を躍らせる。 赤血球はメビウスの輪に載って、 刹那の永遠を奏でる。 |
森テラスにイオ瑪瑙が輝く |
森、テラス、イオ、踊場灯、人の多次元を描く窓 森テラスから透かして観えるイオ部屋 瑪瑙の碧い光が夜明けの3つの奇跡を可能にしたのかなと、消滅しつつある茫洋たる記憶の大海を彷徨う。 いや、奇跡は存在そのものにあって、3つの夜明けの奇跡は、 大海の末端部分が陸に触れ、存在の奇跡が瑪瑙の碧い光を触媒として珊瑚礁を生み出したのだ。 あれっ、心象スケッチではそう描かれているのだが、 これって言語に置き換えると、かなり意味不明で、いつもの仙人の戯言にしか聴こえないな。 うん、もう少し明瞭になるように言の葉を駆り出して、像を結ぶ試みをせねば! 1つ目の奇跡は赤血球の甦り、2つめは瑪瑙を生み出す空洞の活動、最後は腱が直ぐ突っ張って硬直してしまい、 とんもころしの実も剥けなくなってしまった指の再就職先が、目出度く決まったこと。 次は≪消滅しつつある茫洋たる記憶の大海≫とは何なのか! |
透かし彫り灯が輝く |
ヒマラヤ画廊 |
瑪瑙の碧い光に すっかり憑りつかれた仙人は、 赤血球に乗って ミクロのコスモスを流離う。 最初に巡り逢ったのは、 消滅しつつある 茫洋たる記憶の大海。 |
何度も何度も 瑪瑙を生み出す空洞に 突っ込み、消滅しつつある、 茫洋たる記憶に迫る。 記憶は森、テラス、イオ、踊場灯、 人を次元の坩堝に 放り込み、認識の彼方へ 仙人をいざなう。 |
屋根に映るテラス |
アンプ仮面灯も碧白く |
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雨降る夜のティータイムは深い静寂 昼の蝉も鳥も夜の音楽家たちも雨に沈黙 |
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山頂の天空だけ 森を開いて、ぽっかり空が 観えるように伐採した。 それまではすっかり森に覆われて、 ちっとも頂の風情無し。 こうして頂に寝転んでみると すっかりこの森も頂に 成りきって、中々大したもんだ! そんではちょっくら 夢の世界にでも行ってみっか! |
仙人山のシエスタ |
≪仙人山≫の仙は人と山。 切り株に乗って、 左脚を高く上げ、えい、これで ≪人≫の字にならないか! ≪山≫はどうしよう! 山頂標識に枯れ枝を立てれば、 山にならないかな! ほら、山に観えなくもないだろ! |
山の日だって!(山の字か?) |
山頂の椅子 もう少し、あと100m、 ほら、あと50mだ! これは山頂までの距離ではない。 森の日陰に入るまでの距離。 いつもは山荘の奥庭から 森通しに仙人山に 登り強烈な陽射しを避けるのだ。 しかし今回は 鉄塔峠からの長いルートを選び 仙人山を目指すことにした。 山荘からはカンカン日照りの 農道を経て鉄塔山の 森に入るのだが、 この森に至るまでが暑熱地獄。 地熱温度は50℃を越え いつ熱中症でぶっ倒れても、 不思議ではない。 ぶっ倒れる寸前に鉄塔森の 日陰に辿り着き登山開始。 で、山頂にはちょっと粋な 切り株椅子が待っていたのさ。 |
切り株に乗って片脚立ち(人の字か?) |
お久しぶり! |
昼下がりの休憩 |
長い北ルートから登って来たんだ! |
ぴんち!右アキレス腱 右アキレス腱の下、踵に瘤が出来ているのに初めて気づいた。 痛みが引かないので、具に観察したらアキレス腱そのものでは無くて、 頭を打撲した時に出来るようなたん瘤が踵にあり、其処だけが痛むのだ。 感じとしては罅割れの様な疲労骨折かな!歩き出す時の痛みが酷く、数分間はビッコ引き引きの状態が続く。 その後も無理して歩き続ければ、歩けなくはないが、痛みは慢性化しアキレス腱は安静を要求する。 かと云って充分に安静した寝起きの後の痛みは無いかと云えば、そんなことは無く、安静していても回復しない。 安静の時間が8時間程度では不足なのかも知れないが、昼間も寝ている訳にはいかず、 せめて猛暑を避けて午前中だけでもと、葡萄畑に出て8畝の雑草取りに汗を流し、冬大根、レタス、蕪の種蒔をしようと健闘。 だが畝は8列では大根の種を1袋蒔いただけでも足りず、レタスや蕪の種蒔は延期。 畑は幾らでも遊んでいるので、雑草取りさえすれば蒔けるのだが、 8畝の雑草取りに2時間もかかっているのだから、更にレタス、蕪用の畝まで雑草取りをすると、 アキレス腱痛だけでなく、腰痛や熱中症も攻めてきて、極めて危険と判断。 しかし仙人&森テラスの汚れは、このままにして置くと、汚れが取れなくなるので、 奥庭からホースを引き上げデッキブラシで掃除。 何とか午前中に終わったが、アキレス腱痛は一層酷くなりギブアップ。 |
瑪瑙の森からの森テラスは漆黒のオブジェ イオ部屋から透かして観える森テラス |
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人懐こい錦鯉 |
キッチンのドアを開けると 錦鯉たちが、 先を争って岸辺に集まり、 口を大きく開き、 パクパクと歌を歌い始める。 |
さあ、お食べ! |
ヒマラヤ遠征でメーカーから 寄贈してもらった昔の乾パンの余りを 水に浸して柔らかくした餌を 与えると合唱は、最高潮に達する。 40cmもの大きな4尾の バリトンとやや小型の 7尾のソプラノが池のステージに 響き渡る。 |
座禅草の森散歩 |
なんちゃって仙人は云ってるけど 大きな錦鯉が雄で やや小型の7尾が雌と決めつけて 僅かな疑問も抱かず、 平然としているんだから呆れるね。 単に大きな鯉は低い音域で 小さな鯉は高くなるだけでないの? それとも仙人は錦鯉と お話しが出来るとでも云うのかい? |
ホクホク天空南瓜の収穫 |
甘いトマトもどっさり! |
11日間の禁断症状 ≪もしや復活しないのでは!≫ 若い時から闘ってきたアキレス腱痛なので、整形医より自らのアキレス腱痛の対処方法は、良くわかっているつもりである。 ストレッチや筋トレ方法も様々試し、現在のアキレス腱の伸縮と筋トレに行き着いた。 これでここ5年間ほどは山で走ったりせぬ限り、アキレス腱痛からは解放されていたが、再び痛みに襲われた。 思い当たるのは先月25日にやや長いルートとなる鉄塔峠から仙人山への登山と、 翌日の目白での非常階段昇降トレーニングと目白から晴海までのチャリンコ往復であるが、 今までのトレーニング量から逸脱する程の運動量ではない。 従ってアキレス腱の酷使を押さえれば、必ずや回復する筈なのだが、 ≪もしや復活しないのでは!≫との一抹の不安が残る。 回復するとの肉体への信頼は、若い時の話しであって、老劣化が激しく進行しつつある現在、 果たして肉体は未だ復活力を、維持しているのだろうか? しかし悪戯に懼れて、いつまでもアキレス腱を安静にして置けば、肉体は安易な負荷の少ないホメオスタシスに移行し、 やがて登山どころかトレーニングすら出来なくなることは目に観えている。 そこで恐る恐る11日ぶりの登山を再開してみたのだ。 ゆっくり、ゆっくり、これ以上は遅くできない限度までスピードを落とし、 登山より散歩を心がけ仙人山の山稜を逍遥した。 11日間の禁断症状から一気に解放された悦びが、如何に深く、大きなものであったか云うまでもない。 傷んだアキレス腱に感謝!もっともっと大切にケアしてあげねばと実感! |