1753ー2020年  水無月

晴耕雨読ならぬ雨耕雨読じゃ!
6月14日(日)雨 書斎出窓に並んだ読書中の18冊

≪雨でないと出来ないことがある≫そう云い聞かせれば、雨が降っていても野良仕事は出来る。
昨夜から降り続ける雨を仰いで考えた。
このまま夕方まで降り続けると仙人は書斎に閉じ込められ、
パソコン操作に捉われHP編集してるか、現在読書中の18冊の本を開くかに終わってしまう。
その結果どうなるかは、推して知るべし。

鬱は深まり、導眠剤を服用しても眠れず例えウトウトしても、悪夢に魘され叫び、
その声で目覚め、の悪循環が夜明けまで続く。
そんなら雨の中に飛び出し、ポット栽培のオクラ苗28鉢を畑に移植したり、全身汗だくで、
食べられなくなった花盛りパセリ畑3畝を掘り起し、引き抜き、
泥まみれになり、トマト畑まで運び上げる野良仕事をした方が良い。



雨で硝子卓裏に真珠誕生!

風呂にドボン!
それにしてもまあ、
見事に泥だらけのびしょ濡れで、
実に悲惨な有様。
早速太陽光で沸かした風呂にドボン!
ごくらく、極楽!
これで今夜は眠れるのであろうか!


驚きである。
まさか硝子卓の裏側に、
大粒の真珠が
これ程まで見事に生み出されるとは!
1粒1粒が夫々微妙に異なる
彩を発し雨の唄を歌う。


無数の真珠と花弁が睦まじく!



梅雨入り雲海が切れてチラリ碧が!
6月13日(土)雨 僅かに覗いた碧空

降り続いた雨で花盛りのパセリ畑は地中まで濡れそぼり、掘り起こすには最適。
重い唐鍬を振り上げ地中に叩き込んでも、土に跳ね返されず楽々と喰い込む。
乾いた大地だと2回、3回と繰り返し叩き込まないと、根を掘り起こせないのだが、1回で済むので作業は楽になる。
しかし長靴、ジーパン、シャツ、頭に被っている防虫網帽まで泥だらけ。

あー何故態々、引き抜いたパセリをトマト畑まで引き上げ運ぶかと云うと、
例年トマトの防虫対策にバジルを植えているのだが、今年はバジルを未だ植えていないから。
パセリもバジルもハーブで虫よけ植物なのだから、若しやパセリもトマトへの防虫効果が期待できないか!
と試しにトマト畑に敷いてみたのだ。
で、ネットで調べてみたらコンパニオンプランツとして、トマト×ニラ・バジル、きゅうり×パセリはぴったりとあり。
ハーブなら、臭いを嫌って胡瓜だけでなく、トマトにも効果があると信じることにした。



壁画センサー電池交換

高いので脚立に乗って!
≪本当は綺麗好き、
片付け好きなのよ!≫
なんて言い訳を
時たま耳にすることがある。
大抵は現在散らかっている部屋を
前にしての良い訳である
ことが多い。

綺麗好きとは、しなければならぬ
数ある仕事の内、
綺麗にすることを最優先事項に
する人のこと。


従って、差し迫った重要な仕事が
あっても、綺麗や片付けを
優先する為、
暫し重要事項が後回しされ、
その間に閃いたアイディアが失われたり、
タイムアウトしたり。

多くの芸術家の机やアトリエが
乱雑だったりするのは
最優先事項が異なるからである。
なんぞと言い訳しつつ、
放り出していた面倒な壁画の
センサー電池交換をする仙人。
芸術家でも無いのに!

これで半年持つかな! 



美しい波・カロスキューマが失われた歓喜を懐古する
6月13日(土)雨 残照を映すが如く薄れていく光を放つ波

眠れなくても、静かに横たわっていれば必ず明日は登れる。
そう自らの精神に云い聞かせ、動けると肉体を信じ、登り続けてきたが、75年と8カ月稼動して来た肉体は、
最早寝ても回復しないどころか、寝ていた時間の経過そのものが、老劣化を加算し生きる意欲をもぎ取る。
汗びっしょりになりながら、柵際の畑の雑草を毟る。
ポット栽培で種から育てた唐黍、トマト、ゴーヤー、胡瓜等を畑に移植する為には、
立鍬の使えない柵際の雑草は手で根から毟らねばならない。

中腰になるので腰痛、膝痛との闘いとなり、いつ動けなくなるか不安との闘いでもある。
しかし今やらねば、早く雑草を取って畑に移植してやらねば、
毎日散水し、やっと芽生えさせた野菜は、狭いポットの中で死んでしまう。
それは充分に解かっているが、起床直後に回復どころか
更に老劣化の進んだ肉体と対峙し、野良仕事に駆り立てる意欲を絞り出そうと試みるのは難しい。
希望の朝なんて、これからも決して訪れはしないと肉体が叫び、精神が同調する。
ここから仙人の朝は始まる。 



イオ部屋壁画に照明を!

K2峰氷壁に輝くLED!
稜線を走るライダー

若しかすると扇山の
別荘に居る
有名な登山家の方ですか?」 
そう問いかけられたのは、
先日山巓標識を着けたばかりの
ゆぴてる峰を少し下った稜線上。

鉄砲撃ちに
逢ったことは何度かあるが、
この仙人山稜線で
登山者に出逢ったのは初めて。

いや登山者とは言えないかな。
驚いたことに彼は
この稜線まで歩いてきたのではなく、
バイクで駆け上がって来たのだ。
「いや有名ではありませんが、
山には登ってます」 

「いやーネットでこの辺りに
有名な登山家が居ると知っていたので、
いつかきっと逢えると思っていました。
犬を連れて登っていましたね。
ホームページで見ていました」 

1カ月ほど前に初めて気づいた。
登山道とは程遠い獣道の如き登山道に、
何か引きずった跡が所々にある。
猪、鹿、熊などの足跡ではない。

幅5~10cmくらいの跡を観察すると、
どう見ても轍であるが、1筋しかないので
轍なら一輪車である。
山道で操作するには一輪車は、不安定極まりない。
測量機器を運ぶ特殊な一輪カートなのだろうか!

と観る度に疑問を懐いていたが、
これで一気に謎が解けた。
バイクの轍だったのだ。
それにしても一体どうやってこの在るか無きが如しの
獣道をバイクで登って来たのか? 

現在62歳、名は脇坂、塩山松里出身、
杉並に居住し、私立学校の英語教師をしていて、
時々松里の実家に帰り、近くの山々を
バイクで走り回っているとのこと。

想定外の光効果に吃驚!




仙人山稜線を走るバイク


自然保護の点で問題があるので、
このルートがバイクで走れるとの情報は流さないつもりです。
今、仙人山から下りて来たんですが、
確か先日来た時には山巓標識は在りませんでしたね!」

 「よく気がつきましたね、あの窯で焼いた
陶板の標識は未だ取り付けたばかりなんです」
 「そうでしたか、写真撮ってきました」 

バイクは125ccのフランス製のScorpa、
エンジンはYAMAHA、後輪の駆動輪のタイアは
前輪より太く空気圧は0.4で
大地に吸い付くように柔らかくしてある。

彼曰く「人のやったことが無い事をやってみたい。
こんなことが出来ると知られて他のバイク乗りが、
バイクで山を走り始めたら

 
フランス製のScorpa


課題多発

発芽率を高めたい!

取水口(ケーシング口)を沈殿葉ががぬ対策

2種の培養土使用

甘い唐黍の革命児と
CMしているハニーバンタムは、
発芽率75%以上と記されているが、
5月の初回播種での
発芽率は10%程でしかない。

山荘のポット栽培で使う土は、
奥庭の生ごみを埋め
発酵させた有機肥料なので、
発芽には優しい土。
水遣り地温管理も怠りはない。


それなのに発芽率10%にしか
ならないのはおかしい。
試しに市販の種用培養土や
野菜の培養土で試してみようと
早速買い込んでポット播種。

唐黍は地温25℃にならないと
発芽しないので
温室に入れて1週間観察。
5月末となり地温が高くなり
発芽率は高くなったが
それでも精々25%程。
うーん、原因が掴めない。


籠にポンプ全体を入れてみたら!

使用目的は汚水ポンプとなっている。
それなら池底に設置して
稼動させれば、面倒な池掃除から
開放されるのでは!

そこで早速長時間稼動を
試みたが、揚水量が半分以下に
落ちてしまう。
ポンプの白いケーシング吸込口に
沈んだ落葉がへばり付き
吸込口を塞いでしまうと判明。
そこで籠を取り付けてみたが、
池底が深すぎて地中排水管と直に
繋がらず、その上ポンプ故障と
次々問題発生。

酸性化した土の中和




雨作陶が加わり雨陶雨耕雨読じゃ
6月19日(金)雨 テラス表示陶板の作陶が続く

轆轤室に魂が入った。
どうだい、たった2枚の画像で轆轤室がまるっきり生まれ変わったみたいだぜ!

山巓直下と氷河で2人の隊員を失ったナンガ・パルバット峰とK2峰の画像が、倉庫に捨て置かれ、
それでも大きくて邪魔なので、カーペットと床の間に長い間敷かれていた。
何だか≪窮屈だぜ!≫と画像が述べてるとの噂が、山荘に棲み付く魑魅魍魎に流れたとか!





背景:ナンガ・パルバット峰北面氷河


その額縁は確か、
及川音楽事務所に保管されている筈だな。
事務所に出向いてみると
保管されてはいたが、
額縁の角が破損しており補修しないと使えない。
そこで仙人は不満分子の声を取り上げるべく、
この大きな画像を収める額縁の捜索を開始。
義母が竹久夢二展を、
画廊ゆめじで開いた時に
使った額縁の大きさにぴったり。

 
背景:北岳バットレス


K2峰(8611mとナンガ・パルバット峰(8125mいいね!
6月19日(金)雨 さてどんなデザインにしようか

パルコの世界堂に出かけ、同サイズの額縁がないか、部品が置いてないか調べるが、
このタイプの額縁は当店では扱っていないので部品も置いてないとの事。
で、ホームセンター巡りをして部品探しを続け、どうにか3枚の額縁を修復し、
裏表で計6枚の画像を、轆轤室と森テラスに展示することが出来たのだ。
開放された画像たちの歓びは、そりゃ大したもんさ。




掘り抜いた山に黒織部を入れ

ぴしゅっ、と死の気配を帯びた落石が、
テントを突き破り、氷の上に張ったテントを嘲笑う。
8611mの高さを誇る山体から
落ちてくる石や氷片は、
時には弾丸以上の威力で高所キャンプを襲う。

この陶板に≪仙人テラス≫と掘り込んで
高所キャンプに掲げてやろう。
K2峰の山巓と向き合って土と戯れる。
落石に怯えヘルメットを被って寝た
高所キャンプの夜が、
指先に滲み出て、高所キャンプとテラスを結ぶ。

 
碧硝子を載せたらどうか!


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