173の1ー2020年 卯月
誕生日おめでとう!雪子に花を贈ろう! 3月29日(日)雪11時19分 仙人テラス 例えば吹雪の五竜岳の稜線を、喘ぎながら黙々と進む私。 体力を誇示したいのでもない。登頂の情熱だけに衝き動かされているのでもない。 |
仙人テラスから高芝山 |
雪子に迫る雲海 |
雲海に漂う山荘 |
よしオイラが届けてあげよう!配達人ジョン・シルバー 3月29日(日)雪12時09分 居間から パンセと名付けられた菫は、細密視家と幻想家との結合が醸成する純藝術の世界である。 背景にはメタフィジカルな存在と、現実の環境によるフィジカルの背反した美の存在とが闘争しあい、融合し、 山稜と雲表が夕昏れの雲に見るような靉靆とした無色彩によって沈殿され、またそれから露顕している。 アブストラクトを経たネオ具象画の新しい出発を降田良子に見る思いである。 (松本清張≪天才画の女」からのパクリ) ≪靉靆≫なんぞと云う言葉が使ってみたくてジョン・シルバーは仙人をアジテーションするのだ。 「ほら、すっかり忘れて今読み返している「天才画の女」に出てくる言葉さ。 降田良子は中野区東中野5ー16-6、玉泉アパート6号室に棲んでいるんだって! 銀座の光彩堂画廊の社長は、彼女の絵を銀座で展示しようと自宅に訪ねていたことがあるらしいよ。 そう云えば山荘にも彼女の絵が飾ってあるね。 そうか、若しかするとこの絵は彼女のテレパシーによって描かれ届けられたものかもね。 御礼に山荘の早春の花々を贈ってあげようよ。オイラが届けてやるぜ。」 |
奥庭は雪原に |
雲海と雪原 |
太郎を眠らせ、 太郎の屋根に雪ふりつむ。 次郎を眠らせ、 次郎の屋根に雪ふりつむ。 (雪 三好達治) |
目をつぶって雪を降らしてごらん。 しんしんと 音が聴こえてくるまで耳を傾けて! 総ての音を吸い込んで 響く音色が聴こえたら眠くなる。 そーら、太郎が眠った。 次郎の小さな手が母の乳房から 離れ次郎も眠った。 観えたかい太郎と次郎を 眠らせた雪が! |
赤い靴に降る雪 |
山荘畑も雪に覆われ |
最後のなごり雪でしょうか! 3月29日(日)雪12時07分 ウッドデッキ 何度も何度も、繰り返された人々の疑問。 途轍もなく大きな自然の懐の中にあるとき、同じでありながら1人1人の”私への疑い”は、ますます深まっていく。 「登ることは空へ降りて行く儀式」としたら、そう考えることでこの苦しさは楽になる。 そしていつか、あの遠い頂へ、自分のためのあの小さな場所へ近づいて行けるのだと思い、苦しさを忘れよう。 友よ、今こそ信頼の強いザイルで結び合い、岩を攀じよう。 1人では行かれぬかもしれない、あの小さな頂へと近づいて行こう。 |
森へのブリッジも雪 |
雪のログハウス |
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沸き立つ雲海 |
踊場からの雪の森 |
陽が出ると淡雪は直ぐ消えて! 3月29日(日)晴12時45分 書斎テラス |
高芝山とジョン・シルバー |
満開の桜にご満悦の雪子 |
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雪で視えないよ! |
雪子さんおめでとう!ちょっと遅れたけどpenséeです 3月29日(日)雪12時15分 カリスト出窓 パンセって菫のことなんです。そう、あの≪考える≫と云う意味のフランス語なんです。 そのパンセがパンジーの語源なので、パンジーはいつも考えているんです。 あーこのヴィーナスのポーズは、考えているんじゃなくて悩ましいセクシーポーズに観えたんですか! よーく観て右手を頭上、左手を後頭部に当てているでしょう。 頭上の頭頂葉は背側皮視覚路になっていて≪それは何処に在るのか?≫を認識するんです。 今捉えた視覚対象は、いったい何処にあるのでしょうか? 体性感覚野も司っていて関節、筋、腱などの運動、抵抗、重量を深部感覚で感知します。 ヴィーナスは右手で存在そのものを思考しているんですね。 後頭部に当てた左手は後頭葉から視覚や色彩を引き出し、存在の造形や彩を感知します。 つまりパンジーがパスカルの≪人間は考える葦である≫から名付けられているなんて先刻承知ですと、 云わんばかりのポーズを、ヴィーナスは雪子に成り代わって、 とっているのかも知れませんね。 |
雪の重みで折れそう! |
桜吹雪にマスクの雪子参上! |
雪子や晴子はよく聞くが、 雨子、雲子は居るのだろうか? 人々の願いが子供の名に着けられるなら、 サハラ砂漠やアラビア砂漠に住む ベドウィン、北アフリカの砂漠に 生活するトゥアルグ族、 サハラ砂漠で暮すモロッコ遊牧民など 砂漠の民は、我が子に 雨子や雲子、 或いは雨男とか 雲夫とか着けるのだろうか? |
雲海と雪の白が色彩を消す |