172の2ー2020年 弥生
早春の森に泳ぎ出た鯉 3月10日(火)曇 長い冬篭りから覚め春の気配を求め! ≪総ての球体がそれ自身n個分と分割合同である≫ RNAとカプシドから成るウイルスが細胞内で夫々分割増殖され、n個のウイルスとなって放出されていく構造と 余りにも酷似しているのに驚く。 感染細胞が平行移動でRNAを、回転移動でカプシドを合同分割する様が、池面で二重画像になってありありと観える。 ≪R3の任意な内点を持つ有界な集合同志は分割合同である≫ n個分と分割合同であるだけでなく、更にバナッハ・タルスキーの逆説は、 半径rの球は半径Rの球と分割合同であるとなる。 となるとウイルスはヒトそのものにもなり、大地にも大洋にもなり存在そのものの認識に成り得る。 存在認識とはウイルスなり、なんぞと純粋思惟を弄び、仙人は早春に目覚めた鯉と共に、 池面の実在せぬ森に遊ぶのだ。 |
前庭の山茱萸 |
バナッハ・タルスキー の逆説 1つの無限から2つの 無限を作ることはいとも簡単。 自然数は無限に続く。 此処から偶数だけを取り出すと、 取り出された偶数は 当然ながら無限に続く。 つまり自然数と偶数と云う 2つの無限が生まれたのである。 |
ぶどう畑の青梗菜 |
これは数えることが出来る、 或いは番号をつけることが出来る 可算集合(可符番集合)と呼ばれる 集合の濃度が等しいからである。 3の倍数だけを取り出しても 当然ながら無限の集合を 作り出せるのだから、 1つの無限からn個の無限が 出来ることは容易に理解できる。 |
一番咲の和水仙 |
つまり≪総ての球体が それ自身n個分と分割合同である≫ と表現される。 さてここから更に≪R3の任意な 内点を持つ有界な集合同志は 分割合同である≫と導かれ、 半径rの球は 半径Rの球と分割合同であるとなる。 |
西畑のブロッコリー |
半径rの小さなピンポン玉と 半径Rの地球は、 集合濃度を同じく 分割すれば分割合同となるのだ 可算集合の無限を 幾ら分割しても同じ濃度の無限が 出来るとの構造が、 ウイルスを連想させるどころか、 暗黒エネルギーの構造 そのものではと、 mixiに載ってるでは! |
白菜も花盛り |
暗黒エネルギーに満ちた小倉山の夜明け |
掲載者は ≪バナッハタルスキーの 定理と暗黒エネルギーの 共通性に気付いた者は 私一人ではないだろうし、 専門家は当然 気付いているだろう≫ と述べている。 仙人はこう解釈した。 宇宙は膨張している。 |
ならば内在する 暗黒エネルギーは 膨張に従って希薄になり、 濃度は変わる筈。 しかし暗黒エネルギーは、 どの時点で切断しても 濃度は変わらない。 つまり暗黒エネルギーは、 無限から無限を生み出す 可算集合と同じ濃度なのでは! うーん、面白いね。 |
高芝山の落日は暗黒エネルギーを語る |
朝の食事・鵯 |
牡丹の芽吹き |
骨粉の旅 花見を兼ての山荘操作確認を
4月の日曜日に予定。 悠樹か樹麗のどちらか 都合が付けば実施。 駄目なら、操作確認は無し。 墓参りに来る時、 水とガスさえ出れば何とかなるだろう。 墓のプレートも焼き上げて 設置したので、後はあの 滝つぼに骨粉を流してくれればいい。 骨粉は池に注ぎ排水溝に流れ、 前庭から石卓下のマンホールに溜り、 やがて中庭を巡り、 葡萄畑の石垣下を一巡し、 林檎畑を横切り、 山荘森を下って滝川へ。 |
滝川の流れは竹森川に連なり、
竹森川は重川、笛吹川、富士川へと 注ぎ駿河湾に至る。 太平洋に迄至る骨粉が
1粒でもあれば、 インド洋に流れ出たヒマラヤの 氷河の水と 邂逅するかも知れない。 若しかすると、30数年に亘り 求め続けた高峰の山巓で、 煌めいていた白銀の 末裔にだって、逢えるかも! 何ぞと決して在りはしない 甘ったるい白昼夢に嘔吐しつつ、 氷雨の畑に出でて、 仙人はけふも 大地を耕すのであった。 |
咲き出した扇山の檀紅梅 |
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石卓の琵琶が結実 |
夕食は山荘キウイ |
最後のビア仕込みになるかな! 3月17日(火)晴記録 最終醸造2月23日 つい先頃までガボガボ呑んでいたのである。 ビアなんぞワインやブランデーに比べたら水みたいなもんで、幾ら呑んでも酔いはしない。 もっとも酔う前にビアで腹がパンパンに膨れて呑めなくなってしまうが。 それが此処数か月で一気に呑めなくなって、現在は僅か1杯のビアをオンザロックでちびり、チビリ舐めているのだ。 歳とっても呑兵衛から足を洗うことは出来ず、だらだらと呑み続けアル中になるのではと虞ていたが杞憂であった。 まさか呑めなくなってしまうとは、吃驚こいたぜ! とか何とか言いつつ仙人がやっているのは、もしや山荘ビアの1次醸造した樽から2次醸造の瓶詰め作業では! 言い訳がましく≪これが最後のビア仕込みになるかな!≫なんぞとブツブツ。 最後にしてはちょっと造り過ぎでは! 17ℓ樽で6樽、つまり102ℓも造っておいて最後もあったもんではないぜ! こりゃ老人惚けになる前にアル中になって、≪おりゃ誰だ?≫なんてヴィーナスに訊いたりして! |
おっととっと、溢れるぜ! |
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ヴィーナスの嘆き≪とか云って今夜も呑んだくれて! |
頂から離れない犬 |
扇山を護る犬 扇山の頂上直下の急斜面で 熊よけの笛を吹いたら 呼応して頂から犬の吼え声が響く。 おや、鉄砲撃ちが 熊狩りに来ているのかな? 黒革の首輪を着けた品格の在る犬が、 頂を護るが如く立ちはだかり 吼えかかる。 鉄砲撃ちの姿は見当たらない。 驚いたことに 1日置いた3日目にも未だ頂を護り 佇んでいるでは! さては飼い主の鉄砲撃ちが行方不明か! |
近付くと距離を置くが尻尾は下げ攻撃はしない |
誰を待つのか!頂で3日も待ち続ける犬 |