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その135の2ー2017年 如月 |
2月2週・・・えぴろーぐ・オッペルと象
オッペルに虐げられた象が待ってるよ! 1月20日(金)晴 南端ビューポイントの先で遭遇したサファリ象 ビューポイントの高台からのんびりレンタカーを走らせていたら、左の森の中でグララアガア、ブルルオーンと懐かしい象の声。 何だか少し哀しそうで、それでいてとても優しくて体全体が愛撫されるような鳴き声。 森に車を入れてみると鞍を着けた象が数頭、長い鼻を振って語り掛けてくる。 「ああ、いい天気だねえ。僕はぜんたい森へ行くのは大すきなんだ」 「そうか、そんならオッペルに云われて、たきぎを拾いに行くかわり仙人を乗せてくれないかな?」 「ああ、のせてやらう。本気でやったら、僕、もう、息で石も投げ飛ばせるよ」 やったーとばかり乗り込むと、音もなくのっそり現れたのは蒼いシャツを着たオッペル。 「900バーツだぜ!」 |
象に鎖を付けるオッペル |
苦しいですサンタマリア |
「いいか、象の頭に両足を乗せて 右に曲がるときは、 右足でどんどんと頭を叩くんだ。 なーに、象にとっちゃ、そんなもん 撫でられている様なもんさ」 何やらぶつぶつオッペルは 呟いているが、 若しかしたらそんなこと言ってるのかと 象に聞いてみた。 |
「苦しいですサンタマリア」 とでも云ってるのか 小さな紅い目がじーっと見つめ返した。 変だな、大好きな森へ行くのに どうして苦しいのかな? 細くて急な泥んこ道に差し掛かり 象の足が泥に取られ 歩みが遅くなると再びオッペル出番。 「どうだ、この鎖のペンダント買わねえか?」 それは鎖だけが本物の 紛い物でした。 |
難路で鎖を売りつけるオッペル |
オッペルは象に潰された |
オッペルと離れて森を歩む 1月20日(金)晴 僕はずゐぶんな目にあっている。みんなで出てきて助けてくれ この象サファリを実施しているオッペルを調べようと、帰国後地図で調べネットで探したが、 幾ら具に検索してもビューポイントの南には何もないでは! 観光地図にも出てないと云うことは、違法なサファリなのだろうか? あっちこっちで象サファリを始めて儲かると聞いたもんだから、さてはオッペルめ、森の象を騙くらかして 闇で象を扱き使っているな! 他の象サファリは650から750バーツなのに、此処は900バーツだと帰国後判明。 ふーん怪しいな、臭うな! |
象の足を捉える難路 |
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象はただ歩む |
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探しまくったが これがプーケット島南端の 一番詳細な地図。 滞在ホテル・ロイヤル・パラダイス の下(南)にサファリと 記されているが、 象とオッペルに遭った場所は、 此処ではない。 |
ビューポイントを過ぎて南に走り、 象の声を聴いたのだから この青い☆印の処なのだ。 しかし他の最新地図を 幾ら拡大してもサファリは 記されていない。 グーグルマップの航空写真にも 捉えられていない。 |
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難路でオッペル登場 |
象足跡に小さな池が点々 |
イエーイ、難路突破したぜ! 1月20日(金)晴 所在不明のサファリで 急勾配の途中が段になっているので、地中の水が浸み出している。 そこを象が歩くとどうなるか? グッちゃん、グッちゃんなんてもんじゃない。 巨体を支える足は地中にめり込み、足を抜いた跡には小さな池がポツンポツン。 ぬかるんだ路肩が象の体重を支えきれず崩れるのではと、ハラハラドキドキ。 象の背から見下ろす急斜面は更に急に迫り、 落ちたら只じゃ済まないぜと思って、象に話しかけてみる。 「こんなとこ歩かされて怒るなよ、もうすぐ森の仲間がグララアガアと 叫びながらやって来て、助けてくれるからね」 、 |
レンタカー契約書署名じゃ! |
さて無事このホテルに帰ってこれるか? |
やばいメチャ危険ですよ! |
まーカーナビがあれば何とかなるさ。 と頼みにしていたカーナビが 何度操作をやり直しても 目的地を示さないどころか、 現在位置の表示すら 定かではない。 バジェットの職員は狭い車内で あれやこれや 悪戦苦闘しながらぼやく。 |
「カーナビこれ一個しかなくて。 ほら、みーんなスマホ持ってるから もう社でもカーナビ入れないんですよ」 と云われても仙人の携帯は おばーちゃんから引き継いだガラ携。 スマホのように マップに目的地や現在位置を 表示するなんて出来ない。 ま、しゃーねー、カーナビ無しで行くか! |
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ここが駐車場です |
トヨタViosXP90型 1500CC |
鷹匠の鷹をちょっと拝借、えっ100バーツだって! 1月20日(金)晴 ビューポイントで 幾らなんでも道路マップくらいは有るだろうと訊いたら、 「当社では道路マップは用意してません」 「なんだって、レンタカー会社が道路マップを用意してないって!そんなのありか!」 と嘆くが、無いものは無いのだ。 国道4028はパトンビーチから島の南端手前にあるビューポイントまで、ほぼ海岸に沿っているので迷うことなく走る。 うーん、確かに見晴らし抜群。 頂上で鷹を操る男に遭遇。此処から鷹を飛ばしたら獲物は取り放題かなと近づくと 「ほら、腕に乗せてみな!」 うおー、こいつかっこいいなーとカメラを向けてパチリ。「ハイ、100バーツ」 なんだよ、こいつこれが商売だったのか! |
ビューポイントからカタビーチ |
いやー堂々としてるね! |
パトンビーチの高層ホテルが見える |
指立てたら、欲しい!(オッペル森) |
左手を精一杯伸ばし、 ≪その指欲しい!≫ と仙人にせがむ子猿。 ほんじゃ、ちょっとだけねと 左手を差し伸べたら 両手でしっかり人差し指を握りしめ ちゅうちゅう、吸い出すでは。 これは面白いと右手でカメラを構え、 左手の人差し指を 吸わせたまま右手人差し指で、 シャッターを切り続ける。 子猿の真剣な眼差しに引き込まれる。 「あれ、出ない! 幾ら吸っても出ないよー!」 と声が聴こえそう。 |
そうか乳首が欲しいんだ! |
あのね幾ら吸っても出ないよ! |
それでも吸い続ける子猿でした |
オッパイ丸出しにして遊ぶ女の子(左) あんまり堂々としているし、おっぱいだって美しいし、 若しかしたら写真を撮らせてくれるかもと 近づいたら、その隣の女の子が勘違いして、 「どうぞいいわよ!」 とVサインポーズ。 序に「アロエを生でそのまま塗ると肌が綺麗になるのよ」 とか話しかけられ目論み失敗。 |
パトンビーチ この女の子の近くに、 大きなおっぱいを堂々と太陽に晒して、 浜辺に寝そべる若い女性がいたのだ。 |
アロエそのまま塗るのよ |
パトンビーチ |
穴掘りに熱中する男の子 |
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パラセーリング離陸準備 |
そーら舞い上がった! |
ホテル・バーのピアノ弾きと |
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ホテル前の通りを出るとニューハーフ店が続々 |
ホテル前に出た途端ニューハーフに! |
ねえー本当に男の子? |
≪タイでは、レディボーイの人権が 確立されていて、 レディボーイ専用の更衣室まである。 何れも豊胸手術をしているが 以下4つの形態がある。 ①竿あり玉あり、②竿あり玉なし ③竿なし玉あり、④竿なし玉なし≫ (プーケット夜遊び風俗記より) |
ニューハーフショーなんてのがあって 送迎バスがホテルを回っている。 態々そんなショーを観に行かなくても 街に出れば 彼方此方の店で呼びかけて来る。 しかしそのような人種に出逢ったことのない 仙人には、さっぱり区別出来ない。 つまり何処からどう観ても 女にしか観えないのだ。 最も、であるからこそレディボーイなの だろう、とは思うが。 |
まさか全員なんてありえないよね |
夜の浜辺でも大人気だとか |
エレベーターからの歓楽街 |
待てよ、騙されているのかも! レディボーイの人権が 確立されていない国の人々から観れば レディボーイの存在は興味津々。 そこでツアーまで組まれ ニューハーフショウの人気上昇。 そんならいっその事 女がレディボーイの振りをすれば、 仕事にありつけるのでは! |
お立ち台では次々と |
つまり、実は本物の女が 混じっているのでは! と此処まで考えて、気づく。 だとしても、④の竿なし玉なし の場合 生物の形態としては女そのもの。 つまり本物の女と区別できない。 となると レディボーイと本物の女と 異なるのは本人の意識の問題だけ。 |
有名なタイガー・ナイトクラブ |
無い知恵を絞って仙人は 悩むのである。 竿なし玉無しで妊娠まで出来たら 何処からどう観ても女そのもの。 意識だけが嘗て男であったと 告げる。、 その意識がレディボーイの証しならば、 レディボーイは 肉体を超えた精神的存在なのだ。 |
驚いた!バーにサーフィン場が! |
不夜城バングラ通りのクラブ |
ビア片手に水飛沫を浴びて! |
騙された、海老が蒲鉾だぜ! |
此処は偽物なし |
採りたてシーフードかな? |
魚屋に比べると果物屋は少ない! |
通りに溢れる屋台。 この匂い堪んないなと海老や 魚肉類の串焼きを買って ホテルに持ち帰り。 さてそれではと、よく冷やしたビアを 出して乾杯! 串焼きに被り付くと、ありゃ、 これ偽物だ! どっからどうみても蒲鉾の味。 騙された! いや若しかすると地元民は これ、蒲鉾と知っているのでは。 つまり屋台のおねえちゃんは 海老串焼きではなく 海老味蒲鉾の串焼きを 売ってるのだ。 となると騙されたのではなく、 匂いにつられて 海老と勝手に信じて買った 仙人が愚かであったと いうことになるな。 |
卵の行商おばさんも |
バングラ通りの出店は繁盛 |
水着の客もちらり |
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どうでい、喰ってけよ! |
刺身の盛り合わせらしき? |
うーん、これも大きいな! |
イグアナ、マンタのシャツが風に揺れ旅の終りを告げる ホテルのテラスに干した洗濯物は語る イグアナはガラパゴス、マンタはモルジブ、オレンジのバミューダはニューカレドニアいやヤップ島だったか? 永い間ダイビングを共にしてきた現地購入のシャツと短パンである。 オアフ島で500本目の海外ダイビングを達成し、更に今回無人島のラチャ・ノイで500本を超える海中の旅を終えた。 自らヨットで世界を走り回り、潜水ポイントを探し潜るのでなければ最早潜ることに意味は無い。 ヒマラヤ登山と並行して始めたダイビングに、新たな可能性を抱いて、 世界の海を潜り続けたが、ガイドに連れられての海中の旅に創造的な心象を構築するのは難しい。 せめてホームページに掲載することによって、創造的な視点をと 試行錯誤してみたが、力量不足で創造的な心象など、どのページを開いても見当たらない。 潮時だろう。 このページを最後にして、10年以上続いた「山荘日記」、「仙人日記」、「新仙人日記」を閉じることにしよう。 |