仙人日記
   その97の32013年師走
12月3週・・・雪の匂いに舞う氷姫

猫の手が欲しいぜ! と嘆く仙人
 漬物にぎりぎり
合った山荘大根

駄目だ!箸が止まらん。
特に白い芯の部分が
柚子をたっぷり吸い込んで
うめーの何の!

白菜の漬物は葉の部分に
限ると固く信じていた
白菜漬神話が
かくも簡単に崩れ去るとは!

たかが白菜の漬物で
なんちゅうこっちゃ!
と半ば呆れ半ば狂喜し
脇目も振らずせっせと白菜漬を
食べ続けるのであった。

うめー、新鮮な柚子がらん
で、すっかり気をよくして
この分ならきっと
沢庵漬も
美味く出来るかも・・・。
早速ログの
干し大根を取り込み
いざ、樽漬けじゃ!

馬鹿の1つ覚えで
白菜漬と同じく柚子と唐辛子
昆布をたっぷり入れる。

うーん塩分は
薄めの3%にしてと
樽にぎゅっぎゅっと
漬け込んだのでした。



ログじて大根屋敷

さあ、美味そうにけられたぞ!

柔かくし上がった大根


それから1週間、
未だかなー
うーん、
早過ぎるだろうなと
漬物樽の周りをうろうろ。
遂に我慢の限界に達し
細い奴を
糠の下から取り出す。

おー、いい色では。
糠を洗い落とし
一切れだけ切って
がりりと噛んでみる。
やったー!
云うことなし。

じつは此処に至るまで
ながーい長ーい
試行錯誤があったのです。

ん!どうですかこのい飴色の沢庵と大根葉
乾燥した柿の葉を
入れると風味が増すので
干し柿作り後の
大量の柿皮を使ってみたり。

だが白黴が生えてしまい
味も冴えなく
遂に数年前に断念!

しかしこのまま
おめおめと引き下がっては
見習い仙人は
いつまで経っても、うだつの
上がらぬ見習いのまま。

そこで昨年から再挑戦。
防黴のビニール袋を
使うことで白黴を撃退し
目出度くこの日を
迎えたのさ。。



枯露柿の大合だぜ!

ブランディーやワインと共に
召し上がる時はカマンベールチーズなど添えると、
しびれを超えて恍惚となるやも!

山荘原野の柿採りや柿簾造りに
参加した妖精たちの活動などは
HPでご覧になって下さい。
食後の感想など届けられると森も妖精たちも
きっと、歓ぶにちがいありません。

山荘主拝  2013年12月14日

山荘の森のり物

太陽をいっぱい吸い込んで森の宝石が
枯露柿になりました。

昨年まで僅かしか観られなかった森の宝石が
今年はたわわに稔り、
山荘は華やかな柿簾に彩られました。

昨日幾つか収穫しヌーボワインと共に
試食しましたが、絶妙な甘さにしびれました。
自画自賛の多分に入り混じった
この絶妙な甘露をお届けします。

 
さあ、みんなにってあげよう



倉庫からタイアをえんやこら!

さてこれを動輪にするか?
やべえ、雪のいがするぜ!

  猫の手も借りたい、とは正にこのこと。
漬物作り、干柿の収穫と発送、果樹の剪定、有機肥料を作る為の落葉集め等
冬支度に天手古舞いしてる真っ最中だと云うのに、何やらそこはかとなく森の大気が運んでくるのは雪の匂い。
きっと森の中で落ち葉の下から雪の使者がむっくり顔をもたげ、氷の華を咲かせたに違いない。

となると何はさて置いて
先ずは冬タイアに代えねば
山荘への足が途絶えてしまうでは。
さあ、猫さん
役立たずでもいいから来て
手伝っておくれ!

いやてよ、こっちの方が
ふん、ふん、そんじゃ
畑の芋や野菜を時々失敬して
いるので
ちょっくら手伝ってやっか!
と現われた瓜坊。
ご自慢の大きな鼻で倉庫のタイアを
転がして前庭まで。

磨りって無いのを前輪に!
よーし、そんなら今度
村の鉄砲打ちに頼んでやろうでは。
「あいつ、畑を荒らすだけでなく
たまには役にたつので
撃たんでやってくれ」と
お願いしてやっか?

 それではジャッキでげて



これでどうだ!スタッドレス着完了



雪の匂いに舞う氷姫


凍て付いた山荘の


しっかりせいよ。
とシシオドシを叩いたら
氷を纏った太い竹が、御辞儀して詫びるでは。
「すんまへん、ほんのちょっと
眠気に襲われて油断したら
水が氷になって動けなくなっちゃったんです」
朝の最低気温がー5.5℃となって
奥庭の滝が凍ってしまい
シシオドシが止まってしまった。
おいおい、山荘の寒さはこれからが本番だぜ!
こんな柔な温度で凍ってどうする?
 
朝日にく光る凍て付いた滝

を維持し活性化させる維

束からの氷の

血管のように走る維束の造型
そうか、シシオドシを
眠らせたのはお前達だな!

そんな風に
北極の冷たい風から
氷の糸を紡ぎ出し
ぐるぐる、ぐるぐる巻いて
白い氷のトランペットなんぞを
造り出しどうするんだ。

さてはこのトランペットで
高らかに冬将軍の
進軍を奏でるつもりだな!
 
主に分を運ぶ木部と
「う、ふっふ、
とうとうあたしたちの
季節がやって来たわね。
ほらこの1本1本の
透き通った糸を
よーく観てご覧よ。

生命の動きを絡め取る
死のタピストリーさ。」  

栄養素となる合成産物を

運ぶ師部から成る維

《霜柱》の四角い

霜枯れ縦に断すると維管束が

露出し外気に触れる

そこに冬将軍の
冷たい
吹が掛かる

木部の水分が
凍結
張し亀裂から射出

亀裂面が平行でなければカールし
スパイラルを



氷姫誕生を 知らせる測定器設置


左のに長いビスで留めます

あれやこれや工夫したが上手くいかず
遂に壁に開けられたPCコードの孔を利用することに着眼。
スイッチボックスを外して
新たに壁に孔を開けセンサーコードを通したものの
スイッチボックスが固定できない。

どうもNTTが工事した時の不手際らしい。
早速NTTを呼んでボックスを固定。
このお兄さんすっかり山荘が気に入ったらしく
工事が終わった後で
「女房が山好きでして」とか云いながら
部屋の山岳写真に御執心。
遂に外気温測定器を机上に
壁に孔をあけ

窓のサッシに外気温測定コードを通し
机上で外気温がデジタル表記出来るようにすると
書斎に居ても
氷姫誕生が容易に予測出来る。

だがサッシの剪断力で
度々測定不能に陥り苦慮すること10年。
氷姫誕生予測も試行錯誤の連続。

K2ですか!女房が山きでして


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