１０月１週

雨上がりの雲海に浮かぶノアの方舟
１０月５日（土）曇　小倉山の頂・・・テラスから

しとしと降っていた昨夜の雨が、夜明けと共に止んだ。
盆地から這いあがって来る雲海が、あっと云う間に小倉山を呑み込み頂上の雲が紅に染まった。
銀の乳を流したような雲海は、潮騒を奏でつつ本当に海であることを示すが如く
銀の乳をモザイクの淡い海の色に変えた。
そこに忽然と現れたのは、正しく心象風景に描かれたノアの方舟。

屋外ステージも６０回記念とあって盛沢山

オープニング・《花は咲く》
１０月５日（土）曇　ワインの祭典会場

葡萄の街・甲州市が市を上げて
熱心に取り組んでいる１年に１度の
屋外で行われる葡萄祭りが
雨では可哀そう。
・
そう心配していたが、
雲海のこの様子では雨を伴わず
海の底にある会場は
降られずに済むかもしれないと、
バイクで
祭りの会場・中央公園広場に向かった。

トロンボーンが高らかに	葡萄の無料配布くらいで驚くなよ。ワインだって赤も白も呑み放題。この種のイベントでは大抵は千円くらいでグラスを買って彼方此方の樽から各種メーカーのワインを呑むのだが此処では唯なのだ。・飲兵衛にとっては極楽浄土。で仙人はどうしたかと云うとバイクなのでその場で呑んでヘベレケベレになる訳にいかずかと云って折角極楽浄土に来ながらワインを無視して帰るのも癪に障るし・・・。きゃーきゃー喚いているのは《葡萄早食い競争》会場。テーブルに置かれた大きな葡萄の房と闘っているのはあれっ！女の子ばかり。・ふつう葡萄の皮は食べずに吐き出すのだがそんなことやってたらとても勝てない。凄まじい勢いで皮ごと呑み込んでいるでは！	ジャズシンガーの青木カレンも
*赤も白ワインも呑み放題*		*勝手に樽のコックを捻って*
*早食いって、皮は？*	*何とまあ皮ごとゴクリ*　青木カレンか？	*４人バトルで１位にはワインが*
*無料葡萄は大人気で時間制*	早食い競争の隣では《甲州葡萄皮飛ばし大会》が熱戦。おやまあ、此処でも女の子が果敢に皮を飛ばしているでは。・ルールによると５　ぶどうの果肉は、吹き飛ばす前に十分に味あわなければならない。となっている。つまり食ってから皮を飛ばすのだ。	*葡萄の準備が追いつかず*
*世界大会とは恐れ入ったぜ！*
*ワインの搾滓で育てた牛の肉***	*種でなく皮を飛ばす*	*ワイン地元コンパニオン*
*綿あめ美味しいな*	茸のような円錐形のテントがツンツンと沢山立っていてあっちでもこっちでも美味しそうな匂いが立ち込める。・女の子は夢中で綿飴にかぶりつき地元コンパニオンが笑顔を振りまいて会場に花を添える。会場に隣接する森の中では前夜からテントを張りテーブルを立て１泊２日で祭りを愉しもうと多くの人々が寛いでいる。・これから夜になると山では篝火が焚かれ鳥居焼が夜空を焦がし花火が勢大に打ち上げられ祭りはクライマックスへとむかうのだ。	*食卓付きテントを立て朝から呑む*

*畑に現れた鶏　福生里の畑*	*鶏と戯れる広瀬さん*　畑中の鶏小屋	*一羽、鷹に喰われちまった！* 朝トレで里に降りたら畑に突然現れたのは鶏の群れ。先週までは確か畑だったのに一体誰が？・と辺りをきょろきょろ窺うとあれ！先日、採れたての新米を届けてくれた広瀬さんがいるでは！
「定年退職で閑なもんでこの間ロシアの血が混じったひよ子を買ってきて畑に鶏小屋作ったんだけんど鷹か烏に襲われて一羽食われちまっただ。・この分だと１２月下旬には卵を生み始めるんだがさてどうなるか愉しみ」ニコニコ満面に笑みを浮かべ我が子のように鶏を抱く広瀬さんでした。	*ロシアの鶏だとか*　畑中の鶏小屋	*白菜に群がる*　畑中の鶏小屋

*いつの間にか*　北の森	忘れられた椎茸とログ扇山から降りて来て森の中に立てかけてある丸太をふと覗いたらあれまー、いつの間にか大きな椎茸があちこちで顔を出しているでは。・籠いっぱいに採れた椎茸をログテラスに干す。緑青を吹き蜘蛛の巣で飾ったログの鹿がなんだか微笑んでいるように見える。忘れさられた哀しみを知っている者だけが発する微笑み。	*どっさり椎茸が*　北の森
*採れ過ぎたから干して*　ログテラス	*大きいね*　ログテラス	*炙って檸檬醤油で食べよう*　ログテラス
*チベット鹿も食べたそう！*　ログハウス	*甘蔓も美味そう！*　ログテラス	*緑青と蜘蛛の巣で貫録充分　ログハウス*


	*その９５ー２０１３年神無月*