仙人日記
   その912013年水無月

6月1週・・・さんざめく山荘森の命たち

確かにっているぜ! 

よく観てご覧よ。
左耳の上に蝶が止まっているだろう。
どうも何やら囁いているらしい。

骨と皮と筋だけの本物の骨皮筋衛門にだよ
蝶がやって来たんだぜ!
どんなに堅く強張っている骨と皮だけの顔だって
嬉しくて
嗤わない訳にはいかないじゃないかい。
釣られて闇まで嗤ってしまったのさ。
嗤うジョン・シルバー
6月1日(土)晴 前庭石卓

森羅万象を呑みこんで無に帰してしまう漆黒の闇がだよ
そいつが目ん玉になって
嗤っているんだぜ!
虚無の鏡である漆黒の闇が嗤うなんて在り得ない。

だが確かに
ジョン・シルバーの漆黒の目ん玉は嗤っている。
漆黒の闇を嗤わせるなんて
いったい何が起きたんだ?

花でなく何故ジョン・シルバーに? 


 
一体何がきたのか? 
ヒメアサギマダラは、
台湾からの迷蝶で、
八重山諸島での採集記録は多く、
近年、定着傾向にある。

Yahoo! JAPANより) 
 
ジョンの耳に何やらく蝶

浅黄斑は渡り蝶だが姫は違う  

浅黄斑(ヒメアサギマダラ) 西表島
岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)より

 若し浅黄斑なら大変だ! 


最大売電量を記録した5月の太陽光発電   太陽光パネルと山法師の白い花
6月3日(月)晴 小倉山頂より

関東甲信越では春の平均気温が1.1℃も上昇。
日照時間も平年の121%で最も長い記録となった。
畑はカラカラだが山荘の太陽光発電量は4月が403kwh、5月が398kwhを記録し
5月の売電値は17712円と過去13年間での最高額となった。
夜は発電しないので夜の電気使用料を差し引いた東電からの振り込み金額は14167円
うーん、1か月で1万7千円も稼いでくれるなんて嬉しいね。
畑も原野も空いているのでもっと太陽光発電を増やしてもいいかな。

今月の発電データ
発電量  (前年比) 売電電力(使用分)  売電効率  売却金額  (前年比) 購買電力  購買金額  売買電力差   差額金額 
398kwh +94) 369kwh (29) 104.8% 17712円 (+9) 117kwh 3545円 +252kwh +14167円



東京、横浜で過去最高=春の平均気温―気象庁

時事通信 6月3日(月)19時6分配信

 気象庁は3日、春(3〜5月)の天候まとめを発表した。
全国的に気温の変動が大きく、関東甲信では平均気温が平年を1.1度上回ってかなり高かった。
東京・大手町では1.4度上回る15.7度、横浜市では1.5度上回る15.3度となり、いずれも観測史上最高を更新した。
千葉市は1.4度上回る15.1度で、1998年の記録と並んだ。
 西日本の太平洋側では降水量が平年の56%にとどまり、統計を始めた46年以降で最も少なかった。
一方、東日本と西日本の太平洋側、西日本の日本海側では、
日照時間がそれぞれ平年の121%、122%、118%で最も長かった。

 



遥かなる追想!蔓梅擬き&向日葵   居間

睡蓮の花をちわびる鯉   山荘池
種子に閉じ込められたの切なさ
 

45億年を背負った地球生命は、自然との苛酷な闘いの歴史でもある。
常に生命の危機に晒され、食を得るのも性交を果すのも生きるか死ぬかの闘いを余儀なくされ生き延びてきた。
僅か数十年の現代文明の急速な発達は、この自然との苛酷な闘いを解決する代わり
当然のことながら生命が自ら選んで生き続ける意味を奪い始めた。

それで池に閉じ込められた鯉と時を種子に閉じ込めた向日葵は、何を訴えようとしているのだろう?


 
最後の一輪・クレマチス 前庭
 
咲き初めたアーチの蔓薔薇 中庭

黄のアンネ薔薇 奥庭 

広がる松葉菊 前庭 
確か昨年は咲かなかった
クレマチスが
「ほらほら見て!又咲いたのよ」
と次々開くもんだから
気を取られていたらアーチ薔薇が
いきなり「今日は!」と
元気よく咲き出した。

西畑の入り口では松葉菊が
群れて咲きだし、
その朱に負けじと畑の春菊が
黄色い金切り声を張り上げて
「テーブルに飾ってよ!」と叫ぶ。

池の小さな浮島では
たった一輪の菖蒲が濃い紫を放ち
前庭の山法師に語りかける。
「いっぺんに咲き出したわね。
森のてっぺんが
白く輝いて小倉山から見たら
きっと仙人は大喜びするわよ。
今年は早く咲いてくれたので
山法師さんとお逢いできたけど
来年も逢えるといいな」

春菊終焉 前庭石卓

森の梢を白く染める山法師 ゲート

ひっそりと菖蒲 山荘池

更紗満天星(さらさどうだんつつじ) 前庭

葡萄畑土手に咲く薊 前庭石卓

エゴ花の白い天井 前庭
 
紅変するのアンネ薔薇 奥庭

アンネ薔薇と背黒露虫幼虫 奥庭 
 
色を変えるアンネ薔薇 奥庭
 
秋までお別れのクレソン 山荘池
あれ、満天星ってこんな
紅い筋が花弁にあったっけ?
「もう忘れたの?
あたしは普通の満天星ではないのよ。
更紗が着いていたのを
すっかり忘れてしまって駄目ね」

薊なんぞ、先週も今週も
雑草刈機でぐいーん、グイーンと
刈られちまったもんだから
怒ること怒ること。
せめて罪滅ぼしにと箸置花瓶に生けて
毎日お話してあげよう。

でなにやら天井からもざわめかしい声。
おー、いつの間に前庭の木々の
天井はエゴノキの白い花がビッシリ。
と、「あら、菖蒲にだけ声かけて
さんざん食べつくした
クレソンの花には目もくれないの?」

すると畑のじゃが芋が
「猪に食われる前にせめて花だけでも
見ておいてください」と訴える。
葡萄が唱和して
「ほらほら、葡萄の花なんて
見たことないでしょう。
咲くのは一瞬なのよ。
しっかり見ておいてね」 
 
収穫出来るか?メークイーン 葡萄畑
 
咲いたぞ!葡萄の花 山荘葡萄畑

 葡萄の実の剪定 山荘葡萄畑


白い花の咲く頃 山法師&ヴィーナス 居間

濃密な生命の兆し イオの曙光
山荘絵師による絵画2点
カンブリア紀への追想
6月2日(日)晴 居間&イオ 



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