仙人日記
   その87の3ー2013年如月
2013年2月15日(金) 12時26分(日本時間)


2月3・4・・・小惑星、地球に衝突原爆の30倍の破壊力

小惑星地球に衝突
画像:Ubiquitous他

今週のBigニュース
 

我が耳を疑った。そんな莫迦な!
重さ約1万トン、直径約17メートルもの、隕石と云うには余りにも巨大な天体が地球に衝突したと云う。
地球の全知能をもってしてもその天体の接近をキャッチ出来なかったとは!
数百の人工衛星を地球のぐるりに侍らせ、人類の頭脳を遥かに超えた人工頭脳を宇宙に張り巡らし太陽系の彼方にまで観測の手を伸ばしているのに
広島型原爆の約30倍にも及ぶ破壊力を秘めた天体の接近すら捉えられなかった。
其れほどまでに人類の知能は幼稚だったのか!

そりゃ隕石は日夜地球に落下しその全てを捉えることは不可能であろう。
又、大気圏で燃え尽きてしまうような小さな隕石まで捉えることは意味の無いことであろう。
しかし広島型原爆の約30倍もの破壊力を持った天体の接近まで観測出来ないとは何たること。
ウラルの原野ではなくニューヨーク、パリ、ロンドン、東京などにこの天体が落ちたなら何千万人もが都市とともに一瞬にして消滅してしまったであろう。
 ・
僅か1日後の2月16日早朝4時45分(日本時間)には直径45m、13万トンの小惑星《2012・DA14》が
地球に2万7000kmまで接近すると予測されていた。
つまり世界の天文学者はその瞬間を捉えるため地球近傍に観測網を張り巡らせていたのだ。
にもかかわらず広島型原爆の約30倍もの破壊力を持った天体の接近を掴むことは出来なかったと云うことになる。
直径45mなら観測出来るが17mでは観測出来ないのか?

NASA(米航空宇宙局)等が国際監視プロジェクト・ パンスターズ (Pan-STARRS, Panoramic Survey Telescope And Rapid Response System) 計画を立ちあげ
ハワイのハレアカラ山頂にあるPS1と呼ばれる望遠鏡で観測を始めたのは2008年12月。
地球に接近する小惑星は現在までに9697個が観測されているが、直径数十b程の小惑星は太陽光などに妨げられ24等級まで観測可能な
PS1望遠鏡をもってしても捉えることは難しいと云う。
地球に衝突する可能性のある地球近傍小天体の発見・監視を行っている日本のスペースガードセンターの常勤スタッフは僅か6名。
スタッフは語る。「直径150b以下より小さいものは9割以上が見つかっていないと考えられている」
正に驚きである。直径45mの小惑星《2012・DA14》はたまたま観測された1割でしかなかったのか?
となると残りの9割87273個の小惑星は或る日突然、今回のように地球に衝突する可能性があると云うことだ。

これ程までに人類の命運を左右する最重大な課題に取り組んでいるのは日本では特定非営利活動法人(NPO法人)の6人。
これじゃ太陽光に妨げられ観測が難しいと云う技術的問題以前に国家としての危機管理意識の欠如が
観測を不能にしているとしか言いようが無い。
技術的問題は優秀な人材と充分な研究費を注ぎ込めば必ず解決するのだ。
例えば太陽光の妨げ問題は地球軌道上に静止惑星を打ち上げれば一発で解決するのではと、ど素人の仙人ですら思い到る。

きっと既に静止惑星構想なんぞとっくの昔に立てられ知らぬは仙人だけなのだろうが、そんなことには全く気付かず、
恰も今この瞬間に自分1人で思いついたかのように仙人は興奮。
早速、無知を惜しげも無く曝し出してこんな図を仙人は描いてみたのだ。
因みに作図後ネットでこの静止人工惑星について調べたが、目に着くのは人工衛星ばかりで収穫なし。
で、仙人は益々良い気になって自画自賛。
うーん納得!地球公転軌道の反対側180度に静止人工惑星Tを置いて観測させ、90度に置いた静止惑星Uを経由して地球に情報を送れば
太陽光に妨げられずいつでも観測出来るではないか。
勿論この図の反対側から小惑星がやって来る場合もあるがその場合は小惑星の背景が漆黒の宇宙となり
天体は太陽光に援けられより耀いて観えるので全く問題なし。




問題は観測を阻む腐った脳味噌の存在にある。。
大局的な危機管理意識に乏しい、権力闘争に狂奔する世界の政治家達がその観測に費やす予算を認めないのだ。
だが若しかするとこの仙人の描いた人工惑星の図を観て「よっしゃ、ほんじゃ、いっちょ人工惑星とやらに予算を組んでやっか!」
なんて成る筈は決してないのだ。
9.11テロよりも3.11津波よりも遥かに悲惨な、場合によっては人類存亡に関わる危機が迫っているとの認識を持てる政治家は居ないのか?
今回の小惑星の衝突が世界の愚かな指導者達の腐った脳味噌を総入れ替えさせてくれることを願うばかりである。


「あのね、静止人工惑星Tなんだけど
太陽にぴかぴか照らされて地球公転軌道に浮かんでいるんだろ
だったら人工惑星Tは昼間なんだから
反対側の地球と同じように太陽の光が眩しくて
小惑星なんて観えないんじゃないの?」

「ヒーヨ! ヒーヨ!」とけたたましく
天に向かって叫ぶのは山荘の餌台にやって来たヒヨドリ。
どうも、ど素人の仙人の静止人工惑星案に
いちゃもんを付け様との魂胆か?
 
杞憂ではないぜ!
あのね、昼と夜なんだけど
地球の上に居ると昼と夜を自分で勝手に
変えたり出来ないけど
自分が惑星になってしまえば簡単に変えられるんだ。

太陽の方を向けば昼で反対を向けば夜になるんだよ。
だから人工惑星の観測望遠鏡(アンテナ)をいつも
太陽と反対側の宇宙に向けていれば
漆黒の宇宙を背景にした輝く小惑星が観えるのさ。 


 

2013年2月15日
12時26分
(日本時間)

ロシア・ウラル地方
チェリャビンスク州に
隕石が落下した.。

大気圏突入の速度は
18km/s(6万4800km/h)、
衝突で放出された
エネルギーは
数百キロトンになる
  

米航空宇宙局(NASA)は同日、
隕石は重さ約1万トン、直径約17メートルで、
広島型原爆の約30倍に相当する
約500キロトンのエネルギーが
放出されたとする
新たな分析結果を発表した。

 


NASAは16日、
今回の隕石に
関するデータを
上方修正。
それによると、
直径17メートルの隕石は
火星と木星の間にある
小惑星帯から飛来し、
18km/sで大気圏に突入した。

高度20〜25キロの
上空で爆発し、
複数の破片に分かれて
落下したとみられている。

飛来時の爆発の
衝撃波による負傷者は
チェリャビンスク州を中心に
約1200人にのぼり、
建物の窓ガラス破損
などにより同州だけで
10億ルーブル(約31億円)の
被害が出たことが16日、
明らかになった。


 露非常事態省ウラル支部のまとめによると、隕石落下に伴って集合住宅3724軒、
学校や幼稚園など671施設が被害を受け、割れた窓ガラスの総面積は
20万平方メートルにのぼった。

チェリャビンスク州では夜間、氷点下15度まで気温が下がるため、州当局では
近隣からも職人を投入し、ガラスの製造や据え付けに
全力を尽くしている。
小惑星の落ちたチェバルクリ湖
2013年2月15日12時26分

ロシア科学アカデミーの専門家は
17日、国営ロシア通信に対し、
ウラル地方チェリャビンスク州のチェバルクリ湖に
落下した物体を隕石と断定したことを明らかにした。
破片の鉄分含有率は8%以上で、
「チェバルクリ隕石」と命名される。


奇跡としか言いようが無い。
広島型原爆の約30倍もの破壊力を秘めた天体が陸上に激突して断熱圧縮による衝撃波などの被害だけで収まったとは!
奇跡を齎した最大の要因は高高度20kmでの天体の空中爆発にある。
例え人口密度の希薄なウラルの原野への落下であっても、この天体が空中分解せずそのまま激突したら
ロシア・ウラル地方チェリャビンスク州は消滅したであろう。

また空中爆発の高度が上空5kmと地表に近ければ結果は同じようにウラルを壊滅させ、
今まで人類が体験した如何なる悲惨で惨たらしい戦争や9.11テロ、3.11津波のような自然災害より遥かに深刻な事態を引き起こしたであろう。
僅か100年前の1908年にはツングースカで直径40〜50mの隕石が落下し広大なシベリアの原野を焼き尽くした。
この程度の大きさの天体衝突は100年に一度の割合で生じると言う。
更に大きな天体が6500万年前にメキシコ・ユカタン半島に衝突したときは恐竜が地球上から絶滅してしまったのだ。
小惑星と地球の衝突によって人類が絶滅の危機に曝されている状況は変らない。

大きな天体との衝突はおそらく人類の叡智の全てを注いでも回避の術を見出すことは出来ないであろう。
人類滅亡から逃れるには地球外の天体に植民地を造っての移住しか無い。
果たしてそこまで知能を育み科学を発達させることが出来るほど人類は賢いのか誰も知らない。
しかし100年に一度の危機を齎す小さい天体との衝突ならば現在の人類の叡智で幾らでも避けることが出来るのではないか!
人工衛星をぶつけて大気圏外で破壊するとか帆を付けて軌道変更し衝突を回避するとかの案はあるらしいが
それらは早期発見が前提であり、早期発見の観測網の構築にこそ全力を尽くさねばならない。
100年に一度の割合と云うことは今回の小惑星《2012・DA14》が翌日遣って来たように次の衝突が明日である可能性もある。

パンスターズ
計画を推進させ更に地球外での観測を取り入れ広島型原爆の約30倍もの破壊力を秘めた天体の接近を完全に捉えよ。
狭い地球で国々が互いの利権を主張していがみ合っている場合では無いと、腐った脳味噌の政治家に脅しをかけねば。






 2013年2月17日(日) 晴 奥庭&前庭の鳥レストラン 鳥のレストラン 

を仰いで心配そう

さてどれにしようか?

あれ!ご馳走がえたぞ

好評につレストラン開業

「その通りさ。
マグマの動きが激しくなり火山活動が活発になり
至る所で地震が生じ津波が起こり
温暖化により極地の氷が融け陸が水没し
小惑星が次々と地球に衝突したら
生命体は完全消滅してしまうんだよ」

「それじゃ地球が元気に活動すればするほど
生命は存在を許されず
今、地球が静かに眠っている間だけ
私たちは生きていられると云う事?
それじゃ、なにもこんな枝に留まって、さて
この銀皿レストランの
招待を受けるべきか否かなんて悩むのは
全く意味の無いことかしら?
なら、躊躇せずさっさと食べるべし!」
白頭鳥(ひよどり)までが天を仰いで何やら心配そう!
「小惑星がまた落ちてきたらどうしよう?」
「そりゃ心配だわさ。
だが考えてみると地球と云う惑星が誕生したのも
この小天体の衝突の繰り返しから
だったんだよね」

「えっ!それじゃそのちっこいのがぶつかっては段々
大きく成って地球にまでなったってこと?」
「そうなんだよ。つまり地球にとっては
これは単なる成長過程の1つにすぎないんだ」

「地球のほんのちょっとした成長過程によって
私たちは恐竜達のように簡単に
絶滅してしまうと云うことなの」
 
メニュはじだけど

きまーす!

このキウイめちゃい!

喰ったった!もう死んでも構わんぞ!

レストランが出来たって?と四十雀

そろり常火焚も偵察!
まーまー何ともの解りの早いことか!
白頭とはよくぞ、のたまいけり。
頭の中は真っ白々で
なーんも考えていないんだな。

枝に留まっていた先程の白頭鳥は
どうやら悩むより先ず
目の前の御馳走にあやかり
食欲を満たすことこそ生きて行く上で
最も重要なことと悟ったようです。
ま、それはそれで確かに
正解の1つではあるね。
慎重なのは四十雀(しじゅうがら)常火焚(じょうびたき)
「レストランが出来たって?」と
駆けつけて来てはみたものの
どうです、先ず横を向いて
「レストランなんか見えないよ」なんて振りして。
暫く経ってから
漸くこちらに向き直って黒い蝶ネクタイを
見せたのでした。

レストランから離れた池では
相変わらず画眉鳥が
澄ました顔して様子を伺っています。
が、その実しっかり白頭鳥の
動きを観察してチャンスを狙っているのです。
「あー私だってあのキウイ食べたい!」

どうも鳥達にとっては小惑星衝突よりやはり
庭のレストランが気懸りらしい。

画繭鳥はました顔して!

この黒いネクタイが四十雀の


しりこんValleyからの書簡 (メール)     
2月20日(水) 17:55 In San Jose  
どうもご無沙汰しております。

ネパールで下山中に遭遇した火球を思い出しました。 もう十七年ぐらい前、大介が生まれる前(!)ですか…
ちょうど頭の上を通過して行ったのだから、よく考えてみればすごい幸運でした。

去年の春にグランド・キャニオンに行ったついでにバリンジャー隕石孔
 http://goo.gl/a7XHB (アメリカ人は「バリンガー」と発音するみたいですが)に寄った時の写真です。


広介、陽介、大介(左から)の3人

バリンジャー隕石孔

クレーターの直径1キロちょっと、落ちたのは
直径20〜30メートルの隕鉄と言われているらしいので
 http://goo.gl/Zrw48 、
似た奴が落ちてきても現在の観測体制では
大気圏に入るまで気づけないわけですか。 
確率は低くてもその潜在的な影響の大きさを考えれば、
太陽系内の小天体の観測体制は(もちろんそれ以外も)
もう少し真剣に充実させていくべきだと思います。
 もちろん小惑星の軌道を変える技術も開発しなくては。

子供らは、相変わらずです。 なんというか… 相変わらずとしか。
あとほんの数年で家を出て行くんだろうけど、何をするつもりなのか、何をしたいのか、
私にはさっぱり想像もできず、最近では子供らを見てるよりネコたちと遊んでいる方が幸せな日々です。
仕事の方は、一時は会社の存続も危ぶまれるような状態でしたが、ここ数年は大成功で、
今のところはこれが心のよりどころというところでしょうか。 
いや、子供たちをもうちょっとどうにかしたいんですが、どうしていいのか分からん日々が続いております…




 ネパールで下山中に遭遇した火球
 1996年8月11日 アイランドピーク(6169m)
 栗田陽介  
モンスーンの真っ只中で登山隊の絶えた静寂のヒマラヤ。
8月11日、連日の降雪を衝いて登頂を果たしたが
墜落し骨折した坂原隊長と陽介隊員は
世界最高峰・エベレスト(8848m)の南10kmに位置する
アイランドピークを下山中であった。

びっこをひいての遅々とした動きに闇が加わり果して2人は
無事キャンプに戻れるのか?
   登頂に時間がかかり下山は日没との競争となった。
アタックキャンプに帰幕する前に闇に捉われ
視界の効かぬ小雪混じりの闇の中でキャンプ発見は絶望的。
ビバークを避けベースキャンプ迄一気に下る決意をし
イムジャ氷河へ下降し始めたその瞬間に
闇が切り裂かれ
辺りがコバルトとオレンジに輝きだしたのだ。
以下、陽介隊員の登頂記録の抜粋。


 
頂上直下の雪稜を登る坂原隊長 アイランドピーク1996年8月11日17時25分登頂  撮影:栗田陽介 


・・・・・
もう此処までくれば大丈夫だ。
歩き続けていると、突然、地面や周囲の岩がうっすらとコバルト色とオレンジ色のまだら模様のように妙な具合に輝きだした。
驚いて顔を上げると反対側の谷の斜面まで照らされている。 
こんな広い範囲が一斉に輝きだすなんて、一瞬何が起きたのかわからず、いろんな考えが走馬灯のように頭をよぎる。
戦争映画で見た照明弾のようだ(それにしてはサイケだ)。
もしかしたらどっかで核爆発でもあってその照り返しか、などと突拍子もないことが次々に頭に浮かんで来たが、そのまま空を見上げると
大きな流れ星が輝きながら煙の尾を引いて落ちていくのが見えた。

隕石か人工衛星かわからないが、一瞬の間に光って消える大きさの無い普通の流星とは違い、輝く炎に包まれた物体が飛んでいく。
人口の多いところでこんな現象が観られたらさぞかしニュースになったことだろう。
全然関係ないが、後にカトマンズについてから「NASAが火星からの隕石に生命の痕跡らしきものを発見」
というニュースを数週間遅れで知った。

(チベット未踏無名峰へ1998年より抜粋)





寒波襲来の朝

小倉山頂からの日の出 2月25日(月)晴 奥庭から

 
強い冬型の気圧配置のため、東北各地では25日朝も断続的に雪が降り続いた。
青森地方気象台によると、国内屈指の豪雪地、青森市・酸ケ湯の積雪は同日午前11時に
550センチに上り、
現在ある気象庁観測地点で
過去最高の積雪記録を更新した。
(日本経済新聞)


5メートル以上も雪が積もるなんてネパールのアイランドピークだって吃驚!
ヒマラヤのモンスーン期の豪雪に比べたら5メートルなんて積雪は可愛いもんだが、此処は日本。あな恐ろしや!
山荘でも冷たい風がゴーゴーと吹きすさび確かに寒いのだが太陽が出れば部屋は暖房無しでぽっかぽっか。
吹雪の続く北の国に棲む人々にこの素晴らしく贅沢な太陽を少しでも分けてあげられないかと想う。

さてそれでは朝トレにでも行こうかとふと小倉山を見上げると今正に山頂の森を赤く燃やして太陽が出る瞬間。
あれ!つい先日まで水晶峠から昇っていたのにいつの間にか小倉山の天辺まで動いてる。
えーと今朝の甲府の日の出は6時21分だから54分遅れての小倉山からの日の出と云うことになるな。
6月中旬になると甲府での日の出は4時29分まで早まり、山荘ではその50分後の5時19分には高芝山から昇る。
山荘のカレンダーは水晶峠から始まり高芝山で折り返し水晶峠で終わる。



 えの高芝山との扇山 2月25日(月)晴 16時37分〜 山荘居間から

水晶峠から昇った太陽が小倉山の頂を踏んで座禅峠に下り更に上条山を縦走して上条峠に出て
それから長い高芝山の南西尾根をえっちらこっちら登って半年もかけて頂に達する。
夕刻には山荘の背後にある扇山の影が時計の針になってその三角の影を小倉山の山体に刻む。

@は16時37分の扇山の影の位置でその3分後がAなんだよ。
扇山の山頂の三角形影が日暮れと共に小倉山の北西尾根を這い上っていく様子を3分ごとに撮影したんだ。
Aを観ると3分間の移動が如何に大きいか驚くよね。
扇山山頂の影@は大菩薩から随分離れていたのにBではもう少しで頂が互いに重なりそうだろう。
えっ!その観察の間何してるかって?この高芝山の夕焼けを観ながらビアを傾けているのさ。

小倉山、高芝山の縦走路がカレンダーで扇山の影が時計の針で・・・・・。
そうか古代から人々はこんな風に太陽の影を観ながら時を計り1年と云う時の流れを認識し、月の満ち欠けで1か月を知り
宇宙から時間を貰っていたんだ。
時間を生み出した遙かなる宇宙こそ魁(さきがけ)と終焉を司る神である。
その神が描く光と影の壮大なデッサンに秘められた意図は何か?
古代人は自らの生死を光と影のデッサンに重ね遥かなる宇宙へ想いを馳せていたのかな。

なんて古代人になって夕映えの高芝山をしみじみ見つめたりして、さてもう一杯!。 



高芝山黎明 2月25日 寝室から

手足は布団の中に入れてしまえば全然寒くない。
問題は剥き出しの頭だ。
幾ら何でも0℃前後にまで冷える寝室で頭丸出しでは
眠れないので愛用の冬山用フェルト帽子で
頭、耳、顎を覆ってみた。
そら、窓なんか凍て付いて氷がびっしり張ったけど
作戦は大あたりで暖かく眠れたぜ。
今冬の最低気温−9.3℃
2月25日(月)晴 −9.3℃

そりゃ8℃くらいに温度設定して寝室のストーブを点けておくと
云う手もあるけれど
それじゃ折角の最低気温ー9.3℃が泣くぜ。
で、ストーブを消して
この寒さを愉しむことにしてみたのさ。
 
氷結した窓ガラス ー9.3℃

外気温を測定する温度計の細い
コードを南窓のレール下に
通してあるのだか
窓の開け閉めの度に剪断力が掛り
遂に切れてしまった。

この細いコードを繋ぐのはちょっとした
技術が要求される。
どうにか繋いだが南窓に設置したのでは
同じ過ちが繰り返されるだけ。
東側の出窓にコードが通せればベスト。

工夫してセンサーを東出窓に出したら
うあー、未だー8.9℃だ!
 
君子 書斎机上
書斎の君子蘭(クレビア)は
最低気温ー9.3℃なんてどこ吹く風で
早くも咲き出したし
奥庭の水仙なんぞ寒風吹きすさぶ
屋外にもかかわらずもうすぐ咲きそう。

あれ、蕗の薹も落葉の間から顔を出したぜ。
一体あの冷たい風の何処に
春の兆しを彼女達は
見つけ出したんだろうかね?   

の薹 奥庭

現在書斎の外気温−8.9℃ 

 奥庭 



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