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その104の3ー2014年文月 |
桃がどっさりやって来た! ボン・シルバーも大歓び! |
今年の琵琶は特に美味 前庭 |
大豊作のキウイ 西畑 |
1つ、もいで食べてみたら うーん、何処か 深ーい、深ーい処から ゆっくり 湧き上がって来る上品な甘さ。 ・ これが長崎の茂木琵琶の 美味しさなんだな。 それじゃ、もう1週間だけ 熟させ完熟した ベストの味覚を堪能しよう。 ・ さて、愉しみにして 1週間後、再び山荘に やって来ると 色が更に深みを増し 益々旨そうになっているでは! |
書斎でサーバーにアップした 目白HPを 山荘PCにダウンロードしていると 何やら騒がしい烏軍団の鳴き声。 山荘の庭に烏が 来るなんて滅多にありはしない。 ・ どうしたんだろうと 前庭に出てみると、ありゃ! 1つも無い。 さっきまで美味しそうな橙色に 輝いていた茂木琵琶は 何処へやら 綺麗に消えてしまったでは! ・ 烏が琵琶を食うなんて 聞いたことが無い。 くそー! グルメ烏め、許さんぞ! |
たわわなトマト 西畑 |
毎日桃三昧 中庭 |
collage Ⅲ 辺境イオに咲く向日葵と大紫 高さ100kmに及ぶ硫黄噴火山に馴染む生命 お前が本当に来たかった場所は、此処だったんだね! 木星の巨大赤斑すら覆い隠す、100kmにも及ぶ硫黄の噴火を天空に咲かせ そこに太陽系第3惑星の大輪の向日葵を添えたイオ。 「辺境」と題された、この生命を拒否する壁画に、お前はただ闇雲に魅かれるんだね。 |
ぽたり、ぽたり 紅く熟れた実が 落ちて 芝生の緑に映える。 |
食べきれぬ李 奥庭 |
そうか、山荘にも 杏子があったのを すっかり忘れていたよ。 どれどれ どんな味かな? ・ うんうん、成ほど! 如何にも山荘産らしい 奥ゆかしい地味な味。 |
過熟してしまったぜ 中庭 |
木を揺するとどっさり 林檎柵下 |
早成種日川桃 奥庭 |
collage Ⅳ レーザー噴射で飛翔する大紫 翅幅1500kmのパネルにレーザー光線を噴射する 山荘を時空間そのものに変えてしまうなんて いったいお前は何者なんだい? まさか、翅幅が1500kmもある星間方舟が山荘内部を自在に飛翔するなんて! その瞬間を目にしたときの驚愕! やはり山荘の正体は方舟だったのかと、妙に納得したのさ。 |
鹿にめげず茄子 西畑 |
対称の原点に無があって そこから物質と 反物質の対称が 生み出されたのなら、野菜にも 対称の原点を 創り出せるかもしれない。 ・ 真っ黒な茄子が嗤う。 「こんな風に 2つの対称系が衝突して 限りなく無に近い DNAに凝縮された種子に 野菜が戻るとでも 考えているのかい?」 |
大根&パセリ 西畑 |
ほくほく南瓜 葡萄畑 |
鈴生りピーマン 西畑 |
今年は西瓜も順調 西畑 |
大根がパセリを従えて ぽつり。 「対称系にすると どうしてこんなにセクシーに なるんだろう? 対称系こそ生命の原点か? なんて きっと思っているんだよ。 仙人は!」 |
生り過ぎ葡萄 葡萄畑 |
ほくほく南瓜や西瓜も 喋り出す。 「ほんじゃ、セクシー序に こんなのどう?」 とポーズ。 ・ 「この2つのボインが激突して 無を生み出し 色即是空なんて吠えたら 仙人はきっと 大喜びしてゲラゲラ嗤い転げ 笑死するぜ」 |
collage Ⅴ 永劫の闇に潜む冥界の女 暗黒物質の世界に輪廻転生は在るのか? 出逢った瞬間、この色彩こそが少年時代から追い求めていた彩であると確信した。 この闇を呑んだ緑青の思惟を炙り出すには、 太陽そのものを花に変えた向日葵の明るさが欠かせない。 2つ添えてみよう。 そーら、どうだい、蒼ざめた冥界の女の思惟が浮き彫りになってきただろう! 光と闇の対称系が生と死そのものであるかの如く、迫ってくるね。 さあ、冥界の女の思惟を読み解いてご覧! |
疣天狗茸 鉄塔山の森 |
不意に あの日のことを思い出した。 ・ 天狗茸や占地、卵茸も 左右対称なのは 何故なのか? |
仁王占地茸 鉄塔山の森 |
勿論、不完全ではあるが 人間の肉体も 左右対称の様式美の 支配下に置かれている。 それは何を意味するのか? |
卵茸 鉄塔山の森 |
その思いにとり付かれ 大学構内や大学に隣接する森を 日がな1日歩き続け 思索に没頭したことがあった。 |
卵茸 鉄塔山の森 |
今考えれば噴飯ものだが 貧弱な脳味噌を抱えた 大学1年生にとって ≪重力≫を見出すまでの 思索の旅は 没頭に値するものであったのだ。 ・ 重力は存在を強力な 引力で支配下し 存在は対称系で重力に 拮抗する。 左右対称の様式美は 存在の生の叫び。 |
卵茸 鉄塔山の森 |
さらば陶芸窯KTB-70 バーナーノズルからの漏れ火が激しく800℃より上がらず 窯オーナー募集
長年稼働してきた山荘陶芸窯の中枢機能が壊れ、買い替えるかはたまた中枢部分を交換するか
業者と交渉を続けてきました。
20年近くも愛用してきた窯なので、出来れば窯本体は残し、中枢部分のバーナー周辺機器を
交換できないか検討してきた結果、この度可能との結論が出ました。
経費は買い替えの半額以下で済みそうです。
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薔薇と山百合 奥庭 |
山百合と蝉 奥庭 |
あー山百合のいい香り! ほら無粋なアブラゼミだって 吸い寄せられて べたべたに濡れた雌蕊に ぞっこん! |
桔梗なんて何処にも 植えた覚え無いのに山荘の 彼方此方で ひっそりと咲くんだぜ。 ・ とても奥ゆかしい紫の光を 投げかけて きゅいっと心を掴むんだ。 |
奥庭に匂う山百合 奥庭 |
桔梗も咲いたよ 奥庭 |
高温で融けたバーナーノズル 生焼けの作品にがっくり! 買い替えるとなると100万以上、
中枢部分交換でもかなりの経費が必要となるので、窯を自由に使用できる窯のオーナーを募集し 経費の分担を計画しました。
オーナーは燃料代さえ負担すれば、いつでも自由に窯を使えます。
共同で使用する際は燃料費は不要です。 1口10万円で5人未満募集の予定です。オーナーになっていただければ幸いです。
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窯いっぱいの大皿 |
4度目の大皿も焼けず |
あれ、断末魔の窯から 変なメーッセージが出てるぜ! 何だって、 窯オーナー募集だって? |
でもよかったよ。 バーナーノズルが融けて 火が漏れ 窯の温度がどうしても上がらず。 ・ 熱電対から 温度計に伝達される炉内温度は 800℃でストプ。 |
煙突への火流も激しい |
窯下全体が過熱 |
融けてしまったバーナーノズル |
取り出したバーナー |
結局生焼けのまま 窯から出され 陶房に放置されたままの作品。 どうなるかと 固唾をのんで窯の運命を 見守っていたんだ。 ・ で、発せられたメッセージに 早速、反応があったんだって! 良かったね! これで陶芸が再開出来るね。 |
凌霄花を冠に戴く山荘 中庭 咲き誇る白銀の蘭が 凌霄花の憂いと異なるアングルで 山荘を切り取る。 ・ 「山荘に方形の大きな2つの眼を付け 唯ひたすらに天空を目指す ミナレットに仕上げたか! そんなら、こちらは方形の眼を取って 外界の光を遮断し 白壁の保護色になって 白亜の対称系を完成しよう。 憂いの侵入すら 許さない白亜の仏舎利塔だ!」 ・ さて、対称系を為した山荘は これで壮大な無への 原点回帰への 旅を開始するのでしょうか? |
対称系と云う視点で見つめてみると 憂いの翳に沈む朱の 凌霄花を前景にした山荘が全く 異質なフォルムとなり アバンギャルドとしての新たな 息吹を発信する。 |
白い山荘に白い蘭 中庭 |