154の1ページー2018年 長月
天の恵み天空南瓜の収穫じゃ! |
生爪から出血 畑管が襲って来た。 ゴム長靴を突き破り、 右脚の一番長い人差し指の 生爪を剥がした。 次の瞬間、痛みを感じる間もなく 身体はバランスを失い 半回転して畑下の 道路へ頭から墜落態勢。 咄嗟にゴーヤー棚にしてある ワイアメッシュに縋りついたが、 軟に出来ているので 仙人の体重を支えきれず柵は 道路側へ倒れ掛かり、 30度ほど傾き辛うじて停止。 道路への落下は 食い止められたが、ショックで 暫く状況が掴めない。 |
自動散水器である畑管が 襲って来る筈は無い。 停止している自動散水器に代わって 移動しながらホースで 散水をしている途中に、地中から 飛び出している畑管に 激しく蹴躓き、その衝撃で ゴム長靴が破れ生爪が 剥がされたのだと 気づくのに数秒を要した。 生爪からの出血で 長靴の中がぬるぬると濡れ始め 痛みが加速度的に増し、 非常事態喇叭を吹き鳴らす。 怪我してから緊急喇叭を 吹き鳴らした処で、 時既に遅しであるが、喇叭は 早く治療せよとの 警告に変わったのだろう。 |
何度も頭をぶつけては南瓜を罵ったのだ! |
猫が喰い残した蝉 |
痛みより道路下への墜落が よくぞ食い止められたと、 改めて傾いた軟な柵を見詰める。 激しい転倒で頭から コンクリ道路に突っ込んでいたら、もっと 悲惨な状況に 陥ったことは間違いない。 |
残された片翅 |
この西畑の畑管には何度も なんども蹴躓いており、 要警戒地点として、 しっかりインプットされている筈なのだが、 またやってしまった。 生爪からの出血を手当てする前に、 最優先して 畑管にカバーをかけることにした。 |
伐採された山法師の実 |
昨年まで畑管は機能し 定期的に自動散水していたが、 今年は未だ一度も散水してない。 おそらく自動制御装置が 修理不能となってしまったのだろう。 そうとは知らず畑管にカバーを かけてはいけないと思っていたが、 最早躊躇することは無い。 |
生爪出血は罰じゃ! |
大きめの植木鉢を すっぽり畑管にに被せ、 鉢が動かない様に ペグを打ち込んでおいた。 その後で長靴を脱ぎ恐る恐る靴下を 取ると、矢張りかなり出血しており 生爪が浮いている。 この躓きの主な原因が 老化に在ることは否めない。 |
次は薔薇の棘だ! |
前庭に舞うソーラー蛍 |
今までも蹴躓いているが、 躓いた瞬間に反射神経が機能し 転倒を食い止めることが出来たのだ。 うーん、どう対処すべきか! と悩みながら次は 梨の写真を撮ろうと、 撮影ポイントをアンネ薔薇周辺に 定めカメラを構える。 アンネ薔薇の先は石垣になっており 梨にもっと近づくには、 枯れている薔薇枝を折った方が 良いと判断し、 棘に注意し根元からボッキり折る。 折った枝には沢山棘が出ていて これに触れたら さぞ痛いだろうと思いつつ、 枝を石垣の上に置く。 それではとカメラを前に 突き出してみるが撮影には未だ遠い。 |
石垣下の農機具置き場の屋根に 足を載せ、更に前進しようと 身を乗り出した途端、屋根がぐらりと 傾き、そのまま 石垣の上にどさりと尻餅。 ぎゃお!との叫び声が聞こえる。 仙人の叫び声に似ている。 まさか1時間前に畑管に蹴躓いて 痛い目に遭い、 より慎重になっている筈の 仙人で有ろうことか! だが、辺りを 見回しても仙人以外に人影無し。 先ほど石垣の上に折った 薔薇の枝を置いたのは仙人。 その上に尻餅をついたのも 仙人に間違いなし。 1日に2度も出血するなんて、 余程血の気が 多いのかね仙人は! |
ソーラー蜃気楼・してぃテラス4773 |
てらすソーラー灯が夢を運ぶ |
淡い光のアナロジー 溢れんばかりの眩い無数の光が 海に注ぎ、 暖められた蒼い海水は 幾多の生命の揺り籠となり 豊穣な大洋を成し、 やがて天空へ旅立つ。 |
夢は漂い光の海へ |
雲となって天空を彷徨い、 冷たい大気と遭遇したり 高峻な山岳に纏わり着いたりして 雨滴となって地表に落ち、 ガイアを潤す。 |
残照積乱雲が夢の序 |
無数の光が 海水を自由な天空へ解放したことに 誤りはない。 その結果潤った大地が 豊かな穀物を与えてくれたことは、 感謝に値すべきことではある。 |
夢は闇を切り裂き |
だが無数の光によって 生み出された1筋の雲の上昇が、 巨大な渦を巻き途轍もない力を手にし、 天空を掻き乱し 豪雨となって大地を削り、 豊かな大地を切り刻むのを 目の当たりにすると、 海水を天空へ旅立たせたこと そのものが誤りであった かもと思ってしまう。 生命の揺り籠が 母なる大地を切り刻み 生命を蹂躙する。 揺り籠が民主主義、 民衆を蹂躙する台風やゲリラ豪雨は 専制政治! なれば、これってイリベラル・デモクラシー? 仙人のアナロジーは 相変わらず シッチャカめっちゃかだね! |
意識領域を拡げ |
茄子が入鹿になって仙人を海へ誘う シッチャカめっちゃか茄子入鹿のイリベラル・デモクラシー (F画像目白食卓) 畑の茄子が背鰭を生えさせ、入鹿に変身するには深い訳があるに違いないのだが・・・・・。 ≪仙人があんまりシッチャカめっちゃかだから、 ちょっと真似して畑から入鹿が採れたら面白いんじゃないかって! この背鰭はシッチャカめっちゃかのアナロジーをもっとシッチャカめっちゃかにして真相に迫る魔法の釦なのさ。 そーら押してごらん!民衆を蹂躙する台風やゲリラ豪雨が出てくるかも≫ 釦を押して出て来たのは米国のトランプ、トルコのエルドアン、ハンガリーのオルバーン・ヴィクトル、 フィリピンのドウテルテ、カンボジアのフン・セン・・・。 あれっ、こいつら生命の揺り籠から生み出された民主主義を狡猾に操る専制者では! そういえば先週、なんか畑でブツブツ独り言ちていたけど、その仙人モノローグが茄子入鹿に以心伝心したのか! おっとっと、日本のアベも忘れちゃいけないぜや!
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淡路島江坂町国民学校初等科・級長の足柄竜太(山内圭哉) 駄目元で誘ってみたら、ついてきたのだ。 若しかしたら6月に封切りされたばかりの この映画に興味があって、 原作も読んでいたのかもしれない。 2度目はその23年後2007年8月、 阿久悠の死後であった。 腎臓癌、尿管癌で闘病生活を続けながらの 放送とは知らず、4月から始まった NHK-FMで語る阿久悠の ミュージックメモリーを愉しみにしていた。 6月17日(日)もいつもの如く ゆっくりと言葉を選びながら話していたが、 その後阿久悠は登場せず、 8月1日に悲報が飛び込んできた。 |
阿久悠の「瀬戸内少年野球団」監督:篠田正浩と 早坂暁の「ダウンタウンヒーローズ」 監督:山田洋次のTVを続けて観た。 いづれも2、3回目の視聴になるが面白いのと 呆けてストーリーを忘れているので、 新鮮な気分で愉しめた。 1984年のK2遠征から帰った直後の8月、 飯田橋の映画館へ 樹麗と冨美代さんと行ったのが最初の 「瀬戸内少年野球団」との出会いであった。 樹麗は中二の14歳で 親と一緒に行動するのを最も嫌がる年代。 |
江坂町国民学校の先生中村駒子(夏目雅子) |
米人のマラはビール瓶やで(バラケツ) |
なんだかその時は 最後に聞いた番組が1週間前のように 感じられ、人間は 死の1週間前であっても、 あのようにしっかりと 語れるものなのかと驚いた記憶がある。 あんな風に死の直前まで 明瞭で居られるなんて 羨ましいとさえ思ったのだ。 |
武女との別れに泣くバラケツ(大森嘉之) |
しかし淡々と語っていたが 腎臓癌での摘出手術、その後の転移した 新たな癌との闘いの最中に在り、 恐らく全身全霊必死で 言葉を絞り出していたのであろう。 ミュージックメモリーの編集担当も 病状を熟知していて、これが 阿久悠最後の記録に なるとの覚悟で臨んでいたと思われる。 |
美少女波多野武女(佐倉しおり) |
最後の番組で何を 語ったか内容は覚えて無いが、 その語り口から伝わる シーンとした有無を言わせぬ 静けさだけが残っている。 「無冠の父」読了。 生涯を巡査で終えた阿久悠の 父・深沢武吉(実名は友義)は 退職直前に巡査部長に昇格した。 |
軍艦、戦闘機を描いた絵を燃やす竜太 |
女たち母、姉、妹は 退職金や恩給が割増しとなり、 巡査部長の方が見場がいいと手放しで喜ぶ。 しかし≪父は辞令を観て、 これ以上はないと思われる 羞恥の表情をした≫ と記し、≪私はその時、深沢武吉は 初めて巡査で通したことを 後悔していると思った≫と 阿久は述べる。 |
床屋“猫屋”をバーに改装する女将 戦争未亡人 穴吹トメ(岩下志麻) |
竜太の祖父で巡査足柄忠勇(大滝秀治) |
この心の襞を的確に読み込む感性が、 阿久の作品の 彼方此方で光り輝いている。 「無冠の父」は阿久の死の14年前 1993年に執筆されたが、 改稿を求められた阿久は 原稿を戻させ、この作品については 一切語ることは無かったという。 死後4年を経た2011年、 自宅に残された作品を整理したところ、 書棚の奥からこの未刊行作品の 原稿が見つかり出版されたと 刊行経緯に記されている。 無冠の父は55歳で引退し、 退職金で熊本に家を買い |
≪裏庭で十数羽の鶏を飼い 花と野菜を作り、 やるべきことは、それらを 相手にするだけで、退屈を貪り、 老いることを望み始めた≫ と阿久は父を語る。 退職後73歳で死ぬまでの18年間、 退屈を貪り老いることを望むと 映った父と逆に、70歳の 死の直前まで仕事を追い、仕事に 追われた阿久。 激務を貪り、活動を求めて 永劫の若さを望み始めていたかの 生き様を選んだ息子は 最後にこう語る。 ≪全く何の冠も持たなかった巡査の、 私の父の、 諦観と威厳について考えていた≫ |
戦犯として処刑される波多野提督(伊丹十三) |
闇米を摘発される猫屋 |
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虎刈りより酷い猫刈り |
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水陸両用船で米軍がやって来る |
米軍を迎える島民 |
兵士を載せた引き上げ船 |
バー“猫屋”の女給で最後は鉄夫と島を去る美代(ちあきなおみ) |
肯定でも否定でもない 受け入れをしてから14年後に、 父より3年早い70歳で阿久悠は死んだ。 横溝正史ミステリ大賞、菊池寛賞、 旭日小綬賞を受け、 音楽関係では数度にわたる 日本レコード大賞、作詞賞、日本作詞大賞と、 父と真逆の幾つもの冠に 飾られて阿久悠は死んだ。 何故戻された「無冠の父」の原稿を秘匿し、 その後一切語ることを しなかったかについて、唯1人の 子供である作曲家・深田太郎は 父の意図をこう推測する。 ≪自分の没後に開けられると云う シナリオを自分で作ったのでは。 齢を重ねるにしたがって あらゆる人や事象に距離を置く 処世を貫いた父・友義との |
近似性を成していたが故に 「そういう自分の父をモデルにした小説が 最後の自分の作品として 世の中に出るのは、運命的だし、 半分は自分でそれを欲していたというか、 決めたのではないかなと、 いまは思ってます」≫ (阿久悠研究 吉田悦志) (参照:wikipedia) 意図的、計画的な 社会に対する遺書であり、無冠の父への オマージュとなることを見越しての 阿久悠の所為であったのか! 「 無冠の父」と題した瞬間 阿久悠はその裏に自ら塗りたくった 「冠に飾られた阿久悠」が あからさまに観えた筈なのだ。 であるならば、 この作品は死後に出すしかあるまい。 それで初めて 父へのオマージュとなる。 そう呟く深田公之が ありありと仙人には浮かぶのである。 |
新婚早々戦死したと思われていた傷痍軍人・駒子の夫のボールを竜太に渡し 瀬戸内少年野球団・江坂タイガース結成 |
英語辞書を破って煙草に |
猫屋の前で駒子を口説く義弟・鉄夫(渡辺健) |
武女も野球チームに参加 |
ヴィーナスに捧げる葡萄 玄関の奥から「はーい!」と明るい声と共に、 薄暗がりのカンバスに描かれたのは、 真っ赤な口紅と、黒のアイライン、白く眩しい肌。 バックが仄暗かったのでメークは際立ち、 此処が24年も通い続けた 福生里であることを忘れさせる。 もしや間違いではと 「あの、先日葡萄を戴いた雨宮さんのお宅ですか?」 と問うたら、奥から あの人懐こい笑顔の雨宮さんが現れた。 「いやー生まれて6か月の娘のサラが・・・」と 笑顔に更に笑顔を重ね語る。 どんな字を書くのか訊いたら、 「幸いが来ると書くんです」とのこと。 そうか若い女性は、サラのお母さんだったのか! 笑顔を絶やさないお父さんと 美しくあることを嗜むお母さんに囲まれ、 サラはヴィーナスになるんだ! |
山荘下の畑から葡萄がやって来た 8月26日(日)晴 雨宮幸来、サラと読ませるとは洒落ているでは! お萩を持って巨峰のお礼に尋ねたら、 いきなり出てきたのは きちんとメークした若い女性。 過疎化が進みここ福生里では若い女性を 見かけることは滅多にない。 見かけたとしても作業服に身を包んだ、 繁忙期に農家の親戚から 駆り出されたノーメークの女性。 |
瑪瑙壺にも、どうぞ召し上がって! |
奥庭のフィボナッチ |
今年は庭、畑の彼方此方に |
扇山は危険なのだ! 扇山の山頂直下急斜面は、 滑り易い関東ローム層の赤土の上に 森の木々の根が所々露出し、 足やストックが引っ掛かることはあっても 格別に歩き難いルートではない。 |
つい最近までグリセードのスタイルで豪快に滑り降りていたのだが、ここ数カ月でこのルートが難所になりつつある。 先ずグリセードスタイルで下り始めると、後方地面に延ばしたストックが木の根に引っ掛かる。 その瞬間、引きずられて転倒しない様に反射神経が働き、足だけが急斜面を先行しないように足の動きを制御する。 同時にストックを押さえている左手がストックを僅かに上げ、木の根から外し、そのまま何事も無かったかの様に下降を続ける。 筈なのだがこれがスムーズに連動して行われないのだ。 反射神経が遅れ足の動きに掛けるブレーキが間に合わず、ストックが引っ掛かったまま体が前方に出るため、 根に掛かる力が強くなり左手でストックを根から外そうにも外れず。 そうなると当然のことながら後ろに引かれ背面から転倒する。 尻餅で済めばいいが下手すると後頭部を木の根や、最悪の場合は岩に激突させることになりかねない。 未だそこまではいかないが、最早時間の問題で昨日もヨタヨタ下りながら事故防止対策なるものがないか思案。 結論としては反射神経の伝達速度に合わせて、下るスピードを落としゆっくり降りながら、 危機の察知と同時に機敏な行動を意識的に行うしかない。 |
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更に急斜面が終ってから トラバース気味に尾根を回り込むルートも 中々の曲者になりつつある。 岩や枯れ枝が無数に転がり、 部分的に枯葉に覆われ障害物は観えず 下りの軸足を降ろした瞬間、 隠れた岩や枯れ枝に足を取られる。 激しく転倒することもある。 転倒の危機を防ぐため 堪えようと膝に急激な力が加わり、 膝の靭帯を損傷してしまう。 これは老化以前から 繰り返されて来たことなので、 膝用のストレッチを重ね 膝を支える筋肉を増強してきたのだ。 |
暑さに耐えたアンネ薔薇 |
8月に間に合ったね! |
ボン・シルバーもぶっ魂消けた山荘直撃の稲妻 8月27日(月)激しい雷雨 ポンプ室配電盤ブレーカーとぶ
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昨夜の雷雨でブレーカーとぶ |
ここ10年近く 傷みをクリアした筈の膝が 明らかに老衰現象を示し始め、 動体視力の劣化とハモって このトラバースルートも曲者に 変えてしまったのだ。 動体視力って! 山道が動く筈 ないだろうと思ったら 大間違い。 |
配電盤を開けてONに |
ジョック、ないしは小走り、いや 歩行でさえ、下山路では 足元の岩、小石、枯れ枝は かなりの速さで、 流れていく。 右脚を上げた瞬間、当然ながら その脚を降ろすまでの 100分の数秒間に、 足の位置決定せねばならない。 少しずれて岩の縁を踏めば 捻挫したり、 時には岩が飛び跳ね足を直撃。 縦方向の枯れ枝を踏めば 枝に沿って足を取られ転倒。 |
水圧が3Kpaまで上昇、やったー! (一般水道は1Mpaなのだが?) |
横向きの枝に乗れば コロの原理で 枝は車輪となり足だけを 下降方向に運び、これまた 激しく転倒。 更には片足で踏みつけた枝の 反対側が跳ね上がり、 その枝に他の脚が取られ もんどりうって坂下を転げ落ちる。 落ちた先が崖になっていれば、 単なる転倒には終わらない。 これが山荘裏山の扇山をヒマラヤに 変えた老化現象の現実。 |
運転可にしても稼動せず焦る |
登山道の無い荒れ果てた獣道と 老化現象のアンサンブル。 危険なのだ扇山は! 嘲笑うボン・シルバー。 ≪なんちゃって大袈裟な! 今年は8月までに130回も山に登って 転んだのは 精々2、3回程じゃないか! 僅か2%程度の転倒なんぞに、 深刻ぶってどうすんじゃ!≫ 仙人の言い訳。 ≪いやいや、喩え 老いた見習いであっても 卑しくも仙人を名乗る以上、 山で転ぶなんて 洒落にもならんと思ってね! それに岩登りで 転倒に匹敵するミスを2%も 冒したら 生きてはいられないからね≫ |
自動釦押して作動、11.1アンペアを示す |
夏の終わりを飾る高芝山イルミネーション 8月27日(月)雷雨 光をいざなう高芝山 歩行登山での転倒は岩登りでは墜落に相当する。 ハーケンが適切な位置にしっかり撃ち込まれ、ハーケンと登攀者の距離の2倍以上の墜落距離中に激突するような岩の突起が無ければ、 無傷で宙吊りとなる場合もあるが、墜落の多くは重傷、悪くすれば死に至る。 ハーケンが抜けたりしたら落下距離や激突箇所にもよるが、限りなく死に近い様相を帯びることは言うまでもない。 このミスの確率が2%もあったら、130回もの山行では生き残れる可能性は殆ど期待出来ない。 従って歩行登山の2%の転倒もクライマー的感覚では見過ごすことは出来ない。 登攀中のミスはホールドやスタンスの選択とそれらへの力の掛け方、体重移動のバランスなどで生じることが多いが、 歩行登山での転倒は1歩1歩の足の移動ミスにある。 1歩のミスが転倒を生むのであれば、そのミスの1歩の確率は如何程か? 今年の8月31日までの登山回数は130回で歩行距離は1650km141mとなり、 これを歩数に換算すると235万9702歩となる。 3回転倒したとすれば転倒率は0.00013%となりまー、日常感覚からすれば0に近い。 しかしこれに老化指数を加えると0どころか極めて危険であると、仙人は本能的に悟り始めたのだ。 |
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