地・森・山・読


2015年12月

月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
31日
(木)
 晴 玄関、キッチン
扇山WW
沢庵重石採石と交換
7873歩、5511m、207Kcal
結野楯夫西洋美術史教授に降臨したGODに成り代わり仙人は語る。「と云うことは16の薔薇は朝な夕なに2度も花開くのだ!そして7つの頂を深く胸に抱いて、2016はプロローグするのだ!総ての知慧、叡智を総動員して、深遠な道理を悟る薔薇を大歓迎しよう!」 いやはやこりゃ面白いことになってきたぞ。「モナドの領域」のモナドとは確か≪ライプニッツが著書『モナドロジー』(『単子論』とも)において提唱した哲学上の概念≫で、数学では無限小や無限大という極限に関する古典的で直観的な感覚を扱う超準解析(Nonstandard analysis)の超実数の集合。こいつを基盤にして、冒頭の河川敷で発見された片腕が何を語るか、知を総動員して死にかけた薔薇を咲かせようと、筒井康隆は 勃起するのだ!面白くない筈が無い。知を俯瞰し自在に操りモナドの薔薇を咲かせるなんて、筒井康隆ならではの神業。 
30日
(水)
 晴 最後のゴミ出し
小倉山ZZ
扇山WW
今年最後の処理1
灯油5タンク100㍑買出し
白菜漬物の水が上がり重石が
樽縁に閊えるので沢庵重石と交換

13558歩、9490m、410Kcal
最低気温を更新したかと思った程寒かったのは、バイクに乗ってゴミ出ししたからか!卓上の最低気温記録計を観たら28日のー3.3℃を下回ってはいなかったが、バイクに乗ってると指先がチンチンして、冷たいのではなくて痛いのだ。これじゃまるで冬山でピッケル握っているのと同じじゃ!元旦は晴れそうなのでダイアモンド富士の初日の出を観る為に竜ヶ岳に行こうかと思っていたが、この程度の寒さでオタオタしていたのでは、とても竜ヶ岳なんて無理。思えば随分ひ弱になったもんだ。竜ヶ岳なんてハイキングコースだぜ。標高1485mだから山荘の扇山や小倉山よりちょっと高いけど、山頂まで2時間で達するコースは緩やかでルンルン気分で登れる初心者向き。となったら矢張りここで日和ってはいかん!元旦登山を竜ヶ岳にせねば!中央高速を使えば山荘から竜ヶ岳登山口まで1時間半で行けるかな?昨夜は桜木志乃の「凍原」、筒井康隆の最新作「モナドの領域」を読み耽る。冷たい水で腐ることも出来ない植物が、泥と一緒に積み重なって巨大な浮島となった釧路湿原に消えた、当時10歳だった弟。64年前のパンドラの箱を開けて殺されたのは誰か?2009年の作品だが、ふーん、こんなもんも書いていたのかと、云う程度で登場人物の深みに乏しく物足りない。最後の長編と銘打って出版された「モナドの領域」は、相変わらずのペダンチック仕立てで美貌の上代真一警部、奇矯な行動を繰り返す美大老教授が登場し≪GOD≫が降臨。参考資料がトマス・アキナス「神の存在の真性について」やウンベルト・エーコ「トマスの美学・超越的特質としての美」、G・W・ライプニッツ「必然的真理と偶然的真理」等であることから、この作品の詭計は透けて観える。
29日
(火)
 晴 中庭、葡萄畑
扇山WE
扇山MW
白菜収穫&干す4
柵側マルチ、2回目白菜漬け
石油5タンク100㍑補給、種取り

15056歩0539m、509Kcal
総ての知慧、叡智を総動員して!深遠な道理を悟る薔薇にどうしても逢わねば!と再び昨朝に続いて穴掘りと、掘り出してしまったアイリスや百合、曼珠沙華の球根の移植。山荘の彼方此方で妖艶に咲き誇っておくれ!更にカチカチに凍てついた白菜を、これまたコチンカチンの大地からよいこらと引き抜き、包丁で根を切り落とそうと刃を当てるが、てんで話にならない。昨朝の様に湿り濡れそぼった大地を想定していたが、2日続きの寒気でしっかり凍てつき白菜の根まで固く閉じたまま。仕方なく包丁を振りかざし勢いをつけて、バサリ、バサリ!十数株をテラス下まで運び、4つ切りにして設えた干し棚に載せる。勿論今度は包丁の切れ目を入れるのは根元の部分だけにし、その先は手で裂く。こうすると幾重にも巻いている葉が切断されず、バラバラにならず見た目も美しい。そんな事も知らずに白菜漬けを作っていたなんて実に、こっ恥ずかしいぜ。作業が終わりさてそれでは扇山へと歩き出すと、水晶峠から赫奕たる太陽が光を放つ。さあ、たっぷり太陽を浴びて、甘くなっておくれ!午後には樽に漬けてあげるからね。 
28日
(月)
ー3.9℃
(6:07) 
 晴 奥庭、葡萄畑
扇山WE
扇山WW
アンネ薔薇穴掘り4
柵側マルチ、白菜漬け、沢庵漬け
野菜と一緒に目白発送

17821歩2474m、379Kcal
さて5株も届けられる美しいアンネ薔薇を何処に植えようか?寝室からも居間、キッチンからも眺められて、陽当りも良い処と云えば、滝の裏側に在る小さな庭園しかない。今あそこには紅白の椿、石南花、アイリス、曼珠沙華、紅梅、百合などが雑草と共に勝手に生きてるが、此処の雑草を抜き施肥し耕作すれば、美しい薔薇の庭園に様変わりするに違いない。その前に奥庭の南際に植えてある3本の薔薇に命を注ぎ、生きていることの素晴らしさを認識させねば。先ず大地が掘り易い適度な湿りを帯びていることを確かめ、唐鍬をゆっくり静かに差し込む。殆ど抵抗なく重く硬い唐鍬が大地に沈む。此処の処続いている快晴で大地がカチンコチンになっているかと案じていたが、長き雨の不在による乾燥は見られず、大地は唐鍬をしっかり咥え込み湿った黒々とした豊穣な土壌を露わにする。有機肥料15kgを露わになった黒々とした土壌に鋤き込む。大地が激しい歓びの歌を叫ぶ。そうだったんだ。早春から咲き出し、初冬の今でも咲き続けるアンネ薔薇の虜になり、日々うっとりと見とれてばかりいたが、その美しさを生み出す大地のケアをすっかり忘れていた。ほったらかしにされていた大地は、薔薇に与える有機肥料を失い、≪あーこのままでは、もう来年は美しい薔薇を咲かせることは出来ません。早く深く唐鍬を差し込み、命を与えてください≫と訴えていたのだ。
27日
(日)
 晴 小倉WW
P2
扇山
p2W

夜明け筋トレ、穴掘り続き最長4
16329歩1430m、542Kcal
薔薇が帰って来た。さあ、それでは花びらを数えてみよう。あれ、今まで気づかなかったけどこのアンネ薔薇には仄かな香りがある。若しかすると食べられるかも知れない。生がいいのか、ソテーにしたらどうだろう、いっそグラタンにして味わってみようかな?薔薇のことだけを想って、薔薇を肉体の隅々まで詰めて森を逍遥しよう。嬉しいな來春には更に5株のアンネ薔薇が京都のアンネ薔薇親元から届けられるとの知らせ。調子乗りでうっかり絢は頂きましたメールに嬉しくなり それに失礼が恥ずかしく京都のアンネのバラの育ての親さんに電話をし坂原先生の山荘をアンネのバラでいっぱいにして頂きたいの と頼みました。確保?できました。5株 怪しい絢の間違いのお詫びでございます。来春をお待ち下さいませ。夢見る夢子 
アレクシェービッチの処女作「戦争は女の顔をしていない」
は第二次世界大戦で従軍した100万人を超えるソ連女性からの聴き語りの記録である。15歳から30歳で出征していった従軍少女、姉や姉妹、母親たちが流した血や涙の戦いの後に、更に追い打ちをかけるソ連社会。従軍手帳を隠し、支援を受けるのに必要な戦傷の記録を捨てて、従軍女性は戦争体験をひた隠しにせねばならなかったのだ。軍隊と共にベルリンに出征し、栄光勲章2つと幾つかの褒美のメダルをもらい村に帰ってきた娘は、4日目の朝、母親に起こされ告げられるる。「あんたのために荷物を用意してやったよ。出て行っておくれ。未だ妹が2人いるんだ。あんたの妹じゃ、だれも嫁にもらってくれないよ。あんたが4年間というもの戦争に行っていた、男たちの中にいたってことをみんな知っているんだよ」 
26日
(土)
7:36分
日の出
 晴 扇山WW
扇山MW
④復活穴掘り馬肉メニュー
夕富士の中でストレッチ4

13995歩、9796m、482Kcal
ぎょ!2重の厚いカーテンを通して光が入って来るでは!昨夜は同時進行で3冊の本の読書三昧。うとうとしたのが夜中の3時過ぎでそのまま熟睡してしまったのだ。どんなに睡眠不足でも明るくなる前には、肉体が光を予感し自然に目覚めるのだが、今朝は山荘始まって以来初めて寝坊してしまった。何と時計をみたら7時。もうすぐ太陽が水晶峠から昇ってしまう。今朝の山荘日の出は1年でも最も遅い7:36なので、夜明けには間に合うが、実に不覚であった。だもんだから朝の畑仕事はカットして筋トレ、ストレッチの後は即扇山へ。寒気襲来にしてはそう寒くなく、-2℃で風も無く暖かい。すっかし葉の落ちた明るい落葉の森は、とても心を豊かにしてくれる。うん、うん、これってどんなご馳走より豪華で美味しいな!
 やっほー! 実はあんまり素晴らしいので、もっともっとアンネ薔薇を挿し木で増やそうと、ここ数年奮闘しましたが失敗続き。 そこへ、来春2株届くとの絢さんからのお知せ。ありがとうございます。 これから精進して、何とか山荘をアンネ薔薇の庭園にするぞと、想いを新たにしました。 坂が塩になってまして、配達人が申し訳無さそうに、 「すみません、受取っていただけますか!」やっと覚えた漢字が使いたくて、初めて書いた宛名書きが、 少女の絢さんになってやってきたので嬉しくて、思わずにっこり微笑んでしまいました。 少女の絢さんのご訪問、いつでも大歓迎です! 
25日
(金)
 晴 葡萄畑
 小倉山ZZ
P2峰
P2M
柵際マルチ、大根洗い&干し3
ゴミ出し、野菜収穫目白発送

 16008歩1205m、552Kcal
昨夕、扇峠から山荘の瀧水源となっている沢を、枯葉グリセードで下り始めると甲高く鋭い鳴き声と共に、目前を影が走った。1,2,3・・・白い大きな座布団をお尻に着けた7匹の鹿がP2峰に連なる斜面を駆け抜ける。鹿の鳴き声はよく聴くが姿を観るのは久しぶり。厳しい冬を越すには出来る限り脂肪を蓄えねばならず、活発に動き回り盛んな食欲を満たしているのだろう。今朝は小倉山でも3頭の鹿に遭遇。此処は扇山と異なり人影が濃いので、滅多に鹿が姿を見せることはない。熊よけの笛すら持たず、のんびり座禅峠に向かっていたら、目の前をゆっさゆっさお尻を揺らし森の上に走り去る。見上げると3頭の鹿は視線を感じたかのように、ピタッと立ち止まりじーっと此方を見詰めたまま動かず。この辺の鹿は観光地の人慣れした鹿と異なり、害獣そのもので人には近づかない。常に人に追われ猟師に狙撃され微かな人影にも怯え、猛スピードで逃げ去る。如何なる理由があろうと、人間の視野内で立ち止まるなんて、まるで狙撃してと云ってる様なもので有り得ない。アルプスで出逢うカモシカが、立ち止まるのはよく目にするが、日本鹿では観たことが無い。よっぽど好奇心の強い若い鹿に違いない。死の恐怖を凌駕する程の好奇心とは何なのか?単に敵の出方を見極めるための行為だとしたら、鉄砲の恐ろしさを知らぬ愚か者で、早晩猟師に仕留められること間違いなし。 
24日
(木)
 晴 葡萄畑
 扇山WE
扇山MWE
柵際マルチ、大根掘り&干し
登山靴&鹿角オブジェ
修復試みるが断念

 16020歩1221m、412Kcal
目白に送った枯露柿も総て昨日、夫々の関係部署に再発送したとか。これで山荘枯露柿はクリスマスイブの本日中に届けられるので、美味しいクリスマスプレゼントになるな。やっと第一段階の枯露柿収穫が終わり、今朝は次の優先順位として1位の大根抜き。1か月前の干し大根作り、その後の沢庵漬けを終えたが、畑には未だ沢山の大根が残っている。これから寒さが厳しくなり、-5℃を下回るようになると畑の大根も地上露出部が凍てつきドロドロに解けて食べられなくなってしまう。そこで半分は土中に深く埋めて凍結から護ってやり、必要に応じて掘り出し冬の食料とする。残りは干すには太すぎるが、洗って干してみて保存食に出来ないか試してみようと思う。で、夜明け前から昨日の雨で濡れた畑に入り、泥んこになりながら大根抜きに精を出す。期待している太陽が出たのは、扇山の山頂。直ぐ近くの奥秩父山稜が昨日の新雪で、うっすらと雪景色。濡れた森を逍遥しながら、ニュートリノや宇宙線が未来の人類の命運を決定するだろうなんぞと白昼夢。既に通信手段、X線撮影、原子力発電によるエネルギー転換など人類に欠かせなくなっているが、ニュートリノの登場によって更に面白くなりそう。宅配便が届いたので玄関のドアを開けた途端、開きすぎて勢い余ったドアが登山靴オブジェを倒し、タイルにぶつかりプラスチック製登山靴が割れてしまった。余っている本物登山靴で蔓梅擬と鹿角のオブジェを再生させようと試みたが失敗。 
23日
(水)
 雨 葡萄畑
 竹森川Rd
柵際マルチ、干柿箱詰め
枯露柿発送、ベスト届く、

登山靴オブジェ倒れ割れる
 6682歩、4677m、165Kcal
干柿場から前庭の石テーブルに柿を運び、紐を切断しキッチンペーパーで1個1個包み箱詰めにする。そう大変ではないと高をくくっていたが、どっこい400個ともなると、半端じゃない。最初は食べ易いように柿の蔕を切り落としていたが、どうも見栄えが悪い。そこで蔕を切ってしまった柿を山荘用として没にし、新たに蔕を着けた柿を箱詰めやり直し。黴にやられてはいないかも厳しく チェック。白い黴が柿表面の襞の奥に観られるが、これは枯露柿本来の善玉白黴。試しにその部分だけ食べてみたが、蟹臭いも無く、味も変わらず。今朝も続きの箱詰め作業を行う。計12箱(300個弱)。 その後広瀬柿とロバートブラウンを持参して広瀬宅を訪問。雨が降り続き畑仕事、山トレーニングもやめて枯露柿発送作業。枯露柿に入れるメッセージを書いて印刷したが、カラーの図柄が単色になってしまいあれやこれややってみたが原因不明。青は出るが赤は出ないとか嘗て無かった珍現象。仕方なくそのまま印刷し枯露柿と一緒に梱包。隅田、藤本、佐々木、小池田(佐野)、丹下、佐藤、山本、4橋野、新井(設楽)と計9枚の宛名書き。雨の中、近くの玉宮郵便局まで行きバックで車を入れたが、あれ、シャッターが降りてるでは!そうか今日は祝日なんだ。で結局街まで下っていつものコンビニで最終便ギリギリの16時直前に発送。
22日
(火)
 晴 葡萄畑
 扇山MW
扇山WW 
穴掘り完成(成果は腰痛か?)
大根干し、干柿400個採り入れ
目白発送,柚子湯にする

 18739歩3117m、476Kcal
桜木志乃の「凍原」、筒井康隆の最新作「モナドの領域」、アレクシェービッチの処女作「戦争は女の顔をしていない」が机に積まれたまま恨めしそう。トイレの本棚には「7人目の子」の下巻が置いて在り、これは少しづつ読んではいるが、書斎の3冊は全く手に取る閑が無く、唯積まれているだけ。何しろやることがあり過ぎて、1日は24時間しか無くて夏野菜収穫後の畑の耕作も手つかず。早く耕作し有機肥料と土を馴染ませないと、春の種蒔までに間に合わない。解ってはいるが優先順位があって、先ず畑が凍てつかない内にどうしても葡萄畑の柵側の穴掘り、施肥、マルチを終えてしまわないと。で、今朝遂にその穴掘りだけが終わった。気がついたらすっかり腰痛持ちになっているでは!まーそりゃそうだ、120個以上もの穴を、作業しにくい柵側に掘り続けたのだから当然と云えば当然!明日明後日は雨模様なので、朝からタオルケットまで洗ったり。そうそう、テロに襲われ700個の干柿を失って、めげずに仕込んだ2回目の干柿が45日を待たず既に食べ頃と判明。山荘柿は大きいので45日干しが必要だが、広瀬柿は小さいのでこれ以上干しておくと固くなりすぎ甘さも落ちる。雨の前に収穫し発送となると更に仕事が増えギブアップ。さて何を犠牲にしようか? 
21日
(月)
 晴 葡萄畑
 扇山WE
竹森川Rd 
夜明けの歌響く、③柵側マルチ
扇山東コルからのグリセード

目白野菜発送、蔓梅擬採取
 11961歩8372m、292Kcal
夜明けの歌が肉体の深奥から微かに微かに響いてくる。細胞の1つ1つに全神経を収斂させて、ともすれば消えてしまう響きを追う。響きは静止と律動を繰り返し徐々に高鳴りうねりとなって渚に打ち寄せ、無数に泡立ち潮騒を奏でる。すっかり忘れていた夜明けの潮騒は更に血を騒がせ、沸騰した紅の血潮は遥かな時の回廊を遡る。そうだったね12月は氾濫する意味の喪失に為す術も無く、唯狼狽えつつ、一点に凝縮された漆黒のカオスから新たな銀河を生み出した終焉の月。  
20日
(日)
 晴 葡萄畑
 扇山MW
上条山
小倉山
KKzZ
 
種採取、タイル運び(30kgの重さに
ヨロメキ左腕打撲)、
柵側マルチ穴掘り1
年賀状作製

 18328歩2829m、574Kcal
結局セメントは凍結による罅が入り割れてしまい水晶を固定することは出来ず。仕方なく型の大皿から取り出し玄関のタイルに設置。振出しに戻ってしまったが、この大きな水晶は実に絶妙なバランス直立すると云うことを発見。今まで大小数個の水晶をタイルと水晶の僅かな隙間に入れて、直立させていたが何度やってもバランスをとるのが難しい。しかしある一点に小さな水晶を1個咬ますだけで安定することが解ったのだ。序に以前焼いた≪ゆぴてる≫の陶板を駱駝の首から下げたり、昨年の蔓梅擬でハートのリースを作って登山靴に掛けたりと玄関オブジェに工夫を凝らしてみた。今朝は暗い内から活動開始。気になっていたモロッコやアスパラ種を莢から外し、30kgもある目白から送ったタイル2箱を陶房へ運搬し、その後でせっせと穴掘りなぜ無限の概念は自己否定なのかをHPに記すには、無限遠点で閉じる直線と円が位相空間では同じであることを示し、従って3次元としての宇宙が無限に観えても実は閉じている系であると展開すれば、理解がし易いのではと閃いた。同時に小楢があれ程までに紅く燃え上がり、葉の総てを捨て去るのはエントロピー増大の結果であり、カオスへの回帰であると明確なヴィジョンが観えたのだが、葉の構成元素と大地、存在総ての元素が上手く結びつかない。うーん、未だ載せられないかな。 
19日
(土)
 晴 葡萄畑
 扇山WE
P3峰
NT

  
駱駝&水晶コラボの
オブジェ直し、柵側マルチ穴掘り0
白菜漬物樽漬け

 18876歩3213m、529Kcal
根に土がついているので、根元から切断したら葉がバラバラに剥がれ失敗。根より更に下まで葉が出ているので、根だけをを切り落とすのは結構難しいと納得。次に白菜干しの棚を作り白菜を4つ切りにしたが、ここでも失敗。最初包丁でズバ、ずば、と切断していたが、葉が縮れて重なり合っている部分がバラバラに崩れてしまって、辺りに葉が散らかり扱いずらい。どうするかとHPで調べたら、根の部分にだけ包丁を入れ、後は手で裂くとバラバラにならないと判明。最初から調べて作業すればよかったのにとしみじみ反省!13株を4つに切断し計52個の白菜が干柿の下に並び、冬の陽射しをたっぷり浴びて冬の風物詩を描く。さてこれから樽に漬けるのだが、塩は白菜の重量の3%だから1個1.8kgとして700g、柚子は2株に1つで7個程だが、今回の柚子は貰いもので小さめだから10個、唐辛子は1株3本として39本、昆布は1株7gとして91gこれでいこう。 
18日
(金)
3.3℃
(5:38)
 
快 晴 葡萄畑
 扇山WE
P2峰
扇山P2W 
  
駱駝&水晶コラボの
オブジェ作り
、②柵側マルチ
水道タンクの凍結防止シート掛け
白菜収穫、白菜干し、冬タイア交換

 17080歩1956m、405Kcal
ところが昨夜から寒気襲来で今冬の最低気温ー3.3℃を記録。これじゃセメントが凍てついて固まらないと恐れた通り、全く固まらず。仕方なく再度セメントを溶き昨日の2倍量を流し込み今日の晴天に賭けることにした。結果が解るにはまでには数日掛かりそう。意味の喪失の仮借なき執拗な攻めと闘うべく、生理的極限状況の力を借り先週は果敢な闘争に挑んだ。思ったより血が騒ぎ、意味の喪失を冷徹に俯瞰出来る高さにまで昇り詰めた。しかしこれは奇跡に近い一時的なハプニングでしかないかもと、半ば諦めてはいたが、もう一度やってみようと昨夜も徹マンならぬ徹読。何しろ凄いのだ。「悲しみのイレーヌ」は。下腹部に塩酸で穴を開け、頬に穴を開け頭部を釘打ち銃で壁に固定し、喉に手を突っ込んで周囲の静脈や動脈を丸ごと掴んで引っ張り出す外科手術の如き極限の惨殺は、如何なる動機で行われたか?≪犯人は女を所有すたい。しかし所有しても満足が得られない。そこで女を苦しめるが、それでも満足を得られず、ついには殺す。それでも未だ満足できないのです。彼は支配し、犯し、虐待し、切断するが、それでも悦びは得られない。≫と犯人像を述べる。連続する惨殺事件がミステリーに描かれた惨殺現場と同じであると判明。更に犯人は自らミステリーを書き、その通りの殺人を実行しようとしていることにカミーユ・ヴェルーヴェン警部は気づく。そのターゲットは?「7人目の子」の下巻も冒頭からぐいぐい惹きつける。≪対称性。完全な調和。人はそれ以上の秩序はないと考える。不確かさから身を護るために追い求める。しかし、運命は対称性に牙をむく≫といよいよコングスロン児童養護院の秘密が暴かれる。徹読後の夜明けの活動が如何に素晴らしく生命に満ち満ちていたか言うまでもない。奇跡は再び起こったのだ。とまあこんなこと続けていたら仙人の昇天は、そう遠くないのではと一人ほくそ笑んでいるのである。 
17日
(木) 
 晴 玄関、奥庭
 扇山MW  
駱駝&水晶コラボの
オブジェ作り

16318歩1422m、582Kcal   
あの大きな10kg以上もある水晶が前庭の藪に倒れて見えなくなってしまった。伐採した欅の幹を横にして前庭に自然なベンチを作りその横に水晶をさり気無く飾っておいたのだが、いつの間にか消えてしまったのだ。藪の中をガサゴソ探したら幾つも水晶が出て来たので、こいつを玄関の駱駝とコラボしてオブジェを造ろうと思い立ち、帰京直前にセメントを溶き水晶の固定作業開始。頭の中では数分で出来る筈だったのだが、いつものとんでもない甘い見当違い。大物水晶をセメントで固めるには、それなりの周到な計画と準備が欠かせないのは言うまでもない。セメントを流したが、大物水晶はいとも簡単に転倒。さてこのままでは玄関のタイルは、こびり付いたセメントが固まり、酷いことになる。慌てて水で流し次回に延期。その次回が今日の午後。3日間じっくり考えた。鉢の受け皿をコンクリートの型にして、皿の中央に水晶を立たせて下にセメントを流し固める。この案を採用。さてどうなるか? 
         第3週
14日
(月) 
 曇晴 葡萄畑
 扇山WE  
芋堀、干柿屋根の排水支柱を工夫
18個穴掘り2 
14486歩
0140m、375Kcal  
昨日雨の中、散歩途中に畑の中の柿干場に遭遇。観た途端、何でこんな簡単なことに気づかず悩んでいたのかとガックリ!柿干場のビニール屋根に水溜りが出来るのは、切妻屋根にしないからだと当たり前のことに気づき愕然!かなりの傾斜が葡萄棚にあるので、雨水は当然傾斜に沿って排水されると、信じ込んでいたのだ。しかし棚の針金格子は30cm程の間隔なので、その格子の1つのビニール凹み水が溜ってしまうのだ。従ってビニール屋根の中央をポールで持ち上げ、切妻屋根にすれば完全に排水されるに違いない。よーしこれから支柱を立て切妻屋根を造ってみようビニールハウスの屋根になるU字型の支柱を使えば棟が簡単に出来ることに気付き、U字支柱に直線支柱を継ぎ足し2か所に固定してみた。が、逆に今度は高くなった部分の裾の凹みが雨水プールになりそう。うーん、難しいな。最初から作り直さない限り完全排水は無理だな。 
13日
(日) 
 雨 窯室 
竹森川Rr
平沢Ru  
 モロッコ種剥き、
干柿屋根の排水1
12463歩
、8724m346Kcal  
11月の暖かさと雨で8割の枯露柿が黴てしまい枯露柿農家は致命的なダメージを受け、山梨県は緊急支援に乗り出したと11日のニュース。ふるさと納税の見返りとして県は希望者には枯露柿を贈っていたが、今年は贈れないので他の農産物に変えて欲しいと連絡しているとか。一昨日雨を浴びた干柿が夏日の大気に曝され、更に昨夜からの雨で再び濡れそぼり今朝はガックリ!ビニール屋根は凹み、幾つかプールが出来始めて悲惨、目も当てられない。昨日は脈絡のない破天荒の屁理屈を展開し、負のエネルギーを正に転化し敢て沢庵漬け、臭い銀杏の皮むきを一気に片づけ、更に夕の散策には残照の美しいP2峰の直登尾根にルートを採り、夕日を追って扇山まで稜線を辿った。今朝はせめてビニール屋根に出来たプールの雨水を落としてから、朝トレに行こうかと思ったが、畑に入るとぐちょぐちょになり、靴に赤土がこびり付き朝トレどころじゃなくなるので畑作業は断念し朝トレのみ。 
12日
(土) 
 晴  葡萄畑
扇山WE
P2峰、扇山
P2W
 
 ①穴掘り南柵側17個5、沢庵漬
銀杏剥き
18995歩
3296m、595Kcal  
鬱①号発生大津波の懼れあり
闇に呑込まれぬよう注意
成功!極端に睡眠時間を削って活動量を増やし、思惟的にある種の極限状況を創り出せば、若しや血が騒ぐのでは!騒ぐ血を導く拡張工事を行うには今こそ絶好のチャンス。昨朝まで降り続いた雨は、干柿場の屋根シートを凹ませ幾つものプールを屋根に作り、シートはその重みに耐えきれず破れ決壊寸前。そっとプールを持ち上げ溜った水を流したが、慎重を期したにも拘わらず水は干柿を直撃。干柿は当然ビチョビチョ。で、昨日は12月だと云うのに尾鷲市では夏日の25.6℃を記録する暖かさではなく暑さ。山荘も23℃を記録。雨にたっぷり浸かり夏日の大気温に暖められたら、干柿がどうなるか自明の理。つい先日700個の干し柿を黒黴テロで失い、今度こそと最後のチャンスを狙ったが、これで更に1440個の干し柿を失うことになる。この絶望感から這い上がるには、このたっぷり降って濡れ掘りやすくなった大地を掘るしかない。といつもの脈絡のない破天荒の屁理屈を展開し、干柿を奪った憎っくき雨めとばかり穴を掘り続ける。この掘削拡張工事が豊かな稔りを齎せるか否かは、来年の夏を待たねばならぬが、手ごたえは充分。久々に1時間を超える汗みどろの大地との深く激しい交歓。 
11日
(金) 
 雨


夏日
記録
(三重県尾鷲市で
25.6度
 葡萄畑の干柿場
玄関
扇山MW  
葡萄畑の干柿場の屋根に
一部裂け目発見。
屋外時計の防水に使っていた
アクリルパネルをシート下に入れて
応急手当。
昨夜からの暖かい雨で
再び黒黴襲来の恐れあり。
玄関に駱駝、登山靴、水晶オブジェ0
9844歩、6890m、274Kcal   
豊かな時間が深夜に流れた。先週から読み始めた「7人目の子」がいよいよ下巻に入り、死と孤独に満ち溢れた7人の孤児の誰がヨーン・ビエルグストランなのか佳境。同時に読んでいるピエール・ルメートルの「悲しみのイレーヌ」では、極限の惨殺が展開され「その女アレックス」で活躍した例のカミーユ・ヴェルーヴェン警部が身重な妻イレーヌを抱えながら挑む。何れもミステリーとしても、文学作品としても高いレベルにありとても寝てなんていられない。それにしても著者エーリク・ヴァレアは、処女作でありながら何故これ程までに重厚な大作を書き上げることが出来たのか?30年間ジャーナリストとして活躍し56歳で初めて書いた「7人目の子」が、いきなり北欧最高のミステリー賞を受賞するには、それなりの背景があるに違いない。やはり在った。1950年代から60年代にかけてデンマークでは、多くの子供たちが施設に預けられ養子として新しい両親の元に引き取られていった。その事実をこの30年間、彼は追っていたのだ。そして何と彼自身が実は、「スコスボー」と云う名の養護施設で過ごし、その後祖父母に養子として引き取られた過去を持っていたのである。つまりこの本は著者自身の物語でもあったのだ。となると逆に彼はこの本を書く為にジャーナリストとなり、死と孤独に満ち溢れた孤児を生み出したシステムの真の目的を追い続け、機の熟した30年後に彼の総てを注ぎ込み作品を完成させたとも言えるのでは?
どちらも渾身の力作で交互に読み進める内に気がついたら深夜3時。12月11日は谷村新司の67歳の誕生日とかで、3時からは谷村新司のソロ特集。「スバル」に始まり「忘れていいの、愛の幕切れ」、「ダンディズム」、「三都物語」、「ロードソング」、今年の新曲「晴れ晴れ」、「サライ」と特集。読みながら聴くなんて贅沢過ぎるので暫く本を置いて【人生は束の間、せめて人を愛せよ】に集中。改めて谷村新司の世界の豊かさに感服。しかしさすが4時になって焦った。少しは寝なくては今日昼の活動が出来ない。そこで4時30分から5時55分まで仮眠。
 
         第2週
7日
(月) 
 晴 小倉山ZZ
扇山MW  
野菜収穫、観葉植物剪定室内移動
蔓梅擬採取装飾

16275歩1392m、565Kcal  
柵側の雑草取りが終わったのでいよいよ穴掘り開始。西側に33個の穴を掘ったがこれだけで汗びっしょり。南側、東側の穴掘りは来週以降になりそうだが計120個以上になるのでかなりの重労働。この後有機肥料を穴に入れ土と和ませ、段ボールマルチをし、その上に土と雑草を被せ、ポールを立てるこれが終わらないと他の畑仕事が出来ない。遅れると大地が凍てつき硬くなり、穴掘り労力が増のだ。先月28日、太陽に逢いに南太平洋へ行こうかななんて思っていたが、この時期のオーストラリアGBRのダイビングは既に予約で満杯。クルージングでなく、エアーズロック登山を中心にして、ダイビングはケアンズ沿岸にしたらどうか調べてみたら1月20日に空きがあると判明。よーし行くぞ!
白銀の輝きを放つ南アルプスを撮影し、光満ちる森を走り抜けながら、ふと忘れていた蔓梅擬の真紅を思い出した。今年の秋は暖かい日が続いたので、里では未だ黄色の鞘を着けたまま真紅の実を見せていないのではと採取を控えていた。さてどうだろうかと小倉山麓の蔓梅擬を訪ねたら、すっかり黄色の鞘を落としお見事!数枝を折り山荘に持ち帰り早速壁画に飾る。
 
6日
(日) 
 曇 葡萄畑
扇山EW
P3峰
ET
 
南柵、東柵側耕作1
柵側穴掘り33個、トマト支柱撤去

24124歩6886m、597Kcal  
昨夜はかなり強い風が吹き荒れたので、強風に煽られ干柿が落ちてしまうのではとオチオチしていられなかった。今朝観たら1000個程の内落ちたのは唯の1個。ビニール屋根も吹き飛ばされず殆ど剥がれも無い。ヒマラヤの隊荷梱包用のPテープでシートの上下を覆った補修が、これほどまでの効力を発するとは嬉しい驚き。こんな風に報われると何だかとてもいい気分になって、辛く面倒な柵側の雑草取り、耕作、施肥、段ボールマルチの一連の作業が愉しくなる。と云うよりか夜明けからこんな贅沢な活動に汗を流せるなんて幸せやなーと何故か知りもしない関西弁が口をついてしまう。南柵側は葡萄棚が低いので頭が閊え鍬を振り上げるのが難しく、斜面も勾配がきつく実に面倒なのだが、これが全然気にならず「ふん、ふん、幾らでもかかってこい!相手をしてやるぜ」なんぞと、畑に向かって嘯いている自分に気づき嗤ってしまう。その後は朝トレの扇山逍遥。こうして連日朝夕扇山に通い続けていると、最早山荘の庭との境界が消え、扇山そのものが山荘になってしまう。 
5日
(土) 
 晴 葡萄畑
扇山WE
P2峰EP2
 
西柵、南柵側耕作11
広瀬柿3回目収穫1バイク3籠
風で落ちた干し大根を再度干し直し

18307歩2814m、459Kcal  
暫く中断していた北欧最高のミステリー賞≪ガラスの鍵≫を受賞したエーリク・ヴァレアの「7人目の子」を再び読み始めた。スティーグ・ラーソンの「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」が受賞し、初めて≪ガラスの鍵≫なる賞の存在をしった。、面白くて夢中になって読み、更にスエーデンと米国で製作された2本の映画も観た。その同じ賞をとった作品なので大切に読もうと、再び最初から読み始めたが、稠密な構成でミステリーを超えての高い表現力に感服。再読であっても充分に面白く昨夜は寝しなに読み、夜中に起きて再び読み始め上巻の終わり近くまで読み進んだが、夜が明けそうなので慌ててちょっとだけ寝る真似をして朝を迎えた。ここ1週間は西高東低で干柿にはもってこいの天候。そこで昼前から最後の広瀬柿の収穫に梯子持参でバイク出動。風が強く何度か梯子上でバランスを失いかけたが、3籠120個程を何とか収穫出来た。黒黴により700個の柿を失い、ダメージは大きく今年の枯露柿は断念仕掛かったが、このままでは敗北の深い烙印に苦しめられそうなので4度目のトライ。 
4日
(金) 
 晴 葡萄畑
扇山MW 
干柿場屋根固定1
新バイクの左ミラー取り付け
15952歩
1166m、572Kcal  
冬の嵐が吹き荒れ襟裳岬で風速31m/秒とかで、山荘も激しい西風、盆地からの吹きあげに襲われ、当然ながら心配していた葡萄畑の干柿場のビニールの屋根は、捲れ上がってしまった。しかし先週補強しネットを掛けておいた西側は剥がされず、被害に遭ったのは西側のみ。3日の降雨時には大した風は吹かなかったようで、柿が雨を浴びた形跡は無く、黴にはやられていないようだ。よかった!既に2度の失敗で700個の柿を失っているので、3度目の黴襲撃に遭ったらもう立ち直れない。
昨日、目白PCをウインドウズ8.1から10に切り替えたが、お気に入りが表示されないので試行錯誤。今朝になって一部お気に入りの一部を引き出したが、残りは消えたまま、10の評判は芳しくないが、確かに良いところは何もないのでは?山荘PCは8.1のままにしておこう。
         第1週
1日
(火)
1.6℃
(5:56)
葡萄畑
扇山WW
小倉山ZZ
葡萄畑干柿場の屋根シートを
防鳥ネッで覆い耐風効果期待。
西側柵のモロッコ種を収穫し
棚の枯れ茎、葉を除去、
残りオクラを抜き運搬1
17139歩
1997m、477Kcal  
 青空に吸い込まれて
贅沢な真っ昼間の小倉山を
鹿の様に駆け抜けた。
高が、井桁に組んで吊るすだけの単純作業が、どうしてこんなにも面倒なのだ?きっと目から鱗が落ちる様な簡易明瞭な紐の組み方が有る筈。そう思ってあれやこれや試行錯誤。太くて重い大根などは1本吊るすだけで、紐に重力が掛かり縛らないで置くとずっこけてしまう。一々縛ってから作業すると時間が掛かる上に、採り込むときに再びその結び目を解くか切断せねばならず、更に手間がかかることになる。なんとか結ばずに大根を井桁に組むことは出来ないか?先ず大根を二重巻きにし、上からの紐に2回巻き付け下におろし2本目の大根も同じように処理し、そのまま大根の片端のみの固定を続け、紐の終わりで大根を結ぶ。こうすると不安定な片端固定でも、大根はあまりずっこけない。もう1本の紐で同じことを繰り返すと両端が固定された大根井桁が出来上がる。まー大根の長さ、太さによってバランスが異なり簾のような綺麗な井桁には程遠いが、まーこれで何とか干すことは出来るでしょう。と気分を良くして真っ白な大根簾を見上げ、ふと昨夕の中断してしまった柿干しを思い出す。「やれば出来るでは!」なんぞと、調子に乗ってよせばいいのに4度目の干柿作りに突入。テラス下の干柿場の空きスペースは60個程。柿が余ったら葡萄畑の干柿場に吊るしてもいいしと、3回目の広瀬柿の採取。今朝はやっと干柿から解放され茄子、オクラ、モロッコ畑の撤去に着手。唐鍬を根に打ち込み、引き抜けぬ根を断ち切り、有機肥料置き場の石垣下まで運ぶ。夏から秋まで収穫を齎せてくれた野菜に感謝!3日の木曜日は風雨予報なので、屋根にしているビニールシートが剥がされ、折角の干し柿が濡れて再び黒黴に襲われる可能性大。実にいい方法が朝トレーニングの最中に浮かんだ。シートをネットで覆えばいいのでは?扇山から下山し早速実行してみたが、葡萄棚は格子状にワイアが組まれているので、ネットを垂らすには、切り込みを入れねばならず、そうなるとネットの再利用が難しくなる。うーん、どうしよう?運を天に任せ、切り込みを入れず、どうなるか試してみよう。駄目なら泣こう!
12月累計372km、229m   総活動距離:1921km608   山トレ24 計42回(+畑0日) 山トレ累計157回

仙人日記
山荘トレーニング地図
山荘トレーニングは週末、夏休み、冬休み、春休みに実施。
平日は目白でトレーニング:
10階建マンションの階段を10往復(標高差計260m)


2015年11月

月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
30日
(月)
葡萄畑
扇山WW
硫黄燻蒸1、葡萄畑干柿場の防鳥ネット張り
燻蒸シート撤去、
大根干し、広瀬柿3回目収穫1バイク3籠
干柿作り
12054歩、8437m、359Kcal  
 
昨夜硫黄燻蒸したが、未だ不充分なので今朝真っ先に2度目の硫黄燻蒸し、その後葡萄畑の防鳥ネット張りをし、テラスに戻り燻蒸シート撤去を撤去しやっと朝トレーニングに出発。森は葉を落とし、つい先ごろまでの透き通った華やかな色彩はすっかり消え失せ、冷たい明るさに満たされている。「琥珀のまたたき」の世界と森の感性が交接し、生み出されたオパール、琥珀、瑪瑙がひっそりと息づく。古びた別荘に3人の子供を閉じ込め、新たにオパール、琥珀、瑪瑙と命名し6年8カ月に及ぶ生活を始めたママは、階段の手すりで首を吊って死んでしまう。『一瞬の展覧会』で図鑑の中から、スーツに革靴を履き、髪をカールさせ、頬紅を塗った、女優のように綺麗なママが、馬の様に自由に駆けだす瑪瑙が、踊るオパールが琥珀の指先に包まれ、現れる。小川洋子の感性が捉えたのは、死を凌駕した生の静寂。何処にも自らの居場所を見つけられないなら、決して誰にも阻止されることのない無制限に自由な空間を作り、その自由空間から居場所無き日常現実を見下ろしてしまえ!それは逃避ではなく、真に生きていくためのアグレッシブな精神の闘い。 
29日
(日)
広瀬柿畑
扇山MW
広瀬柿2回目収穫、1バイク3籠で
3往復(50個×9籠=450個)
干柿作り1、硫黄燻蒸

12444歩、8710m、361Kcal  
 
遂に700個の黒黴干柿の柿ゼリー化が終わった。序に購入して以来実施してない冷凍庫の霜取りに着手。これでどうにか柿ゼリーを収納するスペースを確保。黒黴テロに襲われた干柿の再生を試み、先週から延々と黒黴除去を行ってきたが、昨晩の夜鍋でどうにかやっとけりをつけることが出来たのだ。何しろ1個ですら ぬるぬるの掴みどころのない柿を剥くのは手間暇が掛かかるのに、700個もあるのだからその苦労たるや推して知るべし。で今朝は今度こそテロリストの餌食にならぬ様に戦うべしと固く心に誓い、広瀬柿の収穫に向かう。さて問題は今テラス下に吊るしてある無被害の干柿を、新たに作った畑の干柿場に移動するか、それとも移動せず今朝収穫した柿を直接畑の干柿場に吊るすかである。どちらにも一長一短があり迷っている。で、結局2度手間で大変だけれどテラス下から葡萄畑への移動を決意。移動の度にテープの巻いてある枝が折れ、落下する柿の損失を最小限6個に食い止め移動終了。その後400個の柿剥き、吊るす作業に突入、愉しみにしていた夕の散策は出来ずくたくたになってバタンキュウ!
28日
(土)
葡萄畑
扇山WE
P2峰
P2M
葡萄畑の柿干場の屋根のビニールシートが
昨日の強風で剥がれてしまい補強作業、
黴干柿を回収し黴取りとぜりー作り
轆轤室冷凍庫の霜取
13773歩、9613m、420Kcal  
 
荒れ狂っていた風がぴたりと止み、蒼穹に雪富士がくっきり。早速葡萄畑に出陣して柿干場の屋根のビニールシート補修。野菜用の支柱をシートの端に巻き込んで止めたら少しは風に対抗出来るのではと、空しい努力。止めるのが難しくテープでは上手く固定できない。寒くて粘着性が落ちていることもあるが、このシートもともと密着防止に片栗粉のようなものが振り掛けてあり、テープでは止められない。手間は掛かるが穴を開けて直接支柱に縛り付けるしかない。時間が掛かりそうなので、作業を中断し晴れ上がった扇山へ。ゲートで水晶峠から昇る太陽に遭遇。もうすっかり南回帰線の住人の顔して「会いたければ南太平洋にダイビングにおいで!」とでも云ってるような。そんじゃま、未だ訪れていないグレートバリアリーフとかアフリカのモザンビーク、温暖化で水没してしまいそうなボツアナとか計画してみようかな?
そんなことをトロトロ慮りつつつ、稜線に出ると、いきなり冷たい北風がピープーと吹き荒れてるでは。山荘やその周辺の森では夜明けの太陽に暖められた大気に包まれ、ぽかぽかと暖かいのに稜線では、冬将軍の奴め威張り腐ってやがる。そうかいそうかい、解ったよ、別にお前さんを嫌って南太平洋にとんずらしようってんではないんだ。お前さんが来なければ、干柿も出来ないし、干し大根、干し白菜も出来ないから美味しい漬物も出来ないしね。そうそう今朝の南アルプス、富士山に負けない白銀の光を放っていたね。金峰山も雪を纏ってきらきら輝いていたけど、あれもお前さんの仕事だろ。もうすぐ氷の花も咲き出すかな?
 
27日
(金)
ー0.4℃
(5:28)
扇山MW
薩摩芋掘り、大根、蕪、青梗菜、小松菜、柿を
梱包して中野にカメラと共に送る

10993歩、7695m、330Kcal  
 
1340hpaの高気圧がやってきてやっと西高東低となり、北西風が吹き荒れ先週作った葡萄畑の干柿場の屋根が剥がれてしまった。風に弱いビニールシートなので、補強しても再び北風が吹けば破れるか、剥がれるかしかない。やはりカーボネイトの透明波型の屋根材にすべきであったと後悔。芋、その他野菜を収穫し中野に送ってから扇山へ。この2日間25日、26日と風邪でダウン。ヤク漬けの日々であった。扁桃腺の炎症を回復させるにはリカバリンカプセル250m気管支喘息を抑えるにはシングレア錠、気管支内部を拡げるにはフスコデ配合錠、鼻炎をコントロールするにはエピナスチン塩酸塩錠20mg、原因菌を死滅させるには抗生物質ジスロマック錠250mg、発熱、痛みを止めるにはロキソプロフェインNa錠60mg、更にヤク害から胃粘膜を護る為にレパミピド錠100mgとヤク漬け。目白でもストレッチ、筋トレのみで朝トレ―ニング無しだったので肉体が鈍り、まるで汚れた下着を変えずに着たままのような不快感。冬将軍が染め上げた真っ青な空に、突っ込んでいくような爽快な気分で扇山稜線を登る。うーん、これこれ、この感じこそ生命の求めるもの。真っ青な宇宙に放り込まれ、肉体の隅々まで張り巡らされた血管内を血液が馳せ巡り、汚れた下着は見る見るうちにピッカピッカ。 
          第4週
24日
(火)
葡萄畑、ログテラス
扇山WW
大根抜き、大根干、柿ゼリーをチルドで発送
チルド別料金660円(何と冷凍のまま届いた)

12067歩、8446m、285Kcal  
 
モロッコが熟して茶色く干乾びたら種を採ろうと様子を観ていたが、未だ青いまま。しかしこれ以上放置しておくと、引っ付き虫が蔓延って近づくことも出来なくなりそうなので、思い切ってモロッコ棚撤収を決断。またまた決断だなんて大げさな!と思うでしょ。でもこのモロッコ棚の撤収に加わってみれば、決断せねばならぬ理由がよーく解る。先ず網棚とモロッコを結ぶ絡み合ったテープを解くことから始まるが、こいつが中々細かい神経戦。解けないテープを切断したり、熟しつつある実を収穫したり、引っ付き虫をやっつけたりと大奮闘。次に網棚を支えるポールを引き抜く為に伸びた蔓を切断しつつ、ポールと蔓を結び付けたテープを回収し、やっと一番大変な網と蔓の複雑な絡み合いに着手。単に網の目を潜っているだけなら簡単に蔓を外せるが、蔓は網の1本1本にぐるぐる巻きついていて、カッタ^で切ろうにも、網そのものを切ってしまいそうになり、細かい作業を余儀なくされる。で、いつまで続けていると神経戦に敗れてしまうことは、火を見るより明らか。そこで夕散策は見晴らしの良い竹森川左岸を選び、のんびり精神開放。農家の軒に吊るされた干柿に吸い寄せられ、じっくり観察してみると、ありゃ!全く黒かびが出ていないでは!干柿の下では扇風機が回り、陽当りは抜群。そうか矢張り今年のように高温多雨の時は、このように陽の有る限り陽に当て続け、扇風機で風を絶やさずにせねばならないのだ。
23日
(月)
野生キウイ森
西畑

小倉山ZZ
Rd
大根収穫洗浄吊るし、野生キウイ収穫
モロッコ棚の撤収
15913歩1139m、478Kcal  
 
林檎畑の未だ大きくなっていない大根を漬物用に収穫。太く育ってしまうと干すに時間がかかるし、味も落ちる。葡萄畑の大根は育ちすぎて最早漬物には適さないので、敢て未熟な林檎畑の大根を選び、葉を切って洗い場まで運んだ。さて吊るす段階になって、しまった!葉を切ってしまうと吊るすのが面倒だと云うことをすっかり忘れていた。仕方なく葡萄畑で小さめの大根を探し、葉を着けたまま収穫し洗い吊るす作業をやり直す。昨日の葉無し大根も何とか吊るしたが何度も落ちて、割れてしまい散々。小倉山の帰りに野生キウイの森に出向き収穫。午後からは大根干し作業のやり直し、更に大根を追加し1樽分の干し大根を作らねば!「硝子の葦」を読み始めたが、この作品は直木賞をとった「ホテル・ローヤル」の前に書かれた作品で受賞後に書かれた「無垢の領域」と較べると力量の差が歴然としていてガックリ!逆にこの5年で如何に桜木志乃は成長したかの驚きでもある。まっ、2日前から風邪が進行しつつあり、本を読む気になれないのが原因としておこう。 
22日
(日)
陶房干柿場
扇山WW
P2峰
P2E
干し柿場屋根補強、キウイ収穫14kg
、散水ホース格納、散水器収納
椎茸、胡瓜収穫、大根収穫
16137歩1295m、483Kcal  
 
柿の豊穣に舞い上がり、干柿場を新たに作り過去例のない1100個の干し柿を作り、その内の700個を失い豊穣不作状態になったが、キウイは逆に完全に不作で収穫は例年の5分の1だが、その分果実は大きく10月から徐々に収穫しその美味しさに舌鼓を打っている。せめて収穫量の少ないキウイだけでも凍らぬ前に収穫し、大切に食べようと今朝収穫。例年は暖かいワインセラーに箱詰めにして追熟させるのだが、大量に腐らせてしまっている。今年は逆に冷たいところに置いて、どうなるか様子を観てみようと、床下収納、陶房に分けて保存。さてどうなるか?キウイ収穫序に西畑、葡萄畑の散水ホースと散水器を収納。これも忘れてそのままにしておくと、凍てついて壊れてしまうのである。何度壊してしまい後悔したことか!さあ、いよいよ冬到来! あれ、立派な椎茸、胡瓜が出来ているでは!11月下旬に胡瓜が収穫できたのは山荘始まって以来だぜ!今年の晩秋が如何に暖かいか!干柿全滅の代わり胡瓜が収穫出来ても嬉しくはないが、何故かこの胡瓜、味は抜群。胡瓜にしては寒さに耐えてじっくり育ってので味が濃いのかな?
21日
(土)
晴曇 陶房干柿場
扇山WE
扇山WW
黴た干し柿撤去、黴皮剥き、冷凍処理
干柿場作り、干柿移動
1669歩3768m、555Kcal  
 
全身から力が抜けヘナヘナと崩れ落ちたい気分であったが、このダメージこそ貴重な教訓。この黒黴は2日前の雨で発生したと考えられるので、若しかすると柿の中までは黴に侵されていないかも。先ず黒黴を剥いて中身を取り出し、味と黴臭をチェック。甘味は不充分であるが、黴臭も無く未だ食べられる。よーし負けないぞ!手間暇掛かるけどこの350個の干し柿を外して、キッチンに運び、面倒だが包丁で黴皮を剥き冷凍パックに入れて冷凍しよう。残りの干柿が黴るのも時間の問題、さて黙って黴るのを待つか、それとも新たに陽当りの良い畑に干柿場を作るか。差し当たり扇風機をセットし残りの柿に風を送り続け黴を防ぐとしよう。
葡萄畑の葡萄棚を利用すれば、干柿場が簡単に出来ることに思い至り即実行に移すことにした。問題の透明屋根を値段は高いが、ポリカネートの波板にすれば、葡萄棚に載せるだけでセットは簡単。早速ホームセンターで透明屋根素材の値段を調べると、波板は9尺サイズで1枚1500円程、雨除け栽培ビニール透明シートだと1.85m×5m×o.5mmで1350円。波板だと7枚は必要なので、どう考えてもシートの方が断トツに安い。使用後の収納や他用途の利用を考えるとシートの利便性は、波板よりもはるかに高いと考えられるのでシートに決定。問題は棚にどう固定するかである。ある程度の風に耐えるには、末端をしっかり固定せねばならぬが、そうだ、栽培ポールを使って固定してみよう。試行錯誤しつつ干柿場作り開始
3時間程で何とか使えそうな屋根が出来たが、強い風にひとたまりもないだろうと屋根上に重石となるポールやホースを載せてみたが気休めにしかならないだろうな!その後、3度目の干柿移動。残されていた柿も黒黴が忍び寄り、この陽当り抜群の干柿場に移動しても、黴の侵略を防げるとはとても思えない。しかし諦めず最後まで手は打ったので、残りと合わせた計700個の柿が全滅しても悔いなし。 
20日
(金)


扇山MW
干し柿燻蒸シート撤去1、
陶房の森の木伐採、2階廊下窓ふき
10390歩、7258m、128Kcal  
 ショック!
雨と高温が続いたので、山荘到着後真っ先に
陶房小屋の干し柿をチェック。
何と、5列目までの約半数350個が
完全に黒黴にやられてしまった。
無垢として描かれた主人公の林原純香が幣舞橋から突き落とされて死んでしまう。惜しいもっと読みたかったのに!そう思って残りページを確かめると、12,13章と65ページも未だあるでは!終わってしまった筈の物語が一体どのような展開を見せるのか?読み進めていくと、純香の兄・革命児と称される図書館長の林原信輝と書道家・秋津龍生の妻である伶子との恋愛感情の確執と乖離らしき心象が展開していく。詰まらんなと思いながらも、ひょっとするとこれはとんでもないどんでん返しがあるのではとの予感が的中。桜木志乃の「無垢の領域」には心底脱帽!登場人物の陰影の深さを描き出す筆力に引き込まれていたが、この最後のどんでん返しには思わず唸ってしまった。悪意、邪気、嫉妬心を持たぬ子供のような、無垢そのものであった純香が秘めていた恐るべき書の才能が、最後に明かされるのだ。恰も画竜点睛の白竜に打った最後の瞳であるかのごとく見事に決まり、桜木志乃の「無垢の領域」は天空に舞い上がるのである。ポール・ボウルズ著の「シェルターリング・スカイ」の≪ツーリストは家に戻るが、トラヴェラーはずっと移動し続ける≫の引用、最後に≪嫉妬とは、終わったと見せかけて何度も寄せる波である。百人いれば百様の、本人にしかわからぬつよさで、ひとりの時間を苦しめ続ける≫との結びが、ちょっとしっくり来ないが、これも意図して踏み込んでいないのであろう。桜木志乃の意図としては、私と云う存在そのものに戻る家は無く、従って私は移動し続けるしかないとの冷めた視座で生きている伶子、その伶子と一度だけ交わり、その後の龍生への嫉妬に苦しむ信輝と云う構図にしたのだろう。この信輝の嫉妬と純香の恐るべき書の才能をコラボさせ、カタストロフィに持ってくるとは、流石に桜木志乃と唸ってしまった。凝っているのはキーとなる書の作品名が≪画竜点睛≫! 
         第3週
17日
(火)
2階テラス
中庭

扇山WE
干し柿燻蒸シート撤去1、
陶房の森の木伐採、2階廊下窓ふき
10829歩、7580m、304Kcal  
 
「硝子の葦」が入りましたが明日は休館日ですとの電話。殆ど読んでしまった桜木志乃の作品中この作品だけ読んでないと気づきリクエストしておいたのだ。明日休館日となると明日の帰京時に立ち寄る訳にはいかないので、干柿作りを早めに終えて今日、受け取りに行こうと午前中から作業開始。快晴の空にくっきりと雪富士が聳え、限りなく透明な大気を突き抜けて、南回帰線に去った太陽が加速をつけて堕ちてゆこうとする心を捉える。捉えられた心は焦点と準線との距離を等しく保ちながら放物線を描いて堕ち続け、やがて対称軸を経て上昇に転じる。心の陰翳をこれ程までに見事に映し出す秋の太陽に改めて畏怖しつつ愉しみ、黙々と柿を剥く。午後2時になって前回と同様に判断の甘さに気づきガックリ。剥いても剥いても柿は一向に減らないのだ。この後、吊るして燻蒸シートを掛けて防黴処理する時間を考えると、もうとても図書館へ行く時間など取れそうもない。・・・で今朝は起床後すぐに昨夜の燻蒸シートを撤去し、夜明けの太陽をたっぷり柿に浴びせ扇山に向かう。すっかり落葉の絨毯を敷き詰めた森に入ると、もうそれだけで豊かな静謐に満たされ、心象風景と森が絡み合い融け込み、ゆるゆると肉体を失う。 
16日
(月)
山荘下の広瀬柿
扇山MW
広瀬柿350個収穫、山荘のより実が小さい0、
干柿作り

11204歩、7842m、333Kcal  
 
足の踏み場も無くびっしりと畑一面を覆う薩摩芋の葉と蔓。唯の葉と蔓でさえ踏み込むのを躊躇うが、朝まで降り続いた雨が、葉を湿らせ土をべとべとにし、観ただけでげんなりしてしまうのだが、こいつを引き抜き湿った葉を集めて抱え、えっちらこっちら、隣の葡萄畑まで運ばねばならない。1度や2度なら、そりゃ収穫の歓びだとか何とか言って済ますことも出来るが、中畑全面の蔓と葉の総てを抜いて運ぶとなると、最早辛い重労働以外の何物でもない。しかしどうだ!小学4年生の恵太や2年生の綾だけでなく、驚いたことに5歳のリッキーまでもが、泥んこになる辛い仕事を嬉々として続けるのである。それどころか柵を越えて崖下まで伸びて取り難い蔓や葉に難儀するや「せんせ、崖下に出て蔓や葉を抜いてもいい?」なんぞと云って、積極的に働くのだ。2年前の薩摩芋の収穫時との余りの違いに吃驚!彼らのこの2年間の成長が如何に大きかったかしみじみ実感!葉と蔓を片づけてさあ、いよいよ芋堀。1人1株を割り当て小さなスコップ(移植ごて)で丹念に土を除き、少しづつ芋を傷つけないように掘り進む。リッキーのアシスタントを命ぜられた葉子は、効率の悪さに辟易したか、石垣に立てかけられた大きなスコップを見つけ、「せんせい、このスコップで掘れば早いじゃん!」 「いや駄目だ!芋を傷つけない様、小さなスコップで少しづつ掘り進みながら、芋がどんな風に大地に食い込み育っているか知ることが大切なんだ」 「くそー頑固教師め!」なんぞと悪態もつかず、中学生に還った葉子はリッキーと大地を掘り続けましたとさ。紅色の金時芋が土の中から徐々に姿を現してくると、リッキーも綾も恵太も夫々に芋の大きさに一喜一憂し、逸る心に敗けそうになり引き抜こうとする。総合アドバイザーのハパダンは空かさず「未だ未だ、ここで抜いたら途中で折れてしまうぞ!」と警告。数十分の悪戦苦闘の結果美味しそうな金時芋が1株から4個も採れて妖精たちは大得意。其の後の巨大小松菜、大きな大根、青梗菜、白菜、蕪抜きと妖精たちは大活躍。お土産どっさり。 
15日
(日)
雨曇
扇MW

北の森
全畑
干し柿燻蒸シート撤去0、
葉子一家5人来る
薩摩芋、小松菜、白菜、蕪、大根等収穫

18104歩2670m、450Kcal  
 
チャーシーを作って来るとかメールがあったが、若しや砂糖をたっぷり入れて甘い垂れで、焼いてしまうのではと不安になり夜中に急いでメールしたが、事既に遅し。チャーシューとは愉しみ。肩ロースを使うのかな、それとも豚バラかな?勿論肉は繊維に沿って切るとか、漬け垂れの砂糖を少なめにして甘さを抑え、半日以上漬けるとか、オーブンで焼いた後、漬け垂れを掛ける場合は垂れを沸騰させてからとか・・・解っているよね。なんちゃって、脅かすのはやめて、大いに葉子焼き豚に期待しよう。さてこちらだが、山荘のじゃが芋で作ったポテトサラダ、採れたて大根を3日間煮込んだぶり大根、同じく山荘野菜をたっぷり入れた豚モツ煮等を用意した。が、残念ながら調理に口煩い割にはいい味が出せず、あまり期待しない方がいい。唯、山荘特産ビアと熟成中で未だ甘味の残っている白ワインは最高!あーそうか、車だから呑めないか!残念!
葉子の返メール:おはようございますすごい雨ですねーチャーシューは甘さたっぷりです。柔らかく美味しくできました!あはははは
この雨の中ゴア上下、長靴で扇山へ。いつもグリセードで下る急斜面で久々に転倒。泥んこになって帰宅。先ずゴアの泥落とし、溜った洗濯物の洗濯、燻蒸シートの撤去と雨の中、朝から慌ただしい。果たして午後には予報通り晴れ間が出るのだろうかと、疑わしくなるような雲海と空模様。しかし西から冬の高気圧が近づいていることは確か! 
14日
(土)
扇山MW
扇MM

干し柿チェック0、窓ガラス拭き
11503歩、8052m、290Kcal  
 
甘いね!残りは多くは無いなんぞと判断していたが、どっこい実は残っている柿の方がずーっと多かったのだ。2回目の干柿作りは短時間で終わると、晴れた空の元ルンルン気分で柿剥き作業に入ったが、幾ら剥いてもテラスにぶちまけた大量の柿は全く減る気配を見せない。11時前から始めたので干柿作りは夕刻前には終わり、今日は早めに山トレをしてテラスで食事が愉しめるだろうとの判断のなんたる甘さ。14時、剥かれていない柿は未だ海の様にテラスに広がり、この時点で収穫した柿は前回の収穫より遥かに多い、500個を越えていることに気づく。こうなったら後はもう前回の様に暗闇での作業を避け、暗くなる前に作業を終えるのを目標に柿剥きマシーンになるしかない。どうにか闇にとっ捕まる前に、4列目まで計385個の柿を吊るしたが、剥かれていない柿は未だどっさり。しかし4列目まで吊るしたので、最早これ以上は吊るせない。本日の干柿作りはこれにて終了。その後、テラス下をシートで覆いシャッターを下ろし硫黄燻蒸したが、厳重な封鎖を突破して硫黄の臭いが居間に侵入。くせーの何の!テラスでの優雅な晩餐は何処へやら、硫黄の臭いの充満する居間で最悪の食事。まー硫黄温泉と同じ臭いだから、アルプスの下山後によく立ち寄った温泉にでも行った気分で、硫黄臭を愉しもう。で今朝は予報通り雨なので、吊るした干し柿の様子をチェックしてから、ゴアテックス雨具に身を固め、しとど濡れた森を逍遥。
13日
(金)
奥庭
扇山MW
柿3度目の収穫0、大皿文付け、窓ガラス拭き
干柿作り、硫黄燻蒸、柿の木上部伐採

9581歩、6706m、269Kcal  
 
やっと太陽が朝から差し込み始めたが明日からは又雨だと云う。今日が干柿作りの天下分け目の合戦。昨日は採り難い高く遠い柿の実を、不安定な梯子に乗って高鋏で採る作業だったので、滅茶疲れた。両肩とも鉄板を入れた様に硬くなり、落ちないよう微妙なバランス下で作業を続けたので腰や足の筋肉もバンバン。小川洋子の最新刊「琥珀のまたたき」を読み始めたが、2晩続けての徹夜読書は、梯子に登っての危険な高所の柿採り作業に悪影響を及ぼすことは確か。そこで昨夜は真面目に寝た。耕作作業も待ったなし。暫く放置して置いたら、すっかり畑が錆びつき、どうも生命を生み出す能力を失いつつあるようで心配。早く干柿作りに目途をつけて、耕作活動を再開せねば! 
12日
(木)
曇晴 陶房
扇山WE
Rd
干柿移動、柿2度目の収穫0
干し柿移動成功、更に鳥害防止のネットを張る

13114歩9179、457Kcal  
 
焦った!突如画像、文字総てがhtml言語になってしまい、どうやっても元の画像ページに戻らない。記憶の中では過去に一度だけ同じトラブルがあった気がするが、どうやって元に戻したか見当もつかない。諦めてはベッドに入り、ベッドで考えては再び試行錯誤を始めたりを繰り返す。html言語になってしまったファイルはサイトからもページからも消えてしまい、開き様がない。ウエブサイトで開いた時だけ、その消えたページがhtml言語となって表示されるのだ。当然ウエブサイトの画面は編集出来ない。寝るしかない。4度目のベッドの中で閃いたのは、ファイル転送画面で失われたファイルを見つけられないかとの可能性。サイト一覧からもページ一覧からも消えてしまった120nikki1htmlを見つけた時は嬉しかったぜ!先ずこいつを元の119nikki4htmlに戻して、マイコンピューターからサーバーへ転送してみたが、何も変わらず。問題はこの119nikki4htmlにありそう。と云うのはこのファイルをダブルクリックしても表れるはずの画像は出ずに、≪どのアプリを選びますか≫の表示になってしまうこと。そこで今度はサーバ―119nikki4html開くか確認し、そのファイルをマイコンピューターに転送したところやっと回復。既に深夜1時、寝るのを諦めて「無垢の領域」に熱中。
朝一で干し柿移動準備。このテラス下の柿を移動しない限り、2回目の干柿作りは出来ないのだ。陶房の作業台の屋根は透明で、四方が開いた四阿。正に干柿を吊るすには最高の建物。しかし既に母屋テラス下に吊るしてある300個近い柿を移動するとなると大変。昨夜眠れぬままに考えた段取りは、先ずテラス下の柿を外し移し替えるポールを設置する。そのポールへ吊るし柿をそのまま移し、しかる後にポール毎、陶房に運び、そこで再度吊るす。予想していたより遥かに大変であったが、段取りが良かったので時間は掛かるが1回目の移動はスムースに進行。さて本日中に2回目の干柿作りに入れるか? 
11日
(水)
中畑
小倉山ZZ
扇山
MW
給油、金時芋掘り、ゴミ出し
石油、ガソリン買出し

17502歩2251m、552Kcal  
 
やっと雨が上がった。しかし期待してた太陽は顔を見せず、富士の中腹だけが妖しく輝き、雲海が山々を覆う。半年ぶりに風呂用の給湯器タンクに石油を入れる。夏は太陽が湯を沸かしてくれるので、殆ど石油は使わないがこれからは石油無しでは風呂に入れない。4本80Lを入れ、序にガソリンをバイク、耕運機に入れ、更に刈払機、チェーンソウ用の混合ガソリンを作り、ガソリンタンクも1本空ける。その後、金時芋の初めての収穫。例年は紅東という、大きくて育てやすい品種を栽培してるが、今年は甘さ、ホクホク感に定評のある金時芋に挑戦。1株だけ掘ってみたら、中程度の芋が4個。まー予想していたより実りがいいので、嬉しか!早速蒸かして、朝の食卓に。甘さは残念ながら期待してたほどでは無いが、確かに紅東よりは美味しい。 
10日
(火)
扇山
WW

釉掛け5
1432歩
8002m
381Kcal  
 

桜木志乃
 1965年4月19日生、現在51歳
北海道釧路市
生まれ
釧路東
高校卒業
高校卒業後、
裁判所でタイピストとして勤め
24歳で結婚
江別市在住
1男1女
ぐんぐん引き込まれる。「現時点での私の総てが、ここにつまってます」と本人が述べているが、確かにそれだけの意気込みと、深く豊かな桜木志乃の感性がたっぷり。例えばこうだ。≪半開きの欲望に触れた。湛える吐息のぶん、内側が湿る。ひりついている。触れたいのは安堵なのだろう。旋回しているのが指なのか欲求なのか、輪郭は曖昧だ。面倒を避けているつもりが、更に面倒な場所へと思考を滑り込ませる≫、半身の不自由な母の紙おむつを替える秋津の思いをこう描写する。≪肌掛け布団の隙間から尿のにおいが漂ってくる。秋津は肩を落とす。この醜悪な生き物が母であることも、それを認めるのも嫌になっている。・・・母には最期まで母のかたちをしていてほしい。秋津は自分の願いに傷ついていた。無言で掛け布団をめくり、紙おむつを交換した。ポリバケツに汚れたものを放り込む。知らぬ間に涙が頬をつたっていた≫。 深夜1時眠れぬままに読み続け気がついたら夜明け。ヤバイと思って「無垢の領域」を手放したものの気になって眠れない。同時進行で読んでいた「境遇」「チェルノブイリの祈り」「廃墟に乞う」等が、如何に読者を鷲掴みにする力に欠けているか歴然。「ホテルローヤルで直木賞をとった直後に、第1作目として出されたので気合も入っているのだろうが、その後に書かれた5作と較べても「無垢の領域」の方が断トツ面白い。1月に。「ホテルローヤル」を出版しその半年後の7月にこれだけの作品を出すのだから、こりゃ堪んない。文学を目覚めさせてくれた原田康子の「挽歌」を最早遥かに超えた。現在51歳、円熟していく先で新たなテリトリーを切り拓けたら、充分に愉しめる作家になること間違いなし。
午後から大皿作陶の続きをする予定であったが、雨続きで作品が乾かずポンスで四隅に穴を開け、皿中央を掘り込んだだけで終わり。其のあと窯を開け素焼き作品を取り出し、撥水剤を塗り乳白釉を作品内部に掛ける。雨模様が続く中、夕散歩は里を下り竹森川の左岸に出るコースをとる。右岸に戻って広瀬氏宅を訪れる。不在かと思ったらひょっこりバイク倉庫から顔を覗かせる。昨年、山荘下の原野に放置されたとしか思えない柿の木がたわわに実を着けたので、広瀬氏宅を訪ね、実を採らせて欲しいと焼酎持参でお願いに伺ったが不在。焼酎だけ置いて帰ってきたが、今年こそはと再度訪問。「ほんじゃ一緒に柿の木に行くべー」となって山荘下の原野へ。山荘も今年は大豊作で沢山実を着けたが、ここの柿の木はざっと見ただけで山荘の2倍は稔っている。「なーに、肥料なんて鶏糞だけ、でも春には硫黄の農薬掛けているから実が落ちないずら。この1本だけで300kgはあるから好きなだけ持って行って!、干柿出来たらいいのと、悪いのと両方持ってきて。干してから45日で収穫するといいよ」
9日
(月)
扇山WW
P3峰NT
陶芸大皿作陶
15132歩0592m、352Kcal  
 
昨日は終日雨だったので燻蒸シートは外さず、干柿は空気の流れの止まった空間に置かれた。朝に硫黄燻蒸したので黴ることは無いだろうと思うが、不安なので夜に再度、硫黄燻蒸し今朝、朝トレ後に燻蒸シートを撤去。今日はこれからも未だ雨が降りそうだが、空気の流れに曝さないと折角の干し柿に黴が生え、全滅してしまう恐れあり。未だ奥庭の柿木には沢山、柿が残っており2回目の干柿作りも急がねばとは思うが、明日も雨予報。さて今年の干し柿作りは前途多難。
20kgの粘土を樽から出し半分の10kgを使って大皿の作陶。半年以上も作陶してないのですっかり勘が鈍り、10kgの土が上手く扱えない。重すぎてローラーで延してから裏返すテクニックをすっかり忘れてしまい、何度も失敗。汗だくになりながら、どうにか大皿らしくなったものの、著しく気に喰わない。思い切って没にし又最初から練り直し。と云っても10kgの土を練り直すのは、かなりしんどい。悪戦苦闘してやり直したにしては、実に不出来でフラストレーションが溜る一方。そこで雨模様の中、P3峰へ夕散歩。登り出して、初めて腰の痛みに気づく。作陶中の腰の曲げ方が不自然であったのか、それとも久しぶりの作陶に腰の動きがついていけなかったのか?しかし山に登り始めると、恰もマッサージでもされているかのように腰の痛みが和らいでいく。登山の効果は絶大であると、改めて感心!
 
8日
(日)
中庭
福生里散策
Ru
干柿の防鳥網、燻蒸シートをセット5
朝と夕に硫黄燻蒸
9543歩、6680m、307Kcal  
 
朝から雨予報なので6時から、防鳥網、燻蒸シートを張る作業開始。昨年から、防鳥対策は透明ビニールシートではなく、網に変えたのでセットは容易になったが、それでもテラスから下げて、それを芝生に固定する作業は中々大変。更に防カビの為の硫黄燻蒸用シートをセット。この作業は硫黄の煙が外に出ないよう、テラス下の庇全体を覆うのだが、こっちは、、防鳥網のようにセットしてないのでシートの紐付けからやらねばならず、、防鳥網セットより手間がかかる。途中で雨が降ってきて焦る。コンロに硫黄燻蒸用のフライパンを載せ、硫黄粉末を熱する。どうにか終わったのが8時半。2時間半もかかり、その上雨なので朝トレはカット。HPの編集に勤しんだが、夕刻は雨の散歩に出かける。ゴアテックス雨具を上下に纏い、長靴履いて大きな笠をさしてのんびり福生里を逍遥。野生のキウイはどうしたかなと訪ねてみると、数は少ないが何とか結実している。今年は山荘のキウイが少ないので、この野生キウイを収穫して追熟させてもいいかな。 
7日
(土)
上条山
KvKKz
散水、銀杏,胡桃拾い2
柿収穫、干柿作り、

15125歩0587m、506Kcal  
 
干柿作りに来たのだが明日から3日間雨予報。皮を剥いて干した直後に雨が続けば、殆どの柿に黴が生えてしまうのは目に見えている。朝から柿を収穫して作業に入ろうかと予定していたが、一先ず保留にして散水後、上条山へ。帰りに銀杏、胡桃を拾って山荘に戻ると太陽がカンカン。どうしよう?偽る太陽に敗けた。余りにも遅き決断であると重々承知しながら、午前10時過ぎに干柿作り開始。高いところの柿を採るには、梯子に乗って不安定な姿勢で高鋏を操作するので、危険この上ない。そこでいつもはハーネスを着けて、幹に固定したザイルと結び落下防止を心がけている。しかし今回は山荘奥庭の柿木なので、原野の柿木ほど高くは無いしと安全確保無しで操作。従って常に片手で幹や枝を掴み、身体を安定させねばならず、操作が難しく極めて危険。300個程採ってテラスに運び柿剥きを始めたが、既に午後2時、最早明るいうちに作業を終えるのは無理。2階テラス下の庇にロープを4列張り、収穫した柿を吊るし終えたのは真っ暗になった18時。疲れたー! 
6日
(金)
扇山
MW
散水
14972歩0480m、384Kcal  
 
車中では読書に熱中。湊かなえの「境遇」は、ちんたらちんたらと面白くも無い文章が続き、施設に捨てられた陽子の子供・祐太が誘拐される辺りから動き出す。同じく施設で育った親友の新聞記者・晴美と犯人を追い始めるが、終局のどんでん返しだけが読めるかな程度の作品でがっかり。本年ノーベル文学賞受賞のスベトラーナ・アレクシェービッチ「チェルノブイリの祈り」は、読んでおかなくてはならない作品であるが、ベラル-シの大統領圧力で出版が中止される程の内容ではない。しかし逆にこの程度の内容で出版をさせないとなると、ベラルーシは如何に恐ろしい国であるかとぞっとする。佐々木譲の直木賞受賞作品「廃墟に乞う」、は現在休職中の刑事・仙道孝司が休職中であるにもかかわらず次々と事件を解決していくオムニバス。最新刊の「砂の街路樹」 がよかったので期待したが、実にお粗末で途中h放棄。
夕刻紺碧の空に魅かれて森から稜線へと逍遥。山頂で頂標識の彼方に沈む太陽を撮る。
           第2週
4日
(水)
西、葡萄畑
小倉山
ZZ
散水、ゴミ出し再度バイク修理依頼
仕込みビア収納

10925歩、7647m、366Kcal  
 
今、山荘の紅葉は真っ盛り。今朝も朝トレで山に登ってから朝ぶろで汗を流していたが、 窓からの紅葉が美しすぎて風呂から出られなくなって、うっとり!11月15日ラクビー試合の後で山荘来訪とのこと。其のころまで紅葉が持つといいのだが。 これから目白に帰るので、メールは双方に!ラクビー観戦の誘いありがとう。汗流すの大好きだけど、人が汗流してるの観戦するのは全く駄目! 一緒に混じってボールけりたくなっちゃう。処で使い古して役に立たなくなったラクビーボール手に入らないかな? 陶芸で何か作品が作れないかと、思案中。
ロバート・デニーロに似ている親父さんが朝早くからバイクで駆けつけて、バイクを倒し車体下部に付いているプラグ交換。さあ、一発で掛かるかな?あれ、やはりかかりそうで掛からない。仙人は莫迦の一つ覚えで20分、30分と唯々律儀にキックを続けるのだが、デニーロは2,3回キックしただけで排気口をチェック。「地蜂だ!」と一言。排気口を観てみると
たっぷり土が詰まっているでは!これじゃエンジンは掛かりっこない。しかし観た瞬間、これは地蜂の巣作りではないと気づいた。バイクを急斜面で右に倒した時に、ズーズーと滑り落ち、その時に排気口に土がめり込んだのだ。しかしさすがにプロ、音できっと排気異常を判断したのであろう。悔しいな!もうこのバイクとは20年来の、云わばお友達!何度か地蜂の巣作りでエンジンが掛からず、それ以来排気口には枝を突っ込み栓をして地蜂侵入を防いでいたのだ。従って音を聞いただけでエンジンの掛からぬ理由は掴めたはずなのだ。それなのに、あーそれなのにナンタルチア!本当に悔しいぜ!まーしかし来週からは再びツーリングで山に行けるぜ!
3日
(火)
西畑、扇山
MW

扇山
EW
西畑の胡瓜畑施肥耕作、里芋収穫
バイク修理依頼したが親方現れず。

17922歩2545m、498Kcal  
 
若しやと、朝トレ前に冬駐車場に置いてあるバイクまで降りて、キック、キック、キック。しかし僅かに始動しそうな気配を見せ乍ら、結局エンジンは掛からず。仕方なくエイコら、どっこいしょと長ーい、長ーい坂道をアップダウンし、クタクタになって山荘夏駐車場までバイクを運ぶ。バイク屋に電話し来てもらうしかない。プラグ交換くらいで済むといいのだが、どうも嫌な予感。これだけで汗ぐっしょりだが、霧は刻々と晴れつつあり眼下の雲海が見事なのでそのまま扇山へ。這い上る霧が紅葉の森に絡み、実に幻想的!即今日のHPに載せようかと。ぐんぐん音を立てて晴れ上がり、あんまり空が眩しいから畑に飛び出す。収穫の終わった秋胡瓜の畑を耕していたら、古びた林檎の木にぶち当たりポッキリ!幹は髪切り虫に食い荒らされ空洞化し、殆ど死に体未だ木が若いころ、数個収穫し食べた記憶はあるが、その後さっぱり結実せず、もっぱら春の白い花だけを愉しんでいたような。秋胡瓜の畑に耕運機かけてから、この林檎の木をチェーンソウで切断し、北森まで運び弔う。
その後追われるように朝と同じく扇山へ。朝とルートを変え、山荘滝の水源地から扇峠に出て夕日に向かって山稜を逍遥。秋の夕日にはワイン効果があるのだと突然気づく。酩酊してしまうのだ。光が熟し醗酵し、全身から浸み込む。こうなると本物の山荘ワインやビアも愉しまなくてはと急ぎ山荘に下り、テラスで夕日を堪能しながらの晩餐。
2日
(月)
扇山
WW
雨なのでHP移転作業?
ノースフェースのヤッケの名入れ 

7175歩、5022m、127Kcal  
昨年林檎畑の北森伐採で、チェーンソウの刃の切れ味が落ちているのに無理して伐ろうと奮闘。チェーンソウを腹に強く押し当てエンジンを吹かし続けたもんだから、着ていたノースフェースのヤッケが、熱した排気ガスで焼け焦げてしまった。誕生日の贈り物に新デザインのノースフェース、Mountain Raintex Jacket CY(サイバーイエロー)、L-TNFを贈ってもらったので、このヤッケにアルファベットで名前を入れることにした。更に折角替えたブロバイダをもっと積極的に利用し、HPのサーバーをso-netに移すのも雨の日には持ってこいの仕事かな。なんぞと考えたがいずれもデリケートで矢鱈目ったら時間の掛かる仕事。果たしてどうなることやら。
アルファベットの型が見つからず、仕方なくPCで打ち出した文字を切り抜き型を作って、それを鉛筆でヤッケに写し、油性マジックで塗り潰す。ほぼ1日掛かってしまったが、実に美しくデザイン出来たので製作者の村上も満足。HPの引っ越しは断念。調べたらso-netの無料HPの容量はたったの10MB。現在使っているヤフーのジオシティーズは100MBまで無料だから10分の1。有料の1Gが月額933円で初期費用9千円で、10g350円程のヤフーとは比べもんにならず。因みに現在有料10Gのヤフーでは月額54円なので、1Gが933円のso-netとは比較にならぬ安さ。てんでso-netのHPは話にならないのであっさり断念。
 
1日
(日)

西畑、葡萄畑
小倉山
ZZ

P3峰
NT
モロッコ種採り、散水、
19227歩13458m、579Kcal  
  
性懲りもせず先週完成した筈の冬駐車場への急な森道をバイクで挑戦。下りは何とかなるが、問題は登り。何度かトライしたが、駆動後輪が埋め込んだ丸太を越えられず転倒。崖下にバイクごと転落しそうになって、遂に断念。しかし今度は転倒してガソリンが逆流し空気が入ったかエンスト。キック始動を20分程試みて断念。そのままバイクを冬駐車場に放置して帰宅。悔しいが矢張り急すぎるのと、坂が小石混じりの極めて滑りやすいダートであるためタイアが大地を捉えられないのだ。南西尾根から高芝山へ更に北方稜線を辿って高芝峠に出られれば、村上の先週の迷い込みは解決される。そこで3度目の高芝山原生林の出向こうと、ガソリン持参で朝止めておいたバイクまで行き、ガソリンを満タンにしてキック始動。約30分キックし続けたがエンジンはうんともすんとも云わず。くそー再び、修理に出さねばならぬか!
11月累計235km、654m   総活動距離:1549km379   山トレ24計35回(+畑0日) 山トレ累115回


2015年10月

月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
31日
(土)

西畑
扇山
MW
ほうれん草播種、散水、
ビア2次仕込み,ブロバイダ変更
12681歩、8876m、368Kcal  
  
4回も播種を繰り返しても発芽しない。もう遅す過ぎて発芽は不可能と解ってはいるが、もしかすると霜が降りても発芽するような奴がいるかもなんぞと、相変わらず能天気に構え、昨夜一晩水に潤かしておいた種を蒔いた。先ず溝を掘り、たっぷり散水し播種、その後土寄せし再度散水。その後石灰を散布しその上から最後の散水。これだけで2時間もかかり、朝トレ登山はカット。その代わり夕刻には夕日の差し込む森を逍遥。
2015年10月31日ソネット光にブロバイダ変更。月額5700円:フレッツ光利用料5200円(基本料金+通信料金)+ひかり電話基本料金500円=5700円 その他ひかり電話通話料金。今まで月額7千円前後(最も高い時で7436円、安い時4525円,年平均6217円)なので安くなることは確か。 新メアドskhr@cg7.so-net.ne.jp 簡単かと思っていたインターネット接続がかなり面倒で、マニュアル通りにしても接続出来ず。メールの新規開設などもっと大変で半日近くかかってしまい、慌てて夕刻トレ―ニングへ。現在読書中の本:本年ノーベル文学賞受賞のスベトラーナ・アレクシェービッチ「チェルノブイリの祈り」、佐々木譲の直木賞受賞作品「廃墟に乞う」、湊かなえの「境遇」、桜木志乃の「無垢の領域」
         
26日
(月)
1.5℃
(4:03)

西畑、葡萄畑
扇山
MW
散水、鹿肉櫻チップで燻蒸
10407歩、7284m、359Kcal  
  
寝室のテラスが煌々と月明かりに照らされ、竜舌蘭科の鋭い剣先が淡い影を落としている。むっくり起き上がり、濱田節子とは何者なのか追ってみた。元ラジオNIKKEI契約アナウンサーの浜田節子ばかりで、「春と修羅」解析の濱田節子はブログ、フェースブックにあるだけでプロフィールが掴めない。フェースブックは止めてしまったので、ログイン出来ないし、ブログのプロフィールも読者会員にならないとログイン出来ない。禁欲的な賢治に迫り、無謀にも性交を試みた濱田節子。その結果生み出された私生児はひっそりと身を潜めていた。何故今まで私生児の存在に仙人自身気付かなかったのか?どうして日本のマスコミは無視に等しい沈黙をとり続けたのか?月明かりの元で、改めて「おれはひとりの修羅なのだ」との賢治の背景に想いを馳せる。
ちょっと寒いかなと卓上の最低外気温表示を観たら、今朝4時03分に1.5℃まで下がっているでは!そのまま階下に降りてストレッチ、筋トレして畑仕事は後にして扇山へ飛び出す。昨日付けたマークが役に立つのか確かめる為、北森から入ったがマークなんぞ見つからず、最後の林道出口近くでやっと1つ赤マークに遭遇。小さな森だと高をくくっていたが、どうしてどうして中々侮れない森。下山後散水し、快晴の蒼に染まりながら朝食。採りたての無花果、柿、キウイにたっぷりヨーグルトを掛けて、夏に収穫した唐黍を暖め、焼き立てパンと共に食す。サラダはこれまた採りたて秋胡瓜、ゴーヤー、ピーマン、人参、春菊、小松菜、白菜、ほうれん草をミックス。生姜醤油、檸檬味噌、マヨネーズ等をソースにした数種のドレッシングで味わう。飲み物はミルク、紅茶、コーヒー。冷凍庫を覗いたら昨年捕獲した野生鹿の肉が出て来たので、ハツやタン、ばら肉と一緒に櫻チップで燻蒸してお弁当にしようと久々に燻製つくり。うん、鹿肉ジビエは燻製が抜群じゃ!
 
25日
(日)
西畑、葡萄畑
冬駐車場への森道
扇山
WM

上条山
KKz

雑草取り、散水、段差工事
北森にマーク付け
オクラ畑耕作施肥
22412歩15688m、638Kcal  
  
17個のブロックを埋め込んだが、掘り出して不要になった丸太をブロックの先に埋め込んだらどうだろうかと、ふと気が付き朝から土方仕事。どうにか埋め込んではみたが、やはりブロックのように安定はせず、車輪が食い込んでトラブりそう。まお午後にでもバイクを乗り入れて、どんな具合か試してみよう。冬の高気圧がやってきて今朝は6.5℃で快晴。こんな朝は未開の森の逍遥に限ると、マーク用の赤テープとナイフをポッケに忍ばせ扇山へ。帰りに林道上部から未開の森に入り、数か所にマークを付ける。しかしこの森は予想外に広く、マークがあっても再び同じ道を辿れるか自信がない。沢山マークを付ければ問題ないが、それでは森に対して失礼。やはり最小限にして、ルートファインディングの嗅覚を研ぎ澄まさねば。
もう実は殆どならないのだが、うっとりさせるようなクリーム色の花は未だ咲いている。抜いて雑草取り、施肥、耕作をして冬野菜栽培に備えたいが、未だ咲いている花を観ると、どうも決断が鈍る。どうせ早晩抜かねばならぬのだから同じことと思う一方で、そんならお前はどうなのだ、早晩死ぬ身でありながら何故生きながらえる?と反問してみたり。これも昨晩の木枯らし1号が吹いたせいか?冬でも風の吹かぬ静かな山荘でも昼頃、ちょっと風が出て森がざわざわと騒いだ。ほんなら上条の森に行って、北風小僧の寒太郎
と遊んでくるかとバイクに跨り、昨日の土方仕事の出来具合を確かめながら、ブロックを埋めた森の細道を下る。まー下りは何とかなるが、やはり登りは難しそう。夕日の刺し貫く上条の森は、しーんとしていて、寒太郎のかの字もない。ま、ぐるりを尾根に閉ざされたこの森まで寒太郎がやって来るには、森の葉が総て落ちて谷の縁に、きらきら水晶やダイアモンドが輝き出すころかな! 
24日
(土)

木枯らし1号

西畑、葡萄畑
扇山
MW
雑草取り、散水、
段差工事やり直し
16997歩11897m、358Kcal  
  
寝ようかなと思ったが、つい佐々木譲の「砂の街路樹」に手を出したが運の尽き。感性が先走り緻密さにやや欠ける桜木志乃の作品を読んだ後だったので、緻密で用意周到なストーリーを展開する佐々木譲の「砂の街路樹」に一気に引き込まれた。幼子と母を捨てて失踪し、北海道で泥酔し溺死した父の死の真相を追っていく岩崎俊也。考え抜かれた自然な構成に引き込まれ明け方まで読み続けてしまった。北海道の架空の街の設定、登場人物のキャラクターにやたらと凝るので、若しやと思ったがやはりそうであった。この架空の街そのものが、岩崎俊也の探していた心象風景だったのだ。桜木志乃と同じ北海道出身の佐々木譲作品は「笑う警官」くらいしか読んでなかったが、何と塩山図書館のネットには52冊も載っているでは!差し当たり次回は直木賞の「廃墟に乞う」を読んでみよう。
午後は土方仕事で汗だくだく。結局丸太を埋めて杭打ちした段差は、何の効果も無いどころかバイクの車輪に引っ掛かり、逆に邪魔。そこでブロックの深さに澪を掘り、ブロックを埋め隙間を石と土で覆う方法に替えた。手間は掛かるが、これなら車輪が乗り上げてもブロックは動かないだろうし、平らな面衣車輪が乗るのでスリップもしないであろう。仕上げも丸太埋め込みよりしっかりしているが、果たしてバイクが通過出来るか?
         第4週
20日
(火)
西畑、冬駐車場への森道
扇山
WW
鶏糞、ブロックを運び、白菜の間引き、
森道の急カーブにブロックを敷く5
16686歩
11680m、512Kcal  
 
龍舌科の葉の鋭い剣先が、夜明けの薄明に漂う雲を切り裂く様を背景に、本日71歳を迎えた肉体は目覚めつつ生命を追っていた。危機一髪をそのままにしておくと、委縮した精神は、60兆個の細胞の1つ1つに浸み込み、肉体を乗っ取り、生命を追う旅を中絶させる。危機一髪をアグレッシブに精神に取り入れ、更に生命の旅を続けるには、再度危機一髪に身を曝さねば!そう意気込んで昨日、高芝山北方に広がる原生林に再び踏み込み、生命を追う旅の再開に成功し今朝を迎えた。
早朝から激しい肉体労働開始。1袋15kgの鶏糞20袋、重いブロック18個を運びその後、バイク道工事の土方仕事。スコップで岩混じりの土を掘り返しブロックを埋め、石や土で固定するが、前回苦労して打ち込んだ杭や丸太が邪魔になり、抜いたりと2度手間も屡々。さんざん汗をかいた後、ご褒美に扇山へ。
ロシアの国境となる水晶島まで、根室の納沙布岬から珸瑤瑁水道を隔てて僅か7kmの距離。1945年(昭和20年)8月14日に日本がポツダム宣言の受諾を決定した後1945年8月28日から9月5日にかけて赤軍(ソ連軍)は北方領土に上陸し占領した。戦争終結後、云わば火事場泥棒の様に侵略し住民を追い出し占領。1991年のソビエト連邦の解体後、ロシア連邦として独立し、領土問題を引き継ぎ現在に至る。1万7千人の日本人島民は命からがら逃げ出し、そのかなりの島民が最も近い根室にもやって来た。相羽重之少年は家族と共に船で逃れるが、船は難破し一人浜に打ち上げられ助かる。今は木村と名乗るアンドレイ少年は国後の山奥から結氷した海を渡り根室で相羽少年と再会を果たし、二人は根室の闇の社会を牛耳る「相羽組」を興す。主人公は河之辺珠生とその姉・智鶴と妹・早苗の三姉妹だが、背景にある北方領土が大きなウエイトを占めていることは言うまでもない。根室を主な舞台として書いて来た桜木志乃が、この問題を取り上げるのは必然であったが、油の乗って来たこの時期に書き上げた「霧ウラル」充分に面白いのだが、書き慣れたプロの小手先の器用さが目立ち、ちょっと鼻白む。恋情を通し河之辺珠生が相羽珠生となたものの、一緒に過ごす時間も無く待つだけの状況下で尚、貫いていく相羽重之への愛が描き切れていないのが致命的。しかし所々ハッとする詩のようなセンテンスが鏤められて、桜木志乃の豊かな感性を堪能。
19日
(月)
西畑、玄関前
高芝山縦走
SwRt
柳沢の頭
西畑雑草取り、玄関前の大木剪定、
窓側大枝をチェーンソウで切断
ブロック18個、鶏糞10袋搬入
21175歩14822m、691Kcal  

12:30時山荘発→13:00鉄塔下発→
13:30高芝山頂
→14:20高芝峠着→柳沢登山口14:30発
柳沢頭発15:10→高芝峠着→15:30
山荘着16:00
高芝山が黄や赤に燃え出した。書斎でHP編集をしていたが、もう我慢できない。バイクに飛び乗り燃える森に向かって突っ走る。通行止めの竹森林道は通行する車も無く、静寂が支配する野生動物の天国。時々お尻に白い座布団を着けた鹿が、バイクの爆音におったまげて林道から森に飛び込み、じっとこちらを見つめている。高芝峠にバイクを止め、先ずは1613m峰を目指す。前回着けた赤いマーク・ビニールテープが所々残っているが、接着剤が劣化し剥がれたテープは結び直してある。高芝峠と1613m峰を結ぶ稜線ルートを、目を皿にしてウオッチングしたが、見つからず、前回と同じく1613m峰の東面を巻くルートを辿る。このやや開けた東面が曲者なのだ。そのまま広い尾根は、大菩薩ラインの五郎田に下ってしまうのだ。だがどうしたって此処しかルートは見当たらない。前回はこの伸びやかで魅力的な尾根を半分程下ってしまい、西側の右手に黒々と聳える高芝山を目にしたときは、信じられぬ思いで愕然としたもんだ。当然直ぐ登り返し1613峰東面に戻り、改めて高芝山の北方稜線に出たが、此処のルートファインディングは確かに難しい。そこで前回は矢鱈目ったら赤いマークを木々に貼り付けておいた。このマークに導かれ高芝山北方稜線に出るが、高芝山南西尾根から来る村上の為に更にマークを追加する。これでも間違えるとしたら、地形図が読めないと云うことになるので、それ相当の授業料を支払わねばならなくなっても仕方あるまい。高芝山頂上直下を前回は西方の右に巻いて頂に達したが、直上するルートが有る筈と探してみると、僅かな踏み後発見!そこで村上と合流。高芝峠から此処まで30分もあれば達するが、マークを着けながらだったので1時間もかかってしまった。村上の今日のペースならば、迷いさえしなければ30分で高芝峠に出られるだろうと安心して、村上と別れ高芝山の頂に向かう。これが、実に甘い判断であったと知ったのは山荘に着いてからであった。つるべ落としの秋16時に迷ったとあらば、日没までに残された時間は僅かで極めて危険。道なき深い森で闇に閉ざされたら、ライトが有っても動けない。まービバークすればいいが、標高2千m近い夜の森では、零下まで気温が下がり、耐えがたい寒さを覚悟せねばならない。高芝峠へ向かうか、元来たルートを高芝山へと引き返すか問う。それによって迎えに行く場所が異なる。村上は今更戻るなんて嫌だと云う。それなら一先ずバイクを高芝峠まで上げて、そこで馬力のある旧ヤマハアプリオと新アプリオを交換して、鉄塔下で村上を待つことにし、再び夕闇の迫る竹森林道を飛ばす。そこで目出度く村上と合流。暗くなる寸前で、まさに危機一髪であった。 
18日
(日)
西畑、段差
P2峰 
EP2


高芝山縦走
RtSw
糸杉仮面、テラス仮面を蒼塗装、西畑雑草取り4
奥庭と冬駐車場の段差を小さくする為
根をチェーンソウで切断
13時山荘発→13:30高芝峠発→14:30頂
→15:10鉄塔下着→山荘15:30着
山荘発16:00→高芝峠→鉄塔下着16:40
高芝峠→山荘着17:20

 22702歩15891m、608Kcal  
イオの西出窓まで成長したジプレッセン(糸杉)は、いつしか窓の視界を奪い窓は死んだ。そこで思い切って上部を伐採してみようと、あの恐ろしいチェーンソウを携えて前庭に出陣。生い茂り隙間の無い樹間に無理やり梯子を押し込み、チェーンソウを持って昇ったが足場が不安定で、梯子もグラグラ。この殺人兵器を抱えて転落したら、腕や脚が切断の憂き目にあってもおかしくは無い。しかし男の子ならやらねばならぬとか、訳の解らんことをぶつくさ言いながら、恐る恐るチェーンソウのエンジン始動。いつ聞いても実に威喝的な恐ろしい唸り声。さてどの辺りから切断すべきかと幹を見据えると、あれ!幹が2本あるでは!いつの間にか西に張り出した枝が成長して、二股になっていたのだ。となると2本伐らねばならぬが、差し当たりよく考えもせず西に張り出した細い方の幹を伐り落とす。危険な作業を繰り返し、太い方の幹を伐り落とした瞬間、間違いに気づいたが、時既に遅し。先に伐った細い幹に太い幹が覆いかぶさり、押せど引けどビクとも動かず。伐採した木を梢から引き落とすことが出来ないでは。うーん、不束者め!
まあ、仕方なく梯子に乗って危ないバランスを取りながら、引っ掛かっかている枝を1本1本伐り落しどうにか無事剪定を終えたが、結果は何とも無残の一言。そりゃそうだ。樹木は重力と太陽の向きを考え、あの美しい糸杉の姿態を完成させたのに、本人に何の相談も無く勝手に伐られてしまったのだからね。そこで間の抜けた梢にチベット仮面を載せてみてはと閃いた。テラスの縁の下で忘れ去られていた仮面を外して載せてみると、糸杉の化身であるかの風情。で、今朝は蒼ラッカーエナメルを吹き付け、目に赤く塗装したワインコルクを嵌め込み、さあこれでどうだ!
 
17日
(土)
葡萄畑
小倉山
ZZ

扇山
WW
 
赤玉葱苗30本移植、網戸洗浄、収納
芝桜花壇耕作、前庭ジプレッセン(糸杉)剪定
仮面を梢に設置

 18428歩12899m、587Kcal  
今年3月からネット接続業者ブロバイダと回線提供業者のコラボが可能になり、接続料金を無料にするブロバイダからの勧誘電話が増えた。最初は説明不足で意味が解らずブロバイダも、即席仕込みの勧誘員らしく成績を上げようと契約を迫るのみで、不快なので暫く放っておいた。事情が見えて来たので、現在のブロードエースから東海コミニュケーションにブロバイダを変えようかと手続き準備。先週頼んでおいたバイクのタイア交換が済んでいないのでバイクで販売店に出向く。後輪の圧が抜けるのはタイアが老朽化してるからと思い込んでいたが、考えてみるとチューブレスなので穴が開かない限りエアーが漏れるのはおかしい。販売店には店主はおらず常連マニアが居たので、看てもらう。直角に曲がっている弁を押してみると、おりゃスースーと空気が漏れるでは!エアー漏れの原因は弁をカバーするゴムパッキンの劣化だったのだ。このマニア半端ではない。自分でバイクを解体して車輪を外し、パンクなど直してしまうらしい。タイア交換せず弁の交換のみだったので2千円ですんだ。まっ、しかしターンした時のスリップが怖いので、早晩タイア交換もせねばなるまい。今朝は昨日追加購入した赤玉葱苗30本を移植し、網戸を外して洗浄し、更に芝桜の花壇の耕作施肥と大活躍。その後しっかりエアーの入ったバイクで、今度こそ奥庭と冬駐車場を結ぶ森の急坂路を登下降してやろうと小倉山に向かう。下降はどうにか可能だが、林檎畑経由でも登ることは難しくまたまた転倒。柔らかい赤土なのでタイアがめり込んでしまい空転。バイクで登るにはコンクリ打ちせねば無理と判明。 
16日
(金)
晴曇 葡萄畑
扇山
WW
 
EW
(朝鹿2頭)
玉葱苗30本移植0、バイク後輪弁交換
ビア仕込み、PCブロバイダ変更手続き開始

 14425歩10978m、452Kcal  
東山梨6:56→甲府7:12着、7:25発→松本9:18着、9:22発→信濃大町10:20着、10:30発→扇沢11:10着→柏原新道(3時間55分)→種池山荘(2460m)
17日、種池山荘(1時間)→爺ケ岳(1時間10分)→冷池山荘(2時間10分)→鹿島槍(1時間40分)→赤岩尾根分岐(4時間)→大谷原→信濃大町→松本→東山梨
種池山荘(080-1379-4042),予約事務所0261-22-1263,冷池山荘(080-1379-4041) 最終営業日10月17日(土)
 で大町の天気は晴、登山指数はA( 登山に適しています)、天候の信頼度もAで晴天間違いなしと準備。昨夕念のためネットで再度、天候チェック。ぎょぎょ!1022hpaの高気圧が日本海と太平洋にあり、その谷間に日本列島中央部はあり、登山指数はCに代わり、天候は16,17日共に曇り雷雨。天候信頼度Aはどうしたんじゃ!未練たらたらしく今朝も調べたが、鹿島槍周辺はやはりCで、
風または雨が強く、登山に適していません。購入した沢山の行動食を朝食にして、泣く泣く錦秋の鹿島槍登山を断念したのである。そのかわり玉葱苗を移植した後、秋晴れの澄み切った空の元、扇山へ。更に太陽を追って夕散策で再び扇山へ。 
          第3週
13日
(火)
段差車場路
小倉山
ZZ
  
散水、段差均し 
12151歩、8506m、417Kcal  
折角杭打ちしたのだから試さねばと、バイクに跨り颯爽とスタート。と順調なのは此処まで。丸太が後輪に引っ掛かり、折角の杭打ちも裏目。期待空いてた登りなんぞ、全く歯が立たず、遂に断念。こうなったら林檎畑からの登行に望みを託すしかないと、新たに段差下を掘り返し、バイクの方向転回出来るスペースを作る作業開始。そのままバイクで小倉山に走るが、後輪タイア空気圧が低くカーブするとスリップし危険。先日空気を入れて2.5気圧に調整したばかりなので、漏れているのだろう。となるとチューブレスなので交換するしかないかな。 
12日
(月)
冬駐車場路
林檎畑
鉄塔山
TT
 
林檎畑の森から杭の伐り出し
冬駐車場の敷丸太の杭打ち
防腐剤、玉葱マルチシート買出し、雑草取り
15921歩、11844
、525Kcal  
昨日の続きで急坂路の丸太を杭で固定。先ず杭を何処で手に入れるか?昨年切り倒した林檎畑の森の木を使えないか?朝からチェーンソウを持って不安定な急斜面の森に入り、伐採した倒木の伐り出し。ところが何故かアクセルを吹かすとエンジンが停止してしまい、何度試みてもエンスト。騙しだましどうにか動かせたが、今度は切断を始めると
チェーンが外れてしまい、その都度カバーを外し、ガードのチェーンを装着し直さねばならず、これまた大変!どうにか9段、18本分の杭を伐り出し、急坂路で丸太固定。朝の短い時間での片手間仕事にしてはちょっとハード。朝からバテバテでどうするの?
「オーストラリア地球の歩き方」を受け取りに図書館に行き、不足玉葱苗、マルチシート、バルサン、防腐剤等の買い物に回る。早坂暁の
「公園通りの猫たち」、「夢千代日記」、「優しい来訪者」を借りて読み始める。渋谷の野良猫を自由猫と呼ぶ早坂。観察記と写真を載せた作品に早坂の意外な猫好き側面を見出し、おやまあ!吉永小百合出演を前提に書かれた戯曲は、読物としては消化不良を起こしそうだが、最近再放映された映画を観たばかりだったので場面が鮮やかに浮かび、改めて名作であったと。豊田商事事件の真の加害者に迫る「優しい来訪者」は1994年の作品。さてどんな展開になるか?桜木志乃の最新刊9月25日発売の「霧ウラル」も、同時進行で読み始める。昭和30年代の国境の町根室が舞台の三姉妹の物語で、作者の繊細かつ力強い文章を堪能できる作品だとか。 
11日
(日)
雨曇 冬駐車場路
葡萄畑
扇山
WW
 
雨で朝の活動無しストレッチ、筋トレのみ
機桜中庭に1本移植、玉葱移植30本 
駐車場路の急斜面に丸太を敷く。
ストーブ修理、交換
HP校正9月まで終わる。
14845歩、10391、385Kcal  
たっぷり雨が降ってくれれば、発芽しつつあるほうれん草や、発芽したての蕪、春菊、ブロッコリー、大根、白菜、青梗菜、小松菜も大喜び!しかし雨が上がらないと畑仕事は出来ない。今朝の最低気温は7℃で昼間になっても雨は上がらず、寒いので書斎のストーブを着けようとスイッチを入れたがエラー、着火不良表示。若しや 給排気筒に鳥が巣を掛けたり、地蜂が土を運んで排気筒を塞いでしまったかも?ストーブ本体を壁から外して、延長管を抜いて掃除、点検したが直らず。隣室カリストのストーブが問題なく作動してるのを確認し、書斎ストーブと交換。ありゃ!駄目だ!やはりエラーと点火不具合の1表示。仕方なく屋外に出て壁に梯子を掛け、給排気筒に棒を突っ込みチムチムチェリー宜しく煙突掃除。山荘には居間の大型ストーブと合わせ4台のHITACHI・KHJ90,J28Cが設置されているが、前回修理した時業者から」「もうこのタイプは部品を作ってないので修理出来ません。従って今度壊れたら別製品を買ってください」と云えわれた。なんとか自力で修理せねば。
午後やっと雨が上がったので、先ず残りの玉葱苗30本を移植する為、移植場所を探す。オクラの場所を予定していたが、観てみると未だ小さな実を着けているし、花も咲いているでは。小さな実も柔らかくて美味しいし、花もとても美しい。これを今むざむざ切り倒してしまうなんて、勿体無いし可哀想だし、とても出来ない。そこで唐辛子、茄子、ピーマンの畑を撤去することにし、僅かに残っている実を収穫し抜き去り、施肥し耕運機を掛け、マルチシートで畑を覆い玉葱移植。その後バイクで登れなかった冬駐車場の急坂路に、陶房の森で伐り出した丸太を敷く。急坂路に溝を掘り丸太を敷き石で固定したが、不安定。杭で固定せねば!深い霧の中、扇山の夕散歩に出かける。
10日
(土)
晴曇 葡萄畑
林檎、西畑
大菩薩
雷岩マーク

カルサー草刈、散水2
下山後玉葱60本移植
15121歩、
10584、429Kcal  

山荘発:11;00→ 富士見山荘発12:00
稜線13:30→富士見山荘14:30
→山荘着15:00
冬駐車場を使えるようにと昨日、剪定、草刈したが、林檎畑の雑草もいつの間にか蔓延りバイクで通るのも一苦労。そこで朝一番でカルサー草刈。引っ付き虫、芒が酷くカルサーに絡みつくので、何度もエンジンを停止させては絡みついた草を取り除きと、簡単には刈れない。しかしこれを手作業でやったら、一体如何程時間が掛かるのだろうかと、カルサーの威力に感謝。午後からは大菩薩の岩場ルートにマークを着けに行く予定。此処何度か岩場の取りつき地点を間違え、雷岩の北西に出てしまう。以前は決してそんなことは無かったので、多分取りつき周辺の沢が崩壊し地形が変わってしまったせいだろう。さてどうなるか?
長年の謎がやっと解けた。重い雲が垂れこみ始めたので、大菩薩行は延期しようかと思ったが、明日は雨予報だしバイクに跨って出発。富士見山荘の庭に在る壊れたブランコ前にバイクを置いて、富士見新道に入るが1本目の谷までの笹道が荒れていて、踏み後が定かでない。2つ目の谷を越え更に森を登ってから、一番右側の谷の入り右方向を示す富士見新道の標識を見送り、谷をそのまま直上。いつものお気に入りのフェースで写真を撮り、これより右に谷が無い事を確かめつつ更に谷を詰める。稜線に出ると嘲笑うが如く、右に雷岩が屹立しているでは!こうなったら雷岩を下って取りつき地点を確かめる以外に手は無い。下ってみてやっと長年の謎がやっと解けたのだ。雷岩の下は確かに谷状になっているが、谷から押し出されたガレは森の途中で消え、その先はどちらかと云うと尾根状の森となり、谷とは繋がっていないのである。これでは幾ら右側の谷を目指しても、雷岩には出られない。帰りは飛ばして23分で山荘着。茄子畑を耕し施肥しマルチを張って60本の玉葱を移植。1時間程で終わらせようと励んだが、1本1本の移植に時間が掛かり、2時間を経て17時にどうにか終了。さすがにバテバテ。
 
9日
(金)
葡萄畑
西畑
冬駐車場
上条山
KKz

茄子畑耕作、ほうれん草播種、散水
冬駐車場の剪定、草刈、段差橋改修
22968歩、
16077m、Kcal  
ずーっと、ずーっと悩み気にかかっていた奥庭東端と葡萄畑の段差、枕木3本を渡して耕運機が通れるようにしてあるが、幅は65cmしかなく狭くて何度か耕運機を落としてしまった。枕木を増やして幅を広げられないかと、考えてはいたが、段差には大きな石が積んであり、その石は起重機がなければ動かせないので日曜大工程度の仕事では済まない。しかし業者に頼まず何とか自力で出来ないかと、あれやこれや考えを巡らせてはいたのだ、この段差の渡しの幅を広げれば、バイクの通過も可能になるかもと、先週から工事を決意。工夫をすれば大きな石を動かさなくても枕木の追加が可能かもと、先ずHCに枕木が置いてあるか聞いたら、無いとのこと。出向いて枕木に代わる部材をウオッチング。特売の3m7cmの角材が1本だけ売れ残っていたのを、半分に切断し車に積んで搬送。大きな石を運んできて土台にし、更にブロックで固定し枕木の横に並べたらピッタリ。即角材に防腐剤をたっぷり浸み込ませ、ガチで枕木に固定。まさかこんなに容易に懸案の段差渡しが、出来るとは驚き。やってみなくては解らんもんだ。早速夕散歩はこの渡しを使って上条山へ。冬駐車までゲートから1km近くあり、高低差も大きくこのルートが使えれば、大変な近道となる。しかしバイクで登ろうとしたら、急斜面でタイアが、柔らかな土にめり込み動かず転倒。再度試みたが、矢張り土にタイアが取られてしまい転倒。これ以上やると怪我するのは必定。諦めて、林檎畑から登ることにしたがここでも軟土にタイアを取られ悪戦苦闘。何とか段差までバイクを上げたが、ここから登ると段差と直交してしまうので、方向転換せねばならぬ。狭いのでバイクの方向転換はかなりしんどい。まー何とか通過したものの、矢張りバイクを上げるには土をもっと固める必要があると実感。焦らず試行錯誤を重ね、この新ルートをものにしてやろう。 
          第2週
5日
(月)
葡萄畑
西畑
扇山
EW
ゴミ出し、鹿威しセット、散水0
すっかり思索散歩が気に入って
帰京間際に扇山へ。
その僅かな1時間程だけ光が森に差し込み
しっとりと潤いに影を着けてくれた。

12001歩、8400、343Kcal 
チベットで買ってきた龍を、駄目元と期待せず加工してみた。今まで滝の岩上で山荘の守護神として君臨してきたが、ふと気が付いたのだ。そうだ、滝の水をこいつの口から噴出させたら、龍の奴もっともっと生き生きと嬉しそうに舞い上がるに違いない。しかしこの銅の合金でできた龍の中には砂が詰まっており、銅合金は薄くて傷つき易い。果たして加工可能か?今までも足や尾を何か所も折ってしまい針金で止めている状態。口にドライバーを突っ込み、ハンマーで打ち込み、どうにか穴を開けることには成功したが、果たして太いホースを口から首に通すことが出来るか?試行錯誤の結果どうにか貫通口にホースを仕込んだが、首が折れてしまった。次にこの龍を空中に浮かせるにはどうしたらいいか?傘立てか冷蔵庫の部品か忘れたが、金属フレームがあったのでそれを組み立ててその上に龍を載せ、蔦でフレームを覆ってみた。ドキドキしながら、扇山の谷から引いた清水とホースをつなげる。見事龍の口から水が噴き出した。で今朝その下に筧をセットし鹿威しを置くと見事、龍が鹿威しを叩き始めたでは!やったー!
昨日は駄目元の龍が機能すると解ったので、朝トレは既に終わっているが、豪華に 夕散歩も加えた。北峠のゲートが台風の土砂で埋まっていたので、これも駄目元でゲートの開閉が出来ぬかと夕散歩に北峠ルートを選んだ。まー結果としてゲートを開けることは出来たが、押し出している土砂が除けず閉めることが出来ない。上のロックをして閉まらぬ下のロックは針金で止め北峠に向かう。北峠からは夕日を追ってP2に向かい、登りたくない長く急な斜面を登り詰める。延々と続く登りを終え、ピークを1つ越えて、白の日除け帽子を落としてしまったことに気づく。先日扇山で落とし充分気を付けていた筈なのに、なんたるドジ!仕方なく戻る。あの長い急斜面を帽子を探しながら、グリセード技術を使って下降。眼を皿にしても白い帽子は見当たらない。クソー、帽子は峠に落ちているでは!再び登り返す気力は湧かず、そのまま稜線を北に辿り、鉄塔山に向かい鉄塔山林道に出る。広くて気持ちの良い林道なので小走りに下り始めると、膝が痛みだすでは!ここ数年、登山で膝が痛んだ記憶は無いのだで焦る。ヤベー!
4日
(日)
葡萄畑
西畑
扇山
WW
P2峰
NP2T
滝の落ち口を龍に変える、散水1
20022歩14051、504Kcal 
其処だけ外界と切り離されていて、するっと肉体をすり抜けると、もう其処なのだ。あーこんなにも簡単に其処に入れるのに、入ろうと願っても入れない。鬱っとおしい外界と繋がる肉体が、重さと形を失う刹那を自由に創り出せたら、もっともっと沢山此処に来れるのに!上条の森を逍遥しながら、鬱っとおしい肉体が、すっかり融けて重さも形も失っているのに気づいて、嬉しくて、「そうだよ、この森こそ其処なんだ」と一人ごちる。いつ来てもひっそりと静まり返ったこの森が、心象風景の背景と気づいてから20年を経て最早、日常化され色褪せてしまっても、おかしくないのに益々忍びやかな彩を展開する。
外界との人間関係を絶って友達0で小説ばかり読んでいる自己完結型の志賀春樹が、膵臓癌で余命1年の誰からも好かれる明るく積極的な山内桜良によって自己完結の厚い鎧が打ち砕かれるお話しが想定外に面白くて、昨夜他の本をおっ放って「君の膵臓を食べたい」を読んでしまった。機智に富んだ会話が飛び切り面白い。
 
3日
(土)
葡萄畑
西畑
中畑石垣
上条山
KvKKz
散水、石垣雑草刈り
雑草運搬、パイル焚火
17197歩、12037m、525Kcal 
染まってしまうような蒼穹を仰いで、買ったばかりの切れ味抜群の立鍬で畑の雑草を刈る。時刻は12時15分、ラジオから「昼の憩い」のテーマソングが流れて来る。少年だったころ、この曲を聴きながら、田舎の畑でのんびり畑仕事をする情景を思い浮かべ、心がシーンと静まり返り、摩訶不思議な快感に襲われたのを思い出した。遥か半世紀以上もの未来で、その情景の中に自らを見出す日が来るとは!嬉しくなって午後散歩には思い切って豪華な、鉄塔山コースを選んだ。小さな谷を挟んだ対岸の広葉樹林の森に午後の陽が差し込み、奥深い光のグラデーションが森の仄暗い闇に束の間の存在を映し出す。確かに闇が支配しているのだが、暖かい刹那の歓びが垣間見え、切なさに胸が詰まる。そうか、これって「ワン・モア」のラストシーンを画像にしたような光景。いや先に「ワン・モア」があって読後の余韻が心象に作用して、いつもの鉄塔山の森が、「ワン・モア」になったのだろう。
今朝は先週手がけた中畑石垣の雑草刈りの続きに着手。石垣に梯子を掛け、剪定鋏で石垣に引っかかっている雑草を更に切って、下に落とすのだが、こいつが結構ヤバイのだ!梯子が不安定で、梯子と石垣の間の微妙な距離が、絡み合った蔓草の切断を難しくし、かなり悪戦苦闘。その上、石垣下は大切に育てて来たアスパラの苗があり、更に金時芋の蔓が蔓延り、踏んずけてしまわぬよう気を付けねばならず、朝からハードな作業。あんまり空が蒼いので、シーツ、タオルケット、布団カバーの洗濯だけでなく、ベッドを解体し布団だけでなく、マットまでテラスで日光干し。さて午後の山散歩は何処にしようかな?贅沢な悩み。
 
2日
(金)
雨晴 葡萄畑
西畑
鉄塔山
ほうれん草、蕪、青梗菜播種、耕作0
林檎畑、西畑雑草刈りOR

18499歩、12949m、575Kcal 
連日の散水でどうにか白菜は自力で育ちそうなまでに成長したが、メインのほうれん草の発芽が今一。春菊なんぞ蒔いた種は全く発芽せず、春植えの春菊から零れ落ちた種が幾つか勝手に発芽したのみで、今年の冬は春菊無し。しかし春まで楽しめるほうれん草は是が非でも栽培せねば、山荘の冬は寂しくなってしまう。そこで3度目のほうれん草播種。と云うのも昨夜から今朝にかけて、1晩で52hpaも下がり、948hpaまで発達する21号台風崩れ低気圧が日本海を通過。大荒れで大雨注意報も出てる地域もあるので、きっとこの雨の降らぬ甲州市でも降るであろうと期待し昨夕、ほうれん草の種を蒔いたのだ。ところがどうだ!確かに降るには降ったが、夜中に短時間降ったのみ。朝方には止んで8時頃には太陽がピカピカ。仕方なくホースで散水。こりゃ駄目かな!白菜も発芽していない部分に、大きく育った白菜を移植。これも雨を期待しての移植なのだが、この調子では移植後枯れてしまう恐れ充分にあり。まーせめて山荘に居る間は朝晩散水に努めることにしよう。
台湾生まれの東山彰良が満票で直木賞をとった
「流」が話題になってるので読み始めたが、痛快青春小説にしてはさっぱり面白くない。。台湾の総統・蒋介石と、何者かに惨殺された祖父。秋生は祖父を殺した犯人を捜すと云う筋で実話に基づいているとか。つまんないので即、桜木志乃の「ワン・モア」に乗り換えたが大正解。今まで読んだ桜木志乃の作品では最高傑作かな?登場人物のキャラが実にいい。アウトローの内科医柿崎美和、美和と同期、肝臓癌で余命数ヶ月の同じく内科医の滝澤鈴音を軸に、6章から成るいつものオムニバス形式。桜木には微笑みに満ちて迎えるラストなんぞあり得ないと予感していたが、この作品、切なさを抱えているものの、ハッピーエンドなのだ。デビュー作でありながら注目を浴び、6月21日発売後約1か月弱で10万部を突破、8月5日には発行部数が13万部と破竹の勢いで売れてる住野よるの「君の膵臓を食べたい」を昨夜読み始めた。「流」より軽いが、青春小説としてはこっちの方が遥かに面白い。小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿した作品が双葉社の編集者の目にとまりデビューに至ったという。今後この軽さが深くなったりすることは期待できそうにないが、恐らく中高生向きの面白い作品を未だ数冊は出せそうな気配あり。
10月累計214 km、850m   総活動距離:1313km725   山トレ18 計24回(+畑0日) 山トレ累計80回



2015年9月

月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
28日
(月)
葡萄畑
扇山
WE

散水後ゴミ出し、耕作0
11659歩、8161、327Kcal 
痛みを堪え乍らどうにか扇山夕散歩を終え、首から熊避けの笛を外すと左胸のポケットがやけに軽い。あれれ!携帯電話が無い。山で落とす筈はない。携帯電話はポケットサイズぎりぎりの大きさのケースに入れ、簡単には落ちない工夫がなされているので真下を覗かない限り失くすことは無い。そうか真下を向いたのは、中庭石垣の雑草取りの時だ。しかし切り落とした雑草は石垣の途中にぶら下がっており、そのどのあたりに落ちているかは見当もつかないし、雑草の山に埋もれているので探しようがないでは!そうだ自分の携帯電話に山荘から電話をかければ呼び出し音が聞こえるのでは!そこで早速かけてみると崖の途中で着メロのピアノ協奏曲が。覗いてみると確かに石垣の途中に引っかかっている雑草の山の中に埋もれた携帯電話が見える。とまあ携帯電話は見つかったが実は、その前に山中でお気に入りの日除け帽子を落としてしまい捜索隊派遣を今、出すべきか迷っていたが、携帯電話捜索で派遣隊員の調達が出来ず断念。今朝ゴミ出しの後、鉄塔山に行く予定であったが、急遽日除け帽子捜索隊を編成して朝トレは扇山に変更。しかし左足裂傷、携帯電話紛失、帽子紛失と立て続けに老化現象を目の当たりに突き付けられ嬉しくなるね。これでいよいよ大手を振って《おりゃ、もう老いて惚けたで、そろそろ彼岸への回帰を願ってもいいべ!≫と云ってもいいか!うーんにゃイカン!その程度で惚けたなんて言ってるうちは、惚けの実態が解っておらん!と云うこっちゃ!とお叱りを受ける未熟仙人でした。
「蛇行する月」は桜木志乃の本領発揮というところ。最も恵まれない逆境に陥りながら、自らの眼だけは愛する息子に移植されることに、幸せをみる順子には涙せずにいられない。不条理な性を抱えて闇を漂う女達に50歳になった桜木志乃は、何を観ようとしているのか?と書きながら、こんな内容の無い空っぽ文章に辟易。カットすべし! 
27日
(日)
葡萄畑
扇山
WW

柵側の雑草取りほぼ終了、耕作3
中庭石垣雑草取り(携帯電話紛失)

12246歩、8571、354Kcal 
「やっちまった!」  それでは次に西畑に移って、そうそう序に石段の雑草取りと剪定をしなくちゃと、剪定鋏とラジオを持って轆轤室から出ようとドアを開けた瞬間、激痛が左脚の踵に走った。1秒後激痛は耐えられぬ激しさで迫り、その後徐々に引いたが、かなりの持続する痛みが残った。傷口を視るのが怖いが確かめない訳にはいかない。靴を脱ぐと既に靴下は血に染まり始め、ぐんぐん広がっている。閉めつつあったドア下で左足を持ち上げ、ドアの角にアキレス腱をぶっつけたのだ。勢いは止まらずそのまま足を上げたので、アキレス腱から踵にかけてギザギザに切り裂かれてしまった。鋭利な刃物ではなく直角のドア角で切り裂いたのでギザギザな切り口になったのだろう。何故また左足なのかとの疑問が先行し、ドジな行為をそっちのけにして暫し傷口を見つめるのみ。ドア開閉の度に気を付けてはいたのだ。このアルミサッシで出来たドアは、ちょっとしたミスで充分に凶器になり得る。ドアに挟めば手指の切断も考えられるし、開閉時の勢いで足を切り裂くこともあるだろう。しかし自らが歩むために持ち上げた足が、そのまま凶器に吸い込まれるようにして、切り裂かれるとは正に想定外であった。ドジを踏んだ報いは当然払わねばならない。傷口をキズドライ消毒し差し当たり、リンデロンvgを塗ってガーゼを当てて固定したが、考えてみると、リンデロンvgは、細菌をおさえる抗生物質の“ゲンタマイシン”が配合されてはいるが、虫刺されやかゆみ止めの薬では!まっいいか!
でもって出血してから未だ30分も経っていないが、ドジの罰として扇山に向かった。アキレス腱から踵に掛けての傷口なので、登り坂では当然体重が傷口に掛かり出血は酷くなるだろうが、2度と同じドジを踏まぬ様、肉体と脳に教訓としてこの痛みを刻み込まねばならぬ。・・・とここまでくると如何に仙人は狂っているかがバレてしまうな。しかしこれが山中で起きた事故ならば、歩き続けなばならないのだから、そんなに狂ってる訳でも無いか!山荘に戻るや否や、即血だらけガーゼを替え、今度は刺し傷にも効くことを確かめアロ軟膏を塗って一件落着。やれやれ、ジャンダルム、槍ヶ岳から南岳と遂には山荘で、どうしてこう、左脚ばかりば受難に逢うのかね?
26日
(土)
葡萄畑
扇山
WW

柵側の雑草取り開始、トマト畑耕作3
左足踵裂傷

1521410km649m、343Kcal 
夜中から午後まで雨が降り続けるなんて山荘ではあまりない。風邪気味のせいもあって、朝の畑仕事を休んだので肉体が不満を訴える。午後になって少し小振りになったので、ゴアテックスで上下を完全防水し、バイクに跨りまずは鬼灯の森へ。居間に飾ってある鬼灯は2,3年前のもので、すっかり色あせ迫力無い。先週の彼岸花のHPに鬼灯の赤は欠かせないのだが、色が抜けてしまっては魔力は感じられず、使用を断念。そうだもしかすると未だ小倉山の鬼灯の森に1本か2本なら赤い実を着けたまま残っているかもとバイクを乗り入れてみる。急な坂道に丸太が敷き詰められただけのぬかるんだ山道は、バイクで登るには危険。敷き詰められた丸太とタイアが直交していれば、駆動輪である後輪は空転するのみで澄むが、傾くとスリップし車体が跳ね飛ばされる。最初は危険だから諦めて歩いて行こうと思ったが、何回もスリップを繰り返すうちに面白くなってきて熱中。アクセルを吹かしたり引いたりしながら、遂にこの悪路を乗り切る。しかしそこまで苦労して登り着いた鬼灯の森は、笹に覆われ鬼灯なんぞ全く見当たらない。弱肉強食、適者生存の生命原理によって、鬼灯は滅ぼされてしまったのだ。「それを愛とは呼ばず」の2年前2013年出版の「蛇行する月」を読む。これは従来のオムニバスで6人の女の運命を変えた順子を巡っての物語。原田康子を踏襲した最後の作品のような、それでいて「それを愛とは呼ばず」に繋がるような雰囲気。まーまー安心して読めるかな。
25日
(金)
小倉山
ZZ
 
昨夜から風邪ぶり返し
8483歩、5938、285Kcal 
一昨日ヤクに頼るのは止めようと、各種の風邪に対する武器使用を停止した。いつもならそれで回復するのだが昨夜、風邪がぶり返しダウン。最早風邪如きにも勝てぬ程老い耄れてしまったのだ。さてそれでは本でも読もうと昨夜からの続き「それを愛とは呼ばず」開く。最新作で出だしは今までのスタイルと異なり、渡辺淳一ぽい。女優を目指して銀座のキャバレーで働く白川紗希がタレント事務所から、馘首を宣言された夜に伊澤亮介と巡り会い《愛》とは呼べない愛が始まる。最早「挽歌」の原田康子で触発を受け原田を目指した時代は終わり、新たな桜木志乃を試みようとの意欲が感じられる。しかし面白くない。その《愛》が重い現実を背景にしていたからこそ、桜木志乃の作品たらしめていたのだが、それが希薄。重い現実の背景に地元である釧路や北海道を強いて織り込んではいるものの、とってつけで何故白川紗希には《愛とは呼べない》その愛が生み出されたのかが書き切れていない。まーそれは誰よりも本人が一番よく自覚しているだろうから、今後に期待しよう。渡部淳一で思い出したが、昨夜24日に「失楽園」の川島なお美54歳が、胆管癌で死去。最初黒木瞳と混同していたが、映画とテレビと出演が異なっていたのを忘れていた。女優を続ける為抗癌剤を拒否しての死であったとか!
24日
(木)
曇雨 全畑
ログ屋根
(切妻の妻上の板
が直截風雨に
直撃されるので
防腐剤を塗る)
ログ屋根防腐剤塗布散水、トマト畑耕作4
ビア2次仕込み、目白野菜発送
(前回Ⅰ1樽2本の梅ジュースをPSにしたが
呑んでみたら爆発ビアになったので
今回は1.5本にしてみたが・・・)

7732歩、5412m、261Kcal 
仕込み後のワインをセラーに入れるには、昨年のワインを整理しなくてはとセラーを覗いたら、ありゃ!棚として使っているカラーボックスが腐食し、崩れワインが落下しているでは。だいたいその前にセラーのドアが開かなくなってしまい、ドア前の芝、雑草、土を取り除き、まずドアを開く作業から始めたのをのを思い出した。それ程セラーへの不在が長きに亘っていたとは驚き!そう云えば昨年のワインも1カ月ほどは呑み続けていたが、いつの間にかワインからビアに戻りすっかりセラーに顔を出さなくなっていた。重いワインプレス器を倉庫から運び出し、石卓に載せ樽や柄杓、タオル等をセットし、葡萄を潰しワインプレスの籠に入れ絞る。唯これだけの作業で半日かかってしまい、セラーに1次仕込みのワインを運び込むと、最早1日が終わってしまったような気分。敗けて堪るかと、葡萄畑に出動命令を発し、さっぱり発芽しないほうれん草畑を視察。視察と云えば部下を引き連れ、権力を丸出しにした下劣な人間が偉そうに歩き回る様子が目に浮かぶが、その通り。「ふんふん、全然芽が出とらんじゃないか!これじゃお前はもう馘首にするしかないな」と云って後を振り向く。後ろにいる筈の責任者は恐縮のあまり、あんまり身を縮め過ぎて観えなくなってしまったでは。消えてしまっては、いくら威張ってもナンセンス。そこで仕方なく仙人は鍬を片手にせっせと耕作に励み、何とか水にうるかして置いたほうれん草の種を蒔いたとさ。そんでもって夕刻はご褒美の山散歩。森に差し込む夕日が、哀しいまでに美しく見とれてしまった。夜は桜木志乃の「それを愛とは呼ばず」、「蛇行する月」を読み耽る。 
23日
(水)
曇晴 全畑
P2
P2M
散水4、ワイン仕込み、トマト畑雑草取り
ほうれん草播種2袋、K4

18730歩、13km111m、Kcal 
神のパッフォーマーが指に取って代わることに気づいたこともすっかり忘れていたが、昨夜思い出し指を動かし、IL DIVOに熱中する。夜も朝も居間や浴室、寝室などでパッフォーマーに憑依し、指の先端に神経を集中させ指による認識の可能性について思索する。凍傷で失われてしまった指が、痛みだけを認識し指の有った部分に痛みを呼び出すのは、指の喪失後の未来への嫉妬。そうなのか、神のパッフォーマーに乗っ取られ、予期せぬ新たな世界の展開に動転し、モラトリアムへの回帰が進行しつつあったのか。
やっとテラス塗りを終えると最早午後。赤葡萄の収穫が遅れ最早干乾びつつあることを急に思い出し、葡萄畑に駆け付けてみると無残な姿。逆に白葡萄の収穫適期は、もう1,2週先。ワインを仕込むには待った方がいいのだが、余りにも秋晴れが気分いいので思い切って収穫しワイン仕込み準備を始める。
22日
(火)
曇晴 全畑
テラス
扇山
MW

散水、カルサーで雑草刈り、テラス塗り 4
葡萄収穫40kg、ワイン仕込み準備 K4
14507歩、10km154m、472Kcal 
半日もあれば塗り終わるなんて思っていたが、相合わらずの能天気さに我ながら呆れる。テラスの棚が腐蝕し載せてある大皿がいつ落ちても不思議でない状態なので、要修理とは思っていたが、この修理だけでも半日では終わらず今朝まで持ち越し。棚にする木材、留め具の買い出し、腐蝕棚の解体、木材採寸、切断、取り付けと結構時間を食うし、以前の取り付け方法が甘いので、新たにL型棚受でしっかり固定したりと想定外に時間が掛かる。しかし焦らずじっくりと取り組めば、面白くなり次の作業が愉しみになってくる。今朝もじっくり時間をかけ緩やかに攻めてみる。何回も穴を開け螺子をねじ込みガタガタになってしまった穴、最早締める機能を失い棚を支えることが出来ないのだが、ちょっと見方を変え、位置をずらし再度突っ込んでみると、最初の歓びが復活。さて、今日も忙しくなりそう。 
21日
(月)
曇晴 林檎畑
葡萄畑
西畑、庭
散水、カルサーで全庭,、西畑、葡萄畑0
雑草刈り、西瓜、南瓜発送。テラス塗り 、k4

10440歩、7708m、350Kcal 
唯々思索し、鈍った肉体の筋肉解しの為に、のんびり小倉山を散策した。筋トレとストレッチのみで、1週間も朝トレを休んでいたので、肉体は大喜び。思索は深まる気配は全く見せず、グルグルと同じ場所を回り続けるだけ。まるで世界が足元の湿った枯葉と土だけで構成されているようにしか思えず、枯葉と土を覆う森が見えないのは勿論、その森を見下ろす天空など、存在しないかの精神の退縮に唖然!とっても気分よく散策を終えたのだが、思索の結果は0.つまり今抱えている問題の解が解らぬどころか、問題を整理し方程式を組み立てる段階にまで達しないのである。しかしそれが全く気にならない。思索とはそんなものと泰然と構え、寧ろ散策によって何も得られなかったことを愉しんでいる自らに気づき、精神の退縮とは退縮の認識そのものさえ退縮させてしまうのだと嗤ってしまった。 
20日
(日)
曇晴 葡萄畑
西畑
小倉山
ZZ
 
散水、問題の白菜の芽は枯れてはいないが
成長が遅く冬到来前の収穫は期待でき
そうもないな。KSK4
12914 歩、9039m、442Kcal 
3年ぶりに人並みに風邪をひいた。葛根湯で収まるかと先週末から呑み始めたが時既に遅しで、執拗に有無を言わせず迫り来て風邪菌の奴め遂にノックアウトで勝利を飾りやがった。一昨夜なんぞ滅多に発熱せぬ仙人を僅か1時間足らずで40℃近くまで炙りゃがって、風邪菌の奴め。あんまり悔しいもんだから攻撃の武器を調達。先ず手始めにペレックス配合顆粒、こいつは風邪の諸症状を引き起こす元凶を叩き、解熱、鎮痛を司る。鼻汁や痰を取り除くにはムコソレートを、咳を鎮めるにはメジコン錠と。更にこいつらが太刀打ちできぬ場合に備えて、もっと細かい特定部署を攻撃する武器も用意せねば。扁桃腺の炎症を回復させるにはリカバリンカプセル250mgを、気管支喘息を抑えるにはシングレア錠、気管支内部を拡げるにはフスコデ配合錠、鼻炎をコントロールするにはエピナスチン塩酸塩錠20mgをと、これでどうだ!とまあ、各種武器を携えて朝になるや山荘に向け出発したのである。
でもって昨夜は風邪なんぞにいとも簡単に屈服し敗北した未熟な肉体を懲らしめてやろうと徹夜で本を漁る。節ちゃんから届いた羽田圭介の
「スクラップ・アンド・ビルド」を読了したが、着想、スクラップである祖父との絡み合いはそれなりに面白いが、深みが無い。文藝賞を受賞した「黒冷水」、が余りにもつまらなっかたので期待はしてなかったが、あの高校生が30歳になって書いたにしてはちょっとがっかり!「死にたい、死にたい」と言い続ける祖父の希望を叶えてやるには、充分な介護をして肉体も脳も使わせず老化を促進させるのがいいと気づき孫の健斗は試行錯誤する。祖父が思い出せるはずもない質問を、健斗はいくつも続けた。記憶を思い出せないという、当事者にとっては最大のストレスを与え脳や身体を委縮させることで、究極の尊厳死へ全身全霊で向かわせる。同時に芥川賞を受賞した「火花」と較べると軍配は明らかに又吉直樹。
         第3、4週
15日
(火)
林檎畑
西畑
散水、 南瓜畑施肥耕作4、南瓜発送
10301歩、7210m、345Kcal 
諦めかけていた畑が甦った。連日朝晩欠かさず濡らし続けていたが、発芽せず最早これまでかと。最後のつもりで手を加え、大地の一番奥まで掘り起こしてみたら、あれ!前回蒔いた種が僅かに白い糸を引いているでは!やったー!発芽し始めていたんだ。やっぱ諦めないでよかった。後はこのチャンスを逃さず、濡らし続け大切に育てなくては!昨夕は大菩薩どころではなく、詰まった下水溝の貫通と南瓜畑の耕作、P2ルートの藪刈と大忙し。棚に張り出した南瓜の蔓の撤去も、面倒で時間の掛かる作業、収穫した南瓜を数えたら72個、既に収穫した分や虫食いで廃棄した物と合わせると100個前後の大収穫。妖精たちにも送ってあげようかな? 
14日
(月)

林檎畑
西畑
種を蒔いた後の散水0、長鋏での石垣雑草刈
ビア仕込み,下水道の管通管にワイア突っ込み
開通作業、南瓜収穫と耕作
P2峰のアプローチの藪刈、処素子5
16116歩、
11km281m、425Kcal 
あれ程までに朝晩の散水を欠かさず濡らし続けているのに、命が芽生えない。扁桃腺が痛むので夜中にむっくり起きて葛根湯を呑み、そんならグレてやると「起終点駅ターミナル」を読み始める。葛根湯呑んで、夜中に眠らず本を読むことがグレることだなんて、実に笑える。しかし命が芽生えずうんともすんとも云わず沈黙を続ける畑と我が肉体が重なると、そうやってグレてみせ、更に肉体を追い込んでいくのも1つの実験、大いにグレてみようではないか!何ぞと思ってみたりする。このターミナル、6章から成っているがこれまでと異なり夫々が独立した短編らしく、共通の主人公はいないようだ。3章まで読んだ範囲では体を繋げる描写は無く、負のエネルギーに満ちた想いだけで話は進むが一向に面白くない。そうそう昨日は天気が良かったら早々と仕事を切り上げ午後から大菩薩にでも行こうか、と 空を眺めているうちに夕方になってしまう。そのかわりHP,調理、野菜発送と大活躍。ご褒美に夕日の差し込む森を登って扇山へ。晩餐は豚ばら肉を桜チップで燻製しビアを愉しみ、ベトナム&パプアニューギニアの珈琲豆を挽いて、作りたてのお萩と共に秋を味わう。
13日
(日)

林檎畑
西畑
扇山
MW

種を蒔いた後の散水1、葡萄散歩
お萩作り、ばら肉の燻製作り
HP:仙人の無茶修行のリンク編集終わる
目白野菜発送、夕日を追って稜線散歩
15788歩、11km051
489、Kcal 
唯ひたすらに濡らす。昨夕から今朝にかけて広い畑に水をまき続ける。来週末まで暫く雨が降りそうになく、発芽の可能性が益々少なくなり、最早新たな生命をこの畑に期待するのは無理なのかも。有機肥料で大切に優しく豊かに育てて来た畑なのだがそれでも最早、新たな命を育む力は失せてしまったのだろうか!もう遅いのは重々承知しているが、それでも僅かな期待を託して、新たに白菜の種を蒔いた。西畑の最上部東畑のみに発芽した白菜が、残された最後の希望。日中の強い日射にも乾かぬ様、たっぷり濡らしてから、久しぶりに朝トレで山に。北峠へのゲートは台風の土砂で下部が埋められ、簡単には開きそうもないので引き返し 序に笠智衆に似た深沢さんを訊ねる。巨峰の収穫の真っ最中。1つで1kg近くもありそうな大きな房を8つもわけてもらった。其れを持って山に登るわけにもいかず、山登りは中止。先週貰った葡萄が未だ冷蔵庫を占領しているので、仕方なく床下収納。西瓜も南瓜も彼方此方にゴロゴロ。収穫の秋じゃ!
12日
(土)

林檎畑
枝豆、唐黍畑耕作0、青梗菜の播種
白菜、青梗菜、蕪、春菊などの種仕込み
葛根湯、種、「ターミナル」を求めてバイクで
16169歩、11km318
、450Kcal 
そうだ前の晩から濡らしておけば夜明けの畑はしっとりとして種を受け入れ発芽を促すかもと、夕食中に、態々畑に飛び出し散水したのに夜明けの畑は反応無し。先週の白菜が僅かに発芽し出したが、昨夜散水した畑は全く発芽の気配無いのだ。ガックリ!しつつも今発芽に失敗すると秋冬野菜の栽培チャンスを失い、寂しい無収穫の冬になってしまう。春夏野菜より遥かに美味しい野菜が採れるのだから、何としても畑を繰り返し掘り返し種を植え付けねば!で、殆ど実らなかった枝豆の食べられそうな豆だけを選定し最後の唐黍を収穫し、残りを引き抜き施肥、耕作。例え徒労に終わろうと諦めないで耕し続けるぞ!朝から大仕事。
昨夜は桜木志乃の
「ブルース」を一晩で読み切る。6本指の景山博人を巡る女たちの暗い性が展開する。8章からなり、いつものオムニバスだが「氷平線」、「ホテルローヤルに比べると性描写の深く暗い表現など、性が本質的に抱えるの負のエネルギーが意図的に配置され、格段に進歩し豊かになっている。書くほどに進化する作家であり今後が愉しみ。と、次作目「起終点駅ターミナル」を予約したら即当日に図書館から電話が入り取りにきてくれとのこと。これだから田舎の図書館はいいね!新刊本が待たずにすぐ読めるなんて最高の贅沢。額賀澪の「ヒトリコ」も借りたがこれ小中学生の読む本じゃないの?松本清張賞を受賞してるので、てっきり大人向けの推理小説だとばかり思って予約したが、実は小学館文庫小説賞も取ってるではガックリ!それとも大人が読んでも面白いのか? 
          第2週
7日
(月)
雨曇 葡萄畑
小倉山
ZZ
ほうれん草、春菊の播種
ゴミ出し後小倉山へ
15948歩、
11km163m、549Kcal 
山荘の畑は総て斜面なので当然谷側には土が流れ、コンクリートの土留壁を越えて下の道路に落ちる。コンクリートの上に鉄柵を設け、柵の下に段ボールを当てて土留めをしているが、土の圧に押され中央部が道路側に張り出し崩壊寸前。ずーっと気にはなっていたが、修理方法が思いつかないでいた。偶然目白から使わなくなった本箱の鉄パイプを持ってきたので、閃いた。そうだ、あの鉄パイプをコンクリート壁の内側に打ち込んで、その内側に鉄柵を入れて固定すれば、土の圧力に耐えられるのでは!しかしコンクリート壁の上はかなりの厚さで土に覆われているので、掘り出しパイプを打ち込むのは大変。更に鉄柵はコンクリート壁を越えて張り出しているので、鉄柵を鉄パイプの内側に入れるのも一苦労。どうにか工夫に工夫を重ね修理したが、今度は落ちた土をスコップで一輪車に積み込み、捨てに行く土方仕事が待っている。クタクタに疲れ、やっとビアの瓶詰め。しかしこちらは新たなPS仕込みを試みたので、作業はずーっと簡単。計算値が合っていれば更に梅フレーバーの効いた美味しいビアが出来る筈。 
6日
(日)
葡萄畑
西畑
残りの胡瓜畑棚撤去、施肥耕作2
ビア瓶詰め、
西畑 の崩れ柵修理、中道雑草取り
10638歩、
7478m、371Kcal 
「天空の天は転じゃ!」とのキャプションの意味が解らず、何処に関連する文章があるかと探したが不明。諦めて削除したが、更に「苺燻製」なるキャプションも出現!どう考えても意味不明。今までの校正では誤字、脱字、文章の直しはあったが、今回のような自らも解らん意味不明のキャプションが出て来たのは初めてじゃ!うーん、本人が思っている以上に脳の老化も進んでいるとしか思えない。と此処までは昨夜の校正作業のメモ。今朝はグズグズ悩んでいた胡瓜畑2か所の撤去決断、蔓を這わせる網を撤去し、網に絡まった蔓を取り、更に雑草を取り施肥、耕作。何をグズグズ悩んでいたかと云うと、未だ花が咲き僅かだが実も生っているので、もう少し収穫が期待出来そうなのだ。天候不順の影響で現在胡瓜を始めとして野菜が軒並み高騰してるとか!未だ収穫出来るなら、急いで撤去すべきではないとの思いがあって、グズグズしていたのだ。しかし西畑の秋胡瓜の花が満開で、上手くすれば再来週あたりから収穫可能かなとトラタヌし、思い切って撤去に踏み切った。今夜あたりから雨が降るらしいので発芽しない白菜や蕪、春菊、小松菜、ほうれん草、ブロッコリー等の種蒔をせねば。その為にも胡瓜畑は耕されねばならないのだ。
ビア瓶詰めプライムシュガー計量:  樽量:17リットル PS濃度1g/20cc、梅汁含有砂糖量:650g×2/3=433g(1本)
1樽に必要なPS量:17000÷20=850g, 850÷433=1,96本   つまり今まで各瓶毎に入れていたPSの代わり梅ジュースを入れると2本と云うこと。しかし梅ジュースの砂糖含有量を2/3と類推してるので、果たしてどうなるか、伸るか反るかの実験。これで上手くいけば今後、瓶詰め作業は大幅に軽減される。
5日
(土)
葡萄、中畑
扇山
WW
胡瓜棚撤去、中畑の雑草取り、胡瓜種取り2
ゴーヤーの種取り、巨峰を貰う。
白菜、蕪、ほうれん草の種買出し後播種
13735歩、
9614m、405Kcal 
白菜が発芽しない。先週幾つか発芽したし、雨も降ったのできっと一斉に発芽しているんではと期待して山荘に来てみたが、ガックリ!大根、蕪は順調に発芽しているので、発芽条件が悪い訳では無い筈。しかしこの先、散水しても発芽するとはとても思えない。再度種を買ってきて蒔かないと、今冬の白菜は無し。となると美味しい鍋物も漬物も出来ない。うーん、何とか栽培せねば!テラスの下の葡萄棚の間から姉さん被りの坂下さんが何か言ってる。最初は畑仕事中の会話だと思っていたが、どうも私に呼びかけているような。耳を澄ましてみると、どうも「今葡萄を収穫してるので上げるので取りに来て!」と云ってるらしい。そこで林檎畑まで降りて隣の坂下さんの葡萄畑を覗くと、段ボールに巨峰を入れて「どうぞ!」と坂下さんが待っているでは!桃と異なり葡萄には不合格の撥ね出し物は無いので、これは立派な出荷葡萄。恐縮していただく。実に大きく立派な巨峰でうまそう。早速、山荘の守護神であるチベットの大きな密教仮面に奉げ、写真に収める。 
1日
(火)
西畑 西側柵際、芝桜の雑草取り、芝施肥5 
5668歩、
3967m、187Kcal 
やったー!今朝も雨でしとど濡れている大地。せっせと耕作に励む。深く鍬を突っ込んで、大地の奥から生命を蘇らせるか、種が発芽する敏感な大地表面を重点的に耕作するか?確かに表面は濡れているのだが、少し深く掘り返してみると、奥はパサパサ。従って小手先の器用さで表面だけを耕しても、結局は発芽後に発育不全に陥り育たない。何度も経験し繰り返された失敗を少しは生かさなくてはと、深く、浅く繰り返し耕す。これできっと今年の秋、冬野菜は豊かに育ってくれるに違いないとトラタヌを決め込むのである。停滞している秋雨前線のお陰で濡れた大地との熾烈な闘いを連日堪能したが、考えてみたらこれだけ気温が下がれば、ビアの仕込みも出来る筈。猛暑日の続いた7,8月は最低気温が26度を下回らず、ビア酵母が活動出来ず仕込み断念。例年だと9月下旬にならないとビアの仕込みは無理だが現在、秋雨前線が北に抱えている寒気は未だ暫く留まりそうなので、ビア仕込みのチャンス。ビア仕込みを終えると久々の太陽が顔を出し、森の中に放置してある車が叫ぶでは。「もう、何か月経ったと思ってるの?ワックスなんかすっかり取れてしまって、お肌ガサガサ。どうにかしてよ」 となりゃワックスがけしない訳にはいかず、せっせとワックスがけ。朝もせっせと耕作に励み、午後はビア仕込み、車のワックスがけにせっせと励み、これじゃ仙人が余りにも可哀想。そこで夕刻くらいは自由に森と山を逍遥させてやろうと、人使いの荒い山荘が、珍しく仙人を解放させてくれたのです。喜んでいそいそと扇山に向かった仙人はガックリ!最早疲れすぎて、風のように走ることは出来ず、よたよたと森を彷徨うのでした。アーメン!
9月累計 151km、825m   総活動距離:1098km875m   山トレ 10日計10回(+畑7日) 山トレ累計56回


2015年8月

月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
31日
(月)

西畑
扇山
WW
唐黍畑の雑草取り、施肥耕運機掛け4
ビア1次仕込み、車ワックスがけ 
21254歩、
14877m、558Kcal 
今朝もたっぷり濡れている大地。その上霧が立ち込めているので大気中の水分も過飽和に近く、真珠の滴に満ちている。あのきらきら光る真珠の滴を想うだけで血が騒ぐのに濡れた大地を目の当たりにしては、IL DIVOも沈黙せざるをえない熱狂にさえ包まれ、振り上げた鍬さえうろたえているでは!先ず重い唐鍬の一撃を深々と濡れた大地に撃ち込む。うーん、この感じ!かつんと跳ね返ってしまうような乾いた大地と異なり、打ち込まれた重い唐鍬にしっとりと絡みつき生命の歌を口ずさむ。リズムに載せて繰り返し繰り返し耕作し、ほうれん草、小松菜、秋胡瓜、レタスの種を蒔いた。昨日は耕作後、更に念を入れて耕運機をかけ激しい動きをしたので右長靴に小さな裂け目が生じ水漏れ。仕方なく新品の長靴に替えたばかり。再び耕運機のローターに引っ掛けて、穴を開けるようなドジを踏むわけにはいかない。もう少し耕作を続けたいが、今朝は此処までに。
30日
(日)
西畑
僅かに白菜発芽
大根畑の大根抜き、雑草取り、施肥
耕運機掛け4 、目白に野菜発送
19445歩、
13611m、456Kcal 
大地が随分久しぶりに濡れた。どうしようかと迷ったが、濡れた大地を放っておくと云うては無い。先週から冬野菜の種を蒔き始めたが、未だ発芽に至っていない。発芽させるには濡れた大地が欠かせない。ゴアテックスを着て、畑に飛び出し先ずは大根抜き。濡れた大地ならそうスコップを深く突っ込まなくても抜けるかと思ったがどっこい、濡れているのは大地の表面だけで、真珠の滴は大地の内部にまでは達していないのだ。スコップを幾ら深く突っ込んでも反応無し。仕方なく引き抜くと途中で折れてしまい、満足な姿での収穫は出来ない。夏になってから種を蒔き育てた大根なので、未だ小さいのだが、これが辛くて飛び切り美味いのである。スティックにして酢味噌で食べてもいいし、ポン酢に漬けるも良し、大根おろしなんぞ最高!とまあ、冬大根と全く異なる食感で楽しめるこの時期限定の貴重な大根。しかし濡れている大地に騙されて、予想外の悪戦苦闘した結果、充分耕作の醍醐味を味わうことが出来た。泥んこになりながらも諦めず、更に有機肥料をたっぷり濡れた大地に撒き、大地に命が再び溢れる様、しっかり耕運機を掛ける。さあ、もっともっと豊かな大地になっておくれ! 
29日
(土)


林檎畑 耕作5、散水、カルサー草刈
洗濯機排水管の交換、ブロッコリー、
青梗菜、小松菜播種、石灰2袋、鶏糞10袋
ナフコの軽トラで林檎畑と葡萄畑に搬入。
14041歩、
9828m、365Kcal 
昨夜真珠の滴で潤って今朝は、もう少し発芽してるかと期待したが、予報と異なり一滴の雨も降らず畑はパサパサ。でもきっと耕作を続ければ秋から冬の間、美味しい野菜を堪能出来るに違いないとせっせと、痩せた畑を耕す。長い間放置された畑は、ガリガリで見るからに痛ましいが、それでも鍬を打ち込むと確かな手応えが返ってくる。辛うじて残っていた唐黍は見事に烏の餌食となり、未熟なものはもうこれ以上育ちそうにない。枝豆は沢山の実を着けてはいるが、このまま実が膨らまず未熟なまま終わってしまいそうな・・・。でも最も大切なことは収穫ではなくて、こうして鍬を打ち込むことによって大地との一体感を得ること。大地は確かに宇宙であり、限りない歓びの源であり、生そのものであると実感できること。HP作成の参考になるかと新田次郎の「槍ヶ岳開山」を読んでいるが、話を面白くするため播隆上人を自らの妻の殺人者にしたり、百姓一揆に絡ませて播隆の出自を百姓にしたりと根本的な事実を曲げているので、さっぱり参考にならない。まー新田にしてみれば、播隆の本質に迫まろうとした結果の歪曲なのだろうが、果たして播隆の槍開山の真意は何処にあるのか、とても描き切れているとは思えない。
大変だ、脱衣室が水浸し!慌てて大型タオルで水を拭き取ろうとしたが、ありゃ!排水管が割れて水が噴き出してるでは!とてもタオルでふき取るなんてレベルではない。蛇腹の排水管が劣化し裂けてしまったのだ。さて交換したいが果たして20年前の2槽式何ぞと云う、骨董品のような洗濯機の部品が未だあるのか?洗濯機の後ろのパネルを外して調べたが、排水管そのものが外れない。ぶった切る覚悟でどうにか外したものの、さてホームセンターでこのサイズの排水管が手に入るか?で、悪戦苦闘の結果どうにか交換に成功。有機肥料を運び終わったら雨が降りだしたので、雨の中秋、冬野菜の種蒔。あーこんなに心を込めて種蒔してるんだから、何とか発芽しておくれ!
 
28日
(金)
葡萄畑 大根、春菊播種、雑草除去、施肥、耕運機掛け
新道重幸氏に野菜発送、唐黍保存食作り
19568歩、13697
、440Kcal 
「名前は告げず」と云われ謝礼を述べる機会もなく残念に思っていたが、実はJR職員の不手際で取得者の確認もせず、取得者が怒っていたことが判明。JR立川の取得物担当者からその旨電話があり、早速電話して謝礼を述べた。JR職員の話では謝礼金2~3割欲しいらしいとのことであったが、これもとんでもない話で取得者の新道氏は謝礼金を受け取る気はないとのこと。代わりに山荘の野菜を送ってやることに。烏の襲撃から辛うじて逃れた唐黍、天空南瓜、ゴーヤ、茄子、玉葱、馬鈴薯、オクラ、トマト等を礼状と一緒に送った。今夜は雨とのことで冬野菜の種蒔をせねばならず、忙しい。先週蒔いた白菜、蕪が一部発芽し始めたので、この幼い芽を枯らさないよう散水を絶やさぬ様せねば。幸い今週はピーカンの晴天はなさそうなので、上手く育つかもと、相変わらず甘い判断。 
         第4週
24日
(月)
葡萄畑 唐黍抜き、雑草除去、施肥、耕運機掛け
枝豆保存食作り
11410
、7987m、262Kcal 
抜いたままになっている枝豆を捥いで、モロッコ、茄子、大根など収穫し西瓜2個と段ボールに詰め目白に発送。これだけで3時間もかかってしまうので、幾ら時間があっても足りない。槍ヶ岳のHPの写真編集は3週間経っても未だ終わらないままで、直ぐ夜になってしまう。今朝は秋野菜、冬野菜の土作りの続きで、南瓜と唐黍の絡み合った面倒な畑に着手。この絡み合って面倒な畑も、焦らずのんびりと愉しみ乍ら耕作すると中々の贅沢でいい気分になるから不思議!朝食後、山荘始まって以来の大収穫となった枝豆を茹でて保存食作り。しかし1回目は1分程多く茹ですぎ失敗。2回目は茶色にならぬ様慎重に茹で、どうにか緑を留めて茹で上げ成功。しかしこれで保存食専用の冷凍庫は満杯で、全く隙がなくなり、これ以降の唐黍、干柿の保存食は作れない。どうしよう? 
23日
(日)
曇晴 西、葡萄畑 西瓜、茄子、枝豆収穫、散水
唐黍保存食作り、目白に野菜発送。
7566歩、
5296m、193Kcal 
茶枝豆の予期せぬ大収穫に吃驚!今夏は唐黍の甘さが足りず、梨、林檎の結実が極端に少なく、がっかりしていたが、例年上手くいかない茶枝豆が何故かびっしり実を着けここ数週間連続して収穫。香りも味も市販もんとは断トツで、旨いの何の!しかし採りきれず黄色く熟し始めたので、今朝は思い切って葡萄畑の分だけ全部抜いた。未だ林檎畑にもあり、抜いてからの実を捥ぐ作業もあり今日一日で果たして枝豆収穫を終えることが出来るか?昨日午後に林檎畑の唐黍を視察に行ったら、ここの唐黍は烏の被害に遭っておらず、襲われないうちにと収穫。その分の保存食作りが更に増え、今朝は食事後せっせと唐黍剥きに励む。そうそう先週誤ってへたを切ってしまった西瓜、捨てるの勿体無いので冷蔵庫に入れて置いたが、試しに食べたら美味いでは!てっきり未熟だとばかり思っていたが、どうしてどうして、今年の西瓜は大したもんだ!烏にやられぬうちにと今朝2個やや大きめの西瓜を収穫したが、これは目白に送ってやろう。葡萄畑の西瓜はこれ以上大きくなれないくらい育ち、見るからに美味そう。
昨夜も半徹夜で
「告白」を読む。676ページもの長編だが、後半になってグダグダの思弁も終局へと収斂され面白くなり、残りのページの少なさが気になり出した。それにしても町田康とは一体何者なのか?他の作品が愉しみじゃ!
22日
(土)
曇晴 葡萄畑
西畑
唐黍畑の引き抜き、雑草除去、施肥耕運
白菜、蕪、春菊播種、
西畑の大根畑撤去施肥耕運機掛け
14209歩、
9946m、426Kcal 
やられた!西畑の熟した唐黍が総てカラスに喰われ、無残な姿。葡萄畑、林檎畑の唐黍を先週収穫し、今週は時差植えした西畑の唐黍が食べ頃と愉しみにしていたのに、敵も狙っていたのだ。未だ点検してないがこの分だときっと林檎畑の時差植えした唐黍も無傷ではあるまい。今朝は先週収穫した唐黍畑の引き抜きと施肥、耕運の重労働。目白で朝トレしてる方が遥かに重労働でその分、肉体も精神もリフレッシュされるが、最近は畑仕事の方が充実する。嘗てはこの朝の畑仕事の後で山トレに出かけたが、今はその必要を感じない。畑だけで充分肉体も精神も納得するのだ。単なる老化現象で、こんな風にして活動量が減衰していくのだろう。其れも良し。
羽田圭介が17歳の高校生の時に書いて文藝賞を受賞した
「黒冷水」、先日「流」で直木賞を取った東山彰良の「イッツ・オンリー・ロックンロール」を昨夜読んだが、全く面白くなく再び「告白」の続きを読む。河内弁を縦横無尽に駆使し、突拍子も無く思弁が展開されいい加減やんなって、一体これはどうやって収束するのかと調べて仰天!この小説の主人公・城戸熊太郎は実在人物であった。河内十人斬りの犯人・城戸熊太郎は、1893年(明治26年)に大阪府南東部の金剛山麓の赤阪水分村で、子供6人を含む11人を惨殺し放火したとか。資料が如何程残っていたかは知らぬが、よくぞここまで書き上げたもんだと町田康の文才に感嘆! 
          第3週
17日
(月)
居間 唐黍保存食作り
2944歩、
2060m、95Kcal 
本を読んでいたら朝4時になってしまったのでむっくり起き出して昨夜出来なかった唐黍の保存食作りを始め、そのまま4時間ぶっ続け。雨だったので外仕事は出来ないし、ちょっとだけやってみようと手を付けたが考えたら、やり残すと折角茹でた唐黍を腐らせてしまうと気づき、そのまま続行。流石にもう唐黍を見るのも嫌になるくらい疲れた。実は収穫が集中しないように種蒔に2週間以上の時差をつけておいたのだが、何故か遅いはずの林檎畑の唐黍が急成長し、葡萄畑の収穫と重なってしまったのだ。昨日の午後に葡萄畑に出たら、一昨日収穫したばかりの唐黍の残りが、更に熟し来週の収穫では遅すぎると判明。何しろ唐黍の収穫時期は微妙で、早すぎると甘さが足りず、遅すぎると大きくなって種に近づき、全く美味しくなくなってしまう。そこで慌てて収穫したが、心配になって林檎畑の唐黍を調べたら、こちらももう完熟してるでは!なんじゃ、なんじゃ時差種蒔の効果はどうしたんじゃえ!仕方なく収穫したが両方の収穫を合わせると百数十本。とても1人で処理出来る量ではない。そこで急遽目白に発送することにして荷造り。残りを茹でて夜、保存食作りをしようと思ったが、茹でた唐黍が冷めるのを待っているうちに眠くなって、今朝4時起きと相成ったのでござんす。 
16日
(日)
西畑 大根の4畝のうち1畝を引き抜き施肥耕運機掛け。
途中で生きている玉虫に遭遇。
欅の木に棲んでいることは知っているが
生きている奴に逢うのは初めて。
唐黍収穫約100本、目白にも発送。
9952歩、
6966m、344Kcal 
いつまでたっても終わらない唐黍の保存食作り。この使役の犠牲者を増やそうと柴田にメールしたら、飛んできてくれた。一昨夜の残りをあっという間に片づけて過熟したトマト、ピーマン、茄子、枝豆、モロッコの収穫。目白に野菜を発送し夕刻散歩に扇山へ。余りの柴田の遅さに唖然!何処か故障していて痛みがあるのではと問うたら、身体が重いとのこと。最近犬の散歩もしてないので、運動不足だとか。それにしてもあれ程までにゆっくり歩けるとは驚き、完全に特技である。見習わねばと心底思ったのである。あのくらいゆっくり登れば、身体への負担は0に近く何だか永遠に歩き続けられそうな気さえする。しかし柴田がその気になって活動開始すれば、山荘宇宙は豊かになるかも!
昨夜読み始めた町田康の
「告白」にノックアウトされた。ところで俺は十歳の餓鬼やのになぜこんな思弁的なのだ。・・・つまり熊太郎はこのとき初めて世界に触れたのであった。ここから展開される「告白」にまたまた眠れぬ夜を迎え、明け方まで読み続けてしまった。更に熊太郎の思弁は異界をこんな風に捉える。この大和の側は、いたるところに神話の影、歴史の影のような黒い虚無がしみ込んでいて、人も景色も鞣した蛇皮のような、洗練された邪悪のぬめりのようなものを熊太郎は界隈のそこここに感知するのであった。それにしてもこれ程までに力量のある作家の作品に今まで一度も触れていないなんて信じられない。音楽活動をしながら、処女作「くっすん太陽」で野間文芸新人賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞、「きれぎれ」で芥川賞、詩集「土間の四十八滝」で萩原朔太郎賞、「権現の踊り子」で川端康成文学賞と賞を総なめしているでは!とんでもない才人との巡り会いに大いに興奮。読みかけの高橋克彦の「写楽殺人事件」は一先ずパス。一番小さな錦鯉が見当たらないので、探していたが死体発見!死の原因解らず不安!残り4匹になってしまった。  
15日
(土)
葡萄畑
扇山
EW
葡萄畑の西瓜に座布団、西畑の西瓜に網を張る。
唐黍の保存食作り、収穫目白発送、扇山
17999
12599m、Kcal 
西畑の3つしか生らない西瓜、道路際に結実したその3つに防烏用にと網を張ってる最中にその貴重な1つをポロンと落としてしまう。この西瓜だけが未だ根と蒼い茎のまま繋がっており、唯一成長が期待できたのに、どじめ!しかし何故西畑の西瓜は不作なのか?葡萄畑の西瓜は10個程結実し、どれもすくすくと育っていると云うのに!この10個、葡萄棚が上を覆っているので烏に喰われることは無いだろうと安心していたが、昨日は数羽が上空にやってきて、がーがー喚きたてるでは!昨年は更に美味しくするためと西畑の西瓜の収穫を1週間延ばして翌週来てみると、見事烏に喰われてしまい、うーん悔しかったな!今年は何としても喰われぬ様にせねば!しかし葡萄棚をものともせずに襲ってきたら、どうしよう?昨日から唐黍の保存食作りを始めたが、どうも熟しすぎて甘さが足りない。収穫が1週間遅すぎたのだ。せめて残りの唐黍だけでも、ベストの状態で収穫せねば! 
14日
(金)
西畑 雑草の嵐じゃ!
西畑全体の草取り、ジョンシルバー修理
夜唐黍保存食作り
12697歩、 8887m、377Kcal 
滝口悠生の「愛と人生」、「寝相」は面白くないので捨てた。三浦しをんの最新刊「あの家に暮らす4人の女」は充分に読ませる作品。残念な女たちの現代版「細雪」とはいみじくもよくぞ云ったりと帯のCMに感心!女たちの感情の機微の描き方は面白いが、ただそれだけで「舟を編む」のような核としたものが無く物足りない。アルプスから帰りその翌日に帰京してしまったので、畑の雑草は天下を謳歌するが如く蔓延り、もう見たくもないがそうもいかず夜明け前から除草作業。しかし始めて見ると中々愉しい。今朝のFMはチェンバロ特集で何故チェンバロは2段なのか、黒鍵と白鍵がピアノと逆になっているものがあるが何故か?とか何故あれ程までに装飾するのかとか薀蓄を語りながら、チェンバロの演奏を流す。うーん、チェンバロも畑仕事にもってこいだな、なんぞと頷きながらチェンバロに耳を傾ける。 
         第2週
7日
(金)

葡萄、西畑

奥、中、前庭
揚水ポンプ修理、芝刈、収穫
6341歩、
4438m、208Kcal
帰京時東山梨発17:03立川行の
列車トイレ窓際に財布を忘れる。
高尾手前で財布を持ってトイレに入り、窓際に置く。
一瞬忘れる可能性が過ぎったが見事忘れた。
翌朝8日、立川駅に届いていると確認。
うーん、日本は未だ見棄てたもんじゃないな!
昨夕、美味しいソーメンを食べようと態々コンビニに寄って買い物をしたと云うのに、がーん!山荘の揚水ポンプが壊れてうんともすんとも云わず水が出ない。親元の地下水を汲み上げるポンプが雷にやられ、ヒューズがとんだのだろうと調べるが異常なし。色々点検したが異常なし。そんな時の非常時にこそ、絶えることのない山から引いた滝の水をと、バルブを開けるが矢張り水は出ない。貯水槽を開けてみると、ありゃ!満水では!と云うことは水は来ているのだ。ならば考えられることは唯1つ。山荘の揚水ポンプが壊れているのだ。揚水装置を開けてスイッチを確認すると、確かに自動運転になっていて問題なし。試しにテストに切り替えるとウィーンとモーターが呻り出したでは!これで一件落着と自動に戻すと再び止まってしまう。何度か繰り返すうちに、このポンプ装置そのものが以上に熱くなっていることに気づく。オーバーヒートした結果、機能停止したと考えられる。さて、こうなると専門業者に直してもらうか、ポンプ交換をせねば解決しそうもない。諦めて滝の水をバケツや鍋に汲んでソーメン作り。心底参ったぜ!
でもって今朝、もしやオーバーヒートが原因なら一晩冷やして置いたポンプが機能回復してるかもと、スイッチオン。ぐぃーん、ぐぃーんとあのいつもの頼もしく力強い唸り。蛇口からは勢いよくドバ^-と水が出るでは!やったぜベイビーすちゃらかちゃん!
6日
(木)
南岳小屋→新穂高 南岳小屋→新穂高→山荘
28471歩、
19929m、685Kcal 
5日間合計
12万8368歩、89km855m、3785kcal
南岳小屋5:30→救急箱デポ地点6:40→南沢雪渓出合7:40→槍平小屋8:00→滝谷出合8:50→チビ谷出合9:20→白出出合10:00→新穂高11:10(温泉入浴)、バス13:30発→松本15:55発→小淵沢17:04、17:10発→東山梨18:06→山荘18:30(途中買い物ソーメン等)
小屋の食事は5時半と遅いのと、行動食が未だたっぷり残っているので小屋の朝食無し。持参コーヒとパン、草大福餅
チーズ蒲鉾ソーセージなどで4時過ぎに小屋を飛び出し、常念平と名付けられた小高い丘に陣取り夜明けの撮影。心配していた左脚の痛みは殆ど耐えられる状態でラッキー!3月の雪の最も多い雪崩シーズンにガッシャブルムトレーニングで登った南岳西尾根を下る。あの時登った教え子のトモこと藤森知晴は遠征後カナダで犬橇のマッシャーになり、栗田陽介は宇宙飛行士を目指し、2次か3次選考の十数名に残り、もしや宇宙飛行士実現かと! 
5日
(水)
樅沢岳(2755m)
左俣岳(2674m)
槍ケ岳(3180m)
大喰岳(3101m)
中岳(3084m)
南岳(3033m)
双六小屋→南岳小屋
31161歩、
21812m、903Kcal
双六小屋5:10→樅沢岳5:50→硫黄乗越6:40→左俣乗越7:20→千丈乗越9:00→槍ヶ岳肩10:10(荷デポ)→槍ケ岳(登攀撮影)11:40→槍ヶ岳山荘11:20→飛騨乗越11:27大喰岳11:50→中岳12:20→天狗原分岐13:10(左脚負傷)→南岳13:40→南岳小屋着13:50(村上14:15)
1日で達するとは思えない遥かな天空に槍が黒々と聳える。さて槍を超えて南岳小屋まで標準タイムで8時間だが、今日も運よく雷雲に襲われず行き着くことが出来るであろうかと西鎌尾根を登り出す。昨日の稜線と異なり行き交う登山者が増え賑やか。冬にナンガ・パルバットトレーニングで通った硫黄尾根が、あたりの山稜と異なる赤い岩肌を剥き出しにして迫る。隊員の山口が硫黄尾根雪稜でバックステップし、直ぐその後を着いて登っていた坂原の左手をアイゼンで踏み抜いたことを不意に思い出す。何だかその時の痛みすら甘美なノスタルジアに溶かされて、あの時の厳しい状況なんぞ何処へやら。槍ではいつものように一般ルートを少し逸れて登攀写真撮影。雲の去来が昨日より1時間早く、小鑓もガスがすっきり取れず良い写真が撮れない。本日の終点南岳近くの平坦な山稜をのんびり歩いていたら、左脚で踏んだ小石が撥ね返り左脚を直撃。えっ!そんな馬鹿なと思ってみても起きたことは受け入れるしかない。南岳小屋に入り左脚を観ると大きく腫れ上がり、痛くて歩けない。直ぐ湿布を貼り、痛みどめのロキソニンを2錠のみ暫く様子を観ることにし、先ずはビアロング缶3本で乾杯!足の負傷に対してか、それとも何とか南岳小屋に着いたことに対してか!
 
4日
(火)
抜戸岳(2813m)
大ノマ岳(2992m)
弓折岳(2592m)
双六岳(2860m)
笠ケ岳山荘→双六小屋
32682歩、
22877m1013Kcal
笠ヶ岳山荘5:40→抜戸岳7:20→秩父平→8:40→大ノマ岳10:20→弓折岳10:50→弓折乗越11:00→花見平11:20→双六小屋着12:10、12:50発→双六小屋帰着13:50
夜明けの素晴らしさは山荘で充分堪能しているが、此処笠ヶ岳山荘での日の出の荘厳さには懼れ入った。黒々とした小槍を従え槍ヶ岳がいきなり真紅の光に包まれ、漆黒とは俺様のことだと叫ぶのだ。5時ジャスト、鋸歯状の鋭い北鎌尾根に昇り、炸裂する赫奕たる光。山荘で朝食中であったが、食いかけのままカメラを持って飛び出す。抜戸岳のピークは巻道から逸れていて、道標など全くないので適当にケルンを目指してガレ場を登ったが、頂上標識は隣のピーク。そこから簡単に巻道に出られるかと榛松中を下ったが途中から藪漕ぎ。後から付いてきた単独行者は、どうも我々が新穂高に下ると思っていたらしく注意してやったら吃驚していた。単独であるが故に一層慎重であるべきなのに、ナンタルチア!秩父平への下りは未だ残雪がたっぷり。数百メートルにわたって固定ザイルが張られ、下りきると一面のお花畑。コバイケイソウ、シナノキンバイ、ハクサンイチゲ、ハクサンフウロ、ミヤマリンドウ、ヨツバシオガマ等の群落が雪渓を背景に実に美しい。大ノマ岳、弓折岳の山頂標識は見当たらず、それらしき指道標があるのみ。双六小屋に着いてから余分な荷を下ろして双六岳に向かう。頂で香川県から来た女の子に出逢う。写真を撮ってと頼まれるが肝心のカメラを渡してくれない。「まー私のカメラで撮ってメールしてやってもいいけど!」と云ったらキョトン!面白い女の子。先に下った彼女、広い稜線でしゃがみこんでいる。近づいたら「待ってました。又写真撮ってくれますか!」 その後色々山の情報を訊いて来るので話しながら歩いていたら、目の前に3羽の子供を連れた雷鳥親子。白い冬羽の無い雷鳥を観たのは初めてかな?北アルプスの北と南を繋ぐ双六小屋は、凄い混雑でヘリが連日なん往復もして大量の荷揚げをしている。夜に天ぷらが出たのには驚いた。天ぷらと云っても一品だけでなく数種類の野菜等の盛り合わせで、とても山小屋の食事ちは思えない。ヘリの威力に脱帽! 
3日
(月)
抜戸岳(2813m)
笠ケ岳(2898m)
わさび平小屋→笠ケ岳山荘
26111歩、
18277m、882Kcal
わさび平小屋発5:10→笠新道1700m地点6:20→2200m地点8:00、発8:30→杓子平9:00→抜戸岳10:20→笠ヶ岳山荘11:40着村上12:37着
笠ヶ岳山荘発12:40→笠ヶ岳13:00→笠ヶ岳山荘着13:30
小気味よい急登でグングン標高を稼ぐ。わさび平小屋から戻らねば笠ヶ岳登山道入口に出られないことや、急登で有ることが敬遠されてか、登山者は少ない。小屋に泊まっていた人たちは殆ど鏡平から双六に向かう小池新道を選んでいるので、笠新道は我々の独壇場。たっぷり汗をかき杓子平に出ると目の前に笠ヶ岳。しかし遥かに遠く果たして雷雲にとっ捕まる前の午前中に小屋に着けるのだろうか?と一縷の不安。残された時間は3時間。此処まで標準コースタイムで4時間半、小屋を出てから2回計40分の休憩を入れて3時間50分なので正味3時間10分、つまり標準タイムより1時間20分早い。残り笠ヶ岳山荘まで標準タイムで3時間10分なので、まーこの調子で登れれば何とか午前中には着けるだろうと、のんびり杓子平のお花畑を逍遥。笠ヶ岳山頂で蝶に出逢った。間違いなく文様は黄揚羽蝶なのだが、黄色いのは中央胴体部に近い左右の文様だけで後は全体に白っぽくてとても黄揚羽蝶には観えない。後翅末端のオレンジの円も薄く、見慣れている黄揚羽とは印象が全く異なる。てっきり3千mの高度でしか観られぬ高山蝶かと興奮し、山荘に帰ってからの同定を愉しみにしていたが、単なる黄揚羽と解りガックリ!しかしこの蝶が只者でない黄揚羽であることは言うまでもない。
2日
(日)
山荘→わさび平小屋 山荘→新穂高→わさび平小屋
9943歩、
6960m、302Kcal
何だ!山荘での朝トレより少ない運動量では!
山荘発7:00→東山梨発7:26→松本9:35、バス10:00→新穂高12:00着、12:10発→わさび平小屋13:50着
70分の短い行程なのでのんびり高山植物等撮り乍らの林道歩き。突如、富山ナンバーの真っ赤な小型消防車2台、パトかー1ファイが下って来る。まさか山小屋が燃えてしまったとか?パトカーの警官に訊いてみたら笠新道で遭難事故、動けなくなりヘリで先ほど救出したとか。急登で名を馳せる笠新道では、ほんの僅かなスリップでも大きな事故につながる恐れあり。特に岩場でのスリップは致命傷を負うことになる。わさび平小屋には風呂があるのでもしや温泉が出るのかと期待してたが、新保高温泉郷とは大違いで唯の沸かし風呂。2人も入れば身動き出来ない。山荘の風呂の方が遥かに快適。此処まで車が入るのでせめて飯だけはと臨んだが、お粗末な山小屋ご飯。早々と寝る。
 
1日
(土)
葡萄、西畑
畑、庭に刈払機を掛ける、ピーマン施肥、
薩摩芋散水、胡瓜、モロッコ収穫
8319歩
、5823m、280Kcal
連日の猛暑日で熱中症による死者も続出。甲州市も時々全国一の最高気温を記録するが、ここの処35~38度あたりで未だ本年は一位にはなっていない。山荘も日中はオーバーヒートし畑では軽く45℃を超えるので、絶好のトレーニング条件。とは言えさすがに畑仕事後の山登りは堪えるので昨日午後はトマト、茄子、ピーマンの施肥の軽い畑作業にしてから、扇山へ。朝トレで鉄塔山に登ったので昨日は2度目の山歩き。東の森に入るや下界の熱中症なんて信じられぬ爽やかさ。登るにつれて汗は噴き出すが、時折風がそよいだりすると実に爽快!唯暑さに耐えてじっとしているより、こんな風にして打って出ると熱中症の出る幕無し。曰く「攻撃は最大の防御也」なんぞと陳腐なセリフを添えて、ギンぎら太陽に話しかけたら鼻で嗤われた。「ふん、其の気になれば本日の最高気温を60℃いや100℃位に上げるのなんざ、お手のもんさ。やってあげようか?」 そうだよな、考えてみればー273℃の超低温から、恒常的な温度の限界で言えば、恐らくは60億℃~100億℃辺りまで広がる温度変域の中で、何故地球だけ安定した大気温を保っているのかの方がよっぽど不思議、いやむしろあり得ない奇跡みたいなもんじゃ。打って出るなんておこがましい。なんてぶつぶつ云い乍ら、せっせと扇山の頂へと足を運ぶ仙人でした。
さて今朝、採りたての胡瓜、モロッコ、大根をサラダにして食ってみて吃驚!採りたてがこんなにも美味しいだなんて、知ってはいたがレベルが違うのだ。小さめのを採ったのと食べる直前に急冷させたのも美味しさを際立たせたのであろうが、まさに命を食してる感じ。収穫後僅か半日、1日しか経てない物と較べてみると、歴然たる差。
8月累計 187km、593m   総活動距離:947km050    山トレ 7日計回(+畑11日) 山トレ累計46回


2015年7月

月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
31日
(金)
中、西畑
鉄塔山
TT

扇山
EW
茄子施肥、薩摩芋散水、ゴミ出し
一番暑くなる午後2時扇山へ。
森はとても涼しくて登りにかく汗も快適


《下界での熱中症ニュース》

31日、和歌山刑務所で熱中症か?
収容中の男が死亡したと発表した。(時事通信)
大阪刑務所は、「詳しい状況が分かっておらず、
一切コメントできない」としています。
猛暑日
157地点 岐阜で38.4度
Yahoo!ニュース(2015年7月31日)
熱中症で
856人搬送
5人死亡8人重体

NHK(2015年7月31日)

17298歩、
12104m、421Kcal
枯れてしまった金時芋苗2本を復活させる手立てはないか?勿論死んでしまった苗は生き返らない。だが順調に育っている他の苗をちょん切って、新たに挿し木ならぬ挿し苗にして散水を続ければ、墓場に新たな生命が産声を上げるかも!そう思って3日まえから散水を続けていた、が昨日なんぞまるっきり萎れたままで、あとは刻々と干乾びて死に絶えるのを待つのみと云う状態。で、今朝、朝トレで山に行く前にちょっとだけでも散水をと、中畑にホースを引き出してみるとおりゃ!萎れた苗のごく一部が生き返っているでは!やったねー!一旦こうなれば薩摩芋苗は強い。決してへこたれず生き抜くのだ。序に茄子の根元に化成肥料を施し、土とよく撹拌。こうすれば秋まで収穫を齎す可能性が出てくるのだ。この時期には有機肥料では効果なし。有機肥料は植物に吸収されるようになるまで3か月かかるので、今施肥しても全く意味がないのである。
さて昨日午後は空模様も怪しく、今にも雷雨がやって来そうだったので畑仕事を優先し、採れ過ぎたモロッコ、胡瓜、茄子、南瓜、トマト、オクラ等を梱包し目白に発送。今週3度目の目白発送なので梱包用段ボールが無くなり、仕方なくビア瓶詰め用の段ボールに野菜を詰め、長方形の黒籠を被せて蓋にして発送。そのまま街に出てヨーグルト、牛乳、豆腐、心太等生鮮食品を買い込み山荘に向かうとポツリポツリ。山荘に着いた時には土砂降り。これじゃ山の夕刻散策は諦めた方がよさそうとあっさり断念。その代わり明朝は畑仕事より山トレ優先と、少しだけ畑仕事をし、ゴミ出し序に鉄塔山に向かう。林道ゲートを鎖で閉じて錠を掛けられて以来、とんと登らなくなってしまった鉄塔山。大きなゲートの東側に錠の掛けられていない小さなゲートがあるので、そこから入ればいつでも鉄塔山に行けるのだが、やはりそこまでして登りたいとは思わず、ご無沙汰続き。で、今朝こそはとゲートに行ってみたら、ありゃ鎖は外され錠も掛けられておらず入れるでは!ラッキーとばかり実に久しぶりに鉄塔山へ。森には彼方此方茸がニョキニョキ。残念ながら石南花の花は既に終わってしまったが、この静かな林道の独特な雰囲気がとても心にしっくりと馴染む。何よりも登るに従い体中の筋肉が、嬉しそうにハミングするのだ。毎朝畑仕事ばかりで酷使されていた筋肉が、久々の朝トレ登山に歓声を上げ、これぞ本来の俺様の仕事とばかり張り切る。そうかつい数年前までは、山トレ優先で、余った時間で畑仕事をしていたが、何という贅沢な日々であったことか!でもこんな風に年を取っていくのも悪くは無いぜ!
 
30日
(木)

林檎
葡萄畑
アスパラ除草、オクラ、トマト収穫3
目白野菜発送、食料買出し、支柱立て
8117歩、5681
、278Kcal
夜明けの激しい雨で朝の畑仕事をしなかったので先ずは畑仕事と、役目の終わった葡萄畑の南瓜等の支柱を外し、西畑の茄子10本に移し新たな任務を与える。よし今度は大きな茄子を、しっかり支えるんだ。お前の働きによっては、茄子は幾つも大きな実を秋まで生らせることが出来るんだぞ。極めて重要な任務であると自覚して、唯ひたすらに茄子の生育をサポートせよ。その後も40℃を超える炎天下の畑で、雑草取り野菜収穫に励んだのだから、夕刻散策で山登りに行くなんてあり得ない。実際2時間も全身汗でびっしょりになりながら畑仕事をしていたら、最早畑から山荘に庭に登って来るのでさえゼーゼーハーハー。気分はとても登山どころではない。しかし今朝は早朝の労働をカットしているので、午後の畑仕事をしただけでは夕飯を食う資格無し。そこで重い腰を上げて、一番近い扇山へ。登り始めた途端、左太腿は痛むし腰痛はやって来るし、何処を探してもどの筋肉に訊いてみても、登山意欲なんぞ片鱗も無し。現在北アルプスの笠ヶ岳(2898m)から抜戸岳、弓折岳、樅沢岳を縦走しようかと連日天気図とにらめっこしてると云うのに、こんな調子では、とても無理でがんす。精々新穂高温泉で逗留するのが関の山かな。でも夜は頑張って22時過ぎまでHPの推敲。SL9の計算値表示に間違いを見つけたので大収穫。今朝は殊の外ひぐらしの声が爽やかで、夜明けの山荘の素晴らしさを堪能。すっかり忘れてしまった生きていることの歓びに満たされる。 
29日
(水)
雨曇
林檎
葡萄畑
扇山
WW
モロッコ、胡瓜茄子、ピーマン収穫、雑草取り
西畑の茄子支柱立て
夜HP推敲
11477歩、
8033m、402Kcal
昨朝と同じく未明に激しい雨。5時の全国区ニュースで「現在山梨県の甲州市で1時間に5ミリの雨」と報道されるなんて甲州市始まって以来では?降りはしないと昨朝もテーブルクロスや多くの洗濯ものを外に出しっぱなしにしておき、ビショビショ。性懲りもなく今朝も洗濯物やテラスのテーブルを出したままで総てぐしょぐしょ。珍しく今朝は畑仕事も朝トレも無く、筋トレとストレッチのみで朝食にしたが、さっぱり美味しくない。食事は労働の対価なのだと改めて実感!しかし雨は大歓迎!先週24日に蒔いた胡瓜の種も発芽したし毎日雑草取りに励んでいるアスパラも雨が必要だし、連日の猛暑日でオーバーヒートしてる畑、庭、山荘の熱を放散するにも雨は欠かせない。しかし今、桃の収穫時で雨が降り続くと果実が紅くならず、甘みも落ちるらしい。先々週3日間程雨が続いたが、それだけで今年の桃は甘味が落ち、罅割れ等の撥ね出しが増えたとか。 
28日
(火)
雨曇
林檎畑 雑草取り0、キウイ剪定、
14753歩、
10327m、400Kcal
熱中症の危機に曝され乍らの畑仕事、その直後の引き続いての登山は明らかに厳しい。そこで今日は先に山に入りその後に畑仕事をやろうと作戦をたててみた。先週1時間もキック始動を試み、遂に始動しなかった旧バイクが昨日は1発で掛かった。石油化したガソリンが抜けキャブレター内のガソリンが入れ替わったのだ。早速このバイクに跨り上条林道を飛ばす。木陰にバイクを置き13:01出発。森に入ると猛暑日なんて何処へやら、とても涼しくて豊かな静謐に満ちている。連日カンカン日照りだと云うのに彼方此方に茸がニョキニョキ。天空を覆う森の木々や大地を敷き占める枯葉は、森全体を程よい湿度に保ち真夏の烈日から多様な生命を護っているのだ。前回の散策で見つけた栂猿の腰掛
同じ松の根元で
相変わらず大汗をかきながら鎮座ましましてるでは!「やー又逢えたね。何だか今日の汗はキラキラしてて、透明感があってまるで水晶みたい。汗をかく茸なんて初めてお目に掛かったけど、それって分解水なんだってね。松の養分を取り入れ分解して水分だけを排出してるのかな?」 
27日
(月)
西、中畑
上条山、
小倉山
KZ
唐黍、アスパラ雑草取り、胡瓜アスパラ畑散水
葡萄畑の南柵側雑草抜き

19477歩、13633m、550Kcal
畑仕事を15時に終え、さて今日こそは山へ行こうと扇山の森に入った途端、全身の筋肉から力が失せていることに愕然!やはり44℃を超える畑で一滴の水分もとらず、数時間も肉体労働をし、更に休息無しの山登りとなると我が肉体の労働組合も黙ってはいない。総ての筋肉から力を抜いてストライキに突入したのだ。まーそれじゃ今日は扇山の山頂までは行かず、稜線まで登りそこから森の散策だけにすると云う優雅なコースでは! とか何とか騙して結局、頂まで登り今日の猛暑日の活動終了。まー肉体労働組合の煩いこと、文句たらたら。「この極悪支配者め、森の散策だとか抜かして、すっかりか弱い労働者を騙くらかし結局山頂まで行ってしまったではないか!当然のことながら、残業手当、特別猛暑日手当て、更に臨時ボーナスの即時支払いを断固要求する」 「解ったよ、それじゃ特別猛暑日手当てにはビアを良く冷やして、いつもと違って飲み放題にし、残業手当には牛タンと鮭の燻製を卓上で造って上げよう。臨時ボーナスはカクテルソースに漬けた骨付きラムを特別に2本と云うのはどうだい?その他採りたて山荘野菜、果物をたっぷり使って、焼ナス、海鮮サラダてのはどう?珈琲はベトナムとパプアニューギニアで買ってきた豆を挽いて、今朝収穫した桃、李、無花果を使ってフルーツポンチなんぞも加えたら、肉体労働組合の諸君も納得するんじゃないかい?勿論、宴の前後には太陽光温泉にたっぷり浸かってもらい筋肉の疲れを解していただきます」 これじゃ熱中症の出る幕は有りそうもないな。 てなわけで昨夕の晩餐の豪華であったこと、うーん、君も招待してあげたかったね!
26日
(日)
西、葡萄

扇山
WW
人参畑の雑草抜き、モロッコ移植、胡瓜畑散水
野菜支柱立て

14248歩、9973m、373Kcal
著名なクライマーの書いた登山記録を元にした本はかなり読んでいたと思っていたが、西前四朗の「冬のデナリ」は全く知らなかった。中沢厚子が《いつかある日》を歌っていたので驚き、ネットで調べたら「冬のデナリ」が出て来たのだ。西前は1935年生まれだから仙人より9歳年上。1975年にはダウラギリ4峰登攀隊長を務め、登山界の名門である関西登高会員として活躍していたのだ。当然知っている筈なのだが、覚えがない。西前は本著発刊の直前61歳で、自宅の屋根から落ちる事故で急逝している。1967年冬のデナリの初登頂から30年近くを経て書かれた本著は、本人の代わり児島次郎を登場させてはいるがドキュメンタリーである。クレバス落下による隊員の死が齎す、隊員間の葛藤や苦悩が事実を追って静かに描かれている。実際に困難で厳しい登山を経験した者でないと描けない静けさが胸に迫る。大阪外語大インド語科、アラスカ・メソディスト大学、クラーク大学大学院で学び、冬のデナリ挑戦後帰国し大阪府立高校勤務となると、当然知っている筈なのだが、老化現象か全く覚えがない。
「ちょっと待って!」と声を掛けられ車を止めると、「李を持ってくかい?」。あんまり大きくて美味しそうだし1箱ももらったのでお礼に少ないけどと千円渡したら、どうしても受け取らない。そんなこともあろうかと、気づかれぬようそっと近くの空き箱に千円札を入れ、発車直前にお礼と共に空き箱に千円札を入れて置きましたと告げたのが、返されてしまった。「そんなら李返して!」と云われてしまっては、最早手の打ちようがない。それにしても1年もかけ丹精込めて作った果物と知ってるだけに、心苦しい。何とかせねば!
25日
(土)
西畑
跳ね出し桃
李をもらう
胡瓜播種、桃を戴き収納作業
南瓜、モロッコ、胡瓜、トマトを収穫し桃、李も
梱包して目白に発送。

9721歩、6804m、325Kcal
夜明け前の4時に起床し、mainホルダーに入れた1万3千のファイルが未使用ファイルとなっている問題を解決しようと試行錯誤。mainではない他の2つのサブフォルダーについては、未使用ファイルを削除しても問題ないのにmainのサブフォルダーだけは、削除すると使用中フォルダーまで総てが消去されてしまう。原因を突き止められぬまま一時中断し、腹筋、ストレッチをして畑に出る。昨夕秋胡瓜の種蒔をしたので、発芽を促す散水をしていたら、すぐ下の桃畑で収穫が始まった。うーん、仙人が早いのは当たり前だが、農家の人もこんな早くから働いているんだと改めて驚く。「籠あったら持ってきてください!」と声を掛けられたので、スーパーの買い物かごを持って行ったら撥ねだし桃を沢山入れてくれた。さて今年最初の桃を何処に奉げようか!まずは前庭の石卓に桃でハートを描いて、村人と山荘の太陽に感謝!今読んでいる西前四郎の「冬のデナリ」が脳細胞に入り込んでいるせいか、ゲートのアラスカ・デナリの箆鹿も桃を欲しがっているような気がして、せめて香りだけでもと大きな箆鹿の角に奉げる。序に隣のチベットのアイベックスにも載せてやったら、大喜び!ふーん、たとえ骨だけになっても新鮮な桃なんぞを備えられると嬉しいんだなと感心!墓場に故人の好きな食べ物を備える気持ちが少しだけ解ったような。
         第4週
21日
(火)
全畑
庭、
刈払機を掛ける、人参散水、トマト支柱立て
燻製造り

9092歩、6364、306Kcal
畑の気温が42.6℃になったので、汗が外に出ないよう更に虫が侵入しないよう、長袖シャツの腕と首のボタンを留め防虫ネットを被りその上に真っ白な帽子を載せ畑に出陣!熱中症で連日バタバタ倒れているらしいので、熱中症とは如何なるものかこれで体験できるか?畑に出てものの5分としないうちに汗が噴き出す。登山でかく汗と異なり不快な汗なのかと思ったら、中々気分がいいので驚き!1時間、2時間鍬を振るって畝を造り雑草を引き抜き、と力仕事をして更に多くに汗をかいたのだが、一向に熱中症はやってこない。それどころか汗をかくほどに、なんだか夕食のビアが美味しくなりそうでワクワク。朝食後から一滴の水分もとってないので、熱中症にはもってこいの筈なのだが、一体熱中症は何処へ行ってしまったんだ? それじゃ熱中症チェックをしてみよう。熱中症にかかれば、気分悪くなったり発熱したりして、きっと細かい作業など出来なくなるのでは! よしよしそれならトマト、ピーマン、胡瓜の蔓が伸び過ぎたので支柱を立て、支柱と棚をテープで結ぶデリケートな作業をしてみよう。汗が目に入ったり、防虫ネットが太陽光を反射して眩しくてテープが結べなかったりと、確かに作業能率は落ちるが、さっぱり熱中症はやって来ない。
農作業終了定時となったので引き上げ、昨日と同じく太陽光で暖められた湯を風呂に入れ、調理開始。暫くして風呂の様子を観に行くと、ありゃ熱湯に近いでは。これじゃ熱くてとても入浴出来ない。風呂から溢れるのも構わず水をガンガン入れたが、とても入れない。仕方なくシャワーにして、風呂には就寝前に入ることにした。仙人ではなく風呂が熱中症にかかったんでは、洒落にもならんぜや! あーそうそう、胡瓜が一気に大きくなり収穫しても収穫しても次々と生り、お手上げ!総てを目白に持って行くには重すぎ。捨てるか!
20日
(月)

42.6
西、葡萄
畑、
胡瓜収穫、畔造り、西瓜マルチ
ピーマン、茄子、トマト支柱立て

9143歩、6400m、311Kcal
1時間キック始動を試みたがエンジンかからず。もしや排気パイプに地蜂が巣造りして、排気不能となりエンジンがかからないのではと、棒を突っ込んで掃除し再度キックしてみるが、うんともすんとも云わず。諦めて新バイクで有機肥料の買い出しへ。この新バイクは馬力は無いが、全く何の迷いもなく、いつでも1発でかかる。キャブレターのガソリンが夏は気化し石油に近くなり空気と混合しても爆発しなくなってしまう。セルモーターで始動させようとするとバッテリーが上がってしまうので、けキャブレターのガソリンが抜けるまでキックを続けねばならない。まー毎年夏になると悩まされる問題なのだ。一体この問題を新バイクではどう解決したのか、その仕組みは解らぬがバイク界では革命的発見に違いない。まーともかく、鶏糞15kg×20袋+消石灰20kg=320kgを軽トラで運び、西畑と葡萄畑の農機具小屋に格納。と云ってしまえば実に簡単だが、35度のカンカン日照りの下で、トラックから荷を下ろし一輪車に積み替え、奥庭への緩やかな登坂を押し上げ、更にそこから石垣下の農機具小屋に落とすのはちょっと堪えるぜ!まーその前に昨朝の蕪収穫後の畑に施肥し、耕運機を掛けたりと散々汗をかいてからの肥料運搬だったこともあり、農作業終了定時の16時より1時間も早く切り上げ。
さてそれでは夕餉の仕度にかかろう。新鮮枝豆を茹でて、暑いので心太と冷奴、タンの塩焼きを大葉で包んで、そうそう昨夜のスペアリブ残りを焼いて、デザートはエクレヤにしようか。それでは先ずビアを冷凍庫に入れて、風呂に太陽光で沸かした湯を満たして調理開始。
 
19日
(日)
西畑、 蕪収穫、施肥耕運機掛け、320kgの肥料搬入
バイクエンジン掛からず苦闘居時間

14333歩、10033m、308Kcal
昨日は雨の中、育ちすぎた胡瓜、茄子、ピーマン、トマト、モロッコ、大根、蕪など収穫し、グングン伸びてる南瓜の蔓を棚に導いたり、アスパラ畑の雑草抜きしたりと大忙し。夕食に先週届いた燻製セットを初使用。前の燻製窯と異なり鍋型で燻製器と云うよりおでんの土鍋に近い。しかし効果は前回の燻製セットより大きく、桜のチップの香りが充分に浸み込み、実に香ばしい香。今朝は台風一過でドロドロの畑で蕪を総て抜いた。最早気温が高すぎて蕪が土中で腐り始めタイムリミット。捨てるのは勿体ないので、未だ硬さを維持している蕪は収穫したが、はてさて目白に持って帰るには躊躇してしまうな。
桜木志乃の本領発揮とも云える
 「星々たち」と「オールド・テロリスト」の前篇のような龍の「希望の国のエクソダス」を昨夜、読み耽った。「ホテルローヤル」と同じく夫々が独立した短編でありながら連作している形式で書かれている「星々たち」は、3代にわたる女が描かれtいる。咲子と咲子の子供・千春、千春の生んだやや子の3人の女が、北国の寒々とした情景そのものとして描かれる。 「星々たち」は一気に読めてしまうが、「希望の国のエクソダス」は452ページもの長編で中身もぎっしり詰まっていてそう簡単には、読み終わらない。不登校中学生80万人が何をおっぱじめるのか、《壮大な規模で現代日本の絶望と希望を描く傑作長編》だとか。今夜も眠れぬ夜になってしまうかな?
         第3週
13日
(月)
林檎
中、西畑、
アスパラ施肥散水
4年に一度のガス点検に来る
12218歩、8552358Kcal
「二人はあんまり心を痛めたために、顔がまるでくしゃくしゃの紙屑かみくずのようになり、お互にその顔を見合せ、ぶるぶるふるえ、声もなく泣きました」 顔がまるでくしゃくしゃの紙屑になってしまったに違いない。そう思わざるを得ない程へとへとになって、ゲート脇の伐採を終えた。気にはなっていたが手を付けられなかった林檎畑アスパラの救出作戦を終え、更に酷く雑草が蔓延り立ち入るのさえ憚れる葡萄畑の南柵側の雑草取りを行い、さてそれでは全身の筋肉を解す為に夕刻散歩に扇山へと、登山靴に履き替えストックを翳し、ゲートを出ようとした途端、「何かを忘れてはいませんか?」と呼びかける声。そうだった、このゲート南側の樹木がキウイに覆いかぶさり、以前から「これじゃ美味しいキウイの実を着けることは出来ませんよ」とキウイに嘆かれていたのだ。さて無視して夕刻登山に出かけるか、はたまたキウイの長年の嘆願に耳を貸し、登山を断念し伐採を実行するか?  考えるまでも無い。やらねばならぬと答えは解っているのだ。しおしおと倉庫に引き返し、チェーンソウと保護ゴーグルを出し伐採準備完了。こいつ急斜面の崖っぷちに生えているので、伐採するにはかなりアクロバティックな作業となる。落ちぬ様足を踏ん張り、重くて危険極まりないチェーンソウを操作する位置を確かめ、チェーンが食い込まぬ様イメージトレーニングを繰り返し、一気に伐り込み、数本太い幹を伐り落す。その後の互いに絡み合い崖下に落ちた枝を引き上げるのは、恐ろしいまでの力仕事。引き上げてからが又大変!枝を伐って運び易いようにして、森の奥へ捨てに行くのだが重労働であることは言うまでもない。な、訳で作業が終わった時には疲労困憊の極値にあり、顔がまるでくしゃくしゃの紙屑になってしまったのだ。その後太陽風呂に入り、山荘野菜と鰈、ラムを調理し、よく冷やした山荘ビアで今日の充実した仕事に乾杯!でもって何か面白い映画でも観ようかとTVのスイッチを入れたが、ものの数分もしないうちにバタンキュウ! 8時にはベッドでスヤスヤ。今朝、蜩の物哀しくも美しく澄んだ音色に起こされたのが、4時だから8時間も寝たことになる。健康優良児じゃ!さてこれから目白に持って帰る野菜を摘まねば。茄子、ピーマン、胡瓜、トマト、レタス、大根、蕪、モロッコ、玉葱、じゃが芋もと。 
12日
(日)
林檎
中畑、
散水器支持棒設置、雑草取り、扇風機出す。
朝から蜩啼く
アスパラ救出作戦、ゲート南側伐採
13597歩、9517m、405Kcal
山荘の東壁に設置された屋外温度計は昨日44℃を記録。東壁は日陰ではないので大気温にはならないが、気象台発表では甲州市の最高気温は35度だとか。そこで畑作業は夕刻までお預けにして、バイクに跨り颯爽と上条山へ。最初は小倉山を水晶峠から登ろうかとバイクを走らせたが、水晶峠ルートは登山道が無いのでこの時期に入ると、藪漕ぎとなり蝮にやられる懼れあり。そこで涼しい上条の森から上条山の稜線歩きを愉しもうと、水晶峠登山口から上条林道へとゆっくりツーリング。竹森川を挟んで扇山の裾森にひっそり佇む山荘を観ながらのツーリングは初めて。いつもはテラスから逆に眺めている小倉山の細道。この細道から観る山荘が、森の憂鬱を総て呑み込み、すっかり森に成りきって、ひっそり佇むさまに新たな感慨。お前はそんな風にして森と生きて来たのかと、言葉を掛けてやりたくなった。
通い慣れた上条の森は先週降り続いた雨で、草が生い茂りまるで見知らぬ森に変貌。茸の写真を撮っているうちに、何だか覚えのない急斜面に出てしまい、そのまま詰めたら道なき稜線に出てしまう。「あれ、上条峠が消えてしまった!」 焦って太陽を観て現在位置を確認しようとしたが、森が深くて太陽が観えない。稜線を下り出した処で、僅かに鉄塔山からの送電線が観え、下ると上条山には出られずと判明。元に戻る途中で登山道発見。笛を忘れたので、山の歌を歌いながら、のんびりと上条山の頂を目指し稜線逍遥。あーこんな山歩きが出来るなんて嬉しいな!
11日
(土)

44℃
葡萄、西
中畑、庭
上条山
KZ
刈払機をかける3

15625歩、10937m、516Kcal
実に美しい!最初は何処か遠くで微かに聴こえたような、幻聴だったような感じだったが、やがて山荘を包むように大きなオーケストラのような響き。うっとりと聞き惚れてしまった。ここ連日雨模様で寒くて羽化した蜩も演奏チャンスを失っていたのだろう。一気に堰を切ったように高らかに啼き出したのだ。今年は真面目に葡萄の摘果を実行。もう既にかなり立派な実を着けているので、摘果には遅すぎるのだが、ここで摘果しなければ今年もまた房が大きく育たないことは明明白白。
「ホテルローヤル」の桜木志乃は、思わぬめっけもん。原田康子と同じく北海道で暮らし、地元の背景に塗り込められた性をそれなりの説得力を持って描いている。「氷平線が絶賛されているとか。よし暫く桜木志乃を読み進めてみよう。ここ数日嵌っている嵌っているのが「オールド・テロリスト」。まー相変わらずの村上龍お得意の暴力と壊滅が語られるのだ。閉塞状況にある老人、アパシーな若者、アメーバのように独立して分散するアル・カイーダ組織、旧ドイツ軍の88ミリ対戦車砲を、旧満州から分解して密かに持ち込み、原発に撃ち込み日本壊滅を企てる光石、それらを舞台に登場させ今、静かなる怒りを湛えてオールド・テロリストによるテロが始まった。先ずはNHK、大田区池上柳橋商店街、新宿ミラノ座・・・。アル・カイーダ組織論にしても、原発の実態も資料調べ、洞察は徹底している。特に旧ドイツ軍の88ミリ対戦車砲など、実際に所有者である「海洋堂」の宮脇修一社長を訪ね見せてもらっている等、手を抜かぬ取材、背景調査にはぶっ魂消る。如何にも龍好みの途轍もない変な超美人カツラギが又、知っちゃかめちゃ化に面白い。幼児に預けられた叔父ナガタに小学4年生からアナルセックスされ続け精神異常をきたし、犬になって売春。ナガタはアナルセックスの償いに左腕を落とされるが、この男をユリちゃんことカツラギは呼び出し、「オールド・テロリスト」の黒幕に迫る。563ページもの長編だが、僅か3日で読み終わってしまいそう。 
10日
(金)
葡萄畑 胡瓜;南瓜の蔓誘導
今朝の畑は昨日まで降り続いた雨でぐちゃぐちゃ。
何とか蔓の誘導だけはしたが、雑草には手が出ず。
葡萄の摘果

夕刻初めて蜩が鳴く
7343歩、5140m、242Kcal
2つ目のサブディレクトリーberg1507作製を試み、ヤフーのファイルマネージャーを開こうと、あの手この手で迫ったがログイン出来ない。それじゃFTPで直接サーバーにフォルダーを造り、マイコンピューターに2つ目のサブディレクトリーのindexページを作成し、こいつをサーバーのフォルダーに転送しようと駄目元で一昨日から作業開始。試行錯誤の結果、どうにか2つ目のサブディレクトリー作製に成功。しかしそいつのindexを訳も分からず、元の親HPに転送してしまったらしく、ウエブサイトから親HPのindexが消えてしまった。ほぼ24時間かけて修復作業を試みたが、如何せん何が原因でこうなったのか、その構造が観えてないので遂にギブアップ。このままでは旧HPが開けないので仕方なく、最後の手段として、ソフトの発売元のリモコン要請(経費1080円)。その結果、単に2つ目のサブディレクトリーの転送先が、親HPになっていたこと、従ってこの2つ目のサブディレクトリ、berg1507の転送先を変え、親HPのindexを再度転送すれば解決すると判明。しかしその作業1つ1つが未知なる領域が含まれ、解決した今もすっきりせず。果たして目白PCで同じ操作が出来るのかどうか、極めて不安。しかし考え方を変えれば、又とない試練。これに1日、2日と熱中することによって、PCソフトの構造が少しは解るかも。なんぞと思ってみるのだ。 
         第2週
6日
(月)
林檎
葡萄畑
雑草取り、モロッコ隠元収穫
大量のモロッコ隠元が採れはじめた。
今年は初めて西畑にも移植したので、どうなるか
愉しみじゃ!

7765歩、5435m、201Kcal
《えらく大変だが、やらねばならぬ》と肝に力を入れて倒木を睨む。太くて長くて重くてびくとも動かない赤松の倒木が、池に覆いかぶさりせせら笑う。先ずはせせら笑う梢の部分をチェーンソウで切り離し、それから上の森に上がって幹を切断する。だが池の上の梢を切るには池の浮島に乗らねばならず、極めて不安定。その上浮島からチェーンソウが届く範囲は極わずかで、最初から難しい作業になる。バランスを崩して倒れたりしたら、それこそ自らの脚を切断なんてことにもなり兼ねない。何とか梢を10本程切り落とし、池の中の木々はそのままにして、上の森へ。さて、何処からどう手を付ければいいのか?大きく育った山茶花や灌木をなぎ倒し、ぶっ太い幹が池の崖にしっかり食い込んでいる。手始めに石垣の上の幹にチェーンソウを伐り込むが、切れ目に閉じる力が加わりチェーンソウの刃が圧迫され動かなくなってしまう。こうなったら幹の下に丸太を入れて梃子にし、幹を持ち上げ、切れ目を開くしかない。その作業を数回繰り返し、どうにか切断したものの次はその幹を引き上げなくてはならない。しかし崖の灌木に食い込んだ幹は、重いだけでなく灌木に邪魔されビクとも動かない。大体足場が極めて不安定で、幹を引き上げようにも力を加えられないのだ。そこでじっくり考える。どうしたらこの太い幹を引き上げられるか?《そうだ、ザイルだ!≫ザイルを幹に掛けて、上の足場の良いところで引き上げてみたらどうだろう? ヤクの毛で編んだザイルを持ってきて幹にかけ、肩絡みで引いてみる。僅かに動きはするが、とても森の上までは無理。更に考える。よしこうなったら根競べの持久戦。僅かに動いたら、ザイルで固定し幹が動き易くなる様灌木や土をどかし、再びザイルを引いて幹を上げる。結局この繰り返しを1時間も続け、遂に倒木処理に成功。
「今日は!先生いらっしゃいますか!」ひょっこり現れたのは大昔の女の子。「関原です。覚えてますか。40年ぶりです」 以前HPで見て山荘に興味を持っていたらしい。もうすっかり忘れていたが、どうも中学でフランス語をやっている時、関原雅美が生徒だったらしい。「先生は中一の時の私の担任でした。何だか先生たちがアルプスに出かけるので夫々の隊員がフランス語、ドイツ語、英語を担当し、先生はフランス語になったとかで」 そうそうそうだったな!「それでフランス語に興味を持って、高校でもフランス語をやりたいとカリタスに行ったんですけど、フランス語科に入るには中学で学んでいないと許可されず結局英語しか出来ませんでした」
5日
(日)
曇雨 西畑 雑草取り、人参播種、蕪収穫
倒木伐採、関原雅美来る、ビア瓶詰(昨日)

73409歩、9386、401Kcal
昨夜、何か破壊されるような鈍い音が2度程響いた。聞いたことのない鈍い音で、幾ら思い巡らしても何が齎す音なのか解らない。深夜それも雨では外に出てその音の原因を突き止めるのは、躊躇われる。悶々と眠れぬまま朝を迎え、奥庭に出てみると北の森の赤松が倒れ、池に覆いかぶさっているでは!あと2m程で山荘の建物を直撃する位置。前から気にはしていたが、建物までは届かないだろうと予測していた。まー予測通り、池で止まったからよかったが、森の木が大きくなると山荘の直撃は避けられない。陶房の森を伐採したように、池の奥の森も伐採せねばならぬが、いずれの樹も大きくて簡単に伐採出来そうもない。悔しいが業者に頼むしかないかな?
そうそう昨日届いた燻製窯セットを開けたら見事に割れていて驚いた。金属製かと思ったら陶器で出来ているでは!即配達業者を呼んで返品したが、美味しい燻製が食べられるのは、未だ暫く先のことになりそう。倒木、燻製窯破損と続いたアクシデントは、3度目の駄目押しにパソコンへと続いているよう。サブディレクトリーが変な動きをしていて、これから破損ページの修復にかからねば。
 
7月累計 138km、319m   総活動距離:759km457m    山トレ 計6回(+畑11日) 山トレ累計39回
 


2015年6月

30日
(火)

中畑
雑草取り跡の草集め、散水3
扇山EW
朝 12172歩、8520m、241Kcal

太陽光5万3千kwh達成
呆けたぜ!西畑の朝仕事を終え、人参の発芽を促す散水を止めたつもりで朝トレに出かける。バイクを走らせている時に「もしかすると散水器を止め忘れたか?」と疑問は抱いたが、いやそんなことはあり得ないと、そのまま朝トレへ。それから3時間近く経過し、写真を撮ろうと前庭に出て吃驚!西畑で水が吹きあげているでは!人参畑は発芽どころか、種が水に流され畑に川が出来てしまい悲惨。西畑から上がり、雑草取り専用の春水鍬を石卓に置いて、ゲートの散水弁を閉めて奥庭に戻る。春水鍬を石卓に置いたのは、散水弁の閉め忘れを防ぐ為。つまりここに春水鍬があると云うことは、未だ散水弁は閉まってませんよのサインなのだが、ついうっかり散水弁を閉めぬまま鍬を持ち帰ってしまったのだ。ショックは大きい。
今朝は昨夕時間切れで、刈ったままにしておいた雑草を熊手で集め庭と石段、畑を綺麗にした。清々しくなった庭を観るだけで、実に幸せな気持ちになる。特に石段は雑草取りは面倒で、段の1つ1つに深く根を張った無数の雑草には泣かされる。しかし刃の代わりナイロンロープを回転させるカルサーの威力は絶大で、実に見事に雑草を刈ってくれる。これなくしては、庭や畑の雑草にはとても立ち向かえない。畑でしっかり汗を流した後に山に登ると、全身の筋肉がほぐされるようで実に気持ちいい。畑と山では使う筋肉が異なり、農作業では局所的であった血の巡りが、登山で全身に広がり気分よくなるのだろう。その後の太陽風呂が畑と山での汗を一気に拭い落とし、何だか生まれ変わったように肉体が生き生きと甦る。さてそれでは暫くHPの編集に取り掛かろうかな!
 
29日
(月)
葡萄
西畑
雑草取り、胡瓜網棚作り
小倉山ZZ
18022歩、12615、556Kcal
今年は変なのだ。十数年咲き続けた百合マルコポーロが発芽せず、発芽したものの枯れてしまった山百合。百合にとって受難の年かと思っていたら、冬越しした錦鯉の一番大きなのが死んだ。冬越しした錦鯉が死んだのは初めて。更に例年たわわに実をつけるキウイが僅かしか結実していない。林檎畑の一番大きな樹に林檎が実を結んでいない。又春先に白い花を無数に吊り下げるエゴの樹が、花を着けなかった。そして奥庭の梅が見事に実をつけていないのだ。仕方なく、広瀬さんから採取許可を受けている原野入口にある梅畑に出かけ梅採り。その後梅ジュースを造り、夜は竹森川に源氏蛍を観に行った。扇山山麓の源氏、平家蛍双方が観察できるベストサイトからは蛍が消え、全く1匹の影すら無い。よく見ると小川がコンクリートで固められ、水田も田から水が漏らぬ様コンクリートで補強されているでは!この双方の工事で蛍は全滅してしまったのであろう。許されないぜ!だが竹森川の蛍は健在で、小学校裏だけでなく他の橋からも多数観察出来た。今朝は畑仕事も一段落ついたので、昨朝に続き朝トレで山に。木漏れ日の森の美しさを堪能。
28日
(日)
葡萄
西畑
雑草取り、モロッコ初収穫、茄子マルチ2
梅収穫、梅ジュース造り、蛍鑑賞
扇山WE
18986歩、13290、542Kcal
暫く雨模様だったので、夜明けの碧空に漂う雲がとても新鮮。富士山頂まで棚引く雲が徐々に薔薇に染まり、5合目の建物が朝日を弾いて薔薇の雲と目配せをする。《ほら今朝も畑に熱中して、富士山に来る気配なんて全くないよ。昨年は未だ雪がどっさり有る頃に来てくれたのに、すっかりお見限り》  そこで今朝はしっかり畑仕事を果たしてから、1か月ぶりに扇山へ。森の包容力に包まれ、とても豊かな気持ちになる。どんなに忙しくても、少し位アキレス腱が痛んでも、やはり山に登ろうとしみじみ反省。目白でも先週から朝トレを再開したので、山荘の朝トレも充分にケアしながら始めようとは思うが、アキレス腱痛はトラウマになっているので、一歩を踏み出すには、それなりの覚悟が必要。
高橋弘希の新潮新人賞を受賞した
「指の骨」と桜木紫乃のラブホを舞台にした連作短編集「ホテルローヤル」、高橋と同じく「楽器」で新潮新人賞を受賞した滝口悠生の「寝相」「愛と人生」を同時進行で読み鯵める。戦争を知らない世代が描いた戦争ものとして「指の骨」は、注目されている。まあまあの出来でこれから期待出来そうな若手。桜木は結構読ませる作品だが、底の浅さが見えてしまい残念!滝口は斜め読みしたくなる退屈で饒舌場面が続出。高橋源一郎が何故か「さあ大変、とんでもないところに連れていかれる。しかも元へは戻れない」なんぞと「寝相」の帯に記しているのが気になるが・・・。 
27日
(土)
葡萄畑 雑草取り、トマトにマルチ、モロッコ苗補充5
、ビア仕込み
10213歩、
7149m、348Kcal
先ずエアー抜き蛇口に、石油ポンプを利用して作ったポンプをはめ込み吸出しを試みる。うんともすんとも云わず、サイフォン機能は回復せず。次に屋根上のタンクに連なる2本の管を切断して、風呂へ落とす管の空気を直接抜くことを試みる。。サイフォン機能を回復させた後に切断部分を繋ぐ。何とも野蛮で乱暴な方法であるが、これなら確実に導水出来る。上手くすれば2分の1の確率で1本の切断で済むかも。運を天に任せ黒いホースを切断。切断した上部ホースから湯が噴き出す。やったー!このホースが屋根上のタンクから風呂へ湯を落としているのだ。下部ホースから水が噴き出せば、そのホースはタンクへ水を上げる為のもの。そうなったらその切断ホースは即繋いで、もう一方のホースを切断せねばならなかったのだ。ラッキー!出張費、技術代、部品代と費用は嵩み、うっかりミスの代償は小さくない。しかし再び同じサイフォン機能が失われた場合、今回の修理で繋いだホースを再び外せば、機能は復活させることが出来ると判明。全くの無駄ではなかったのだ。その上、修理人は「技術料金はサービスしますよ」と笑顔で答える。やったね! 
26日
(金)

林檎
西畑
西畑の未発芽隙間に人参播種、太陽温水器修理
茄子にマルチ、西畑モロッコに支柱
10083歩、7058
、344Kcal
杏子が熟してぽろぽろ落ちだした。先週あたりから熟しているのに気付き幾つか収穫したが、食べるのを忘れそのままにして置いたら腐ってしまった。今朝は収穫して即、朝食で試食。仄かに甘く、えも言われず上品な香りにうっとり。そうそう昨日うっかりして、水道バルブを閉めたまま太陽温水器の湯を風呂に落としてしまった為、導水管に空気が入りサイフォン機能が失われてしまった。業者に電話し空気抜きバルブを開き、エア抜きを試みたが水量は半分以下で、その上出てくるのは湯でなく水。つまり温水器から落ちるのでなく、温水器に上げる水がそのまま風呂に入ってしまっているのだ。いや違う。上部にエアーが入っていて、そこからちょろちょろ水が長いパイプを通って流れ、温水が冷水になってしまうのだろう。うーん、こんなドジを21年も使っている太陽温水器で仕出かすなんて、アンビリーバブル!しょうがない業者に来てもらうしかないか? 
第4週
22日
(月)
夏至

林檎
葡萄、西
唐黍、茶豆播種、モロッコ鉢仕込み
野菜収穫(初ピーマン、茄子、胡瓜)
春菊、大根、蕪、レタス、パセリ、じゃが芋

 7938歩、5556、270Kcal
薩摩芋・金時の苗の根毛を促すために池の畔に移植しておいたが、中々根毛が生えず今日まで放置。昼前に雨が降りだしたのでチャンスとばかり苗を中畑へ運んだが、中畑は草ぼうぼう。先々週に草取りしておいたのにこれじゃ移植出来ない。黙々と草取り開始。幸い燻製セット持参で駆けつけてくれた節ちゃんが手伝ってくれたので大助かり。苗を移植してから葡萄棚に出ると、此処も雑草天国。雨の中クラシックを聴きながら、唯押し黙って雑草取りに励む。雨の畑は泥んこになって、長靴なんぞ靴底に泥が堆く重なり悲惨だが、焦らずにのんびり、雨を愉しむ気分で雑草取りしていると中々いいもんだ!夕刻には青空もチラリ!テラスに燻製窯を出して山荘初めての燻製調理を試みる。蛸、ジャーマンソーセージ、チーズ、卵などを桜チップで燻製したが、時間不足か香りが素材に馴染まず今後の研究課題。朝から駆けつけ慌しく農作業、燻製晩餐を愉しみ甲斐路で帰宅。明日は箱根だとか、ご苦労さんでした節ちゃん!さてさて、一件落着したはずのサブディレクトリーだが、どうもその後も上手くいかず、現在もトラブルを抱えたまま。うーん、思ったより手ごわい。
21日
(日)
林檎
中畑
昨日西畑に人参2袋播種、雑草取り
金時20本中畑に移植

 13273歩、9291m、389Kcal
昨朝から新HPの編集を始め、山荘に来てから消えた魚の同定と文章をアップしこれで総て解決と安堵!さてサブディレクトリーはきちんとFTP転送出来ているかな?あれっ、マイコンピューターには確かに転送出来ているが呼び出せない。そこで夜中の12時近くまでああだ、こうだと試行錯誤を繰り返し、どうにか解決したが、朝になって編集を開始した途端、ネットからのアップが新HPしか出来ない。つまり昨夜と状態に戻ってしまったことになる。夜明けに起きて編集を始めた時は順調だったのだから、何処かのキー操作で元に戻る筈なのだが、解らない。悔しい!
ノーベル文学賞のパトリック・モディアノのかなりの力作と云われ、韓流「冬のソナタ」の源泉と云はれている
「暗いブティック通り」を読み始めたが、恐ろしくつまんない。呆れてものが言えない。失われた私を求めて旅に出る1人の男の内面を描いているのだが、同じテーマの「イヴォンヌの香り」の方が未だ、どうにか読める。一貫して失われたユダヤ人を追って小説を書いているのが評価されたらしいが、これじゃノーベル文学賞の熱が冷めれば読者は離れていくに違いない。
18日
(木)

目白 さぶディレクトリー
1か月の闘い終わる
長ーい長い闘いであった。サーバーにもう1つのフォルダを作るというだけの実に簡単で単純な操作で有ったはず。ところがどっこい1ケ月に及ぶ試行錯誤と悪戦苦闘に連続テロが加わり、本日どうにか不満だらけのサブディレクトリーが出来上がった。怠けて思わず安易なテンプレートを利用してサブディレクトリーを作成したものだから、酷い仕打ちを受けしみじみ後悔。仙人日記だけはテンプレートから標準モードに変換したが、他のページまで標準モードに変える気力は無い。先ずはお粗末ながらサブディレクトリーが出来たことを素直に歓ぶとしよう。あーそうそう、連続テロとはサブディレクトリー作成操作中に、過去のHPが何度にもわたって破壊、消去されたこと。その都度復活操作に追われ、作成めども立たず何度諦めかけたことか!
第3週
16日
(火)
西 じゃが芋収穫、分別収納
 10772歩、7540、370Kcal
眠る努力はしたが昨日と同じく寝付かれないので、思い切って起きて読書に熱中。あの不気味な村上龍の途中放棄した「昭和歌謡大全集」を再度読む。30代のおばさん集団「ミドリ会」と20代の変質男のカラオケ集団との殺し合いが次々エスカレート。双方の武器であるナイフが銃トカレフになり、更におばさん集団はロケット弾のM72A2LAWを手に入れ、深夜の浜辺でカラオケに興じる変質男達に発射。とまあ、しっちゃかめっちゃか。ロケットランチャーで仲間を殺され残された2人・イシハラとノブエは更なる復讐作戦を調布市の地図上に記す。そのセリフが面白い。「オマンコ1、スズキミドリ、とまず名前とオマンコマークを印し、大きくて歪んだ唇を描き、出っ歯にして、舌をベロンと延ばさせ、その舌の上にうんこを乗せ、鼻の穴を大きくデフォルメさせ、その中に鉛筆を突っ込んで、目を思い切り開かせて、吹き出しに「あ、いいわ、いいわ、もっと大きいの入れて」と台詞を書き込んだ。・・・ノブエにイシハラは、調布全体にでっかいオマンコマークを描きながら答えた。「簡単だよ、調布市全部を、吹き飛ばすんだよ」  面白いぜ龍君!確かに暴力と破壊の感性描写には卓越したものがあるが、真に迫れば迫るほど、それが等身大の龍自身であると、透けて観えてしまう。村上龍はこれ以上でもこれ以下でもないのだと、自ら語っているのである。
あーそれどころではないのだ。HPが壊れたままで修復の目途は立たず、目白での解決に一縷の希望を見出せるかがキー。
15日
(月)
西
葡萄
じゃが芋収穫0、ビア瓶詰め
 14318歩、10022m、496Kcal
やたらめったら生命が呼びかける。夜明け前の大地を耕していたら、北回帰線のほぼ真上にある太陽が高芝山の頂から不意に躍り出た。大気中の水蒸気のベールを通した白い太陽。遂に太陽が還ってきた。北半球の最奥部にまで達し生命の歓びを謳い上げる。この瞬間に生命は新たなる未来を懐胎するのだ。インカの黄色い芋と北灯りを収穫し、トマトやナスの支柱を立て直していたら今年初の夏野菜の実を見つけた。茄子、ピーマン、胡瓜がかなり大きくなっているでは!生きているんだなと、しみじみ眺めてしまった。ふと生命の滴るビデオをみる気になって、久々に生命の滴に心打たれた。生きていることの何と愛おしいことか!
節ちゃんが来たので手伝ってもらってビアの瓶詰めをして、熱中症になりそうな真昼間の畑に出て闘い開始。オクラ、アスパラが雑草にやられて元気がないので、集中して雑草除去に励む。汗びっしょりかいて太陽の風呂に入り、良く冷やしたビアをぐい!この瞬間が実に堪らん!
14日
(日)
林檎
葡萄
枝豆2袋、唐黍1袋播種
カルサーで畑、庭総ての草刈

14124歩、9896m、420Kcal
そこで復活出来ない14日の記録を再度書き直してみる。
又吉直樹が村上龍の
「コインロッカー・ベイビーズ」「第2図書係補佐」の中で好意的に取り上げていたので読んでみたが、相変わらずの暴力と破壊に辟易しうんざり。寧ろ同じ辟易さ加減でも未だ「昭和歌謡大全集」の方が救われる。それにしても暴力と破壊の精神的背景描写が余りにもリアルで、村上龍そのものが吐露されているとしか思えない。そう考えると村上龍はやはり相当ヤバイ人間である。昨夜は何故か目が冴えてしまい寝るのが面倒になり又吉直樹×せきしろの「カキフライが無いなら来なかった」と村上龍の2作品と中村文則の「銃」を読み続け、夜明けを迎えてしまった。
第2週
修復 ≪サブディレクトリー≫操作でこの3日間がマイコンピューターからもサーバーからも完全に消えてしまい、せめて万歩計の記録だけでもと、携帯から移した。消えた原因は明瞭。≪サブディレクトリー≫操作で、20150604のフォルダが大幅にリンク削除され過去データが観られなんくなってしまったのだ。そこでデーター消失の恐れがあったので、20150606としてフラッシュメモリに入れておいたのを04に入れ上書き保存してサーバーにアップし過去データのリンク復活に成功。しかし04に入れた6,7,8、14と今朝入れた15日のの記録は06によって上書きされたので消えてしまったのだ。しかしこの記録は未だ上書きされていない目白のマイコンピューターには6,7,8の記録は残っている筈。忘れて目白でサーバーからのインストールを先行させなければ、復活出来るかも?
8日
(月)
林檎
じゃが芋収穫計65kg、耕運機掛け
唐黍播種(西畑)、サブディレクトリ試み

1355歩7948m, 393Kcal
陶芸活動の日だが忙しくて、陶芸どころの話しではない。昨日は即畑に出て葡萄畑のアスパラ周辺の草取りを冨美代さんにお願いし、柵際の雑草取りと発芽してない場所をチェック。発芽してない場所とは、1か月前に播種し、もうとっくに発芽している筈のモロッコ、ゴーヤー、南瓜のエリア。鉢植えで発芽させた苗を、その未発芽部分に移植し、どうにか夏準備完了。玉葱は45kgを7つの網袋に入れてログの軒下に吊るし乾燥。その後直ぐに施肥、耕運機掛けをし今朝、潤かせておいた唐黍種を蒔く。石灰散布直後なので発芽しないかもしれないが、まー唐黍の生命力の強さに期待しよう。と云われて困った顔してる唐黍の表情が浮かぶ。≪こんないい加減な調子で畑仕事してるのだから、いつまでたってもうだつの上がらぬ見習い仙人なのよ≫と叫んでいるのは畑の雉。こいつ縄張り意識が強くてここ1カ月ばかり、山荘周辺でやたらと叫ぶ。昨日もバイクの直前を横切り、その美しい羽をひらひらさせながら、せせら笑うでは。≪いつまで山荘にしがみついているのよ。さっさと引退して目白に引っこんだら!≫ 
7日
(日)
西 散水、じゃが芋格納
アスパラ畑除草、玉葱45kg収穫

14892歩、10424m, 507Kcal
例えば宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」で又吉直樹はこう述べる。「宮沢賢治の幻想的な世界には、そのような凝り固まった観念がありません。現象として起こることを自分の感性に沿って甘受し受け入れるか否かの判断も自分で決定する世界です。・・・中略・・・固定観念や先入観に縛られた人間は銀河鉄道には乗れません。子供のために書かれた童話の多くが童話という枠を取ると魅力が損なわれがちですが、詩人宮沢賢治が書いた『銀河鉄道の夜』はカテゴリーにとらわれず霊的な力を放つ素晴らしい小説です」 核心を衝いた見方でこれだけで又吉直樹の文学に対する想いが熱く伝わって来る。「第2図書係補佐」は47冊の作品紹介と云う形のエッセイで、中々の優れもんである。
6日
(土)

無し 腹筋運動103回出来た嬉しか!
夏大根播種、茄子移植

79435560m, 269Kcal
雨が降ることがこんなにも嬉しいなんて!昨日は15時から降雨予報だったので、バイクを飛ばして西瓜、唐辛子、茄子、ピーマンの安くなった最後の苗を仕入れて移植。400円前後もする高い西瓜の苗もシーズンが終わる今時になると、半額以下で叩き売りされる。迂闊にも知らなかったのだ。20年も山荘で農業の真似事をしてると云うのに、例年高い苗を買って植えては、枯らしてしまい、西瓜なんぞ昨年まで3回、酷い時は4回と枯れるたびに苗を買い替え移植していたのだ。山荘は標高が高いので、平地で移植する時期には早すぎて寒さや霜で枯死してしまう。そんなことは解っているんだから、いっその事移植時期を5月下旬か6月初旬にずらせば、枯死は防げるし苗の値は下がるし云うことなし。だが、どうしても長い冬が終わり、やっと春の兆しが見える5月に入ると、もう体がむずむずして畑で遊びたくなる。未だ早いかなと案じつつ種を蒔き、苗を植えその後に寒気がやってきて発芽が止まり、苗は枯死。この愚かな繰り返しを20年も続けてきたとは、一体どこまで仙人は阿呆なのか!大いに反省すべし。
5日
(金)
林檎畑 腹筋運動0、でも103回
右腰痛取れず
じゃが芋収穫
88366185m, 296Kcal
終わった!サーバーからダウンロードさせた1万3千に及ぶファイルが、どうやってもこのHPのサイトに導けない。可能であることが解っていながら、為す術がない時、絶望して諦めるか、はたまた出来ないと云う事実と真正面から対峙し、その負の事実をエネルギーとして不屈の試みを実行するか?諦めるのは明らかに逃避以外の何物でもない。まーこの年になると諦観もまた人生也なんぞと、平然と厚顔破廉恥に自己弁護したりする。解っているのだ!問題は膨大に蓄積されてしまった1万3千に及ぶファイルにある。サブインデックスを幾つも作り、DV、畑、日記、山、蝶、虫・・・と資料を分散させてきたが、実はそれらは容量1Gのサーバーに1つのHPとして収められている。現在使用容量は900MB程で1GBの1割以下なので、安心してたのだ。ところが1つのHPの容量が大きくなると、HPビルダーの負担が大きくなり各種トラブルを生じるらしいのだ。解決策は現在の1GBのサーバーサイト内に、別のHPを作り分割する≪サブディレクトリー≫操作が必要になるらしい。こいつはサブインデックスを作るような簡単な操作ではない。さて、逃げるか戦うか!試されているな!
4日
(木)
西畑 腹筋運動2、何とか103回
右腰に昨日から痛み

じゃが芋収穫茄子マルチ、耕運機掛
生姜移植、畝作り

10314、7219m, 350Kcal
きっと今朝は0回と踏んでいた。1回目は痛くてこりゃ駄目だと諦めかけたが、2回目から腹筋出来るでは!しめたとばかり103回達成。腹筋運動出来ることが、これ程までに嬉しかったのは、立山の雷鳥ヒュッテで尾てい骨を擦り剥いて以来。つまり一か月ほどでまたまた阿呆な愚かな過ちを繰り返してしまったということ。しかし今回の右腰痛は原因不明なので恐れている。まーここ数日朝トレどころか夕トレまで再開したもんだから、アキレス腱だけでなく腰までもが抗議デモに参加し、≪もうこれ以上の酷使は許せない≫とシュプレヒコールを始めたのであろう。シュプレヒコールを無視して西畑に勇ましく出動。茄子苗にマルチし、じゃが芋を収穫し施肥、耕運機掛けと腰痛との熾烈な闘いを開始。痛くても何とか活動出来る歓びは、半端じゃない。この歓びは肉体パーツのシュプレヒコールに耳を貸さない横暴な支配者の独善に根差しているのだ。そうだ!俺は肉体の訴えを無視する愚かで独善的な支配者だ。シュプレヒコールをを無視した無残な結果は、当然総て受け入れようではないか。その為に肉体の一部もしくは総てを失うことになるかも知れんが、まーその時は一緒に滅んでくれ!なんぞと相変わらず阿呆な戯言をほざいて、今朝も畑仕事に勤しんだのでありました。
で、午前中の仕事であるHPの編集を始めようとPCを開いたら、≪サイトが壊れましたので開けませ≫ときたもんだ。今2時間掛かってやっと、サーバーからHPをダウンロードしサイトを復活させたと思ったら、どうもダウンロードしたファイルが異なっていたらしく、相変わらずサイトは開けず。シャーナイので、ページを呼び出し、差し当たりこの活動日記だけでもと、書き始めたのである。腰痛も治らぬ内に次なる試練がPCとは。本日の3つめの試練が待ち遠しいぜや!
3日
(水)
無し 腹筋運動4、僅か15回
右腰に昨日から痛み

ビア1次仕込み西瓜、トマトマルチ
46473252m, 153Kcal
季節が終わり西瓜の高い苗が、投げ売りになり100円前後となった。数百円で買った高い苗は移植に失敗し、枯死しつつあるので、その安い苗を思わず買ってしまった。序に10月下旬まで収穫が期待できる茄子、ピーマン苗も購入。昨夕、時間に追われるようにして苗を移植し散水。本来なら穴に充分散水し、化成肥料も加えてマルチすべきなのだが、夕闇が迫り、昼食抜きなので腹ペコでもあり杜撰な移植。しかし今朝目覚めてみると、嬉しいことに雨が降っているでは!随分久しぶりの雨なので、畑の野菜達はどれ程喜んでいるか目に見える様。現在書斎に置いてある外気温用温度計は17.9℃、室温21.8℃を示している。当然シャツ1枚では寒い。このまま午後まで雨が続けば、昨夕移植した苗も上手く着いて、元気に育ってくれるかもと期待してしまう。でも山荘周辺では、又明日から太陽ギラギラ予報。このまま週末まで山荘に居て苗の散水をしてあげよう。
2日
(火)
葡萄畑
WE
扇山散水4、南瓜支柱立て
じゃが芋収穫、西瓜、茄子、ピーマン苗植
14414
10089m, 498Kcal
薄手布団カバー、タオルケット、シーツ、枕カバー、パジャマ、テーブルクロスにしてるベトナム毛布を朝一で洗う。どうも明日辺りから梅雨の気配が高まり、からっと晴れる日が少なくなりそうなのだ。畑にはそれこそ恵みの雨がほしいのだが、梅雨に入ってしまうと寝具にとっては大敵。それから気になっていた南瓜の支柱立て。畑の彼方此方に勝手に生えて来た南瓜が、他の作物の生育を妨げるので、ポールを立て葡萄棚に蔓を導き、天空南瓜に仕立てようとの試み。毎年やっているのだが結局地べたに這いつくばって結実し、収穫前に虫に喰われ畑の邪魔者になって、天空南瓜は実現しないのだ。今年こそと長いポールでしっかり固定し、葡萄棚に導く作業をし、更に未熟なじゃが芋の収穫をし、林檎柵に散水し扇山へ。朝のストレッチでは異常なかった腰が、ある角度で捻るとかなりの痛みが走り、焦った。どの程度の痛みかと、ゆっくり扇山を登ってみたが、登る分には痛みは走らない。やはりある角度への捻りが痛みを引き起こすようだ。うーん、どうしたら治せるのか?
1日
(月)

全畑
EW

ZZ
扇山散水(奥庭も)
小倉山
16726
11708m, 458Kcal
睡蓮が咲き出し、アンネ薔薇は満開。キウイも咲き終わりに近く慌てて撮影。山法師が天辺から咲き出し松葉菊が咲き誇り季節は目まぐるしい早さで過ぎていく。睡蓮の葉に止まっている蜻蛉はお尻を水面に着け、しきりに産卵。普段は用心深くてカメラを向けると直ぐ逃げ去るのに、産卵に没頭している蜻蛉は、一向に気づかず葉の上にとどまったまま。心配していたアスパラも徐々に発芽しつつあり、オクラ、枝豆、唐黍も朝晩の散水のおかげで、すくすく発育。だが西瓜、メロンは枯死してしまい、仕方なく昨日5本西瓜苗を購入し、3回目の移植。今度着かないと、最早苗の販売時期は終わり、今年の西瓜は諦めるしかない昨日は甲府で34.5℃と全国で最高気温、5月の最高気温が各地で更新され畑も庭の芝もカラカラ。畑は自動散水があるが庭には無いので、庭用の20mホースを買ってきて散水機をセットしたが、20mでは奥庭が精いっぱいで、中庭に届かず、仕方なく西畑用のホースに散水機を繋ぎ散水。梅雨に入るまでは、この散水作業にたっぷり時間を奪われ1日はあっという間に終わってしまう。
6月累計 153km、322m   総活動距離:621km138m    山トレ 5日計6回(+畑14日) 山トレ累計33回


伐採で初めて見えた山荘全容 
2012年1月12日(土)晴 小倉山頂より

2015年5月

31日
(日)

34,5
全国
最高
全畑
WM
扇山散水(奥庭も)
7037
、4925m, 118kca
ビア瓶詰,西瓜苗5本移植
12882
9017m, 312Kcal
昨日、西畑から雑草取りを開始。中畑を終えて現在葡萄畑が終わりつつある。雑草が抜かれて畑が綺麗になると実に気分がいい。朝の散水も爽やかな気分で、畑仕事が愉しくなるのだから雑草取りは効果絶大。しかし奥庭の芝生が枯れたままで、一向に新芽が出てくる気配無し。昨夕から散水を始めたが、時既に遅しの感あり。今日ビア瓶詰後に芝に散水する20mホースを買ってきて、暫く散水してみようかな?それにしても先週末と同じく今週も、又しても雨予報が直前になって流れ雨量0.今朝何ぞ雨が降っている筈なのだが、ピカピカの晴天。幸い昨日に続き自動散水機が今朝も散水してくれたので大助かり!
30日
(土)
全畑
EN
P2峰散水、モロッコ播種
8735
、6114m, 239kca
雑草取り、ダイワハウス床見積
13942
9959m, 417Kcal
昨日は1年ぶりくらいに1日、2回のトレイニングをした。ちょっと冒険かなとも思ったが、4月には立山縦走をしているのだから、今更恐れてどうするとばかり登山口へバイクを走らせる。上条峠も1年ぶりになるのでは!随分長い間、左脚アキレス腱負傷の為、トレーニングを控えていたが、これで本格的に復活出来たら嬉しいのだが、そう現実は甘くない。気を付けねば再び朝トレの出来ない地獄の日々がやってくるのだ。と自覚しつつ今朝も扇峠からP2峰を経て北峠へと稜線を疾駆。流石に昨日から連続3つめのトレーニングとあって、左脚アキレス腱に痛みが復活。桑原、くわばら!ここ2日の散水と、自動散水のおかげで枯死寸前の苗が一部ピンとしてきた。しかし問題のメロン、西瓜は残念ながら生き返りそうもない。
「迷宮」の最後で中村は迷宮入り事件・折鶴事件に惹きつけられた人々をこう語る。「つまりあの事件は、世界に適応する前の兄の欲望の強大な発露を、兄よりもっと世界に適応する前の妹が、兄の欲望を越えるほどの自然さと無邪気さで、兄をその欲望ごと始末した結果なのではないか?だからこそ、あの事件は様々な人間を惹きつけたのではないだろうか?内面に暗部を抱える者たちを、そしてそんな自分を始末してもらいたいと思っている人たちを」 迷宮に陥った中村そのものが赤裸々に語られる部分である。
29日
(金)
全畑
EW
KRk
扇山散水3
7775
、5442m, 197kca
西畑雑草取り上条峠
  17755歩12428m, 535Kcal 
残念ながら先月19日に水源地に播種した向日葵は、ごく一部が発芽したものの野生動物に喰われてしまい全滅。原野を向日葵で埋め尽くす作戦は挫折。それどころか26、27日と続いた高温晴天で畑のメロン、西瓜苗9本が枯れ、更に茄子、ピーマン、獅子唐苗などがほぼ枯死に近く被害甚大!昨日は山荘到着後即散水に励み、夜は自動安水もあったので、幾らかは持ち直しつつあるが、苗は買い足して植え直さねばならない。それにしてもメロン、西瓜は苗そのものが高いのでダメージは大きい。
又吉直樹の「第2図書係補佐」 中村文則の「迷宮」、
「世界のはて」が山荘机上に並んでいる。未だ読み始めていない「第2図書係補佐」をぺらぺら捲ったら、おりゃ!2人の対談が巻末に出ているでは!嬉しくなって斜めよみしたら、先日TVでのインタビューで話していたのと同じような芥川のトロッコの話をしていた。又吉が中村の本質的な暗さに惹かれるのは当然と云えば当然。太宰の「人間失格」にのめり込んだ又吉に対し、中村はこう語る「人間失格と云うタイトルを見て、あぁ俺は人間失格だから、これを読まなければならぬと思い、デパートの本屋さんで買って。で、あぁ、ここに俺がいると思ったわけです」、この存在にかかわる本質的な暗さを、理解し共感出来るのは果たして喜ばしいことなのか、嘆くべきことなのか?
第4週
25日
(月)
全畑
ZZ
小倉山散水
7557
、5289m, 259kca
ダイワハウス点検
10734
7513m, 364Kcal 
竹森林道は一番手前のゲートから閉じられ、林道そのものも落石など散乱し、かなり荒れ始めている。しかし林道としての機能は維持してるようで、現在も伐採用のケーブルが張られ、伐採跡地にも害獣侵入防止柵が巡らせてある。随分久しぶりの高芝山で、山頂標識には杉の脂が一筋こびりつき、それなりに長い星霜の流れを感じさせる。下りは殆ど山荘までエンジンを切ったまま走り、静かな山の散歩を終えた。気を良くして今朝も散水後、ゴミ出ししそのまま小倉山へ。朝日の差し込む森に檜の幹が紅い影を落とし、実に幻想的。うーん、小倉山も、もうすっかり我が心象風景の一部となって住み着いているんだなと実感。
24日
(日)

全畑
SW
散水
2771
、1939m, 88kca
高芝山,散水
11075
、7752m, 345Kcal 
2台目もヤマハのアプリオなのだが、軽快で乗り心地抜群。20年前の1台目と異なり、エンジンキーにロックが付いていて、そのロックを解除するレバーとキーの差し口があり使い方が解らず面食らう。そう云えば先日コンダオで乗ったバイクにキーロックがかかり、知らなかったので大慌て。あれキーの差し口を蓋が覆ってしまった。どうしよう!仕方なく地元民に訊いて、初めてバイクのキーロックを知ったのだ。当たり前のことだが、総ては進化し続け、同じ物を使い続ける者は、使い続けた物と同じく時代に取り残され、浦島太郎にならざるを得ないのだ。さて1台目バイクも昨日タイア交換し、ガタガタになった部分を修理し荷台を溶接し生まれ変わって再度山荘にやって来た。さて初ツーリングは高芝山にでも行ってみるか?
23日
(土)
全畑 散水
3728
、2294m, 106kca
釉掛け予定が大皿素焼き破損で断念
ログ掃除、車ワックス塗り、
茄子、ピーマン、プチトマト苗植え
修理バイク戻る
12066
8446m, 402Kcal 
全く予期してなかった2段目の大皿が爆裂。練りも乾燥も充分で割れる要素は無かったので、20日の素焼きから今日まで割れてることに気づかなかった。最上段なら見えるので当然気づくが、2段目だったので観えなかったのだ。釉掛け用のテーブルも奥庭にセットし、準備万端整ってから窯の蓋をあけ、テーブルに素焼き作品を移し、2段目の棚板を上げて愕然!メインの一番期待していた大皿が無残に爆裂。火口に近い部分だけ砕けているので、原因は明らか。数回にわたり着火後の火が消え、石油が管から溢れ出し、その都度着火のやり直し。着火後の油糧が不足し消火、その後消えた状態で石油が出続け管から漏出したのであろうと判断。着火後の油糧を1.5から2.0に増やしてやっと連続燃焼に漕ぎ着けたが、油糧を増やしたので、当然初期の火力は強くなり、作品は急激に熱せられ、全体が温まるまでに時間を要する大皿作品は、火口と反対部分では大きな温度差が生じ爆裂に至ったのだ。悔しい!今までで一番手をかけ、細かい彫りを入れたり、全体のフォームを何度か調整し、今度こそ今までに無い最高作品に仕上げてやるぞと意気込んでいただけに、心底くやしい!仕方なく釉掛けを中止し、長らく放置してあるログの清掃。ドアーを開けてこれまた吃驚!カメムシの死骸が床一面に広がり、とっても使える状態にないでは。室内の家具を外に出して、本格的に掃除機を掛け、雑巾がけしすっかり綺麗になった。うーん、気持ちいいな。その気分に浸っているうちにと、これまたもう数カ月も掃除してない車の手入れ。水拭きし、ワックス塗りし、車内のカーッペットを洗う。その後、枯れてしまった苗を買い出しに行って畑に移植、散水。
22日
(金)
全畑 果樹消毒5
2650
、1855m, 87kca
HP全体像消失リセット、転送設定
5300
3710m, 174Kcal 
酷い目に遭った。HPを開いたが全体像が開かず、新規の転送設定しか出てこない。おそらく昨日の未使用ファイル削除の項目に紛れ込み消えたのだ。午前中掛かってジャストシステムと共同でリセットしたが、リセットすると転送設定も新たに設定せねばならないが、設定に必要な項目を入れても設定できず。ヤフーに確認しようと何度も試みたが失敗。しかしどうにか古いメモからユーザーIDを2つ見つけ出し、dwcgc750で設定に成功。何度も試すと自動的に設定不能になると云うシステムをすっかり忘れていたのだ。だが新たな問題発生。リセットして繋げたHPが何故か3月20日までのHPで、それ以後が消えているでは!そこでこれは目白PCから山荘PCに失われた部分を転送するしかないと判断。つまり目白に帰らぬ限り最早、HPの編集は出来ないと諦めた。夜ベッドに入った瞬間、気が付いた。そうだ!サーバーにアップしてあるファイルを山荘PCにダウンロードすればいいのだ。
そこで1Gにも及ぶ膨大なファイルのダウンロードに着手。あんまり時間が掛かるので、再度熟考。3月20日までは確かにファイルがあったのだから、総てをダウンロードしなくてもいいのでは!確認のためダウンロードを中断し、調べたら確かに3月20日以前のファイルは既に、ダウンロードされているでは!そこでながーい作業にやっと終止符。さてこれで無事に目白への転送も出来るのだろうか?未だ不安は残るが・・・
            ダーズバンDF                       オーシャイン水和剤
林檎:桃芯喰蛾、葉巻き虫、桑粉貝殻虫、林檎綿虫、毛虫         赤星病、黒星病、黒斑病
梨  :芯喰虫、葉巻き虫、桑粉貝殻虫                     うどん粉病、斑点落葉病、煤点病、煤斑病
PC編集中のサイト名が消え、編集できず午前中かけて修復を図ったが失敗。消えたサイトに20150522と名づけindexに接続したが3月までのHPが現れ転送できず。
転送してしまうと、ネットにアップしているHPが3月までのページになってしまうので、最早目白に帰って山荘PCに転送するしかない。くそー!
21日
(木)
葡萄
茄子マルチ4
2822
、1074m, 88kca
胡瓜苗5本、茄子、唐辛子移植
8565
5995m, 291Kcal 
夜中に激しい雷鳴と雨。ベッドから観える稲妻の美しいこと。冷たい雲と暖かい雲の激しいエネルギーの交換に過ぎないが、その刹那の美に深く心を奪われる。雷雨によって洗われた透き通った碧い空に最初の光が走る。何と光は北回帰線の位置に近い高芝山の頂から発しているでは。ボーンシルバーの角の間に高芝山と太陽を入れてパチリ。富士山では雪だったらしく、夜明けと共に現れた富士は真っ白。一瞬にして冬に逆戻り。北から寒気団が南下して来たための予期せぬ慈雨に感謝!おかげで今朝の散水はやらずに済んだので、茄子苗に段ボールマルチをした。数日晴天が続くと、茄子苗は直ぐ枯れてしまい、毎年泣かされるのだ。トマトにもマルチしたいが段ボールが足りない。マルチシートを使う手があるが、廃棄物となったシートが環境汚染を引き起こすので使いたくない。
20日
(水)


雷雨
全畑 小松菜、胡瓜播種4、散水、西畑刈
素焼き火入れ
4149
、2904m, 139kca
やっとベトナムHP着手、じゃが芋草取り
7169
、5018m, 238Kcal 
焦った!食べたのは確かに採りたてのじゃが芋の筈なのに、口に居れたら、とろりと融けてクリーム・ポテトなのだ。耕運機を掛けていたら邪魔になったので、まだ未熟だけど引っこ抜いたら、小さな芋が付いていたので捨てるのはもったいないと、油で揚げたて吃驚!小さなじゃが芋が美味しいのは知っていたが、成熟前の小さな芋も美味しいとは全く知らなかった。ビアの摘みに最適で、他の料理には目もくれず、じゃが芋だけをペロリ。実に嬉しい発見である。今年は西畑にも葡萄畑、林檎畑にもたっぷりじゃが芋があるので、未熟なじゃが芋を幾ら採っても、収穫に支障無し。これから毎日大いに、この小さな未熟じゃが芋を愉しもう。反対に葉を食べる玉葱が育ちすぎて花が咲いてしまい、葉が硬くなり最早食用に適さず、抜いて捨て玉葱のみ保管。朝9時より畑、庭に出て16時まで昼なしの連続7時間働きクタクタ。此処までやるとヤッター!と充実感たっぷり。
今朝は散水が主で、小松菜、胡瓜の種蒔と西畑のカルサー掛け。これで4つの畑の夏のプログラムはほぼ終了。やっと余裕を持って、素焼きのための窯の火入れが出来た。しかしこれが上手くいかず、何度やっても途中で火が消え、不完全燃焼を起こし、白煙が外部に吹き出し、パイプから油が漏れ、窯の中は煤で真っ黒。4回やり直し現在未だ不安定で果たして焼けるのか不安。前からこの傾向はあったので、何か怨本的に問題があることは確か。一度業者に観てもらわねば!
19日
(火)

無し 筋トレ、ストレッチ4
718
、502m, 23kca
倒木伐採、トマト支柱立て、
葡萄畑の雑草除去、唐黍播種、
葡萄畑耕運機掛け
17726
12408m, 563Kcal 
そうだ!一昨日の散水機の操作を忘れないうちに記しておこう。西畑の一番下の散水機が回らなくなり、古屋さんに来てもらったが、水圧が強すぎて回転しなくなったので、散水機の下のバルブをちょっと閉めて圧を弱めるだけでOKとのこと.そう云えば確か以前も、そんなことがあってバルブ操作を教えてもらった筈なのに、すっかり忘れていた。ところでそのバルブ操作をするには自動散水を手動で散水させ、実際に散水機を動かさねばならない。短時間なので手動にしてもいいかと散水を開始した途端、自動散水の管理人・坂本さんがとんできて「勝手に散水しては困る」と云う。事情を話し了解してもらったが、昨年も同じクレームがあっただけに、気にかけていただけに残念!
今朝は珍しく期待の雨が降ったので朝の畑仕事はカットし筋トレ、ストレッチのみ。502m歩行、23kcalに相当する運動量しかしてないと、どうも体が目覚めなくて調子が出ない。雨が上がったら、早めに畑に出て仕事を始めるとしよう。
18日
(月)

葡萄畑 枝豆、ゴーヤ、胡瓜播種3、支柱立て
4307
、3014m, 147kca
生姜種植え、中畑畝作り、
14530
10171m, 441Kcal 
どうしていいか解らないくらい山荘の仕事が溢れ、優先順位が付けられずあっちに手をつけ、新たに他の仕事に気づき、慌てふためきこっちに手をつけるという具合。しかし徐々にではあるが、確実に畑にお馴染みの夏野菜がそろい始めると嬉しくてワクワクしてしまう。今年こそ西瓜、メロンを上手く育て、烏や鹿、猪に喰われぬ様にしなくてはと、西畑と葡萄畑の双方に苗を移植しマルチを施す。滝下のクレソンも雑草が凄い勢いで蔓延り、抜いてやらねばならぬが、クレソン自体も繁茂し採り切れない。
昨日は各種の苗、合板2枚の買い出しにバイクで出かけたが、山荘前の急坂を下った途端エンスト。あれ、まさかと思ってメータ^を観たらガス欠では!JAで給油しようとそのまま下ったが、考えたら昨日は日曜日で休み。仕方なく更に下のスタンドを目指し、バイクを押して歩いて行ったらガーン、ここも休み。更に駅に無って歩き、どうにか給油しホームセンターへ。
17日
(日)
葡萄畑
西畑
西瓜、ゴーヤ苗植え、芝刈り、雑草刈り3
5550
、3885m, 186kca
網戸入れ、西瓜、メロン、トマト、ピーマン
獅子唐、里芋、金時を植える
ビア仕込み、西畑畑管修理、PCインク購入
14998
10498m, 512Kcal 
コンダオ諸島に行っていたので9日間も畑をほったらかし。奥庭の芝生には驚いたことに1m近くも伸びた竹が数十本ニョキニョキ。発芽したばかりの人参、大根、春菊、蕪、唐黍など全滅かと恐れていたが、12日に台風崩れがやってきて雨をもたらしたらしく、生き延びていたので嬉しか!ここ数年元気が無かったクレマチスが、5つもの大輪を開き、1株だった碧いジャーマンアイリスも増えて花開き、山荘の森では春ゼミも啼き出し初夏の佇まい。
コンダオの
5つ星ホテル、6センシズがあまりにも快適で持って行った本を読むひまなくて、持ち帰った「火花」を昨夜一気に読んだ。又吉直樹がお笑い芸人の片手間に書いた安直な本だろうと思っていたが、嬉しいことに大間違い。豊かな発想と思索、そしてぐんぐん惹きつける文体。喫茶店のマスターの厚意を無下にしたくないという気持ちは理解できる。だが、その想いを雨が降っていないのに傘をさすという行為に託すことが最善であると信じて疑わない純真さを、僕は憧憬と嫉妬と僅かな侮蔑が入り混じった感情で恐れながら愛するのである。この神谷に対する徳永の感性描写だけを観ても、又吉直樹の優れた半端でない文学への想いが計り知れる。
第3週
7日
(木)

葡萄畑
西畑
林檎畑
散水
2999
、2099m, 99kca
8098
、5668m, 268Kcal 
「どうしてそんなに早く登れるのかな?」「あのね、幼稚園のローテーションなの」「えっ、何ローテーションって?」「それはね、寒い時でも裸になって外に出て走ったり、跳んだり、登ったりするの。それで卒園式では高尾山に登ったの」・・・小倉山に登りながら交わした美優との会話で、始めて美優が山に強い訳が解ったのである。ふーん、そうだったのか。小倉山を走って登る美優の体力は、1年中続けられた幼稚園のローテーションによって作られたんだと納得。その美優も天井裏のガニメデから屋根に出るのは、怖いらしくて抱っこしてあげるから出てごらんと云っても尻込み。処が雅輝は、屋根のガラスドアを開いた途端、屋根に飛び出し、最初は両手で屋根にしがみついてはいたものの、直ぐに立ち上がり手を高く挙げ踊り出すでは!こいつには度肝を抜かれた。「落ちたら巣ぬぞ!」と脅したが、どこ吹く風で大喜び。この雅輝の無鉄砲さと動物への興味は、どうやら美優のローテーションのような、確とした切っ掛けがある訳では無く、天性のものらしい。
中村文則の
「何もかも憂鬱な夜に」、「王国」がとても面白い。彼が内面い抱えている問題が、存在そのものの重さであるとは気づいていたが、初めて読んだ「掏摸」では、それ程深刻な問題とは思わなかった。「何もかも憂鬱な夜に」では、施設で育った文則の分身でもある刑務官が未決死刑囚・山井と向き合い、何故山井は控訴せず死刑を望むのかを問う。「悪と仮面のルール」と同じく「王国」では、究極の悪とでも云うべき存在の精神的構造に絡む背景が、これまた文則の重い哲学によって展開される。忙しくて読み切れないから、未だ読んでいない又吉直樹の「火花」と一緒に明後日9日からのベトナムDVに持っていこうかな。
6日
(水)
葡萄畑
西畑
南柵側菜花抜き南瓜移植、散水
6390
、4473m, 152kca
唐黍播種、中畑、林檎畑の雑草取り
21235
14864m, 504Kcal 
雅輝の虹鱒を追う執念が、とても5歳児とは思えぬ凄まじさ。畑で使い古しただぶだぶの大人の軍手をはめて、逃げられても逃げられても果敢に突っ込み、追い続ける。幼児用のプールでの鱒掴み取りが終わってからも、高学年用の小川に入り泥で濁った流れに見えぬ鱒を追い続ける。更にその高学年の掴み取りが終わってからも、小川での釣りが残っていると知り、用意されている10本の釣竿が空かないかと、釣り人の周りを徘徊し「あーあー未だ空かないかな?」と何度も嘆く。獲れたのは2尾だけであったが、その健闘ぶりは実に見事であった。今まで山荘に来た妖精たちには、決して見られなかった持続する目的意識。生き物に対しての興味が旺盛で、諦める事を知らない気迫には参った。未だ良く喋れなかった雅輝が僅か1年ほどで、これ程までに成長するとは心底驚いた。
美優がまた一段と可愛らしくなったが、こちらはこちらで素晴らしい体力と前向きの太陽の様な明るさを身に着け、前回は登ることすら考えられなかった小倉山を、実にスイスイと走るように登ってしまった。まーどうせ途中で嫌になって「もう帰る!」なんて言い出すと思っていたが、とんでもない何度注意しても走って登るのを止めず、途中から「桜咲く4月の・・・」の歌を歌い出し、それでも未だ余裕綽々。急斜面に差し掛かると落ちていた枝を拾い杖にし、暫く歩いてその効果を確かめるや否や、次にもう1本を拾い2本杖にしてスイスイ。「せんせもこうして登ったら?」と教えられ実に嬉しくて参ったぜ!この生まれながらにして備わっているとしか思えぬ知恵を美優から引き出したのは、きっと山荘の森に違いない。仙人からご褒美の小さなウクレレをもらい美優は大喜び!枯葉集めのご褒美に雅輝には甲虫の幼虫を2匹やったが、歓びようが半端じゃない。餌用の腐葉土をせっせと集め、更には向日葵の種蒔で見つけた黄金虫の幼虫を見つけ、ダンゴ虫を見つけ大興奮!飛んできて腕や服に止まるてんとう虫にも大はしゃぎ!
うーん、未だこんな子供が居るんだと、仙人が痛く感心し大喜びしたのは云うまでも無し。
5日
(火)

テラス
小倉山
ZZ
冷凍庫清掃、テラス卓作製
2144
、1500m, 71kca
橋野(美優7歳0カ月、雅輝5歳3か月)l
枯葉集め、魚掴み獲り、向日葵種蒔
18284歩
12798m, 611Kcal 
気になって気になって仕方なかった冷凍庫清掃、何もハッシー一家が来ると云う忙しい朝にやらなくてもいいのに、朝トレ前に始めてしまった。汚れも気になっていたが、解凍しないと掃除出来ないので、総て食品を出して段も外して徹底的に掃除。30分以上かかって綺麗にしたが、段を入れようと思ったら、組立てられない。まさかたった4枚の組み合わせに手間取るとは!老化現象とは実に恐ろしや、なんぞと老化のせいにして、どうにか組立も完了し、おービューティフル!これで今まで何が冷凍してあったか、定かではなかったが、魚、刺身、生海苔、肉、コーン、干柿、枝豆等の数量も明確になったぞ。序に轆轤室に置いてある冷凍庫も覗いてみたら、一部汁が漏れ出し、こちらも要清掃。でも後にしよう。その次はテラスのテーブル政策が急務。ハッシー一家が来るので、テラスで富士山を観ながら食事をさせてあげたい。処が長年の使用で屋外テーブルが反ってしまい、とても皿やグラスが置ける状態ではない。先週まで使用できたが、悠樹が2,3日と来ていたので屋外にテーブルを出しっぱなしにしておいたら、見事反り返ってしまい最早使用できず。新たに合板を買ってきて作るとなると間に合わないので、陶房の合板を2つに切断して急遽テーブルに作り変え。
5月累計:136km245m  総活動距離 467km453m   山トレ 6計6回(+畑8日) 山トレ累計27回

2015年4月

月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
30日
(木)
西畑
葡萄畑
耕運機掛けと畝作り、散水
6620
、4634m, 171kcal
9423歩
6596m, 262Kcal 
昨日野菜苗を計15本購入し、試しに移植。もっと早く移植し収穫を早めたいのだが、山荘では未だ霜が降りる危険性があり、移植を控えていた。今後1週間の予報では霜を齎すような寒気団は来ないようなので、とりあえず15本だけ移植してみたのだ。そこで遅れていた畝作りに着手せざるを得なくなり、昨日から平地になっている畑に手を入れはじめた。冬に耕運機掛けをしておいたので充分土は柔らかくなっている筈と畝作りを開始。あれっ!既に固くなってしまって上手く畝が作れない。6列も悪戦苦闘して遂にギブアップ!耕運機を出して、最初から耕作のやり直し。うーん6列の畝作りは完全に無駄だったことになる。しかし以前のようにガックリして、落ち込むようなことは無い。雄洋に構え、畑仕事が増えたことを歓ぼうと、敢て呟いてみる。
29日
(水)
西畑
葡萄畑
葡萄、無花果の消毒、耕作
4950
、7465m, 171kcal
トマト、茄子、ピーマン各5本移植
12976
、9083m, 366Kcal 
昨日うるかしておいた唐黍1袋とオクラ2袋の種を葡萄畑に蒔く。唐黍は2粒づつ蒔くのだが、両方発芽するとどちらかを間引きせねばならず、可哀想なのと勿体無いので、嘗ては移植したりしてみた。が、移植後の苗は育ちが悪く結局無駄になる。そこで今朝は思い切って1粒づつ蒔いてみた。これで発芽してくれれば、無駄が省ける。発芽しなかった部分には再度播種せねばならぬが、そうなると今度は開花期間がずれてしまい受粉が上手くいかない。唐黍は同種の花粉しか受け入れないので、同時期、同種の開花が欠かせないのだ。モロッコはひ弱なので発芽までの水遣りと発芽後の雑草取りが不可欠。ある程度育つと、ひ弱さはすっかり影を潜め、大きく丈夫な幹に美しい花を次々と咲かせ、結実する。さて今年は?
28日
(火)
西畑
葡萄畑
2回目人参播種、ほうれん草収穫耕作
7967
、5576m, 280kcal
果樹消毒、モロッコ移植、池浚い植
12084
8458m,422 Kcal 
左アキレス腱の腫れが酷くなってきたので、せめて腹筋くらいは出来ないかと、皮が剥けて痛みのある尾てい骨にドーナツ型座布団をあてて、やってみた。50回でギブアップ!これ以上続けると、明らかに椅子に座ることも儘ならぬ状態になりそうなので中断。その代わり畑仕事はばっちり。人参用の深い穴を掘り、水が貯まるまで数十分水を流し続け、その後播種し、土を被せ、更に散水。最後のほうれん草畑も、収穫後に施肥と耕作。今日は果樹の消毒、鉢植えで発芽したモロッコの移植、可能なら素焼きの準備もしたいのだが?
西側の柵際にモロッコ移植、重い腰を上げて林檎、梨、柿の消毒をしたが、肝心の葡萄の発芽が遅れているので消毒を忘れてしまった。林檎は1本が完全に枯れてしまい、葡萄は5本の内1本が発芽見られず。矢張り年10回程の小まめな農薬散布をしないと果樹は虫に喰われ枯れてしまう。
27日
(月)
葡萄、西畑
葡萄畑のマルチ、西畑の散水
芝刈(奥、前庭と西畑)
3842
、2689m, 128kcal
芝刈、挿し木薔薇移植、人参、レタス播種
11679
8175m, 400Kcal 
実に嬉しい!雪山から帰ってきて畑仕事が出来るなんて何たる贅沢。早朝から畑に出て農作業開始。畑がどんなに待っていてくれたか、その気持ちが伝わってくるとは驚き。3日間雪山を駆け巡って、全く異質な世界に居たからこそ、畑の気持ちが理解出来たのだろう。新たな視点から山荘活動を観ることが必要なのだと実感!登山前の23日に大根、蕪、春菊の種を急いで蒔いたが、その後雨が降って無いので、当然発芽は期待できない。
でも生命力の強い大根位はと、西畑に出てみると、発芽の気配も無し。心を込めて散水開始、乾いた茶色の土が濡れて黒々として来る様が、土の中で眠る種たちの歓びに見えるのである。20年掛けて遂にここまで畑と交流が出来るようになったかと感無量!
26日(日)   晴
奥大日岳 ヒュッテ→奥大日岳(2611m)
→ヒュッテ→大町→山荘
2158215km107m
658
Kcal
ヒュッテ発7:10→中部雪庇崩壊のクレバス帯で撮影→奥大日岳10:00着、10:30発→上部雪庇崩壊のクレバス帯で撮影→ヒュッテ着12:20、(入浴着替え、ビア乾杯)14時発→室堂ターミナル15時着→扇沢16:45着、17時:00発、信濃大町着17;35、18:02発、松本発19:35→甲府21:36発→東山梨着21時53
室堂乗越への急雪壁の登りも雪がクラストしてるので、そう大したことなく稜線まで出る。稜線で3人の登山者に会う。連休前の4月とあって、登山者は少なくとても静か。今日は朝から大快晴で、全く雲1つ無く風も時たま吹く位で絶好の登山日和。下部の雪庇崩壊のクレバス帯で撮影。今年は例年より4m程雪が多く、雪の大回廊は見応えがあるとの情報だったので、雪庇崩壊の規模も大きいのではと期待。しかし期待していたより遥かに規模は小さくガックリ!登頂後も山頂近くの雪庇で撮影するが、いい画像は撮れなかった。帰着後、熱くて中々入れない温泉に大量に水を入れ、何とか温泉に入り、ビアで乾杯!もう2度と来ることは無いだろうと、雪の剣、立山の雪に別れを告げる。
25日(土)   快

立山縦走 別山(2874m
真砂岳(2861m)
富士折立(2999m)
大汝
山(3015m)
雄山(3003m)
2336316km354m
566
Kcal
ヒュッテ発7:30→別山乗越9:30、10:30発→別山11:30→真砂岳12:30→富士折立13:30→大汝山
13:50→雄山14:00、14:30発→室堂平散策→雷鳥沢ヒュッテ16:00着 (村上19:00着)
酷いことになった。朝の腹筋をヒュッテの薄い敷布団の上で103回やったら、尾てい骨部分の皮が剥け、痛いの何の!左アキレス腱痛に加え更に痛みが加わり、とても快適な登山など期待出来ない。昨日、雷鳥荘上の榛松で番の雷鳥に逢ったが、今朝は別山乗越の下で未だ若い番と出逢う。剣御前小屋は今日から営業開始とかで、従業員が忙しそうに立ち働いていた。休む場合はザックを外に置いて、中での飲食は禁止だとか煩いので、外で村上の来るのを待ち、結局1時間程、誰も居ない別山乗越で過ごす。3年前はこの辺り彼方此方で雷鳥を観たが、今年は全く姿を見せない。アイゼンを脱いで別山までのんびり歩く。山頂に標識無く、ただのちょっとした山稜の出っ張り程度。此処だけ無いのかと思ったら、真砂岳にも無く最高峰3015mの大汝山も、岩に古びた小さな標識が置いてあるだけ。富士の折立も小さな道標があるだけで峠のような雰囲気。雄山直下だけ急な雪壁がありピッケルの出番。それ以外は未だ4月だと云うのにアイゼンを必要としない稜線。昨日に続いて2度目の雄山登頂。アイゼンを脱いでさっさと下る。龍王岳から浄土山まで更に縦走して、浄土山から直接室堂に下ろうと思っていたが、アキレス腱のことを考え、一乗越からのんびり室堂に下る。室堂山荘から室堂平を突っ切り雷鳥荘へ出ると、雷鳥沢ヒュッテまでは近い。遅くても今日は18時の夕食mでには帰ると思っていた村上が、今日も19時帰着。ご苦労さんでした。
24日(金)   晴
立山 室堂(2450m)→立山雄山(3003m)→雷鳥沢ヒュッテ 
2179015km253m
665
Kcal
山荘6時半→東山梨6:56→大町10:30発→室堂13:30発→一乗越14:30→立山頂15:20着→15:50発→16:50室堂(デポ回収)→雷鳥沢ヒュッテ17:40着( 村上19:07着)
1月元旦の三つ峠以来、4か月振りの復活登山なので、先ず足慣らしに左アキレス腱を庇いながら、雄山までおっかなびっくり、ゆっくり登る。途中、道標のポールを立てている管理人が居たので、5月15日までの剣登山規制である事前届け出について訊いてみた。特例として室堂、剣御前小屋での当日届出も受理するとのこと。このままアキレス腱の調子が良く、天候も安定してるなら、明日は剣に行こうかと思う程、アキレス腱の調子は悪くない。しかし室堂から雪の剣までの往復はかなりハード。復活登山であることを忘れ、調子の乗って剣まで飛ばしたら氷の山稜でアイゼンの前歯に力を掛け、アキレス腱を伸ばした途端、プッツンと云うことにもなりかねない。矢張り慎重に構え、明日は予定通り立山縦走としよう。夜は痛み止めのロキソニンを2度服用し、アキレス腱に言い聞かせる。「明日も頑張っておくれ!」 これから3日間、この痛みどめを飲み続けねばならないのだ。
第4週
20日
(月)

葡萄畑
アスパラ種蒔(中畑)、畝作り(葡萄畑)
7482
、5237m, 203kcal
12871
、9009m, 383Kcal 
水源地の森に向日葵種蒔をした後、序に陶房の縁にも向日葵種蒔。こちらは鶏糞を入れたので大きく育つだろうが、水源地の向日葵は時間的余裕がなかったので、施肥せず痩せた荒れ地に無造作に蒔いただけなので、恐らく育たないだろう。アスパラを林檎畑の東柵側に蒔いたが、これも施肥せずなので期待は出来ないな。まー若し発芽したら後からでも、施肥してみよう。今日午後から激しい雨予報なので、今朝は更に張り切って、中畑の南昨側にアスパラ播種。何しろ先日収穫したアスパラが美味しくて、アスパラ畑なら幾ら増やしてもいかな。
雪の立山で復帰宣言をしようなんぞと、無謀な企みを実現する為、昨日、今朝と朝トレ自粛。自粛せねば立山に行かれぬと云うことは、そもそもアキレス腱は回復しておらず、雪の立山などとても無理と示しているようなもの。それでもいいのだ。そんな風に阿呆を繰り返すことが、生きること。
19日
(日)


西畑
アスパラ種蒔
6088
、4261m, 153kcal
水源地の向日葵種蒔、林檎畑アスパラ播種
作陶(三角皿5枚)
15405
10783m, 156Kcal 
昨日角籠を計8個作り南瓜、胡瓜の種も加えたが、畑では既に自然に発芽した南瓜が出現。鉢仕込みが遅すぎたと反省を強いられたようなもんである。気になっていた鹿威しの支持岩を撤去し、新たに鉄フレームを使って岩とコラボさせた支持台を作る。ちょっとアートっぽくしたかったが、どうも工夫が足りない。今後試行錯誤して改良せねば。もう1つ気になっていた陶房の松の伐採。森の木に引っ掛かり倒れたままになっていたが、倒れた松を支えている木は、そう太くは無いので簡単に伐採出来ると思っていたが、大間違い。伐採プロの真似をして倒木方向に楔型の切れ目を入れ、その反対側を伐り込み、最後に楔を打ち込んだが、何回やっても、やり方を変えても倒れず。最後は結局いつも通り、チェンソーで最後まで伐り込み、どうにか倒す。ブロッコリー畑も潰して、施肥し耕運機掛けしたが、まだまだ耕作は終わらず、播種、苗植えは出来そうもない。
18日
(土)
葡萄、林檎畑
WE
(2:17)
向日葵種蒔、素焼き窯入れ、マルチ
9019
、6313m, 176kcal
ゴーヤ、モロッコ鉢の種蒔、伐採陶房、
滝の鹿威しの作り変え
16218
11352m, 428Kcal 
角籠に枯葉集めで使った90Lポリ袋を防水用に被せ、ポリ小鉢に土を入れ籠に並べる。7列×4列程の籠が8つ出来たので昨夕、早速3籠にゴーヤとモロッコの種を鉢に蒔いて、カリストの部屋に運ぶ。久々にカリストを温室にする作業をしたり、篩で土を篩ったりすると、春の到来を実感する。果樹が芽を噴き出したので、虫に喰われぬうちに早く、害虫駆除の処置をせねばならぬし、陶房の伐採した松の木も倒れたままなので、切断除去せねばならぬし、素焼きも待ってるし、滝の鹿威しの岩もセメントで固定しなくちゃ。
アキレス腱復活を雪の立山で果たそうと、今朝思い切って朝トレ開始。先ずは静々と扇山へ。痛みはあるが悪くはない。おっかなびっくり歩いてみて改めて、山に登れることの素晴らしさに感激!あーこの日の来ることをずーっと待っていたんだ。と恰もこの後も朝トレが続けられるかのような、能天気なこと云ってるけど、2、3日後には再び泣き面をかくことになるかも?
そうそう中村文則の
「悪と仮面のルール」、面白い。「教団X」より前に書かれているが、既に「教団X」が見え隠れしてるような内容。悪の解析の仕方は当然ながら、「教団X」と同じで大変興味深い。今後が大いに期待できそう。
第3週
14日
(火)
奥庭 石油給油50分
1905
、1333m, 63kcal
作陶(箸置き花器仕上げ)
5582歩
、3907m, 181Kcal 
恩田陸の「EPITAPH東京」をトイレに、「千日のマリア」をベッドに、机上にはエーリク・ヴァレアの「7人目の子」を置いて、夫々の場所の移動に合わせて本を読む。いずれも最新作で、それなりの現代的課題を背景に、作者の心象風景を垣間見せる。本好きにとっては、何とも贅沢な言の葉の森の散策。雨なので畑には出ず、HPの画像を編集し合間を縫って、轆轤室に出向き試行錯誤の作陶に遊ぶ。しかしそんな贅沢な時間は一瞬にして飛び去る。今日は目白に帰らねば。今朝は3つの1008ミリ低気圧と1012ミリ低気圧に覆われ、5500m上空ではー24℃の寒気が迫り、南の暖かい空気に北の寒気が被さり、各地で大荒れ。敢てこんな日に帰らなくてもとも思うが、この悪天暫く続きそうなので、今日帰るしかないか。
そうそう恩田陸の「EPITAPH東京」だが、街の秘密を支配する死者たちの記憶を追って、戯曲・墓碑銘(
EPITAPH)は如何なる結末を迎えるかと、ほんの少し期待してたが、3・11で呆気なく幕。しかし3・11にはプロローグと題されているので緞帳は上げられたのかも?いずれにしても「教団X]の作者の意気込みと較べたら、お話しにならぬお粗末さ。
13日
(月)
西畑 ほうれん草収穫2、施肥耕作
4554
、3187m, 165kcal
作陶(箸置き花器玉露付け、三角皿)
5358
、3750m, 192Kcal 
箸置き花器のゴンドラを作り、半乾き状態で屋形となる花器を付ける。、このデリケートで面倒で有る筈の作業が、一瞬で完璧に終了。まさかこんなにも容易に、美しく一瞬で仕上がるとは!全く読めなかったが、結果から作業を振り返ると正にそのやり方こそ、理にかなった究極の接着法だと改めて気づく。このようにして頭の中だけで考えたことと、実体験による軌道修正が交接し、新たな可能性を生み出していくんだと実感!
その後、葡萄畑、林檎畑の菜花撤去後の畑に施肥、耕運機掛け。朝の内に菜花を撤去したが、雨で土が濡れているので耕運機掛けは出来ず、夕刻になるまで待っていたのだ。広くて双方に耕運機掛けしたら、全身汗びっしょり。今朝は西はのほうれん草を撤去し施肥耕作したが、途中から雨が降りだし、ベストタイミングで引き上げる。これで今日、明日と雨が降れば畑は石灰と鶏糞が馴染み、種蒔準備が整う。
12日
(日)
葡萄畑
林檎畑
菜花撤去0
3740
、2618m, 66kcal
耕運機掛け、作陶昨日の続き
9675
、6772m, 156Kcal 
昨夜も降り続いたらしく畑はびしょびしょ。しかしめげずに残りの菜畑に分け入り、唐鍬で花盛りの菜をばっさばっさとなぎ倒す。葡萄畑の南側は葡萄棚が低くなっているので、屈まねばならず、腰に無理な力が加わり直ぐギブアップ!腰を延ばし伸ばしどうにか葡萄畑の菜を倒し、更に林檎柵へ。いつもなら朝飯前の畑作業はこの位で上がるのだが、久しぶりに太陽が出たのでつい、張り切って林檎畑まで遠征じゃ!気が付いたら何と太陽が座禅峠辺りから出ているでは!うーん、先日はもっと西の小倉山から昇っていたのに、いつの間にか座禅峠へ?考えてみれば、太陽の北回帰線への旅はあと2か月もすれば終わってしまう。なんかさっきまで未だ冬だったのに!
11日
(土)
葡萄畑
石垣下マルチ2、菜花撤去
2624
、1836m, 90kcal
作陶(三角皿4、箸置き花器10)
4065歩
、2845m, 132Kcal 
西畑の石灰が切れてしまったので20kg石灰3袋、15kg鶏糞20袋、計360kgを軽トラに積んで山荘まで運び、更に3か所の畑に搬入。ついこの間同量の肥料を購入したばかりなのに、再び360kgも必要とするとは随分、山荘の畑も広くなったもんだ。午後から雨予報なので、葡萄畑と中畑の石垣下に、昨秋に収穫したアスパラ種を蒔く。昨年の石垣下に蒔いたアスパラが直径1~2ミリの細い芽を出しているが、雑草に紛れて見失いそうで、雑草と共に抜いてしまいそう。慎重に見極めながら播種。何とかこの石垣下を一面のアスパラ畑にしたいのだが、雑草の取り難い場所なので、雑草敗けしてしまいアスパラが育たない。
「教団X]の主な参考文献は宗教関係が「ヴェーダの思想」から始まり12冊、脳と意識関係が「脳は空より広いか」等6冊、宇宙関係が「量子力学の哲学」等7冊、戦争関係が「靖国問題」など11冊、テロ、経済関係が「対テロ戦争株式会社」など9冊、その他WEBサイトと45冊以上の資料を駆使して書かれている。確かにそれだけの中身の濃さを展開していくのだが、最後がお粗末でがっくり!オーム真理教の結末がお粗末であったのは確かだが、そのお粗末さを暴露するための緻密な長い助走があったのに、読後に残ったのはその緻密な助走のみ。それが筆者の目的か?
10日
(金)

西畑
ほうれん草、菜花収穫撤去施肥耕作3
7085
、4959m, 185kcal
鶏糞20袋、石灰3袋搬入、アスパラ播種
特漉粘度(収縮率9%)20kg購入
15528
、10869m, 476Kcal 
一昨日は東京でも雪が降ったので、もしや山荘道は雪で登れないのでは?冬タイアを交換するのは早すぎたかと危惧しながら、塩山に向かう。途中の、標高が一番高くなる笹子駅では周辺の山は雪化粧。でも笹子駅のプラットフォームには積雪無し。こりゃ何とかなるかと、僅かに期待を抱いて山荘へ。やったー!山荘道には雪の影さえ見られぬ。着後、茂木琵琶の苗木5本を林檎畑入口に植樹し、果樹畑に菜種を蒔いて散水。と云ってもホースに付ける散水器が、凍てついて水漏れが酷いので点検、修理をしてから。時間ばかりを食って、あっという間に日暮れじゃ!でも先週作陶した大皿の加工も本日中にせねば、乾きすぎて加工が難しくなる。前回の大皿では、乾きすぎて穴開けに失敗し、割ってしまったので、今回は失敗は許されぬ。さて今朝だが、雨予報が出ているので、張り切って西畑の2か所の花芽とほうれん草を収穫し、施肥、耕運機掛けと大奮闘。途中で石灰が切れてしまい、仕方なくほうれん草用の粒石灰を使う。雨の前に石灰、鶏糞を340kg程買い足しておかねば。
第2週
4月6日
(月)

西畑
窯室
本焼き窯だし、菜花収穫撤去施肥耕作2
6244
、4370m, 155kcal
作陶:昨日の続き
10971歩
、7679m, 309Kcal 
思い切って再度大皿に挑戦!今までで最大、約10kgの粘度でタタラを作り作陶。重くて裏表を逆にしたり、移動したりするのが大変!平均した力を掛けないと、力の余分に掛かった部分が直ぐ伸びてしまい緊張の連続。昨日の本焼きの窯だし前に、致命的なミスは無いかチェックする為、窯の蓋を開けた。最上段しか見えないが、差し当たり学列した作品は無いが、ガラスが融け出し棚板に着いてしまったものが多数有りそう。ヤバイ!晴れ間が出てきたので、西畑の菜花を抜いて、施肥と耕作。アスパラが幾つも発芽し、早速軽く茹でて食卓に。市販物と比べると、とても甘いので吃驚!
ブロッコリーも、もう開花しそうなので急いで収穫。種蒔準備の前に4か所の畑の耕作は終えられるのか?fight!
4月5日
(日)


葡萄畑
窯室
本焼き、マルチ4、豌豆支柱、芝施肥
2301
、1610m, 75kcal
作陶(大皿1、三角皿5)、、
5171
、3619m, 170Kcal 
乾燥し過ぎた大皿の4隅に穴を開けようとして、先週失敗。1か所が破損したが、粘度での接着を試み、かなり上手く補修出来たので、どうにか救われるのではと素焼き。が見事に割れてしまった。何とか生かせないかとグラインダーで破損個所を作為的に削ってみたりしたが、上手くいかない。もしや窯の耐火煉瓦を切る鋸で素焼きした大皿が切断出来るのではと気づき、破損したコーナーと反対のコーナーの双方を、同じ大きさで切り取る試みをしてみた。これが何とビンゴ!そこで本焼きを決意し、先ずは数年手を付けていない釉薬バケツを十数個、窯室に運び電動攪拌機で撹拌。これに半日以上掛かってしまう。午後2時からどうにか、釉掛けに漕ぎ着け、17時まで集中して作業に勤しむが、窯入れまでに至らず。
今朝は昨夕の続きで、釉掛け上にデリケートなガラス載せ、高台部に塗った撥水剤に着いてしまった釉を雑巾で拭う作業など終えてやっと窯入れ。同時進行で村上が葡萄畑マルチ、豌豆支柱、芝施肥を一手に引き受けてやってくれたので、大助かり。8時火入れ。さて新たな試みは又又失敗か、それとも幾つかは期待に応えてくれるだろうか?
4月4日
(土)

窯室
素焼き窯だし
1175
、822m, 37kcal
大皿隅切断、釉薬点検撹拌、釉掛け
5347
、3742m, 172Kcal 
詩人、作家までは解る。しかしその後が道化師と続くと俄然面白くなるでは。早稲田の文学部東洋哲学化卒、日本菓子専門学校卒となり、放送作家を経て「叫ぶ詩人の会」結成となって、初めてあー、あの詩のボクシングみたいなのを企画した奴と同類かと、少しは得体が掴めた。ドリアン助川、本名:助川 哲也、1962年生まれ(53歳)。2年前に助川が書いた「あん」を昨夜一気に読んだ。21時5分に読み始め238ページを読み終わったのが0時16分で、3時間11分ぶっ通し。一体東洋哲学を学んで詩人、道化師、ミュージシャンを熟す男が、如何なる小説を書くのかと、興味津々。優しい文体で読み始めたら止まらない。76歳のハンセン病患者だった吉井徳江がどら焼きのどら春に、バイト求人を見てやってくる。そこから14歳で癩病となり施設に閉じ込めれられ、希望の欠如した徳江の過去が明らかになるまで、中断を許さない物語が語られる。
きっかけは河瀨直美の
『萌の朱雀』。、第50回カンヌ国際映画祭でカメラ・ドール(新人監督賞)を史上最年少で受賞したと云う河瀨の作品を観たのは初めて。ビックらこいた!過疎が進む村に鉄道新線計画が上がるが、夢は幻に終わり家族がばらばらとなると云うストーリーはあるものの、そんなの有って無い様なもんで、淡々と村人の顔が8ミリ撮影で流される。滅茶つまんない素人8ミリ映画の筈なのだが、これが目が離せない。河瀨直美は只者ではないと、早速調べてみたら、6月に吉井徳江を樹木希林にやらせたドリアン助川原作、河瀨直美監督の「あん」が封切りされるとか。こりゃ待てないと原作の「あん」を求めて、塩山図書館の蔵書を調べたら、貸出可能。借りたその日に他の本を差し置いて、即読み終わるなんて滅多にあることでは無い。この2名、暫く目が離せないな!
総活動距離:153km353m  4月累計 331km208m    4日計4回(+畑13日) 累計20回


2015年3月

月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
31日
(火)

林檎畑
耕運機掛け3、菜花収穫、冬タイア交換
4756
、3329m, 166kcal
6724歩
、4706m, 230Kcal 
朝から大活躍。先ず冬タイア交換。此処で大失態!新しいスタッドレスタイアは業者が機械で締めたので、当然足に体重を掛けて締めるより硬いとの先入観が逢ったことは確か。それにしても右螺子のボルトを、緩めようとして右に回すなんて完全に惚けているのだ。当然のことながら幾ら体重を掛けて右に回そうとしてもビクとも動かない。間違いに気づかず、何と惚け仙人は大きな鉄槌を持ってきて、がーん、がーんと、ぶ叩いたのだ。あたりまえだが、それでも全く回らない。おかしい?あまりの衝撃に螺子が動かずタイアが回転して、初めて間違いに気が付いた。「あれ!右に回してる。左に回さねば、緩むはずがないじゃん」 左に回してからは簡単に緩み、あっと云う間にタイア交換終了。あーここまで惚けると流石に悠長な仙人も焦る。
そうそう昨日は、5年に1度くらいしか見かけないパトカーに、とっ捕まり違反キップを切られてしまった。村上が慈雲寺の糸桜が観たいと云うので、バイクに載せて慈雲寺に向かう途中で、その滅多に見かけないパトカーにばったり。【御用だ!観念せよ】と叫びながら、狸のような真ん丸顔の、成り立てホヤホヤの若い警官が、実に嬉しそうにパトカーから降りて来るでは!参った、参った!
 
30日
(月)

林檎畑
慈雲寺
周林寺
菜花収穫3
3434
、2403m, 114kcal
作陶仕上げ、バイク違反キップ
8014
、5651m, 271Kcal 
アマチュア思索家を名乗る教祖・松尾正太郎は更にこう語る。生命は原子と原子が結びついた分子の多様な結合の中で生まれた。その「たゆたい」のような生物未満の状態から人間、この進化の流れは「意識」を発生させるためにあったと私は思っているのです。原子達は必然的に他次元に接続しようとし、だから意識をつくり出すようにできている。つまり「その領域/別の次元」に吸い寄せられていると。うんざりしながら仕方なく読んでいた宮部の「英雄の書」、「悲嘆の門」に比べ、 中村文則の「教団X」は文学的レベルが高く面白い。スタンスも全く異なるのだが、どちらも意識の領域を語っていて興味津々。きちんと意識の発生から物語を進めていく中村に対し、宮部は完全にぶっ飛んで、意識の彼方で繰りり広げられるファンタジーを描いている。宮部のファンタジーそのものにリアリティは無く、文学とは乖離した稚拙なアニメに終始。「教団X」を中村はこう語る。「世界と人間を全体から捉えようとしながら、個々の人間の心理の奥の奥まで書こうとする小説。こういう小説を書くことが、ずーっと目標の1つだった。これは現時点での、僕の総てです」 中村が僕の総てと語る言葉に偽りなし。現在38歳であることを考えると、これからの作品は一体何処まで伸びるのだろう。
29日
(日)


西畑
菜花収穫
4318、3022m, 148kcal
作陶大皿、三角皿
7221
、5054m, 243Kcal 
種蒔が迫っているので、早く菜花を撤去して耕作しなければと西畑に向かったが、今が旬の花芽を観ると、勿体無くてどうしても抜くことが出来ない。考えてみれば、ここ1週間が菜花の一番美味しい時。それを無視して、抜いてしまったら、一体何のために育てたのか意味を失う。そこでせめて目白に持ち帰る朝までは抜かずにおこうと決め、朝の耕作は止めた。ほうれん草畑に蔓延っている菜花だけ抜いたが、それでも収穫しきれない量。山荘の有機栽培野菜を待っている目白のマンション住人が、この捨て去られる菜花を見たら、「勿体無い!」とさぞ嘆くだろう。
28日
(土)
曇晴 葡萄畑
耕運機掛け、マルチ
4179、2925m, 141kcal
後部バンパー修理、釉薬移動、粘度購入
9136歩
、6395m, 314Kcal 
駐車場から駅ホームへ歩き出した時、不意に閃いたのだ。箸置き花器の台座をカヌーのようにして、蒼ガラスを入れられるよう工夫したが、このままでは蒼ガラスは花器の底部にしか置けない。そこがカヌーの最低部になっているので、他の場所に蒼ガラスを置いても、花器底部に流れ込んでしまうのだ。残念だが、そこは一番見えにくい場所で、折角の蒼ガラスが死んでしまう。閃いたのは、最も目立つカヌーの先端に、蒼ガラスを置く方法。先端に小さな球を着け、その球に穴を開けそこに蒼ガラスを仕込んだら、どうだろうかとのアイデア。昨日、山荘に着いてから、即試してみた。なんとか先端に球を取り付けられそう。さてどうなるか、面白くなりそう!
中村文則の
「教団X」に科学者ベンジャミン・リベットの実験が引用される。≪指を動かそうとする意志より先に、その指を動かす役割を担っている脳の神経回路が、既に反応している≫ 脳が指を動かそうと反応した0.35秒後に、意識、つまり「私」が指を動かそう、という意思を持つ。更にその意志を持ってから実際に指が動いたのは0.2秒後。との実験である。これと最も古い仏教の経典「スッタニバータ」に出てくる言葉がリンクされる。≪「われは考えて有る」という、<迷わせる不当な思惟>の根本をすべて制止せよ≫つまり我が思う故に我が有るのでなく、思う前に既に我以前が有り、実は我とは【無】そのものなのでは?・・・・・がーん!参ったぜ!
         第5週
24日
(火)
葡萄畑
ー2.7℃
耕運機掛け3、菜収穫
3772、2640m, 69kcal
再度作陶仕上げ
6472
、4530m, 221Kcal 
連日ぽかぽか陽気が続き昨日は東京でサクラ開花とのニュース。しかし昨日午後から冷たい風が吹き荒れ、日本海側、北海道では吹雪。山荘も揺れる位の風が吹き初夏のような陽気が一変して冬に戻り、今朝はー2.7℃。昨日芝生で撮った交尾中の蛙達も、これじゃ大慌てで穴に引っこんじゃったかな!そうそう昨日の、これぞ究極の箸置き花器とばかり、意気込んで作った試作品は見事失敗!原因は箸置きとなる台と壺の接合部にある。台をホースで作ったトーラス(円環面)で曲げると、接合部にあたる中央が褶曲し不自然なフォルムになってしまう。そこでその中央部分だけを細くしてみたら、綺麗に湾曲したが強度が低下し、接着時にかけるスプレーの水分に耐えきれず折れてしまったのだ。うーん、頭で考えた時には、これぞ正しく究極のオブジェなんぞと思ったのだが!10個もいっぺんに作陶したので、もう取り返しがつかず、台を作り直し、接合した失敗作を壊したりと2重3重の手間をかけ、何も出来ず意気消沈。
23日
(月)
葡萄畑
日の出
6:34
雑草取り5、林檎畑マルチ
3772、2640m, 69kcal
作陶三角皿6、箸置き花器10
6450
、4515m, 161Kcal 
池の蛙達が騒がしく交尾開始
三角皿が呼ぶのだ。居間のガラス卓に飾っておいた三角皿が、傍を通るたびに「ねーねー、何か和菓子の様な美味しいもの載せてよ」と声をかけて来るもんだから、お彼岸でもあるし、御萩を作ってやることにした。灰汁だしで煮立ててから、湯を捨て更に圧力釜で10分煮て、そのまま水分を取る為弱火で加熱。ヘラで煮立てた小豆の中央に分け目を入れる。その割れ目が海によって塞がれる僅かな時間が、御萩に適した粘度を決める。早すぎては柔らかすぎて御萩に載らない。遅いと固くなってボロボロになり、これまた御握りに着かない。ヘラで掻き回しながら、モーゼが出エジプト記で海を分ける場面を思い出した。モーセが手にもっていた杖を振り上げると、葦の海で水が割れたため、イスラエル人たちは渡ることができた。しかし、後を追って紅海を渡ろうとしたファラオの軍勢は海に沈んだ。先に通るイスラエル人は渡れるが、僅かに遅れるファラオは呑み込まれてしまうその時間こそが御萩に適した小豆の粘度を決定するのだ、なんぞと一人悦に入ってるのである。
今朝の大地との交わりに、活動することの生の素晴らしさを再発見。小倉山から立ち昇る夜明けの太陽を浴びながら、いつまでもこのまま春の大地に抱かれて、黒土と戯れていたいと思った程。昨日の作陶の試行錯誤が予期せぬ効果をもたらし、今日は更に工夫と改良を重ねてみようとの意欲を掻き立ててくれた。さてさて、箸置き花器はいよいよ最終工程を迎え、究極オブジェとして姿を現すか?
22日
(日)
葡萄畑 耕作4、石垣下マルチ
3064、2144m, 102kcal
作陶花器10、皿7、おはぎ作り 
7907
、5535m, 197Kcal 
何とか箸置き花器に蒼ガラスを使えないかと、考え続けた結果、ホースを環にして切り抜いた楕円のタタラを被せ、舟形にしてそこに花器を付けたらどうかと、新作に挑戦。皿も三角皿だけでなく方形も試作。ほぼ1日を作陶に費やしたが、何か新たな試みに熱中してると生きてることが実に愉しい。暫くは意識的に自らに試行錯誤を課し、作陶に専念してみよう。
昨朝は畑に出ようとした途端、かなり真面目に雨が降って来たので畑仕事は中止。今朝は昨朝の分も取り戻そうとマルチと施肥、耕運機掛けと大活躍。うーんやはり働くと気分いいな。序にお彼岸なので、三角皿に飾るおはぎ作りに挑戦するか!なーに一度似てから、更に圧力釜で10分間も煮れば、硬い小豆も短時間で柔らかくなるので、そう時間もかからない筈。
21日
(土)

無し 筋トレ4、ストレッチ
769、538m, 26kcal 
作陶、箸置き花器10、皿7
3238
、2266m, 106Kcal 
前日夕:排水溝の通水
「ミレニアム」に連なる北欧最高のミステリーとのCMに魅かれて、エーリク・ヴァレアの「7人目の子」を読み始めた。児童養護院の7人の幼児に襲い掛かる過酷な運命が明らかにされていくのだが、どうも日本語になりきってなくて、とても読みずらい。途中から宮部みゆきの「英雄の書」に切り替え、前回の「悲嘆の門」との共通背景tなっているキーワードを整理してみた。言語によって認識される世界である【輪】、輪の中に流れる物語としての【領域】、時の流れていない【無名の地】、無名の地の彼方に在る【万書殿】、英雄の影である【黄衣の王】、言葉の源泉である「大鐘楼」、【始原の大鐘楼三之柱の守護神】、無名の地で【咎の大輪】を回す守人【無名僧】、英雄を追跡しその影・黄衣の王を狩る人【狼】、無名の地に1つだけ存在する外界に向かって開く門【悲嘆の門】等を素材とし、どうやら宮部は言葉と物語によって生み出された【輪】が、現在直面している問題について、「英雄の書」で書き足らなかった部分を「悲嘆の門」で描こうとしたらしい。この背景についての着想は面白いが、小説そのものは成功してるとは云えないのが残念!「学我者死」・・・我を学ぶものは死す。が「英雄の書」冒頭に記され更に「全ての物語は等しく紡ぐ者の罪業にほかならぬ」と次ページに続く。
これらのネタ、引用は、
読むものを破滅に導く戯曲「黄衣の王」、≪図解・クトゥルフ神話≫、北村薫の「謎のギャラリー」、林房雄の短編「4つの文字」
とのこと。面白そうだからこれから徐々に読んでみようかと。
第4週
17日
(火)
西畑
(0:45)
葱土寄せ
3177歩、2223m, 110kcal 
5317、3721m, 181Kcal 
昨夜は雨との予報。早速バイクを飛ばし三角皿の発送、図書館へ本の返却、ガソリン補給し直ぐ近くのナフコで苗の購入と大忙し。新しく出来たナフコはD2より大きなホームセンターで、町中から外れていることもあって、全体的に値段が安い。芝桜にしても他のホームセンターでは、1株138円で売られているがナフコでは93円と45円も安いのである。今回24株買ったので1080円も安くなる。その上、町から外れているとはいえ、いつも給油するガソリンスタンドの近くなので、給油序に寄れば、距離は気にならない。と云うわけで、ナフコで芝桜の他にレタス、葱の苗を買い込み、西畑に植え芝桜は、滝横の花壇に植える。と云っても奥庭の美味しそうな土を掘って、それに鶏糞と化成肥料を混ぜての土作りからの作業なので、そう簡単にはいかない。どうにか夕刻前には作業を終えたが、待ち望んでいた雨が降りだしたのは18時過ぎ。しかし本降りの雨だったので嬉しか!
16日
(月)

葡萄畑
(0:58)
耕作&じゃが芋の植付
3126歩、2188m, 107kcal 
葱66本、芝桜ピンク18、白6株
レタス12株苗植え
11697、8187m, 409Kcal 
大幅に遅れていた、池と周辺の枯葉集めにやっと着手。取ってもとっても物凄い枯葉の量。更に池周辺から前庭へと進んだが、そこまででギブアップ。肋骨は痛むし、新たに腰痛が加わるし、このままでは愉しい枯葉集めが地獄になってしまいそうなので、ギアチェンジ。枯葉の匂いを嗅ぎ、足で枯葉を袋に押し込みふわふわの感触で遊び、熊手で枯葉庭に絵を描く。こうしてノルマから自らを解放すると途端に愉しくなるその後残りのじゃが芋を植え付けて早めに畑から上がる。何と歩いた距離が13kmにも達しているでは!実働時間は5時間程だが、最早くたくた。確かに持久力が大幅に低下している。このままアキレス腱の痛みが取れないと、トレーニングは出来ないので、持久力は衰えるばかり。ま、それもいいか!
窯出ししたが、釉薬の色が気に入らない。いつもの黒織部は安定した色合いなのだが、青銅釉、緑青釉は人工的な彩で極めて不満。新たな試みである三角皿は、洒落ていて使えそう。今後も暫く試行錯誤を重ねてみる価値あり。
15日
(日)

葡萄、西畑
(1:03)
6時本焼き火入れ、耕作
3018歩、2112m, 44kcal 
本焼き、じゃが芋種植、枯葉集め
18664歩13064m, 529Kcal 
数回試みたが、白煙を上げ不完全燃焼を起こして消えてしまう。今までにこのような現象に出逢ったことがないので焦る。石油がバーナーノズルに堪り過ぎて送風すると消えてしまうのかもと、送油量を少なくして着火してみる。が窯の蓋を締めると白煙を上げて消えてしまう。送油量を絞って送風し完全燃焼させてから、徐々に油糧を上げて、どうにか継続燃焼に漕ぎ着けた。この先どうなるのか、ちょっと不安。
10日の耕作では畑が濡れていたので、掘り起こされた土が団子状に固まってしまい種蒔には適さない状態。仕方なく今朝、火入れ後に再び耕作。これでじゃが芋の植付も出来そう。
少しは成長して奥行きの深い文章を書くようになったのではと、期待して読んだが「千日のマリア」はやはり底の浅い作品でガックリ。期待して読み始めた「悲嘆の門」も面白かったのは出だしだけで、ガーゴイルなんぞを登場させ、白けることこの上ない。期待して読み始めただけにがっくり!本人は毎日新聞のインタビューでこう述べている。
私はどこかでふと、ジョセフ・コンラッドの「闇の奥」(映画「地獄の黙示録」原作)を思いながら本作を書きました。「悲嘆の門」は三島孝太郎が、自分の心の奥を流れるまっ暗な川をさかのぼってゆく話でもあります。
14日
(土)

林檎畑
(1:24)
林檎畑じゃが芋植え
4837歩、3385m, 107kcal 
素焼き(13日)、釉薬掛け、莢えんどう豆
7360歩、5152m, 189Kcal 
莢えんどう豆を更に9本追加して移植し、保温のペットボトルを被せ散水。今調べたら4粒蒔いて発芽させ、3株残すとある。一鉢の3株あるのはそのまま3株を一緒に移植せよとの意味だったのだ。無知は恐ろしい。1本ずつ別々に植えてしまったので、今更3株一緒にすると苗に負担がかかり枯れてしまう恐れあり。弱酸性土では育たないので、石灰をたっぷりとか。移植してから育て方を調べてるようじゃいかんね!全くいつになったら、野菜栽培がまともに出来るようになるのやら!でその後、素焼きの窯詰め。なかなか着火せず、石油がバーナーノズルに溜ってしまってから着火したので、炎が大きくなり、送風スイッチを入れた途端、炎の通路にあった中皿がバリン。焦った!しかし被害はその1つでどうにか収まりそうで一安心。
今朝は先週耕作した畑に畝を作り、最早発芽してしまった倉庫のじゃが芋を林檎畑に移植。2年前は柵をしていても、喰われてしまったので、林檎畑でのじゃが芋栽培は止めるべきと迷ったが、もう一度だけ試してみようと思い直した。野生動物に甘いな!と我ながら呆れる。
第3週
10日
(火)
西畑
(0:53)
西畑耕作
7632歩、5342m, 207kcal 
作陶
7937
、5555m, 268Kcal 
東急ハンズで手に入れた発泡スチロールの半球で、早速三角皿を6枚作ってみた。予想外の上出来でこれからが愉しみ。正三角形の型紙を2つ作り、タタラ、タオル、粘土カッターを使って幅15cm程の中型の上品な仕上がりになりそう。問題は長く伸びた頂点付近が1250℃に耐えきれず、へたる恐れあり。もしそうなったら、次回はもっと厚手にするとか、ツクで支えるとか工夫せねば。外は冷たい雨で寒々としているが、轆轤室は小さなストーブ1台でも汗が出るほど暖かく快適。唯土をいじっているだけで、とても心が落ち着き、作陶の悦びに満たされる。
夜明けのの耕作は、小倉山からの日の出でクライマックス。昨日の雨で土が耕運機に絡みつき作業は、大変であったが、その分やりがいがあって面白い。何度か作業を中止して、絡み着いた土の除去。山茱萸も咲き出し、チューリップ
水仙もグングン芽が育って蕾も膨らみ、もうすぐ春本番。
9日(月)
林檎畑
(1:58)
林檎畑雑草取り、施肥、耕作2
7632歩、5342m, 207kcal 
作陶、三角皿
9698、6788m, 140Kcal 
アキレス腱と肋骨骨折で、山登りもトレーニングも満足に出来ず、汗をかく素晴らしさを忘れていたが、昨日はびっしり汗をかいた。無謀にも西、葡萄、中畑の雑草取りと施肥、耕作を一気にやった。くたくたになって、風呂に入るのもよろよろ。その代わり、ここ数カ月味わったことのない程のビアの美味さに歓喜。改めてビアが労働と汗の対価であると実感!、アキレス腱痛、肋骨骨折、抜歯に加え扁桃腺が腫れ始め、慌てて葛根湯、パブロンを服用。ここ2年以上風邪をひいていないので、今度こそ逃れられまいと諦めていたが、昨日の重労働で汗と共に風邪は去りぬ。
あんまり働きすぎて昨夜は8時にベッドに倒れ込むようにして眠り、目が覚めたのは今朝5時。9時間も寝たことになる。そこで調子に乗って林檎畑に出向き、伐採による倒木でひん曲がった柵ポールを撤去し、防獣網を直し、草取り、施肥、耕作を一気に成し遂げたのだ。勿論全身流れる汗でびっしょり。朝からこれだけの重労働に勤しむと、冷たいビアの欲しいところだが、それではアル中になってしまうので、ぐっと堪えて、焼き立てパンと、トワイニングのアールグレイ、八ヶ岳牛乳、山荘産干柿、キウイ等のフルーツ&トーグルトで朝食を愉しむ。ベルガモットの香りのグレイ伯爵は、きつい労働後にはぴったりで、これと柔らかなカマンベールを載せた干し柿とよく合う。こんな風に激しい肉体労働後のひと時を、山荘産の美味しい料理を味わいながら過ごせるなんて最高の贅沢!さあ、いよいよ春本番でこれから益々忙しくなるぞ。
8日(日) 西畑
(1:27)
草取り
3445歩、2411m, 119kcal 
西畑雑草取り、莢えんどう苗9本植える
西、葡萄、中畑施肥耕作
21802
15261m, 585Kcal 
実に呆れたもんだ。今年のほうれん草は、どうしてこれ程までに発育が悪いのかと不思議に思ってはいたのだが、昨日葡萄畑の雑草取りをやっていて突然気づいた。ほうれん草はカルシュームが大好きで、たっぷり顆粒石灰を与えないと育たないと云うことを、今年に限ってすっかり忘れていたのだ。マイナス9℃の寒さに打ち勝って、大きく育っていたあの美味しい山荘ほうれん草は、例年真っ白になるくらい顆粒石灰を施していたからなのだ。
何でもかんでも忘れてしまう老化現象と片づけてしまうには、あまりにも切実な由由しき問題である。早速顆粒石灰を撒いたが、時既に遅し。この暖かさでは、ほうれん草は花が咲いてしまい、腑抜けた味になってしまう。次回は絶対に、失敗しないぞ!と今宣言しても、恐らく忘れるな。
15kgの鶏糞20袋、20kgの消石灰3袋、計360kgを山荘まで軽トラで運び、3か所の保管場所に格納。アキレス腱を気遣いながら、慎重に運んだが何しろ運搬量が半端ではない。アキレス腱だけじゃなくて、腰も痛めてしまい自らの阿呆さ加減に打ちのめされている。だが、春の耕作準備が着々と進みつつあるので、嬉しくて晩餐のビアが滅法美味いのだ。痛みはあっても、動けること活動出来ることの何と心の充実することか!
7日(土) 無し 腹筋、ストレッチ
922歩、645m, 28kcal 
葡萄畑の草取り、360kg鶏糞、石灰購入
1492110444m, 395kcal 
昨夜から雪。石油を5タンク、100リットル上げてからの降雪だったのでギリギリセーフ。これでストーブも風呂、陶芸窯も燃料切れには陥らずに、冬期間を越せそうである。冒頭で勝負せんとの意気込み。「ガイノイド脂肪に注目しろ!女の体が目に入ると、特に胸元が見えると、男の脳の扁桃体と視床下部では即座にその指令が出る」予想外に面白そうな書き出しに魅かれて「キャプテンサンダーボルト」を読みだした。安倍和重は「グランド・フィナーレ」で芥川賞をとっているので、それなりの文章が期待できるのでは。、伊坂幸太郎とどのように書き分けているのか示されていないので、解らないが、序章から1章に入った途端、文章が雑になりざらざらと違和感が生じちょっと退けてしまう。まーもう少し読み進めてみようか。
もうすぐじゃが芋の植付が始まるのに、畑は雑草が蔓延っていて耕運機を掛ける状態にない。雪が止んだら、アキレス腱には泣いてもらって、何としても、畑作業に出ねばならぬ。あーそんな事云ってるから、いつまで経ってもアキレス腱は回復しないんだよな。
第2週
2日(月) 無し 腹筋開始3日目、ストレッチ
1341歩、938m, 45kcal 
小皿作陶
4096、2867m, K133cal 
昨日、冷たい雨で高芝山は雪。ガスの切れ間から雪を塗した稜線がチラチラ。ストーブを点けて暖かくして、タタラからの小皿の作陶手順を模索。子供にでも出来るような簡単で、しかも綺麗で使いやすい器の作陶方法が開発出来ないか!試行錯誤を繰り返しをしているうちに、試行錯誤そのものに憑りつかれ熱中する。今日の陶芸も最初は、陽介の潰した作品を土に戻す荒練り、菊練からで、ごつごつした土とべちゃべちゃの土を均質な粘度にまで練り上げる最もしんどくて、嫌な作業。陶芸をやり始めた頃は、こんな土を目の前にしたら途方にくれて投げ出し、新たな良く練られた土で作陶。なんてことはしょっちゅうあったような気がする。しかし今日なんぞ、そんな性悪な土を練るのが愉しくて堪らんのだから、やっと陶芸の世界に少しは首を突っ込めたかなと思う。
で今朝の話。昨日の雨が山荘より高い山では雪だったので、快晴の空にこれでもかと云わんばかりの華麗さで雪山が輝く。見慣れた富士山のピラミッドなんぞ、神々しさを超越して、あの「2001年宇宙の旅」のモノリスそのもの。懸垂曲線の山容を有した玄武岩質成層火山でしかないと、知りながら尚、その火山を生み出した地球生理を司る、知性の存在を感じさせずにいられない、そんな今朝の雪富士でした。
1日(日) 無し 腹筋開始2日目、ストレッチ
655歩、458m, 21kcal 
作陶小皿6枚
2891、2023m, 95Kcal 
「痛い!」しかしどうにか、1回目の腹筋が出来た。それなら2回目も出来ないことは無いと、痛みを堪えて2回、更に3回と顔を顰めながら遂にいつもの103回の腹筋を達成したのが昨朝。骨折以来6日目であり、前回の骨折記録に記された日数と同じ時間で腹筋が復活したのだ。だが、昨朝の無理が祟って今朝は腹筋出来ないのではと恐れていた。何しろ肋骨骨折で一番痛む動きが、腹筋運動なのだから、これに過度な刺激を加えたらどうなるか、日の目を見るより明らか。それだけに2日目の今朝もどうにか103回の腹筋運動が出来た時には、マジ嬉しかったぜ!しかしアキレス腱は相変わらず腫れが引かず、今のところ回復見込みなし。
さて久々に予約ミスから、薬切れならぬ本切れの禁断症状を起こし、昨日山荘に向かう車中で読む本無しの、悲惨で落ち着かぬ移動となってしまった。薬切れの麻薬中毒患者の気持ちが、痛い程身に染みたが、その分車窓の景色を堪能した。未だ芽吹いてはいないが、森や山は確かに春の予感と生命の気配に満ちていて、眺めているだけで、ワクワクしてしまう。徐々にではあるが、回復しつつある肋骨骨折と早春が重なり、生命の悦びが細波のように、肉体と精神の渚に打ち寄せる。唯ひたすらに死に向かって、衰え朽ちていく肉体と精神が、果たしてその生命の細波をしっかり受け止め、新たな渚となって明日を生み出すことが出来るのか?
禁断症状を断ち切るべく、車を塩山図書館へ走らせる。待っていたのは4冊の新刊本。宮部みゆきの
「悲嘆の門」の上下、小池真理子の「千日のマリア」、伊坂幸太郎と安倍和重の「キャプテンサンダーボルト」。さてさて今回の宮部みゆきは、「模倣犯」や「理由」に匹敵するような作品が書けたであろうかと、早速読み始めた。前回の「ソロモンの偽証」では、後半の模擬裁判の不自然さとこじつけに辟易し、斜め読みして読了しただけに、あまり期待せず読み始めた。が、どうやら今度は力の入れ方が本物で、冒頭からぐいぐい読ませる。手を抜かず、幼い5歳の女の子と死につつある母の置かれた絶望的状況を、克明に描いていくプロローグは宮部の真価発揮。こりゃ期待できるかも!
総活動距離:111km714m  3月累計 289km569m    0日(初めて)計16回(+畑14日) 累計16回

2015年2月

月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
24日
(火)
  
晴曇 陶房 ストレッチの真似事
922歩、645m, 28kcal
3719、2603m、124Kcal
今日は骨折3日目、何か変化進展は無いかと、出来なかった寝返りに挑戦!骨折している左脇腹を下にして体を少しづつ回転ぐいん、ぐいんと痛みが走り、脳の司令塔が即、回転をやめる様強権発動。しかし此処で司令塔の言い成りになっては、耄碌爺の沽券に拘わる。あれっ!耄碌爺に沽券なんてあったっけ?どうにか半転に成功したものの、今度は間欠的な痛みではなく、どっくん、どっくんと心臓の拍動に合わせて途切れなく痛みが続く。さて何分耐えられるか、時計を見ながら苦痛と戦う。3分を過ぎたら、痛みへの防御反応で感覚が鈍磨し、痛みの奴も諦めて耄碌爺が勝利する筈であったが、どうして、どうして敵もさるもの引っ掻くもの、執拗なまでの攻撃に、遂に耄碌爺はギブアップ。さて起床したら筋トレとストレッチだが、昨日は全く何も出来なかったが今朝はどうか?肋骨骨折なので、まー腹筋は無理として、その他の手足の運動は出来るのでは?恐る恐る屈伸や前後屈を試みたが、例えば側転など腕がちょっと曲がって、手首が側転方向へ僅かに動いたのみ。こりゃ完全にお笑いだ。第三者が観ていたら正しく噴飯もの。題して【アポロジー】。とまあ、こんな風に骨折3日目の朝を、ワクワクしながら仙人は迎えたのであります。 
23日
(月)
  
無し ストレッチ、筋トレも無し
91歩、63m, 2kcal
唯ひたすらの安静、陶芸小道具箱作り
2370歩、1659m、79Kcal
「やったぜ!十数回目の肋骨骨折じゃ!」 不安定であることは充分認識していたので、その椅子に体重を掛ける時は僅かでも重心がずれる気配があれば、態勢を即応させ落下を防ぐつもりであった。結果としては実に甘い判断であった。グッラッと椅子が揺らいだ瞬間、態勢を即応させる前に、陶房の作業台に左脇腹から激突し、作業台は破損し内臓を護ろうとした肋骨は、見事その使命を達成し2本の犠牲にとどめた。褒めてやらねばなるまい。
考えてみるに肋骨は単に内臓を護っただけでなく、アキレス腱を傷めていながら、安静にせず山に登ったり、トレーニングを続けている頑固な老い耄れ仙人に、有無を言わせぬ判決を下したのだ。「どうだ、これでもうお前は登山どころか、朝の筋トレもストレッチも出来ない。そーら、息をするたびに肺が膨らみ肋骨が広がり、痛みが脳天に達するだろう。治るまでに3カ月は掛かるだろうから、これで酷使されてきたアキレス腱も否応なしに休養が取れると云うわけだ。そこまで深読みして2本の肋骨は、敢て折れたのだ。何とまあ、賢く健気な肋骨であることか!折れた肋骨に感謝せよ!」

てなわけで、昨日から歩くことも儘ならぬ身を引きずりながら、アキレス腱に懺悔し、しみじみと折れた肋骨に感謝の祈りを奉げ、唯々ひたすらに謙虚な時を、老い耄れ仙人は、過ごしているのである。
22日
(日)
  
曇雨 陶房
(2:11)
屋根勾配直し2
1691歩、1183m, 55kcal
ビア瓶詰2次醗酵、陶房屋根工事
5118、3582m、112Kcal 

左肋骨2か所骨折
(前回の骨折は2013年5月1日)
昨日、危険な雪道をバイクで下り、1m単管、ボン・ジョイント、切断ディスク、序に風呂場用に置くポリアンサス2鉢を買って、何度もスリップしながら、急坂雪道をバイクで戻る。車なら絶対登れない雪道だが、バイクだけ抜けられる農道があって、上手く其処を利用すれば2か所の急坂の1つを迂回出来るのだ。さて問題の工事だが、いつものように頭で考えたことと現実の工事の間には、越えられない難問が生じ、突如牙をむいて難問が襲い掛かってくる。屋根そのものは大した重さではないので、クランプを外して持ち上げ、ザイルで固定しておいて、そこにボン・ジョイントで単管を繋ぎ、50cm高くなった柱に屋根を固定すれば工事は完成。たったそれだけで屋根の勾配は増し、積雪、雨水を素早く落としてくれるなのだ。しかし、先ずザイルを屋根にセットしたが、ビクとも動かずとても引き上げるなんて無理と判明。そんなら思い切って高い方の柱に単管を繋げるのではなく、低い方の柱を切断して更に低くして、その上に屋根を乗せれば勾配は増す筈。1晩考えてこの方法は極めて危険と判明。不安定な梯子に乗って火花を散らしながら、金属管を切断するだけでも充分危険なのに切断管に屋根の重力が掛かっているので、切断ディスクが挟まれ割れて飛び散る恐れあり、と気づいたのだ。
で今朝、頭を良く冷やし考えた。面倒だが屋根を剥がし、上から単管を繋ぎ、重い屋根を徐々に押し上げクランプで固定すると云う当初の計画に立ち戻るべき。でその方法で、2時間かけてどうにか単管の接続に成功。これから未だ細かい手直しが必要だが、峠は超えた。今日午後から雨か雪らしいが、どうにか間に合ったぜ!
21日
(土)
  
葡萄畑
(0:31)
石垣マルチ3
1746歩、1222m, 60kcal
陶房屋根勾配直し開始
5373、3761m、186Kcal 
こなれていない訳文とハチャメチャな展開に呆れては、何度か中断しつつも何とか読み続けてきた「窓から逃げた100歳老人」プロット、着想は実に秀逸なので、原文に捉われず思い切った訳文にすれば、世界のベストセラーになってもおかしくはない。爆弾作りの専門家であるアランが回り逢う、世界の要人との設定が面白い。フランコ将軍に始まり、トルーマン大統領と意気投合し、そのトルーマンに頼まれ毛沢東の女・江青と中国に渡り、その後スターリン、金日成、毛沢東と会い、更にはスハルト、ジョンソン大統領、ド・ゴール大統領、ニクソン大統領、ブレジネフとやり合い、最後はインドネシア大統領のユドヨノ大統領に原爆を持たせる話で閉じる。うーん惜しいな!ちょっと工夫すれば世界を呻らせ爆笑させる作品になるだろうに!
第4週
16日
(月)
  -6.0℃
葡萄畑
(0:28)
石垣マルチ
2187歩、1530m, 78kcal
箸置花器作陶仕上げ
6303歩、4412m、219Kcal 
黒く腐敗した有機肥料が、実に美味しそう!葡萄畑のマルチはいよいよ最終段階。昨朝から奥庭側の石垣下のマルチを始めたが、此処は夏の唐黍、薩摩芋等の残滓が積まれている有機肥料の宝庫であり、野菜にとっては特等席。今年は此処でアスパラ、生姜、南瓜を育てる予定。先ず、この黒ずんだ美味しそうな有機肥料を取り除き、雑草発生を抑え、保湿効果を促す段ボールを裸地に直接敷く。その後取り除いた残滓を段ボールに被せ、種植え時の春を待つのである。20年前であったら、この汚い重労働を喜んでやるなんてとても有り得ない。しかし今朝なんぞ、喜んで農作業に勤しむだけでなく、実際腐敗して黒くなった残滓を観て、美味しそうだと感じるのであるから、驚きである。人間は意志によって自分を変えられるのだと、改めて実感!
花器仕上げの手順を変え、先ず台となる箸置き部分を10個共に同サイズで作り、湾曲するよう両端を支え乾燥。同時に細く切った短冊の接着用粘土を用意し、花器の底を削る。たったこれだけのことだが、今まで一番デリケートで難しかった台と花器の接着が実に見事に決まった。思い切って壊した昨日の花器によってもたらされた、予期せぬ成功に驚き。こんなこともあるんだな!この手順で作陶すれば、使いやすく見栄えの良い箸置き花器が、簡単に量産できそう。
15日
(日)
 
林檎、葡萄畑
(0:32)
石垣マルチ、枝伐採
2004歩、1402m, 68kcal
箸置花器作陶やり直し
3181、2226m, 106Kcal 
こともあろうか、作陶した10個の花器総てが昨夜の寒気にやられ、凍てついて皹割れを起し全滅。表面には皹なぞ出てないが、加工してみると内部には縦横に細かい皹が走り、焼いたらバラバラに砕けてしまうのは、火を見るよりも明らか。5つまで加工したが、思い切って10個総てを粘土に戻した。この乾燥した土に水を加え、再び土に戻すのは、無心な根気を必要とする。結果を追い求め、焦ったりすると徒労の齎す無力感に、打ち拉がれてしまう。
で、今朝あらたな無力感との闘いを余儀なくされ、人生は闘いじゃ!なんぞと喚いてみる。いつものストレッチ、筋トレをして、腹筋100回を始めた途端、腰に細かい痛みが走るでは!ありゃ、これ昨日の作陶した花器の皹割れと似てるぜ!作陶した花器は没に出来るけど、オイラの腰を簡単に没にすることは出来ない。腹筋をやめるべきか、痛みを無視して続けるべきか?昨日だって大した労働をした訳でも無いのに、腰痛だなんて、とても許せない。腰痛原因が単なる老化現象であると認識してるだけに、痛みに対する無力感は大きい。だが、細かい見えぬ皹割れが齎す無力感との闘いこそ相手にとって不足は無い、大歓迎してやろうでは!とまあ今朝も息巻き、チェーンソウを持ち出して、枝の伐採じゃ!
14日
(土)
 
EW
(1:27)
扇山1
6956歩、4869m, 228kcal
ビア3度目の仕込み、梅ジュース瓶詰
箸置花器凍てついて皹が入り10個壊す
8667歩、6066m, 284Kcal 
そりゃ悩んだ!しかし朝トレを押さえて鬱になってはこれまた悲惨。そこでアキレス腱に負担を掛けずにゆっくりだぜ、と自らに言い聞かせ、念押しをして、未明の扇山に向かう。森の中は未だ雪がどっさり残っていて、一歩毎に踏みしめる雪の感触が実に心地よく、嬉しくて歩けることの贅沢さに酔い痴れる。あー世にはこんな贅沢があったんだ!と恰も長い間牢獄にでも閉じ込められていた囚人のような感慨に耽る。たった2日間、朝トレを停止しただけで、この調子なのだから、数か月、数年の停止が続いたら、いったいどうなることやら!考えるだに恐ろしい。
あれ程細やかな注意を払い、アキレス腱を庇って下山していたが、直径1cmにも満たない小枝が足に絡み、思わず左脚を強く踏み出してしまった。途端に激痛がアキレス腱から脳に突っ走る。またまたやってしまった!決して左脚に体重を掛けてはいけないと解っている。が、小枝が絡んだ瞬間に転倒を避けるため、反射的に体重を支えようと踏み出す左脚を止める術は無い。登山道も無い原野のルートを登下降するのだから、小枝に脚を取られるのは想定内で、そんなことぐらいでは滅多に転倒などしないが、転倒を防ぐ反射神経まではコントロールできない。うーん、0からやり直しか?
13日(金)
 
Rd
(0:29)
里までゴミ出し0
3230歩、2261m, 110kcal
マルチ、箸置花器10個作陶
5008、3505m, 172Kcal 
昨日はアキレス腱の痛みに妥協して、轆轤室と書斎の往復で安静第一に過ごした。そうなると運動不足で精神が腐敗臭を発し始め頗る不快。今朝は朝トレの誘惑に負けて、例えアキレス腱がどんなに痛もうが山に行こうと決意したが、ふと最後の一線で理性らしきものが囁いた。「まーまー3か月もかけてやっと、ここまで回復させたのに、再び歩けなくなる痛みに襲われるのは厭だろう。せめてゴミ出しくらいにしてアキレス腱を労りなさいよ」
そこでサンノゼの広江さんが態々、陽介君に持たせて山荘に届けてくれた、アキレス腱の痛みに効くというサプリメントOsteo Bi-Flexを飲んでみることにした。1日2錠で85日分170錠の大瓶入り。この1錠が実に大きくて飲み難い。あんまり大きいので計ってみたら、何と長さが23ミリ、幅9ミリ、厚さが7ミリもあるのだ。とても飲み切れないので、湯に入れて溶かして飲むことにした。米人は錠剤を飲み易くしようなんて発想は持たないのだろうか?そう云えば温水洗浄器の着いたトイレなんぞ米国にはないとか。今や温水洗浄器着きトイレは世界の彼方此方で見かけるが、米国には何故ない?
12日
(木)
 
葡萄畑
(0:28)
マルチ
1873歩、1311m, 60kcal
作陶 
2919歩、2043m, 94Kcal 
轆轤2日目、突如、轆轤のコツを会得したかのように陽介君が、次々と作品を作り始めた。昨日のカップに続いて、中形の碗を3個、中皿1枚が3時間ほどで誕生。そのまま2時間乾燥させ、その間葡萄畑でマルチ作業をして再び作陶。高台削りの第二段階。粘土マットを作り作品を乗せてカンナで削るのだが、これが中々デリケートで時間を食う。結局4時過ぎまで頑張ったが、中皿1枚の仕上げだけでタイムアウト。他の作品は潰して土に戻す。
村上シェフの用意したのはオイルフォンジュ。久々のオイルフォンジュに舌鼓。今後もフォンジュの宴を催そう。
11日(水)
 -4.8℃
EW
(1:27)
7898歩、5528m, 141kcal
M出迎え作陶、葡萄畑マルチ 
12794、8955m, 308Kcal 
伐採成功の余韻を引きずって、高揚した気分で午後の作陶。4時間ほど轆轤回しに励む。最後まで粘って陽介君は小さなカップらしきものを捻り出し、冨美代さんは末広のコップを作陶。土が冷たくて手が赤くなり痒いとしきりに冨美代さんは嘆く。だが轆轤室は燦々と差し込む太陽が暖め、汗が出るくらい。点けておいたストーブも消してしまった程暖かい。一歩外に出ると寒いの何の、本日の最高気温は3℃とか。
夜は陽介君初めてのカラオケ挑戦!0点を2回出した後、いきなり92点の最高得点を出し、皆びっくり!もしかして隠れたる才能!何を歌ったか?未だかつて山荘で誰も歌ったことのない「桃太郎さん」。参ったぜ!
10日
(火)
 -8.2℃
(6:05)
  
陶房
(1:31)
赤松伐採
1980歩、1386m, 64kcal
赤松伐採、F出迎え、作陶 、陽介初カラオケ
7200歩、5040m,242 Kcal 
昨夜陽介君来る。朝一で赤松伐採。初めての伐採体験で、チェーンを噛ませてしまい陽介君、悪戦苦闘。圧迫されている切り口の反対側に、手鋸で伐り込みを入れ、鉄槌で叩いたがビクともせず。どうにか再度の手鋸伐り込みで、チェーンを抜いたものの、他の大木に阻まれ倒壊せず。さあ、どうする?
立ったままの赤松に新たな切りこみを入れることにし、切断を開始したが、最初と同じく切断したが倒壊せず。圧迫されている切断面を楔型に切り取ったら、倒れるのではと陽介案。そこで大きな楔を切り取るべくチェーンソウで伐り込む。しかしそのまま伐り込むと、急激に倒壊し危険極まりない。そこで陽介選手に交代。根気よく細かく刻みを入れ、小さな楔を幾つも伐り出す陽介。実に気の長い作業で、何時はてるとも知れず。結果としてこの作戦が成功し、何とか陶房を避けて、目出度く倒壊。観客の冨美代さんも交えて、3人で万歳を叫んだのは言うまでもない。
9日(月)
 -7.5℃
(6:22)
  
福生里
(1:14)
穴堀4、マルチ石油注油、福生里雪掻き
3802歩、2661m, 129kcal 
陶房修理、陽介来る20時58分着
7606、5324m, 252Kcal 
昨日ビアの瓶詰をやっていたら、牡丹雪が急激に降ってきて1時間ほどで辺りは真っ白。陽介君からのメールで、9日(今日)に日本に行くので、成田から山荘に直行するとのこと。こりゃ大変、現在ですら冬駐車場まで登るのが難しいのに、新たにこの雪では、とても迎えに何ぞ行けない。新品のスタッドレスなので降りることは出来るが、FFでは重心が後輪に掛かり、登れない。せめてせっせと雪掻きをして、今日の太陽熱が少しでも残りの雪を解かしてくれることを期待するしかない。そこで昨日まず冬の駐車場の雪掻き、続いて今朝は福生里の冬駐車場入口の急坂路の雪掻き。昨日の重労働でスコップを振るった右腕が、かなりの筋肉痛。更に今朝の重労働で腕だけでなく、腰にも痛みが広がり、アキレス腱の痛みと共に3か所で華々しく冬花火が飛び散る。現在、河口湖では週末ごとに冬花火が打ち上げられているが、態々河口湖まで観に行かなくても、我が肉体そのものが打ち上げ花火の会場になっているんだから、こんな嬉しいことは無いぜ!なんぞと、相も変らず仙人は莫迦なことばかり云っているのである。
8日(日)
 
曇雪 葡萄畑
(0:51)
穴堀2マルチ
1672歩、1170m, 53kcal 
ビア瓶詰め,冬駐車場雪掻き
4427歩、3098m, 148Kcal 
しかし驚いた。論壇で健筆を揮っている池澤夏樹が、先日朝日紙上で、名前だけの父親(福永武彦)のフィールドであったフランス語と小説だけはやるまいと思っていた、と云う様なことを書いていた。まー論文は結構視点がしっかりしていて説得力もあり、きっと小説なんぞ書いたら、さぞ面白いものを書くだろうと期待していた。「アトミック・ボックス」は昨年発刊された最新作であり、「スティル・ライフ」、「マシアス・ギリの失脚」を書いていたころより、遥かに稠密で奥深い作品に仕上がっているに違いないと、愉しみにしていた。が、見事に期待は裏切られた。福島原発、広島原爆による体内被曝、チェルノブイリ原発、北朝鮮の核開発等を、国内での原爆計画に絡ませ、更に話を面白くするため国家権力に追われ、逃亡する若い女性の冒険を仕込んではいるが、全く面白くない。小説としての稚拙さが、やたらと鼻につき正視に耐えない。まールメートルを読んだ後なので、一層そのお粗末さが目立つのだろうが、それにしても酷い。これがほんとにあの池澤夏樹の作品なのか?川村元気の「億男」、池澤夏樹の「イラクの小さな橋を渡って」を読み始めたが、「億男」は今年の本屋大賞の有力候補とかで、読んでみたがペラペラで問題外、「イラク・・・」は、イスラム国がモスルを占領する13年前の、サダム・フセインの支配するイラクでの旅の記録。本橋成一の写真と共に当時のイラクと戦争が語られる。これは池澤夏樹の本領発揮で、写真に被せられた「この子たちをアメリカの爆弾が殺す理由は何もない」のメッセージが、この本の総てを語る。
7日(土)
 
葡萄畑
(0:49)
穴堀1マルチ
2126歩、1488m, 71kcal 
陶芸皹割れ補修、
新品スタッドレス交換(昨日)
脱輪でJAFを呼ぶ(昨日)
4904、3432m, 161Kcal 
昨日、冬駐車場にバックで車を入れようと、雪道でハンドルきった瞬間脱輪。新品のスタッドレスに替えたばかりで、今度こそ雪道にしっかり食い込むと過信したのが、裏目に出たのかな?ほんの僅かなので、脱輪タイアに板をあてがうとか、2,3人で持ち上げれば何とかなりそうなんだが・・・。一人ではどうしようもないのでJAFを呼ぶ。初めてなのでどのくらい費用が掛かるのか聞いてみたら、無料とのことで驚いた。1時間ほどで来てくれたが、山荘の場所が解らず、山荘周辺農道を30分近くグルグル回って、やっと到着。しかし現場を観るや「ちょっとキーを貸してください」と云って、ハンドルを左にきり、脱輪したタイアを道路縁石に接触させ、そのままアクセルを吹かして一気にバックし、あっという間に解決。悔しいの何の!そんなことにも気づかず、JAFを呼ぶなんて恥ずかしい!しかしいい勉強になった。
第2、3週
3日(火)
   
-6.7℃
Ru
(1:16)
氷の撮影
7460歩、5222m, 186kcal 
陶芸活動、夕WE42分
9901歩、6930m, 267Kcal 
左アキレス腱が痛くて堪らんので今朝の朝トレは氷の撮影。ー6.7℃で昨朝ほど冷えてはいないので、氷の発達はイマイチ。昨日は午前中から5つの碗の高台削り。ちょっと乾燥が進み過ぎで、削り難い。1つ底に穴を開けてしまい、他も重くて気に喰わぬが、薄くすると壊れやすいので厚いままの仕上げ。、気に喰わないが、目白で使う予定の日用品なので頑丈第一。作陶より時間がかかり気が付いたら15:30なので、急いで片づけ夕散歩。扇山の森に長々と夕日が差し込み、心を抉られるような美しさ。歩けることの悦びを噛み締めつつ夕日に包まれる頂に立つ。さてこれで痛みは益々酷くなること間違いなし。
2日(月)
 -8.1℃
(5:59)
 
葡萄畑
夕MW
(0:46)
穴掘り、マルチ
3533歩、2473m, 120kcal 
陶芸活動高台削り
14234 歩9964m, 433Kcal 
「地獄のような極楽」と云っては、地獄の品位を傷つけてしまうから遠慮しておく。しかしー8℃の凍てついてかちんかちんのコンクリートのような畑で鉄のスコップを握って穴を掘っていると、地獄と呼びたくなるような状況。金属スコップは手袋を通してー8℃をストレートに伝え、冷たさを超えて痛みをもたらす。鼻水が滴り、拭うのも面倒なので放っておくと
ありゃ!長く糸を引いた鼻水の先端が凍り始めたでは!掘った穴に有機肥料である鶏糞を入れて土と良くかき混ぜるのだが、なんせ土が凍てついてコンクリートになっているので、粉末状の鶏糞はコンクリート化した石のような土に絡むだけで、混じってはくれない。何度も何度もスコップを振るう。このシベリアの強制労働のような状況を地獄と比べてみたくなる気持ち、解るよね!
処が、これが実は極楽なんだ!この夜明け前の時間、葡萄棚に吊るしたFMからは「古楽の愉しみ」が、バロックを奏でている。冷たさで痛む手指、凍り付く鼻水、コンクリートのように固い土との闘いを、この音色が地獄から極楽へと変えてしまうのだ。嘘だって!ほんとなんだ!凍てつく指も、凍る鼻水も、凍結した土も得難い素晴らしい試練であると、すんなりと納得して、そんな地獄のような阿呆なことしてる自分が可笑しくて、思わずニンマリ笑ってしまう。うんうん、「地獄のような極楽」とは正にこのことじゃわい、なんぞと独り言ちるのである。
さてその後、畑作業を終えて土で汚れた洗濯物を洗って干そうと奥庭に出て、ステンレスの物干し竿に洗濯物を干そうとした瞬間である。あれれ!シャツもズボンも竿を通らないのだ。腕に通した濡れた洗濯物が、竿に通した瞬間的に凍り付いて動かなくなってしまったのだ。焦ったぜ!バリバリに凍てついたシャツやズボンを竿から剥がしながら、どうにか干し終えたものの、どの洗濯物も凍てついて、バリバリでまるでガラス。太陽が出て暖めてくれるまではとても、乾きそうもない。直ぐお隣の野辺山では今朝、-24.4℃の最低気温を記録したとか。それに比べれば、まー山荘は天国じゃ!
1日(日)
 
葡萄畑
夕WE
(0:42)
穴掘り、マルチ
2235歩、1564m, 75kcal 
陶芸活動作陶、夕WE42分
新春カラオケ歌はじめ
14233歩、9963m, 432Kcal 
「死のドレスを花婿に」の最後、ソフィーの父親オーヴェルネの「患者病歴」には参った。すっかり填められてしまった。確かにその後に書かれた「その女アレックス」に比べれば物足りなさが残るが、その辺のミステリー作家が束になっても、とても太刀打ちできぬ作品ではある。訳者の吉田恒雄はこう述べてる。「今まで蓄積した経験と知識をこね回しただけで、こんな小説が生まれるのだろうか」。うーん、その通り唯々呻るのみ。少なくとも作者ルメートルが、とんでもない絶望を体験しているか、至近距離で接しなければ、あれ程の絶望を演出することは出来ない。そしてその絶望との正しく絶望的な闘い、その果ての勝利に果たしたソフィーの父親オーヴェルネの「患者病歴」。実に参ったね!
しかしこの作家の作品はデヴュー作の「丁寧な仕事」も邦訳されていないし、次回作もどうなるか不明。まーこの手の緻密な作品はおいそれとは書けないので、早くても次回作に逢えるのは、5,6年先か?残念だな。
総活動距離:82km563m  2月累計 177km855m   7日計7回(+畑日) 累計16回

2015年1月

月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
26日
(月)
 -8.4℃
(6:41)
朝無し 筋トレストレッチのみ
1341歩、938m, 45kcal 
 5116歩、3581m, 172Kcal 
スタイルとしては「その女アレックス」と同じで、ソフィーは不可解な殺人を絶望的に重ねていく。何故ソフィーは殺人を犯さねばならなかったかが、徐々に明らかになっていく。しかし「その女アレックス」の前に書かれた「死のドレスを花婿に」は、未だルメートルの才能が充分に発揮されておらず、緻密な面白さに欠ける。「アトミック・ボックス」は福島原発、被爆者、原爆をキーワードに書かれていて、読みやすいが物足りない。新聞紙上の読みなれた池澤夏樹との違和感があり、これが福永武彦の息子の書く小説か?とちょっと戸惑う。人間描写が浅すぎるのである。
25日
(日)
 
朝無し
目白の朝トレ
も出来ない程
左アキレス腱
の痛み酷し
アーメン!
筋トレ、ストレッチのみ(測定せずで0Kcal)
40歩、28m, 0kcal
ビア瓶詰(4時間近くかかった) 
 2082歩、1457m, 69Kcal 
やっとルメートルの「死のドレスを花婿に」が入ったけど、取りに行けず、無理してお願いし2日も取り置き延長。さて今日こそはと、先ほど食材を買い出しし、図書館へ向かったのだが、途中道路工事をしていたのを思い出し 進路変更。変更後、次なる関門である山荘雪道をどう上がるかに気を取られ、すっかり図書館が頭から消えてしまい山荘へ直行。結局、バリバリに凍てついた山荘道は登れず、冬駐車場へ向かい、えっちらおっちら荷物を持ち歩いて山荘へ。 山荘に着いてザックから、今読んでいる池澤夏樹の「アトミック・ボックス」を取り出した途端、図書館を思い出した。
わざわざ雪道を覚悟で、敢て山荘に来たのは「死のドレスを花婿に」を受け取る為だったのに、その第一目的を忘れるとは!再度街まで下り、図書館へ行かねばならぬが、この大惚けの罰としてカチカチに凍てついた急坂をバイクで下ることに決定。実に恐ろしいことになった。バイクが全く何の抵抗もなく、恰もスケート靴を履いているが如く滑り出し、あっという間に落下。しかし坊やは泣きそうになりながらも、バイクを立て直し、図書館へ向かったのだ。 で今、何とか「ハケンアニメ」と「死のドレスを花婿に」を手に入れ山荘に戻ったところ。(昨日)
で、早速読み始めたがルメートルの絶望の描写には、圧倒されるな!さてこの全く救いの無い絶望からソフィー・デュゲは、如何にして脱出するのか?今夜も眠れそうにないな。
         第4週
20日
(火)
 
葡萄畑
朝無し
鹿威し新規作成、穴掘
2538歩、1776m, 85kcal 
4475 歩、3132m, 147Kcal 
斜めに倒れた巨木の切断は、危険極まりない。上から伐り込みを入れると、落ちようとする巨木に刃が挟まれ危険なチェーンソウをを逆にして下から伐り込むと、落下に巻き込まれ、チェーンソウ諸共下敷きになってしまう。先ずザイルで巨木を固定し、下から僅かな伐り込みを入れ、次に上から伐り込む。刃が挟まれぬよう最後は手引き鋸で、少しづつ伐り進み落下直前に鋸を引き、切り離しは固定ザイルに力を加え揺すって落とす。こう記すと如何にも簡単そうだが、極めてデリケートで難しい。何しろ相手は数百kgはある大物、一瞬で大惨事を引き起こす。で、やってしまったのだ。手引き鋸で最後の伐り込みを入れている最中に、突然落下。幸い固定ザイルが落下を途中で食い止めてくれたが、それでも左太腿は崖と巨木に挟まれ動けず。焦ったぜ!しかし困難な2本の伐採が終わったので、残りは陶房直撃を避けられそうな4本のみ。プレッシャーはぐーんと減る。雪に閉ざされる前に何とか、けりをつけたいもんだ。
大仕事を片づけて気分良いので、序に気になっていた鹿威しを土台のブロック、竹本体共に新規作成。しかしこれもブロック固定の穴位置が合わず、何回もやり直し、ブロックは穴だらけで無様。強度の低下は止むを得ないので早晩、造り変えねばならなくなりそう。
19日
(月)
 
曇晴 葡萄畑
朝無し
2本目の伐採に目途、穴掘0
1436歩、1005m, 46cal 
2本目処理、左太腿を巨木に挟まれる
 5871歩、4109m, 197Kcal 
確かに数年間は新築陶房が使えるのだから、倒壊の恐れのある赤松が枯れるまで待つべき。だがその数年後には最早枯れた巨木を処理する体力は残されていない。従ってやるなら今しかないと2本目の赤松伐採に挑む。1本目と異なる新たな難題に直面。昨夕は時間切れで、伐採したが倒れない巨木に為すすべもなく、ザイルを掛けたまま放置。一晩熟慮し朝一番で伐採開始。何とか後ろの陶房倉庫への落下は食い止め斜めに倒すことに成功。だが斜めに倒れている巨木は、切れ目を入れると木の重さでチェーンソウを噛んでしまうので伐れず、再び放置。このままにして目白に帰る訳にはいかない。さてここで追い込まれてはいかん!この窮地をもっと高い位置から眺めて、愉しまねば。
18日
(日)
 

-6.5
朝無し 筋トレ、ストレッチのみ、穴掘5
658歩、460m, 22kcal
困難な2本目の伐採で行き詰まり 
4805 歩、3363m, 159Kcal 
45mザイルを2本セットし、再び27mもある松の大木を見上げる。重さは数百kg、いや1トンを超えているかも。ザイルで固定しても倒れる方向を操ることは不可能。倒れる衝撃を和らげることぐらいしか出来ない。陶房の屋根の上に、大きく張り出した枝は、2棟を直撃する位置にあり、どう工夫して伐っても陶房の破壊は免れない。このまま放っておけば未だ数年は枯れずにいて、陶房に襲い掛かることはないだろう。従って伐らずにおけば、陶房は安泰なのだ。しかし自然倒木となって陶房を襲う場合は、おそらく2棟共に修理不可能なまでに破壊してしまう。やはり、今伐採すべき!
再度見上げ決意を新たにする。新築して未だ1年も経っていないのに、何とも勿体無い。が、この松の巨木の倒壊を予測せずに建てた己の無知蒙昧に責任を取らねば!直径40cmの幹の倒れる方向にチェーンソウを食い込ませる。反対側から本格的な深い伐り込みを入れる。実に恐ろしい呻吟を発し、巨木が傾ぐ。2か所4本のザイルで固定されているにも拘らず、まるで何も無いかのようにザイルを無視して、陶房の屋根に襲い掛かる。山側に建つ陶房倉庫の屋根をぐにゃりと曲げ、陶房の作陶棟の屋根を拉げたものの、陶房倒壊は免れ伐採はほぼ成功!奇跡が起こったとしか言いようがない。思わず≪やったぜ!≫と叫んでしまった。その後の幹や太い枝の切断処理が大変であった。が、何の関わりも無い阪神大震災の日に敢て、この難しい伐採の決断を為したことに、何故か納得。、
17日
(土)
阪神大震災から20年
死者6434人
 

雲多
朝無し 東森の桜樹伐採、穴掘4
2162歩、1513m, 74kcal
陶房森の
伐採 
4615 歩、3230m, 159Kcal 
左アキレス腱の痛みが酷くて、今朝は朝トレ中止。無理なトレーニングをせず、湿布やトレーニング後のアイシングも欠かさず、左アキレス腱のご機嫌伺いに終始していたが、遂に駄目か!歩けるだけでも感謝、感謝である。そう思って、もっともっと左アキレス腱を大切にしてあげようとの気持ちが、無いわけではない。しかし勿論大切にしようと云うのは、もっと過酷な試練に耐えられるよう、鍛える為でもある。昨年の穂高ジャンダルムでの左アキレス腱の過酷な試練を、終わりにしてはいけない。なーんちゃって今年も仙人は莫迦丸出し。
16日
(金) 
EW
(2:14)
昨日の雪で
真っ白
新オイルステン塗り、濃すぎて駄目、穴掘2
6294歩、4405m, 165Kcal 
ビア仕込み、夕散歩で郵便局へ(橋野)
11172
 歩、7820m, 208cal 
昨日は午後から雪が激しくなり、山荘への急坂が登れるか懼れつつ山荘へ急ぐ。トランクに入れた80リットルの石油と10リットルのガソリン、段ボール2箱の食料等を積んだままでは、すり減ったスタッドレスの出番はない。まーしかし、登れないとなると、それらの荷を総て、冬駐車場から担いで山荘まで運び上げなければならない。激しい降雪の中、街の軟な防寒着だけで何回も往復となると、濡鼠も覚悟せねば。
先ずはトライ!とばかり雪の急坂に突っ込んでみたが、タイアは空転し、やがてゴムの焦げる臭いが充満し、前進不能。下車し降り積もった雪を靴でかいて、再度アクセル全開。左右に振られ、倒木に乗り上げ、前進、後退を繰り返し30分かけて、どうにか2か所の急坂をクリア。やったー!おかげで今朝は、眩い太陽のもと、新雪の森の散策を愉しめた。
第3週
12日
(月) 

-5.2
ZZ
(2:34)
初窯出し
8352歩、5846m, 281Kcal 
転倒し壊れたバイクの籠修理、棚板釉剥がし
 11919歩、8343m, 401Kcal 
1250℃の窯内の写真を撮ろうと、窯の蓋を開けたら買ったばかりの暖パンとオレンジのベストが、熱風で融けてしまいあわや大惨事寸前!結局気に入った写真は撮れず。今朝50度まで下がったので、窯を開けてみたら、大皿は自重に耐えきれず、へたってしまい、更に割れ惨憺たる有様。まー、これは前々回の失敗作品の焼き直しだから、諦めもつくが、7作目の大皿は失敗は許されない。3段目の最下層なので、どうなっているか観えない。馬淵、村上作品は割れてしまい、冨美代、中川の作品は上手く焼けている。ドキドキしながら棚板を持ち上げると、今までにない繊細で柔らかなイメージの大皿出現!火口に近い側がやや下がってしまっているが、予想外の焼成に安堵。
氷花を撮っての帰途、バイクが森の蔦に引っ掛かり転倒。右ハンドルのセルスイッチが壊れ、荷籠が折れ右脛を強打。昨日の窯の火で衣服を溶かし、あわや大やけどかと酷い失敗をしたばかりで、再びバイク転倒とは、もう完全に焼きが回ったとしか、言いようがないぜ。
11日
(日) 

-2.5
WW
(2:16)
初窯入れ
6934歩、4223m, 148Kcal
林檎畑東森桜伐採、葡萄畑穴掘り
 
14956 歩10km469m, 269Kcal 
焦った!火が着かないので油糧ダイアルを回したら、送風機の送風管の下から石油がボタボタ。目の前が真っ暗になったが、今日は日曜なので業者に連絡しても早急な修理は出来ないと、何とか自分で解決しようと試行錯誤開始。何度か点火、消火操作を繰り返し着火に成功。石油漏れは、バーナー燃料皿の未着火石油が溢れ出したと推測。未だ暗い6時20分から試行錯誤を繰り返し、8時どうにか着火。現在2時間半経過し、750℃で焼成曲線とピッタリ。問題は初回焼成で温度が上がらず失敗した大皿を、無理して再度の焼成を試みていること。温度センサーに皿が触れてしまうので、斜めにしていることと、割れた部分を釉薬で接着しようと小細工をし、割れ目に釉薬を多めに流していることが、とんでもない害をもたらし、他の作品まで駄目にしてしまうのでは?うーん、緊張するな!
10日
(土) 

-3.2
EW
(1:16)
水源森手入れ
7129歩、4990m, 181Kcal 
釉薬掛、葡萄畑柵際穴掘り
12861、9002m, 374Kcal 
米澤穂信の6つの短編からなる「満願」「期待の若手が放つミシテリーの至芸」なんぞと云う帯文に魅かれて読んでみたが、レベルが低くてガックリ!「折れた竜骨」で日本推理作家協会賞を受賞しているので読んでみようと思っていたがやめた。勿論、書くとなると凡人には、その程度のレベルの低いもんでも中々書けないもんだ。現在37歳なので、凡人を超えて、今後レベツアップは期待出来なくはない。
第2週
5日(月) 
Rd
(0:43)
返信賀状投函朝トレ
5058歩、3540m, 51Kcal 
8085 歩、5659m, 155Kcal 
馬淵、村上には轆轤作陶させておいて、初窯の準備と釉薬掛け。昨日と比べると随分暖かく、外で釉薬掛けしていても寒くない。3時半からチェーンソウを持って、扇山頂の伐採に向かう。大きな幹を10本程伐ったが、アルプスや富士が観えるまでには、未だ数十本は伐らねばならず、ちょっとビビッてしまう。相変わらずずぼらで何のメニューも用意してない馬淵に、焼きそばを作らせ、村上シェフが正月料理を並べ山荘ビアとワインで、陶芸初めの乾杯!、
4日(日) 
-5.1
WW
(0:58)
6119歩、4283m, 152Kcal 
陶芸仕事始め、扇山頂伐採開始
14204 歩、9942m, 367Kcal 
2度、3度チェーンソウのチェーンが切り口に食い込み、解体したり、楔を打ち込んだり、手鋸で切断を試みたり悪戦苦闘した結果、ピンチから脱出。で、早速解体したチェーンソウを組み立てようと、急斜面、不安定な雪面で作業開始した途端、チェーンのガードを固定する最も大切な螺子が、指先からするり。室内や作業場なら何ということは無いが、下は雪と枯葉、小枝に覆われ、螺子を探すことは至難。もう泣きそうになって必死で探す。この螺子を発注したら、恐らく1か月以上かかり、其のころは山荘は雪に閉ざされ、伐採は難しいのだ。
しかし仙人は泣きそうになりながらも、遂に螺子を探し当て、林檎畑の伐採を完遂し、それどころか水源の森まで脚を伸ばし、向日葵畑予定地を伐採したのだ。その夜の何とビアの美味かったこと。充実した気分で歌会始まで実施したぜ!
3日(土) 
-6.3
Rd
(0:41)
賀状投函兼て朝トレ
5611歩、3927m, 72Kcal 
東南床塗り、林檎畑伐採完了、水源森伐採
11064 歩
7744m, 263cal 
「その女アレックス」の中核は何故6人の殺人に硫酸を使ったかにある。美人が誘拐され、少女と呼ばれる檻に閉じ込められ・・・なんて云うのに読者はすっかり騙されてしまうが、その美人が檻から自力で脱出し、次々と殺人を犯していき、筋書きが読めなくなってきて、初めてこりゃ今までの推理小説とは違うぞと気づく。アレックスを追う小男の警部カミーユ、部下の富裕な着道楽ルイ、倹約家のアルマンのコンビが面白い。2006年デビュー作の「丁寧な仕事」2012年「犠牲」も是非読まなくては!てな訳で昨夜は読み終わってからも暫く余韻に浸って、眠れなかった。「最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ」との宣伝文も強ち誇大ではないかな!
2日(金) 
-7.3
ZZ
(1:51)
10913歩、7639m, 377Kcal
賀状返事作成
 
11024、7716m, 380Kcal 
朝ー7℃で辺りはすっかり雪景色。耳当て帽子を被らずに朝トレに出たら、耳がチンチンと痛くて、まるで冬山じゃ!森に咲く霜柱が見頃なのだが、雪が降ってしまっては最早画像には出来ない。今年は諦めるしかないか!山荘仕事が山積してるが、今日は最優先して、賀状の返事を書かねば。 
1日(木)  晴雪
-7.6
(22:30) 
三つ峠
(2:35)
山荘発6:55→登山口7:55、発8:10→中川碑、毛無山を経て御巣鷹山10:10、発10:30→登山口11;30、発11:50→山荘着12:40
13893歩9725m, 430Kcal 
  
寒気襲来で雪を大量に孕んだ雲が、南アルプスの頭上を覆い、雪山が薄いヴェールに包まれて幻想的。ゆっくり雪と氷の登山道を登り始めると、森の奥から元旦の太陽が光を投げかけ、雪面が柔らかな光に染まる。毛無山で撮影し中川碑を訪ね、御巣鷹山へ。この頃から雲の量が増え、富士山頂も観えなくなりつつあり、風花、霰が舞い始める。山荘に着くと雪は激しくなり、1時間ほどで辺りは雪景色。グングン気温が下がり、夜にはー7.6℃。
山荘に着いてから、新潟の名酒・節五郎で新年の祝い。菊水酒造の創業者・高澤節五郎の名を取った大吟醸
で、昨年26年の「全国新酒鑑評会」出品用に仕込んだ酒だとか。美味くて1本空けて、酔っぱらってしまった。
総活動距離:95km292m  1月累計    計回(+畑日) 累計9回


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