仙人日記
 
 その114の12015年  皐月

5月1週・・・牡丹になって鍵盤を叩きながら歌う美優

妖精が空を飛んだ!
5月5日(火)晴 子供の日 座禅草公園 6歳美優と5歳雅輝

雅輝の虹鱒を追う執念が、とても5歳児とは思えぬ凄まじさ。
畑で使い古しただぶだぶの大人の軍手をはめて、逃げられても逃げられても果敢に突っ込み、追い続ける。
幼児用のプールでの鱒掴み取りが終わってからも、高学年用の小川に入り泥で濁った流れに見えぬ鱒を追い続ける。
更にその高学年の掴み取りが終わってからも、小川での釣りが残っていると知り、用意されている10本の釣竿が空かないかと、
釣り人の周りを徘徊し「あーあー未だ空かないかな?」と何度も嘆く。



それでは山荘特製スイートをどうぞ!

は仙人が焼いた高杯じゃ!

 
山荘で採れた柿、梅、芋とヨーグルト


獲れたのは2尾だけであったが、その健闘ぶりは実に見事であった。
今まで山荘に来た妖精たちには、決して見られなかった持続する目的意識。
生き物に対しての興味が旺盛で、諦める事を知らない気迫には参った。
未だ良く喋れなかった雅輝が僅か1年ほどで、これ程までに成長するとは心底驚いた。

美優がまた一段と可愛らしくなったが、こちらはこちらで素晴らしい体力と前向きの太陽の様な明るさを身に着け、
前回は登ることすら考えられなかった小倉山を、実にスイスイと走るように登ってしまった。
まーどうせ途中で嫌になって「もう帰る!」なんて言い出すと思っていたが、とんでもない、何度注意しても走って登るのを止めず、
途中から「桜咲く4月の・・・」の歌を歌い出し、それでも未だ余裕綽々。


あれっ、誰かやって来たぞ


急斜面に差し掛かると落ちていた枝を拾い杖にし、暫く歩いてその効果を確かめるや否や、
次にもう1本を拾い2本杖にしてスイスイ。
「せんせもこうして登ったら?」と教えられ実に嬉しくて参ったぜ!
この生まれながらにして備わっているとしか思えぬ知恵を美優から引き出したのは、きっと山荘の森に違いない。
仙人からご褒美の小さなウクレレをもらい美優は大喜び!

枯葉集めのご褒美に雅輝には甲虫の幼虫を2匹やったが、歓びようが半端じゃない。
餌用の腐葉土をせっせと集め、更には向日葵の種蒔で見つけた黄金虫の幼虫を見つけ、
ダンゴ虫を見つけ大興奮!飛んできて腕や服に止まるてんとう虫にも大はしゃぎ!
うーん、未だこんな子供が居るんだと、仙人が痛く感心し大喜びしたのは云うまでも無し。



虫篭こそわが命とばかりの雅輝

随分大きくなったね、
美優ちゃん!

美優は芝生にごろり 


これ野菜や甲虫の食べ物になるの


「どうしてそんなに早く登れるのかな?」
「あのね、幼稚園のローテーションなの」, 「えっ、何ローテーションって?」
「それはね、寒い時でも裸になって外に出て走ったり、跳んだり、登ったりするの。
それで卒園遠足では高尾山に登ったの」・・・
小倉山に登りながら交わした美優との会話で、始めて美優が山に強い訳が解ったのである。

ふーん、そうだったのか。
小倉山を走って登る美優の体力は、1年中続けられた幼稚園のローテーションによって作られたんだと納得。
その美優も天井裏のガニメデから屋根に出るのは、
怖いらしくて抱っこしてあげるから出てごらんと云っても尻込み。



さあ、運ぶぞ!
如何だい!
落ち葉って、いい
がするだろう?

そーら枯葉の滝だぞ! 



わー枯葉のプールだ!
この枯葉の下に
甲虫の
幼虫が、いっぱいいるんだよ。
 
泳げるかな!



何か出て来たぞ!

やったー兜の幼虫だ!
この前来た時は
確か枯葉を集めた後で
お父さんにおしめを替えて
もらっていたのに!

どうですかこの嬉しそうな顔
いつの間にか
こんなに大きくなって
すっかり虫博士。

 
処が雅輝は、屋根のガラスドアを開いた途端、屋根に飛び出し、
最初は両手で屋根にしがみついてはいたものの、直ぐに立ち上がり手を高く挙げ踊り出すでは!
こいつには度肝を抜かれた。
「落ちたら死ぬぞ!」と脅したが、どこ吹く風で大喜び。
この雅輝の無鉄砲さと動物への興味は、どうやら美優のローテーションのような、
確とした切っ掛けがある訳では無く、天性のものらしい。


牡丹になって鍵盤を叩きながら歌う美優



大きな牡丹も歌ってる!
美優の顔より
ずーっと大きな
牡丹

飛んでけタンポポ!  

向日葵の種を蒔くのよ
5粒数えて
穴を掘って、
向日葵
彼方此方たくさん植えました。
 
お水も沢山あげて!



この軍手大きすぎ!

でも頑張るぞ!
森の彼方から
声がします。
さあ、耳を澄まして
ご覧!
良い子のみなさん!
森からのお知らせです。
本日ごご1時より
座禅草公園で
鱒の掴み取り大会を
開きます。

幼児くみは蒼いプールで
小学生は
公園の小川で
鱒を捕まえます。

印の着いた鱒を
捕まえると賞品も出ます。

美味しい焼肉や
ウインナ、焼きそば、ジュース
も待ってます。

二匹捕って早速料理!

上手く捕まえられない!

来年こそ手袋持ってきて捕るぜ



雅輝に敗けるなんて悔しい!
さあ、そういたら
行かない訳にはいきません。
 
手袋が良けりゃ大漁だぜ!



座禅草の椅子よ

頂上だわ
を捕まえた後は
ちょっと小倉山まで
お散歩!

裸の大将だぞ

遅れて来た3人

寒みーぜや
 雅輝なんか
鱒取りで濡れたまま
で登りました。
 
裸で登った新記録だ!
 
この枝の杖が秘密



山頂の躑躅に染まりそう
頂上では躑躅が真っ赤に
咲いていました。

最高の気分よ 



森の大きな蛇みーつけた!
美優の登りっぷりに
大喜びの仙人から
ウクレレをもらって美優はご満悦。

褒美にウクレレもらったの!
 



秘密基地ガニメデだ!

ありゃ天井が開くぞ!
あれ!
天井が
くぞ!

待って!怖い

ヘイチャラだぜ!

どんなもんだ!
こんな
お部屋があるんだ?

踊りだって出来るぜ!

どりゃどりゃ!



チベットのテンシャの音色にうっとり!
これ、すごーっくいいがする!
 
あたしは断然黒真珠よ!




雅輝が捕った虹鱒の塩焼きもあります!
駄目!
この鱒は僕が捕ったんだから
僕が
べる。

ウクレレ、甲虫、クレソンのお土産持って! 



 
ちょっと明日9日からダイビングを兼ねてベトナム・コンダオ諸島へ出張です!

ブラピとアンジョリーナ・ジョリー
が休日を過ごしたことでにわかに脚光を浴びているベトナム最後の秘島?コンダオ。
ナショナルパークとして長年保護されてきたコンダオ諸島の中で、
初の
5ツ星リゾートとしてオープンした「Six Senses Con Dao Vietnam」。
美しいロングビーチに面した
プール付きのヴィラで過ごすリゾートライフは、まさに現実世界を忘れてしまえるリラクゼーションムード!
シックスセンシズがベトナムの秘境に展開するリゾートホテル


まーまー何と云う仰々しい宣伝文句。
が、ミーハーになって、ブラビとアンジョリーナの過ごした5ツ星のプール付きヴィラとやらに泊まってみるか!
そんな気は毛頭なかったのだが、次のダイビング目標海を探すとなると
最早魅力ある島々は見当たらないのだ。
世界の珊瑚海をかなり潜り尽くし、残るは南極海に近いイースター島やアフリカのマダガスカル島だが、
このシーズンは海が荒れて、ダイビングには適さない。

何故この島がベトナムに在って、長い間秘境であったのか?
コンダオ島の流刑地の歴史は、ベトナムがフランス植民地の時代(1800年代)より始まり
1975年のベトナム戦争終戦まで 約100年以上続いたとか。
フランス植民地時代、コンダオ島には主に政治犯(共産主義者)を収容する4つの収容所が有り、
 1862年3月 50人を収容したのが流刑地の歴史の始まりである。
つまりコンダオの秘境は、政治的に閉ざされた秘境であり、探検者の出番は無かったのだ。



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